蓼科山(天祥寺原を独り占め)
- GPS
- 28:16
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,016m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 4:51
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特に無し。調子に乗って亀甲池に落ちないこと。 |
写真
装備
個人装備 |
上半身(L1
L2
フリース
ソフトシェル)
下半身(アクティブスキン
メリノウール
手袋(極薄ニトリル
ミズノインナー
防寒テムレス)
予備手袋(インナー
厚手ウール
オーバーミトン)
ゴーグル
バラクラバ(薄
厚)
ヘルメット
ゲイター
冬靴
アイゼン
ピッケル
ワカン
スコップ
スリング(3)
カラビナ(3)
防寒着(ダウン上下)
貼るカイロ(靴2
普通4)
コンロ
ガス
地図
コンパス
笛
ナイフ
筆記用具
時計
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
ツェルト
ストック
行動食(パン
干芋
干バナナ
ポタージュ
コーヒー
カロリーメイト)
水1.5
サーモス
ビニール袋
シュラフ
マット2枚
テントマット
ブラシ
食器
像足
ハーネス
|
---|---|
共同装備 |
テント
ロープ(7mmX20m)
大鍋
|
感想
毎年恒例となったセンパイとの冬山山行。今年の3月に権現岳へ登って以来9ヶ月振りの再会です。待ち合わせ場所でセンパイの車に乗り込み、登山口の竜源橋を目指します。霧ヶ峰を左前方に眺めながら雪がまったく積もっていないビーナスラインを北東に進みます。そろそろ駐車場だよなと左側を気にするもその気配は無し。しばらくすると大きな駐車場が見えてきました。『??、5台程度って書いてあったのに・・・』。「スズラン峠まで来たけどいいのか?」とセンパイから聞かれても地理感が無い私にはさっぱり。google MAPで現在位置を確認すると、10分程度行き過ぎてる。左手に蓼科山が見えると思い込んでいた私は、あっさり駐車場を見過ごしていたのだった。『登山口を見つけるのが一番難しいよね(笑)』と苦笑いする私に「登山口だけを探しに行ったこともあるよ」と優しいフォローをしてくれた。
そんなこんなで1時間遅れてのスタートです。駐車場に着いても方向感覚が狂ったままだったので、「こっちが登山口だね」と言われても『?、道路の反対側じゃないのか?』と思う始末。紙地図にコンパスを当て、やっと方向感覚を取り戻した。
谷から少し外れ、笹原に雪が乗っかったジグザグのトレースを登り始める。20kg近い荷物と急登の影響で10分もすると汗が出てきた。ファイントラックのバラクラバとアウターを脱いで調整。ここで眼鏡の鼻当てが片方外れるアクシデント。白い雪の上に落ちた小さな白い鼻当ては、とても探し出せる代物ではなく、諦めて先へ進む。
傾斜が緩くなると、雪で埋もれた滝の湯川が右手に見えてきた。風も無く静かな登山道を荷物の重みを感じながら一歩ずつ進む。樹林帯の切れ間から北横岳が右手に見えた。しばらくすると左手の樹林帯がすっぽり無くなり、晴天をバックにしたすり鉢状の蓼科山が姿を現した。将軍平への分岐はもう少し先だが、これ以上重い荷物を担ぎたくない気持ちもあり、本日のお宿を決めた。周囲数百メートルに渡り樹林帯が無くなっている場所で、展望は申し分無い。今日・明日は風も穏やかな予報だったので、ど真ん中にテントを張った。テントを張り終え、ぽかぽか陽気の中 昼食を摂っていると『乾杯しちゃう?』という気持ちになる(^^)
必要な装備だけをザックに詰め直し、双子池を目指す。天祥寺原分岐付近に大型テントが2つ張ってあった。風を気にして樹林帯の中を選んだようだが、正しい選択だと思う。
少し歩き難くなってきたので、天祥寺原でワカンを装着。双子池方面にはスノーシューのトレースがしっかり付いている。雪道っぽい赤テープが少し上に見えたが、どっちでも良さそうなので夏道に付いたトレースを辿る。亀甲池に到着したのは14:00。池は全面凍っており、対岸まで歩いて行けそうだ。スノーシューのトレースは池のほとりを舐めて双子池まで続いていたが、この時間から行ったら帰りが遅くなりそうなので、ここで折り返すことにした。折角(?)なので池の中央に向かって歩いてみる。雪を踏みつける音が途中から甲高いものに変わる。ワカンの爪が沈み込まない。明らかに氷の上だ。恐る恐る歩を進める。表面の雪が無くなっている辺りまで進んだところでそそくさと写真だけ撮って引き返す(笑)
大型テントの人達は早々と宴会を始めた様子で、既に1.8Lの紙パックがテントの外に転がっていた。
テントに到着したのが15時前。丁度良い時間である。スーパーの袋に雪を集め、テント内で水を作る。これが終わらないと乾杯出来ない。水を作り終わった頃にはすっかり薄暗くなっていた。今日のテントは4~5人用で、二人で使うととても広々としている。荷物をどこに置こうが邪魔にならない。「これに慣れたらもう二人用には戻れないな(笑)」と言いながらワインで乾杯し、18時に就寝。
22時に外を見た時は曇天だったが、3時頃は満天の星空に変わっていた。厳冬期用のシュラフの中はとても快適だったが、シュラフから出ている口周りだけがやたらと寒い。我慢できず5時前に起き出して湯を沸かす。いつもなら天井に付いた霜が解けてポタポタと水滴が落ちてくるのだが、今日は全く落ちてこない。「この内張、進化したのかな?」とか言いながら朝食と摂った。明るくなってからテント内をよく見ると、霜がびっしり貼ったままである。大きなテントに少人数だったので霜を溶かすには熱量が足りなかったのだろう。寒さの原因はそれだったのね。。
ザックに荷物を詰め、アイゼンを装着して7:30にスタート。気温が低いので、アンチスノープレートを装着していないセンパイのアイゼンでも雪団子が付かないようだ。
将軍平までの急登は、夏道ならザレて歩き難いそうだが、今日はアイゼンもよく効き歩き易い。将軍平で少し休憩を取ってから山頂を目指す。樹林が切れ風が強くなってきた。左手には八ヶ岳の稜線が姿を現した。振り向けば北アルプス北部や妙高、浅間山もくっきり見える。山頂は少し油断をするとコケてしまいそうな風が吹いていたが、360°大パノラマにしばし見とれてしまった。南には3月に登った権現岳や、阿弥陀ー中岳−赤岳の吊り尾根がくっきり見えている。少し右に目を向けると御嶽が悠然と構えている。蓼科山火口中央に佇む蓼科神社奥宮で今年一年の感謝を述べる。
山頂のゴロゴロした岩肌でアイゼン歩行練習をしたあと下山を開始した。途中の急坂で「ザイル持ってるなら確保の練習しよか」とセンパイから提案あり。待ってましたとばかりにザックから補助ロープを出して渡す。スタンディングアックスビレイと座り込んで行うセカンドのビレイ方法を教わり、今回の山行目的を達成。
雪がびっしり付いた下り道を、少し足を滑らながら軽快に下る。テン場に到着したのはお昼前。朝の曇天とはうって変わり暖かい日差しが射しこんでいる。テントの中はぽかぽかで、そのまま昼寝してしまいそうだ。「俺は明日も休みだから泊ってってもいいよ(^^)」という悪魔のささやきに釣られることなく、テントの外でパンをかじった(笑)
テント装備をザックに詰め込み、『あーやっぱり重い…』とブツブツ言いながら竜源橋へ向かう。日差しのせいで少し解け出した雪が容赦なくセンパイのアイゼンにまとわりつく。「昔の人は雪団子を叩き落すのも冬山技術のひとつだったんだよ」と負け惜しみを言いながら、ストックで器用に雪団子を落としていく。アイゼンを履いたのは最後の急坂の為だったが、そこまで雪団子を落とし続けるのが我慢できなかったようで、「そろそろ脱ぐか」と提案あり。土も見え始めていたので二人ともアイゼンを脱ぐ。途端に石の上でツルっと滑ってしまった。。
4年前に始まったセンパイとの山行も今回で5回目だが、晴天率100%を持続中。どっちが晴れ男かって議論をしながら今回も楽しく山を下った。
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