北アルプス大縦走(上高地-槍ヶ岳-双六岳-三俣蓮華岳-鷲羽岳-雲ノ平-水晶岳-新穂高-上高地)


- GPS
- 152:00
- 距離
- 89.1km
- 登り
- 6,158m
- 下り
- 6,144m
コースタイム
2日目(9/12):5:30ババ平発-6:00大曲-6:45天狗原分岐-9:10槍ヶ岳山荘-9:40-槍ヶ岳-10:15槍ヶ岳山荘-11:15千丈乗越-14:15樅沢岳-14:40双六小屋(テント泊)
3日目(9/13):7:00双六小屋発-8:00双六岳-9:40三俣蓮華岳-10:20三俣山荘-12:05鷲羽岳-13:40岩苔乗越-14:30祖父岳-15:35雲ノ平山荘-16:00雲ノ平キャンプ場(テント泊)
4日目(9/14):雲ノ平散策(休養日)
5日目(9/15):6:20雲ノ平キャンプ場発-7:15祖父岳-8:10岩苔乗越-8:50水晶小屋-9:15水晶岳-10:00水晶小屋-10:30岩苔乗越-12:00黒部源流標-12:35三俣山荘(テント泊)
6日目(9/16):6:00三俣山荘発-8:10双六小屋-9:50鏡平山荘-11:35秩父沢-12:30わさび平小屋-14:10中崎山荘(新穂高温泉)-16:30わさび平小屋(テント泊)
7日目(9/17):6:30わさび平小屋発-7:20/8:20新穂高ロープウェイ(新穂高温泉駅)-9:00新穂高ロープウェイ(西穂高口)発-10:10西穂山荘-12:35河童橋-12:40上高地
天候 | 9/11-16までは快晴 9/17のみ雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
そこからシャトルバスに乗り換え |
写真
感想
春には揃えていたテント泊用の装備一式。
色々あって一度も試用できず、いきなり今回の長期縦走を迎えることになった。
コースは上高地を起点に、槍ヶ岳〜西鎌尾根〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜雲ノ平
〜水晶岳〜三俣山荘〜わさび平小屋〜新穂高ロープウェイ〜上高地の6泊7日。
初テント山行でこのコースは無謀ではないかと思いもしたが、
この機会を逃したらもう二度とこんなルートは歩けないかもしれないと思い挑戦することに。
1日目
沢渡でシャトルバスに乗り換え、上高地へ。
明神館・徳沢・横尾と約1時間おきに休憩地点が設けられており歩きやすい。
穂高連峰を眺めながら、梓川の左岸をゆっくりと歩く。
横尾では涸沢への道を分ける。涸沢方面の方が人が多かったかも。
横尾から1時間半で槍沢ロッジに到着。
ここでババ平のテント泊受付を済ませ、生ビールを飲みテント場へ向かう。
今回が屋外で張る初めてのテントであり緊張する。
ペグは効かないため岩で固定することになったが、思った以上に簡単に設営できた。
夕食まで本を読んだり、持ってきた日本酒を飲んだりと、優雅な時間を過ごす。
2日目
テント撤収に思った以上に時間を費やし、出発が遅れてしまう。
テント自体よりも、テント内部の片付けに手間取ってしまった。
大曲〜天狗原分岐と進むがいつものように脚が進まない。
今までとはザックの重量が違いすぎるし、フライシートが朝露を含み
昨日以上に重くなっているためだ。十分に拭き取らないといけないと実感した。
何とか槍ヶ岳山荘に辿りつき、小休止して念願の槍ヶ岳へ。
平日のため渋滞等は起こらずスムーズに登頂!
雲ひとつない快晴で360度の大展望。初めて景色を見て涙がこぼれた。
本日これから向かう双六岳方面を眺め、期待に胸が膨らむ。
山荘におりて早速西鎌尾根にとりつく。
距離的には大したことないと安易に考えていたが、意外と消耗した。
原因は樅沢岳のピークを見極めれなかったこと。
後半アップダウンが結構あり、「これが樅沢岳か」と思って登ったらまだ双六小屋が見えずの繰り返し、
5万分の1の地図では見落としがちな偽ピークに3度ほど騙されて、精神的にも体力的にも
限界ギリギリまで達した。しかもかつてない重量。
3日目
前日の疲労と早朝の強風に気持ちが萎えて、今日は三俣山荘までにしようかな、とか弱気な考えが頭をよぎり、
ついつい出発が遅れてしまう。予定より2時間遅れ。
そんな気持ちも、双六岳山頂で出会ったお兄さんによって変わることになる。
山頂で休んでいると巨大なmacpacを背負ったお兄さんが登ってくる。
開口一番「こんちは!カスケード(←私のザック)まだまだ入るよ。それじゃ可哀想だよ」
写真撮らせてもらったが、お兄さんはグリセード75でしかも色々なオプションが付けられていた。
まさに家を背負っている感じ。
しかも靴がおかしくなって、薬師岳からサンダルで歩いてきているそうだ!
別れ際、「後悔しないように」と言われ、雲ノ平を目指すことに決めた。
今回どうしても登りたかった山に鷲羽岳がある。
三俣山荘からとりつくが、こんな急登は久しぶり。しかもこの重量。
標準タイムで何とか登りきることができ、念願のピークを極め感無量だった。
そしてワリモ岳〜祖父岳経由で雲ノ平へ。
かなりキツかったが、あの別天地に辿りついたら、全ての疲労が吹き飛んだ気分だった。
4日目
本来なら高天原温泉に入りに行きたかったが、往復7時間ほど、前日までの疲労を考え、休養日に充てることにした。
スイス庭園、ギリシャ庭園、祖母岳、奥日本庭園、アラスカ庭園をゆっくり巡り、雲ノ平を満喫する。
明日登る水晶岳をはじめ、薬師岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳まで全部見渡せる。
雲ノ平山荘に戻りカレーを注文し、小屋の方と話したが、今年は本当に雨ばかりで
こんなに晴れるのは何日あったかどうかと。本当にラッキー。
5日目
休養日を設けたせいか今までよりも脚が軽い。祖父岳も軽くこなし、岩苔乗越に着く。
ここでザックをデポし、水晶岳を目指す。岩苔乗越の上のワリモ北分岐にデポしている人も多いが、
源流コースで三俣山荘に下るため、岩苔乗越を選択。
水晶小屋までは起伏もあまりなく35分程度で楽に着く。
水晶岳山頂まではハシゴもあり結構険しいが、特にきついルートではない。
今回のハイライトである水晶岳。本日も雲ひとつない快晴。360度の大展望。
北には赤牛岳がまさに牛が寝ているような感じで連なっている。これが読売新道。
いつかは挑戦してみたい難ルート。
岩苔乗越まで戻り、黒部源流ルートにて三俣山荘まで戻る。
鷲羽岳を仰ぎ見れるところにテントを設営でき感極まる。何かの雑誌で見た光景そのもの。
6日目
今日は三俣山荘からわさび平小屋まで一気に下る。
正直舐めていた。双六小屋で生ビールとか飲んでるし。
双六小屋〜鏡平山荘〜わさび平小屋までは「樹林帯のなだらかな下り」みたいな途をイメージしていたが大違い。
鏡平までは4日前に苦しめられた西鎌尾根を仰ぎ見る山岳ルートでアップダウンも多い。
鏡平からは沢沿いの大岩をガンガン下り膝がやられる。
しかしやっと辿り着いたわさび平小屋の良い雰囲気に一瞬で癒された。
(‐屋前でビール、野菜、果物が冷やされている△姉さんがカワイイテント場が気持ちいい)
明日は上高地まで下山しなければならないが、今日で第1幕が終了といった感じ。
区切りをつけるために新穂高温泉の日帰り入浴に向かう(片道1時間)。
そこで飛騨牛の朴葉味噌ステーキを食らう。
久々の肉(しかも飛騨牛)がこんなに旨いとは!
7日目
本当は歩きたかったけど(笑)、新穂高ロープウェイで西穂高口まで行く。
今日からシルバーウィークが始まるためツアー客が押し寄せてくる。
しかし今日はあいにくの雨模様。
自分にとってはそろそろ太陽の光が痛くなってきた頃だったので恵みの雨でしたが。
西穂山荘には待機している人たちが大勢。この天候では穂高に登っても確かに何も見えないでしょう。
シルバーウィークの天気はすぐれない模様。
上高地まで下りウエストン碑を過ぎ、河童橋を渡り、出発点のバスターミナルまで戻る。
ついにやり遂げました。
天候に恵まれたことも幸いしたけど、初めてでもやれる!
かなり自信がついた。山のみならず他のことに対しても。
コースといい天候といい本当に羨ましい…16日僕は10時30分には鏡平に居たので途中できっとすれ違っていますね(笑)鏡平からの下りは膝にきますの〜(ToT)
teteteさん
あの日は暑かったですねー。
秩父沢の冷たい水が助かりました。
わさび平で即効ビールを飲みました(笑)
すごいコースですね!
羨ましいです
私は17日6時ころから新穂高から登ったので、林道のどこかでお会いしてますね〜(^−^)
あの日は登ってくる人多かったな〜
100人以上はすれ違ったと思いますよ。
あの時間に下る人間は珍しく、変な眼で見られていました。(笑)
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