【全部歩いた!】八ヶ岳全山縦走(北上コース)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 3,849m
- 下り
- 3,463m
コースタイム
07:40富士見高原ゴルフ場〜11:30編笠山〜13:50権現岳〜15:30キレット小屋
【2日目】
05:40キレット小屋〜07:20赤岳〜09:30横岳〜11:20硫黄岳〜12:50箕冠山〜13:00根石岳〜13:35天狗岳〜15:50にゅう〜17:00白駒荘
【3日目】
05:40白駒荘〜07:15茶臼山〜08:00縞枯山〜09:40北横岳〜13:40蓼科山〜15:45女神茶屋
天候 | 23日:はれ時々くもり→夕方ひょうがパラパラ 24日:スーパーはれ 25日:はれ後くもり→夕方あめパラパラ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゴルフ場、スキー場併設の駐車場、かなり広めで無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響か、全体的にぬかるんでいる箇所が多く見られました。 特に天祥寺原〜蓼科山の登り出しは、大きな水たまりが。 それ以外は特に危険な箇所はありません。 |
写真
感想
いつかは八ヶ岳を端から端まで歩きたい。
「いつか」は意外とすぐにやってきました。
この3連休に遅めの夏休みを予備としてくっつけて、2泊3日の行程。
懸念していた下山口→駐車場の移動用に、後部座席に自転車を積んで出発。
2時に都内発、まだ暗い女神茶屋に自転車を置いて、富士見高原へ移動。
駐車場で仮眠したら寝坊、まあ初日は距離も短いしとゆっくり出発。
予定通り、編笠山、権現岳を通過し、初日はキレット小屋でテント泊。
テント場はなかなかの盛況っぷりで、もはや傾斜した場所しか空いておらず。
雨と雹がぱらついて来たので、めんどくさくなり晩ごはんも食べずにウトウト。
しかし傾斜地、しばし微睡むも寝袋とマットが滑って、気を抜くと窮屈な体勢に。
遅めの晩ごはんを食べ、21時頃モソモソと外へ、雨は上がり満天の星空。
星座早見表とウィスキー持って、稜線へ。
ペガサス座を中心に秋の天体観測、白鳥座辺りに流れ星キラリ。
快晴の朝、準備をして外に出ると、テントにびっしりと霜。
キレットを登り始めるとすぐ、背後に富士山がクッキリ。
高度を上げて行くと、御嶽山、中央アルプス、南アルプスが続々お目見え。
赤岳山頂では、まさに360度の大パノラマ、どこを見ても、山山々...
最高の景色眺めながら、横岳、硫黄岳と順調に縦走。
大体同じペースで進んで来た皆さんと硫黄岳山頂で別れを告げ、さらに北へ。
箕冠山、根石岳、天狗岳、風も弱く歩きやすい。
中山峠で高見石かにゅうか迷ったのですが、にゅうへ。
いつも冬にお世話になっている辰野さんがやっている山小屋、白駒荘。
テントも持っているのですが、ご挨拶かたがた小屋に宿泊。
お風呂とビール、おいしい晩ご飯、そして食後は諏訪のお酒「真澄」で宴会。
先代の山小屋話から、御柱、オリンピックの話など、話は尽きず。
部屋の布団で「平らな場所っていいなあ」と痛感する間もなく、熟睡の淵に。
夜明け前に小屋を出発。
一緒に泊まった団体さんを横目に麦草峠に出て、茶臼山、縞枯山。
北横岳もそんなに混雑なく、午前中には3座を通過、残すは蓼科山。
将軍平への登りが、この行程で一番キツかったかもしれない、長い登り。
度々休憩入れながら、行き交う人達と会話。
女神茶屋に自転車停めてあると言ったら「あー、アレ、あなたのですか」と。
蓼科山荘でお昼ごはん、山頂はすっかりガスの中。
食事を終え、最後のアタック。同じペースで歩いていたご夫婦と意気投合。
「私、トムラウシで日輪のお祈りしたら、パーッと雲が晴れたの」
そう言う奥様に、ぼくも晴れ男ですからと告げ、山頂で一緒にお祈り。
ウソみたいですが、パーッと雲が抜け、頭上に青空。
周りの山は見えなかったものの、山頂が明るく照らされ、3人で大笑い。
予定したすべての山頂を踏破し、満足顔で下山。女神茶屋の自転車も、無事確保。
ビーナスラインからメルヘン街道一気に駆け下りるも、道間違い。
麓の移動はこちらに別で記録残しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-136963.html
結局20時半に、富士見高原「鹿の湯」へ入浴。
初めて入ったのですが、施設、広さ、価格、すべてに大満足。
あんな美味しい風呂上がりの牛乳、初めて飲んだかも。
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八ヶ岳を端から端まで歩く。
興味のない人にはピンと来ないかもしれない。
1日で走り抜けてしまうなんて言う強者も、いる。
ただ、子供の頃から眺めていた峰々を自分のペースで歩ききった。
そんな自己満足にも似た儀式を終えて、すごく充実した気分に浸っている。
山登りって、つまりそう言う事だと思う。
3日間で、いろんな人に「こんにちは」を言った。
いろんな人の写真を撮り、いろんな人にシャッターを押してもらった。
みんなすごくいい笑顔を見せてくれた。
次の山登りは、もっとゆっくり、もっといろんな笑顔に出逢いたい。
そんな風に思える趣味を持てた事が、すごく幸せ。
コメント
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下から、テントの入った大きなザックで足取り軽く登って来られ、思わず「縦走ですか?どこから?」と尋ねたら「 [[編笠から3日かけて。今までいい天気だったのに…」と笑顔で登って行かれました。
ヤマレコに載っているかと、覗いてみれば、表題の文字が。お疲れさまでした。超人的な山行ですね
源爺梯子〜旭岳間で、
お会いしたかと思います。
赤いスパッツ(ゲイター)が
とても素敵でしたぁ
(シャア専用かと思いました笑)
「この時間なら、キレットご宿泊かな?」
と思ってましたが、
翌日もロングコースですね。
お疲れ様 でした!
蓼科山の登りは、今回の山行の中でも一番キツかった箇所でした。
3日間の疲労と、食事のタイミング逃して、完全なシャリバテ状態。
笑顔が返せていたようで、ひと安心です。
表題の通り、無事に歩ききりました。
今回、山で言葉を交わしたすべての人に、感謝です。
初日ですね、まだ元気満々な時でした。
赤いアイテムいっぱいつけてるくせに、3倍速く動けません。
やはりアイテムの性能の差は戦力の差ではないみたいですね。
しかし、ゆっくりながらも全行程歩ききれました。
これに懲りずに、今後も山を歩き回ろうかと思っています。
ぼくにはまだ、帰れる場所があるから...
あいごえといいます。
24日は本当に天気が良かったですね!
このコース大変興味わきました。
いつか私もチャレンジしてみようと思います!
帰りはバスかタクシーにしますけどね
24日は、今までで最高の快晴でした。
八ヶ岳って、本当にいい位置にあるんですよねえ。
全部歩き、ぜひ試してみてください。
帰りはもちろん、交通機関利用して。
結構有りますよね。車の所まで戻るのが このルート、私が知る限りでは、日帰りでやる人は蓼科山をはしょるとかして端から端までやっていないですよね。
それとタクシーで車の所に戻るとかでお金もかかるし、良い所を暗い内に通るとか問題が多くて、やっぱり何泊かした方が良いと思います。
ところでニュウを通るって良いですね。白駒池も好きな所です。このルート取りなら楽しめますね
自転車の戻り、スタートから30分は最高に気持ちのいい下りなのですが...
道を間違えたのもありますが、途中から厳しい上り坂。けっきょくほとんど押して歩く事に。
早めに荷物と自転車諦めて、空身でランしちゃうって言うのが正解なのかもしれませんね。
にゅうはとても好きなピークで、ヤマレコつけるようになってから通算で一番多く立っている場所でもあります。
やっぱり迷った時は、好きな方。ですかね。
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