南アルプスの女王 仙丈ケ岳(3033m)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,088m
- 下り
- 1,102m
コースタイム
大滝頭 8:25
8:30
小仙丈ケ岳 9:25
9:35
仙丈ケ岳 10:30
11:05
仙丈小屋 11:20
11:35
馬ノ背ヒュッテ 12:10
大平山荘 13:50
13:55
北沢峠 14:05
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
先週の土日は台風で楽しみにしていた富士山登山が中止になってしまい、雨の中の奥高尾縦走に。
ここしばらく晴れた中の登山がありません。
そんなわけで、先週はずっと天気予報とにらめっこ。
どうやら、土日は天気良さそう!
昨年の9月末に1泊2日の予定で甲斐駒と仙丈ケ岳を目指すためにテントを持って南アルプスに入りました。
北沢峠近くの駒仙小屋のキャンプ場にテントを張って甲斐駒ケ岳へ、そして翌日に仙丈ケ岳に登るつもりでしたが、甲斐駒を登った後、夜から大雨。
翌日も大雨は続いていたので、仙丈ケ岳をあきらめ、朝一のバスで帰ってきました。
というわけで、仙丈ケ岳にリベンジしたかったところ。
ただ、ここはアプローチが悪い…
芦安からバスに乗って広河原へ、バスを乗り換え北沢峠へ。
朝一のバスに乗って、7時15分北沢峠到着なので、登りはじめがどうしても7時半ごろになってしまいます。
そして、北沢峠からの終バスが15時30分出発。
日帰りであれば、8時間で登って下りてこないといけません。
昨年のようにテントを持っていって、泊まり前提であれば時間を気にする必要はないのですが、テントを準備するのも面倒だしなぁ、ということで、荷物を極力軽減し、スピードアップを図って日帰りを目指すことに。
2時に出発し、芦安に4時半到着。
もうかなり車が停まっていて人がいっぱい。
5時10分発のバスに乗って広河原へ。バスは5〜6台ぐらいつながっていました。
広河原もすごい人!。北沢峠行きのバス待ちの行列もかなり長い。
ここからも4台ぐらいのバスで。
行列が長かったからか、6時50分始発のバスが6時30分ごろ出発に。ラッキー!
7時ごろに北沢峠到着!ちょっと時間的なアドバンテージができた!
7時10分に出発!天気は快晴!
シダとコケが繁る森の中を歩いていきます。
標高100mごとぐらいに1号目、2合目…と標識が立ってます。
2合目ぐらいまではかなり緩やか。
木漏れ日が差す森の中を気持ちよく登っていきます。
今回、軽量化のためコンロやコッヘルは持たず。お昼はおにぎり2つです。
ザックの中はレインウェアと汗かいたときの着替えと、ウィンドブレーカーのみ。
やっぱり荷物が軽いといいね。
さくさくと登って行けます。
5合目となる大滝頭(2510m)に到着は8時25分。ここまで1時間15分。
コースタイムは2時間なので、かなりのハイペース。
だいぶ心に余裕ができました。
これならば、景色を楽しみながらゆっくり歩くことができます。
ここからは小仙丈ケ岳へ向かってきつい登りがつづきます。
でも、やがて森林限界を超えると、景色が広がってきます。
目の前には小仙丈ケ岳が。
左には鳳凰三山が。
後ろを振り向くと、甲斐駒と鋸岳、その奥に八ヶ岳。
う〜ん、すごい。
汗だくだけれど、この景色を見ると、疲れが吹き飛びますね。
登っている人たちの顔もみんな笑顔です。
そして、小仙丈ケ岳到着!9時25分。
いや〜、360度すべて山です!
目の前にはこれから向かう仙丈ケ岳への稜線が続く。
白峰三山、鳳凰三山の稜線、甲斐駒、これらはすべて歩いたことがあるので、感慨もひとしお。
遠くには八ヶ岳、北アルプス、中央アルプスも見えます。
そして、北岳の奥には富士山も。
日本の最高峰No.1とNo.2である富士山、北岳を並んで眺めることができます。
あと、僅差で表彰台を逃したNo4.間ノ岳も。
ちょっと休んでから、仙丈ケ岳へ。
この稜線がかなりステキです。
先々月の白峰三山縦走ではガスっていて楽しめなかった3000m級の稜線歩きを楽しみました。
左下には雄大な小仙丈沢カール。すごい!
風もなく、心地よく、走りたくなります。
ちょっと下ってから、山頂に向かって登り、回り込むように山頂へ向かいます。
右下に広がるカールもすごいです。
自分が吸い込まれていきそうな感覚を覚えます。
山頂到着は10時30分。
う〜ん、すごい眺め!
1ヶ月ぶりの快晴の登山。サイコーです。
青空。そして雲よりも高いところにいる快感!
甲斐駒、鋸岳が近いね!
そして南側には南アルプスの奥深い山々がず〜っと続いています。
甲斐駒を眺めながらおにぎりを。これだけでも贅沢です。
本当はお湯を沸かしてラーメンを食べて、紅茶を飲んでと、まったり過ごしたいのですが、帰りのバスの時間が気になるので、のんびりできないのが残念。
ここから仙塩尾根をちょっと下って大仙丈ケ岳もピストンしてみたかったのですが、時間が読めなかったので、これは断念。次の機会に。
やがてだんだんと雲が広がってきて、富士山も見えなくなってきました。
やっぱり景色を楽しむなら朝が早いほうがいいね〜
そんなわけで、かなり名残惜しいですが、30分ほどで山頂を後にして下山開始。
下りは仙丈小屋、馬ノ背ヒュッテ、薮沢を通って北沢峠へ戻る予定。
仙丈小屋まで下る途中、何度も山頂を振り返りました。
このカールもすごいね〜。
雪が積もったら、心地よくスキーできそう…、なんてね。
仙丈小屋では生ビールが飲めるんですね。カレーもおいしそう。
そばを流れる沢に水場になっています。
ここで流しそうめんができそうだな、なんて思ったり。
甲斐駒を正面にして、快調に下っていきます。
やっぱりトレッキングポールがあると楽だね〜。
馬ノ背ヒュッテを過ぎたあたりで沢に出会い、ここから薮沢コースへ分岐。
沢沿いは涼しくていいね〜
ちょっと歩きにくいところもありますが、そんなに危険なところはなし。
途中、滝っぽいものもいくつかあって、なかなか楽しいです。
やがて、沢を横切ると、森林帯に入り急な下りに。
ここを登るのはなかなかしんどいだろうなぁ。
地図に薮沢大滝という印があり、登山道にも標識はあるのですが、木々に阻まれよく見えませんでした。
音はするんだけれどね。
やがて大平山荘に至り、そこから少し登って車道を歩けば北沢峠に到着します。
到着は14時過ぎ。
下りでソロの方といっしょになり、楽しくお話しながら下りて来ました。
ストイックに単独行もいろいろ考え事ができていいけれど、同じ趣味の人とこうして山の話をしながら歩くのも楽しいね〜。
時間が過ぎるを忘れさせられます。
仙丈ケ岳ですが、全体的にゆったりした山容は女性的で、まさに南アルプスの女王という感じ。
王様はやっぱり北岳か。
甲斐駒、鋸岳は王、女王を守る頼れる騎士、それをサポートする側近の鳳凰三山という感じですね。
北沢峠の標高が2030mで仙丈ケ岳の山頂が3033mなので、標高差は1000mぐらい。
鎖場もなく、両手を使って登る場所もなく、とても安全。
標準コースタイムは7時間。
距離と標高差だけでみれば、先週、実行した奥高尾縦走(陣馬山〜高尾)とそんなに変わりません。
そう考えると、かなりお手軽に登れる3000m峰かなぁと思います。
もう夏も終わり、花のシーズンは終わっています。
ナナカマドの赤い実が実っていたり、ウラシマツツジの葉が赤くなっていたりして、そろそろ秋の訪れを感じされています。
本格的な紅葉のシーズンもとてもきれいだろうなぁ。
日帰りでも来れるので、秋の登山計画に含めてみよう。
終バスは15時半出発なのですが、たくさんの人が待っていたので、特別に14時半ごろ出発!
行きに続いてラッキー!
広河原からはタクシーに乗ってさっくりと芦安に。
温泉はやっぱり桃の木温泉。いつ来ても人が少なくていいね。
そして、ついに「南プス食堂」を訪れました。
芦安への最後のコンビニであるローソンの正面にある定食屋さん。
かなり目立つ看板で1年前から気になっていました。
定食類がとても安くて(600円前後)で、なかなかのボリューム。
この日はしょうが焼き定食を。とてもおいしかった。
そして、メニューに「やきそば丼」なるものがあります。
かなり気になります。次回はこれだね。
でも、山登った後は肉を食べたくなるんだよなぁ。
今週末に仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳に行こうか悩んでました。いやぁ〜 行かなきゃ損ですね。とても行きたい気持ちになりました
redcat_jpさん
はじめまして。
仙丈ケ岳、とてもよかったですよ〜。
南アルプスの山々が一望でした!
甲斐駒も去年登りましたが、とても男前なお山です。
お気をつけて行ってらっしゃ〜い!
gucci1212さん、おはようございます。
同じ日に、ほぼ同じ時刻に歩き始めました者ですが、足が早いですね。最近は週末になると天気が悪くなる傾向が有ったので、この日は久しぶりの好日となりましね。
皆様の山行記録を見ますとこの日仙丈ケ岳に登られた人が如何に多かったかびっくりしました。
この後も良い山行に望まれます様に、所でプロフの写真『』良いですね。
kintakunteさん
こんにちは。
本当にお天気良かったですよね。
帰りのバスの時間があったので、登りはちょっとペースを上げて登っていました。
おかげで稜線上はゆっくりと景色を眺めながら歩けて、とても楽しかったです。
プロフの写真、お褒めいただきありがとうございます。
昨年の秋、鳳凰山での写真です。
秋の空と雲がとてもステキでした。
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