焼岳 ラッセルいらず
- GPS
- 06:19
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,158m
- 下り
- 1,140m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南峰の山頂直下の急な雪面は表面が氷化している。氷部分は薄いので容易に前爪を蹴り込めるので上りは問題ないが、下りやトラバースは要注意。前を向いて降りられないことはないと思ったが、用心してクライムダウンで降りた。ピッケルはダガーポジション。結果的に、その方が安全にスピードも出て速かった。 |
その他周辺情報 | 中の湯温泉は山小屋なみのロケーション、料金で温泉旅館のサービスが受けられるので、お得感が高い |
写真
感想
北アの晴天が予想された週末。冬には登ったことがなかった焼岳に狙いを定める。山レコの記録を読むと、ラッセルに苦労するようだ。中の湯に電話で尋ねると、ここのところ雪は降っておらず、なんと、雨が降ったという。きっと雪が締まってラッセルなしで登れるだろう、ということで、念のためワカンを持って出かけた。
中の湯に泊まる予定の場合、暖かい玄関で装備を整えられる。登山届はフロントにある。登山靴に履き替え、スニーカーを預かってもらって7時10分頃、出発。建物右脇を通って、雪の斜面へ。この日の先頭ながらトレースは明瞭。たどっていくと、いったん国道(旧道)脇に出て、そのまま国道に出るトレースもあるが、国道に出ずに、折り返すようにさらに斜面を上がっていく薄いトレースもあり、そちらを登る。この日、われわれの前を歩いたのは、ウサギ1匹のようだ。かわいい足跡がトレースの中に残っている。このウサギの足跡は、この後、広場の直前まで先導してくれた。
次に国道に出るとそこが登山口だった。登山道に入ってもトレースはあり、足も踏み抜かない。ワカンも不要。ラッキーと思いつつも、もう少し、ふかふかの雪があるとよかったとぜいたくな不満を感じながら登る。もちろん、トレースを外すと膝ぐらいまで潜り込む。
ところどころトレースが消え、ルートに悩む場所もあったが、よく見ると赤リボンがあり、大きく迷う場所はない。なんとなく通れそうなところを進むと、リボンが現れる。
広場では真っ白な焼岳が迎えてくれる。川童橋あたりからみる焼岳は完全に一つの山だが、広場からみると見事な双子山に見える。左が南峰、右は北峰(というかその手前のピークが見えている)。標高2455.5メートルの三角点がある南峰は崩落の危険があり立ち入り禁止だが、冬はこちらに登る人が多いようだ。われわれもまず南を目指す。
広場を抜け、適当なところから南峰に向かう稜線に上がる。トレースはなく、どこを通っても問題なさそうだ。稜線に上がってしばらく登ると斜面が急になって、雪面は氷化している。しかし、氷は薄く、アイゼンの前爪がよく食い込み、怖さを感じるほどではない。時には岩の間を登ったりしているうちに、10時頃、気持ちがいい広い山頂に出た。向こう側に笠ヶ岳が見えるが、残念ながら山頂は雲の中。穂高はばっちりで、しばらく見惚れる。
山頂からそのまま北峰に向かって降りようとも思ったが(先行の登山者はそのルートをたどった)、技術面よりも、夏場は崩落の危険があるという岩が不安定そうなのが怖かった。いったん広場との高低差の半分ぐらい(標高2250メートル)まで降りて、安全と思われる斜面をトラバースして北峰に登り返した。北峰は山頂直下まで行ったが、岩の間の深い踏み抜きに阻まれて、よいルートを見つけられず、すぐ近くから噴気が出ていることもあり、11時半頃、断念。(GPSのトラックを見ると夏道の上に乗っているので、ルートを外していたわけではなさそうだ。)
ざくざくと下山開始。途中、広場を見下ろす斜面にバケツを掘って、腰を下ろしてパンの昼食。広場では滋賀からきたという方と言葉を交わし、重いテント泊装備で息を切らせて登ってきたパーティーに挨拶し、13時半に中の湯についた。
熱い温泉に入り放題で1泊2食、サービスの生ビール1杯付きで10500円(入湯税別)、もちろん個室でトイレ、洗面付きは、山小屋に比べ、すごくリーズナブル。よい山行でした。
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