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Yamareco

記録ID: 7015115
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

芦川右岸縦走

2024年07月06日(土) ~ 2024年07月07日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
23:55
距離
69.6km
登り
3,560m
下り
3,560m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:41
休憩
0:34
合計
5:15
16:59
37
17:36
8
17:44
15
17:59
31
18:30
39
19:09
19:31
12
大峠
19:43
20
20:03
17
20:20
13
20:42
25
21:07
15
21:22
21:34
40
22:14
2日目
山行
10:23
休憩
1:51
合計
12:14
4:40
11
4:51
4
4:55
10
5:05
19
5:24
4
5:28
26
5:54
14
6:08
9
6:17
6:35
10
6:45
19
7:04
22
7:26
5
7:31
41
8:12
8:34
31
9:05
14
9:19
16
9:35
17
10:18
10:48
18
11:06
11
11:22
17
12:17
12:38
2
12:40
30
13:13
17
13:30
57
烏帽子岩
14:27
14:34
7
942.5m三角点
14:41
14:54
49
長崎公園
15:43
71
若彦トンネル北口
天候
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
コース状況/
危険箇所等
一般登山道
尾根先端 朝っぽくも見えるがもう夕方
2024年07月06日 16:58撮影
7/6 16:58
尾根先端 朝っぽくも見えるがもう夕方
登山口まで公園内の薮を突っ切ったのが、本山行一番の薮ポイント
2024年07月06日 17:01撮影
7/6 17:01
登山口まで公園内の薮を突っ切ったのが、本山行一番の薮ポイント
登山口
2024年07月06日 17:04撮影
7/6 17:04
登山口
マウンテンバイクのコースとしても整備されている良い道
2024年07月06日 17:26撮影
7/6 17:26
マウンテンバイクのコースとしても整備されている良い道
最初のピーク、浅間山
2024年07月06日 17:36撮影
7/6 17:36
最初のピーク、浅間山
たまに倒木があるが、登山道ははっきりしている
2024年07月06日 18:22撮影
7/6 18:22
たまに倒木があるが、登山道ははっきりしている
林道から外れ、尾根に乗って歩いたが、藪が濃く大変
2024年07月06日 18:43撮影
7/6 18:43
林道から外れ、尾根に乗って歩いたが、藪が濃く大変
913mピーク 東京電力によるリニア供給線の工事とのこと
2024年07月06日 19:00撮影
7/6 19:00
913mピーク 東京電力によるリニア供給線の工事とのこと
伐採跡からの富士山
2024年07月06日 19:06撮影 by  iPhone 11, Apple
7/6 19:06
伐採跡からの富士山
日没 ヘッドライトを装着
2024年07月06日 19:11撮影 by  iPhone 11, Apple
7/6 19:11
日没 ヘッドライトを装着
たいら山から 
2024年07月06日 19:43撮影 by  iPhone 11, Apple
1
7/6 19:43
たいら山から 
心細い
2024年07月06日 20:23撮影 by  iPhone 11, Apple
7/6 20:23
心細い
心強い
2024年07月06日 20:33撮影 by  iPhone 11, Apple
7/6 20:33
心強い
眼疲労のため千畳敷で就寝
2024年07月06日 22:22撮影 by  iPhone 11, Apple
7/6 22:22
眼疲労のため千畳敷で就寝
一宿一飯
2024年07月07日 00:19撮影 by  iPhone 11, Apple
7/7 0:19
一宿一飯
2日目初めのピーク、滝戸山 やや寝不足
2024年07月07日 05:05撮影
7/7 5:05
2日目初めのピーク、滝戸山 やや寝不足
ここであることを示す「〇」、なかなか見ない
2024年07月07日 05:28撮影
7/7 5:28
ここであることを示す「〇」、なかなか見ない
なんじゃもんじゃの木、倒れてしまったらしい
2024年07月07日 05:29撮影
7/7 5:29
なんじゃもんじゃの木、倒れてしまったらしい
広い防火帯 日差しがあると暑そうだ
2024年07月07日 05:40撮影
7/7 5:40
広い防火帯 日差しがあると暑そうだ
名所山
2024年07月07日 06:08撮影
7/7 6:08
名所山
春日山
2024年07月07日 06:45撮影
7/7 6:45
春日山
春日沢ノ頭
2024年07月07日 07:04撮影
7/7 7:04
春日沢ノ頭
鳥坂峠から先は登りが続く
2024年07月07日 07:37撮影
7/7 7:37
鳥坂峠から先は登りが続く
釈迦ヶ岳の三角形
2024年07月07日 09:20撮影
7/7 9:20
釈迦ヶ岳の三角形
釈迦ヶ岳が近くなると岩が多くなる
2024年07月07日 10:03撮影
7/7 10:03
釈迦ヶ岳が近くなると岩が多くなる
芦川右岸の山稜
2024年07月07日 10:10撮影
7/7 10:10
芦川右岸の山稜
釈迦ヶ岳から富士山方面
2024年07月07日 10:19撮影
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7/7 10:19
釈迦ヶ岳から富士山方面
盆地方面
2024年07月07日 10:19撮影
7/7 10:19
盆地方面
黒岳が大きい
2024年07月07日 10:21撮影
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7/7 10:21
黒岳が大きい
綺麗な森
2024年07月07日 11:09撮影
7/7 11:09
綺麗な森
黒岳への長い急登
2024年07月07日 11:53撮影
7/7 11:53
黒岳への長い急登
黒岳直下で主稜線に合流 芦川右岸尾根縦走完了
2024年07月07日 12:16撮影
7/7 12:16
黒岳直下で主稜線に合流 芦川右岸尾根縦走完了
黒岳
2024年07月07日 12:18撮影
7/7 12:18
黒岳
展望地より少し先の方が展望が良かった
2024年07月07日 12:42撮影 by  iPhone 11, Apple
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7/7 12:42
展望地より少し先の方が展望が良かった
かなりの急斜面
2024年07月07日 12:57撮影
7/7 12:57
かなりの急斜面
烏帽子岩付近の岩稜帯
2024年07月07日 13:36撮影
7/7 13:36
烏帽子岩付近の岩稜帯
標高1250〜1190m付近は、とても急で立木もなくややザレていて、かなり気を使った
2024年07月07日 13:58撮影
7/7 13:58
標高1250〜1190m付近は、とても急で立木もなくややザレていて、かなり気を使った
左右どちらを向いても河口湖
2024年07月07日 14:39撮影
7/7 14:39
左右どちらを向いても河口湖
意外と苦労なく道に出られた
2024年07月07日 14:40撮影
7/7 14:40
意外と苦労なく道に出られた
写真右の看板の左、大きな木の裏のあたりから出てきた
2024年07月07日 14:41撮影
7/7 14:41
写真右の看板の左、大きな木の裏のあたりから出てきた
長崎 黒岳南尾根の先端
2024年07月07日 14:45撮影
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7/7 14:45
長崎 黒岳南尾根の先端
車の回収が一番苦しかった
2024年07月07日 15:06撮影
7/7 15:06
車の回収が一番苦しかった

感想

 土曜日、早朝用事の前に自転車をデポする予定だったのが、忘れ物を家に取りに帰っていたら用事の後になってしまったり、そもそも14時くらいまでだと思っていた用事が15時過ぎまでかかったりと、何かと時間が押してしまっていた。
 尾根の先端にあたる三珠農村公園に着いたのは17時前。まだ夏至半月過ぎで、行動には全く支障がない明るさだが、既に陽は傾き始めていた。暑さを懸念して6Lの水を詰めたザックを背負い、山に入った。

 桜峠までは、マウンテンバイクのコースとしても整備されている良い道だ。それ以降も、倒木等はあるものの登山道として問題なく機能する道が続いていた。調子よく標高を稼ぐ。尾根歩きが目的なので、大峠手前の913mピークへは林道から外れ、尾根に乗って歩いたが、藪が濃く大変だった。山頂を南北に貫く立派な林道ができており、傍らの掲示にはリニアに電力を供給する送電線を作っている旨が書いてあった。 2時間歩いたので、大峠で休憩とした。時刻は19時、そろそろ自然光に頼った行動は難しい。しかしコースタイムはあと16時間、今日中にもう少し歩いておきたいところだ。

 ヘッドライトを頼りに、たいら山、七覚山、日蔭山と、小さなピークを越えていく。気温はさほど高くないのだが、湿度が高く、ミストサウナの中にいるようだ。これはこれでかなり辛い。風はなく、自分の足音と熊鈴の、ガサガサ、カラカラという音だけが聞こえ、時折シカの警戒音が耳をつんざく。真っ暗な世界の中、リニア供給線工事のためのモノレールが心強い。
 日陰山からの下山時あたりから、目の奥の鈍い痛みが強くなってきた。夜間の行動では、野生生物や眠気、脚の筋肉と戦うことになると思っていたが、まずやられてしまったのは外眼筋であった。

 ハトロ峠は狭かったため、千畳敷へ。日蔭山山頂部は平らで寝やすそうだったと後悔はするものの、名前からして寝やすそう「千畳敷」に期待を込める。踏み跡が薄く、暗い中では分からなかった部分も多かったが、別に危険はないので、ヘッドライトに照らされた中で登れそうなところを適当に登った。標高差300mの長い登りを経て辿り着いた千畳敷は、千畳敷けるかはわからないが、少なくとも1畳ちょっとあれば張れる1人用テントには充分な、柔らかく平らな地面があった。
 ちゃちゃっと設営。非自立式だが、良い位置に立ち木があったので、自立式より時間がかからなかった。時刻は22時半、ちょうど普段寝る時間くらいで、眠くなってきた。狭いテントの中で、ザックとスペースを分け合い、横になった。

 しかし、このテント、ツェルト的に使えるよう、ベンチレーションから首を出せるようになっている。0時頃と1時過ぎに、恐らくそこからカマドウマが侵入し、その真下にあった首元に落下するという事件が2度あった。その度に飛び起き、カマドウマをひっ捕まえて外に放り投げた。結局手ぬぐいで首と顔を覆うことにより力マドウマとの共存の道を選び、朝まで束の間の平和な睡眠を得た。

 寒さから起きたのは4時過ぎだった。辺りはもう明るくなり始めている。朝食を摂り、テントからカマドウマを追い出して畳み、4時半に出発した。

 既にヘッドライトは要らなかったが、まだ湿度の高い夜の空気だった。滝子山へのわずかな登りで汗が噴き出る。名所山、春日山を越えると、鳥坂峠から釈迦ヶ岳に向かってじわじわと登りが続く。気温も上がってきてしんどい。
 釈迦ヶ岳付近は岩稜帯で、直射日光に襲われる。標高が高くなり、たまに風が吹くようになってきたのがまだ救いだ。山頂直下からは、眼下にこれまで歩いてきた芦川右岸の山稜が、山頂からはこれから向かう御坂主稜線の向こうに富士山が見えた。かなり登ってきたが、まだ黒岳が大きい。ここまで全く出会わなかった人がそこそこいたが、これも1600mあればまだ涼しいと思ったからだろうか。
 眺望より涼を求めて少し下って休憩。暑さからか食が進まないが、計画的に食べておく。

 日向坂峠からいよいよ黒岳に取りつく。北側斜面は風がないが、気温が上がって湿度が下がってきたため、自力で冷えることができ、昨晩よりまだ快適だと思った。黒岳と展望台にもそこそこ人がいた。これまでは見えなかった河口湖と富士北麓の眺望がすばらしい。

 あとはもうほぼ下るだけだ。かなりの急斜面で、ロープがずっと張ってあった。御坂トンネル、広瀬への下山路と別れ、烏帽子岩方面へ向かう。最高点はただの樹林帯だったが、次第に岩稜と化してくる。大きな岩は10m以上あり、右に左に巻きながら進んだ。
 標高1250〜1190m付近は、とても急で立木もなくややザレていて、かなり気を使った。尾根が広く、踏み跡も判然としないため、何度か尾根を間違えそうになった。942.5m三角点で、行動用のペットボトルに最後の水500mLを移し、いよいよ尾根の先端に向かう。
 車の走行音や遊覧船の汽笛の音が聞こえる。左右どちらを向いても輝く水面が海のようだ。リゾート施設内の舗装路に一度出るが、また尾根に乗る。ランディングはハードになりそうだとおもっていたが、麓から見た時には見えなかった踏み跡があり、意外と苦労なく道に出られた。
 長崎公園では外国人観光客が湖水浴をしていた。気持ちよさそうだ。手先だけ水に浸してゴールとした。

 デポしておいた自転車を転がしていると、防災河口湖から熊出没のお知らせの放送があった。藪山を下っているのをクマと間違われたかとも思ったが、場所が違ったため、本物のようだ。
 舗装道路に最早樹林はなく、直射日光が容赦なく照りつけ、滝のように汗が吹き出た。若彦トンネルまでの標高差150m以上のヒルクライムは大変厳しく、長崎公園から1時間近く使った。道端の表示は気温37℃を示していた。
 そこから先もおおよそ下り基調とはいえ、細かなアップダウンに苦しめられ、頭痛も始まったが、何とか下りきり、普段は使わないクーラーを全開にして家まで帰った。

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