冬の蔵王、先取り:樹氷生成過程と見事な眺望
- GPS
- 04:23
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 415m
- 下り
- 408m
コースタイム
- 山行
- 3:39
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天候が良かったので、問題なし。山頂駅傍でかなり潜ったので、スノーシュー使用。行程中、スノーシューあるいはワカンが必要な所は多くはなかった。アイゼンでも、それらの場所を我慢すれば、その他は歩き易いかも。 |
写真
感想
11月中旬は東北の山には結構雪が積もったが、その後はやや溶けたりもしているようだ。でも比較的高い山では雲が架かることも多く、雪はどうなっているかな。3日の日曜は東北南部で晴天の予報。これは逃せないが、中級山岳は、この時期は新雪が積もると柔らかい雪のラッセルだったり、まだ夏道しか使えないので、通過に苦労したりするので、選択が難しい。今年はもう十分冬山になっている蔵王に行ってみることにした。樹氷はまだだろうが、その他の条件はほ冬だし、スキー場は限定オープンなので、ロープウェイ等は空いているだろう。
蔵王ロープウェイ山麓駅前には8時過ぎに到着。やはり駐車場は、朝も帰りも余裕あり。ロープウェイは8時30分始発だが、山麓線、山頂線共にすぐ乗れる。山麓駅で切符を買うとき、上は雲が架かっているので、注意してくださいと言われた。確かに山麓線は晴れだが、山頂線の上の方は雲であった。でも、山頂駅に着くと周辺が晴れてきて、地蔵山や三宝荒神山も見えるようになった。途中の乗換駅:樹氷高原辺りは今は霧氷高原という感じである。山頂駅周辺は、霧氷が徐々に厚くなってはきている。今年は年末位には立派な樹氷になるだろうか。
地蔵山頂駅の気温−4℃、風も強いが、それ程ではない。さて、準備をして地蔵山頂駅から出発。ロープをくぐって樹林帯を地蔵山に向かおうとするが、直ぐにかなり潜ったので、スノーシューを着け、帰りまでそれで通した。今日の行程中、実際はスノーシューあるいはワカンが必要な所は多くはなかった。今日はアイゼンの人もいて、少し潜る場所を我慢すれば、その他はアイゼンでも歩き易いかも。ほどなく地蔵山山頂に到着、先ず、雁戸山が眼下に美しい姿を見せ、南西には飯豊連峰。朝日は上の方が雲が架かっており、月山は見えない。今日は庄内方面は天気が悪い予報だった。素晴らしい快晴であるが、稜線上の風は冷たい。風の当たる顔の右側がこわばってくる。地蔵山から平坦な尾根を標柱に沿って進み、少し下ってワサ小屋跡の鞍部へ。標柱はすっかりエビのしっぽに覆われ風向方向に長く伸びている。雪は少し締ってはきたが、足元のエビのしっぽは硬そうに見えても、時々踏抜くこともあり。標柱に沿って、一度熊野岳避難小屋まで出る。熊野岳避難小屋は氷雪に覆われており。使用できるかは確認しなかった。ここで、刈田岳とレストハウス、その後ろには屏風岳が見える。ここからはほぼ平坦になり、熊野岳山頂へ向かう。鳥居はまだ見える。熊野岳山頂の熊野神社は氷雪に覆われ、山頂の避難小屋は早くも大きな雪の山になっている。
刈田岳まで行くことにして、熊野岳から雪面を斜めに下り、避難小屋の下の馬の背分岐辺りに出る。この辺りは自由に歩くことができる。さらに緩く下ると、左に御釜がきれいに見える。まだ全面凍結はしていない。レストハウス傍を通過して、刈田岳山頂に着く。山頂の刈田嶺神社の鳥居は、この時期にしてはかなり氷が付いて大きくなっている。刈田岳からも御釜から南蔵王の杉ヶ峰や屏風岳の眺望が美しい。飯豊や吾妻連峰なども良く見える。
帰りは往路を戻るが、馬の背分岐からは避難小屋まで直接登る。馬の背は風が強く、かなり長く感じた。気温は−10℃はいっていないと思う。風と言えば、ワサ小屋跡辺りが風の通り道となっているのか、最も強かった。強風の中、地蔵山を登り返し、山頂まで来れば、すぐ下にロープウェイ山頂駅が見えて、あと少しと安心できる。今日は風は強かったが、天候が良く今シーズン初の厳冬の風情の雪山を楽しむことができた。今日出会った方は同じルートの方7〜8人だと思う。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する