記録ID: 136964
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
奥穂高岳・槍ヶ岳 新穂高より日帰り(槍穂縦走・大キレット)
2011年09月25日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 3,353m
- 下り
- 3,338m
コースタイム
2:15新穂高-2:50穂高平小屋2:55-3:29白出沢出合-4:18重太郎橋4:23-4:39鉱石沢出合4:44-5:04荷継沢出合5:13-7:05穂高岳山荘7:30-7:55奥穂高岳8:21-8:44穂高岳山荘9:07-9:20涸沢岳9:26-10:39北穂高岳10:57-12:42南岳小屋12:52-12:57南岳13:06-13:43中岳13:55-14:15大喰岳14:28-14:44槍ヶ岳山荘14:49-15:03槍ヶ岳15:08-15:16槍ヶ岳山荘15:39-16:59槍平小屋17:08-17:34滝谷出合-18:31白出沢出合-19:00穂高平小屋19:03-19:45新穂高
歩行時間 13時間59分、行動時間 17時間30分
標準コースタイム 25時間30分
歩行時間 13時間59分、行動時間 17時間30分
標準コースタイム 25時間30分
天候 | 午前10時半頃まで晴れ それ以降は標高凡そ2500m以上で雲(視界は200m先が見える程度) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜になると続々と車がやってきます。休日は朝にくると満車になっている可能性が高いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥穂高岳も槍ヶ岳も初めて登るのに、奥穂・槍縦走日帰りという割と無茶な山行であります。しかし、奥穂高岳、大キレット、槍ヶ岳のどれも行きたくてたまらなかったので、この山行を実行に踏み切りました。 ●新穂高〜穂高平小屋 右俣林道を歩きます。途中夏山近道を利用すれば時間が10分くらいは短縮できるものと思われます。因みにこの時点で既に靴擦れで右足の踝が痛い。 ●穂高平小屋〜白出沢出合 引き続き右俣林道を歩きます。この辺は林道なので暗くても問題ありません。 ●白出沢出合〜重太郎橋 登山道がはっきりしているので、ここも暗くてもヘッドライトがあれば問題ないと思います。 ●重太郎橋〜鉱石沢出合 重太郎橋を渡った後、梯子で白出沢右岸の狭い登山道へ登る。以後は右側が絶壁の高度感のある登山道を行く。ここも暗くても鎖が多数設置されているので問題はないと思います。 ●鉱石沢出合 鉱石沢を少し登って対岸へ渡り、対岸のザレ場を登るとはっきりした登山道へ戻ります。ここが暗いと分かりづらいと思います。 ●鉱石沢出合〜荷継沢出合 はっきりとした登山道で暗くても問題ないと思います。 ●荷継沢出合 荷継沢の対岸へ渡り、再び白出沢に合流します。 ●荷継沢出合〜穂高岳山荘 白出沢のガレ場の急坂をひたすら登って行きます。暗いと踏跡が見つけにくいと思うが、歩きやすいところに踏跡があるわけでもないので、自分で歩きやすいところを適当に上を目指して登っていけばいいと思う。ただし、落石を起こさないように注意して歩きましょう。大きな岩でも浮いていることが多々あります。 荷継沢出合に到着した5時4分からちょうど明るくなり始め、たまたまではあるが暗闇の白出沢を避けることができた。 ●穂高岳山荘〜奥穂高岳 初めに梯子で高度を稼ぎます。以後は緩やかな登山道が続き、20分ほどで奥穂高岳山頂へ至ります。山頂では上高地が見える場所ならソフトバンクでも電波が届いていました。 山頂からは涸沢岳、北穂高岳、南岳、槍ヶ岳と続く稜線、近くに聳えるジャンダルム、下に広がる上高地がよく見え感激しました。 ●穂高岳山荘〜涸沢岳 穂高岳山荘から涸沢岳までは一瞬です。特に危険もありません。 ●涸沢岳〜北穂高岳 一般に難所と言われるところです。ニセ最低コルまでは鎖や梯子の連続で、急な岩場を下って行きます。非常によく整備されていて特に難所には感じなかったが、浮き石が多いので、落石を起こさないよう最大限の注意が必要です。 ニセ最低コルからは鎖の数が減りますが、狭い絶壁の登山道が続き、アップダウンを繰り返しつつ北穂高岳まで登って行きます。一時的に岩場がなくなる箇所がいくつかあり、そこが休憩ポイントとなりましょうか。 しかし、岩場は楽しいですね。今回のコース中最も楽しめるところでした。 北穂高岳山頂ではこのコースを日帰りで歩いていることを聞いたある登山者にオレンジやソーセージを頂きました。美味しかったです。ありがとうございます。 ●北穂高岳〜南岳小屋 大キレット。鎖場と岩に打ち付けられたステップ、そして梯子の連続。こちらも涸沢岳〜北穂高岳間と同様非常によく整備されていて特に難所とは感じなかった。ただし、すれ違いができるところがあまりない(登山者によっては殆どない)ので、確かに大渋滞する時期もあるのだろう。自分が訪れたときはそれほど人ともすれ違わず、それなりのスピードで通過することができた。 しかし、大キレットから南岳の勇姿を見るつもりが、北穂高岳山頂についてちょっとしていると辺り一帯が雲に覆われ始め、大キレット通過中の展望は全くなくて残念だった。北穂高岳からの大キレットも見損ねました。 ●南岳小屋〜南岳 南岳小屋に南岳まで5分と書いてありますがありえません。普通の人は10分はかかるでしょう。南岳小屋以降は岩場も殆どなくなります。 ●南岳〜中岳 南岳からは緩やかな登山道を下って行き、中岳直前で急に登って行きます。この辺で登りの足が若干バテてきました。というより登山開始から痛かった右足の踝の痛みが増してきました。登山道によってはあまり痛みを感じないのですが、特に平坦な道では通常なら歩くことをやめてしまうくらいの強く鋭い痛みを感じました。 ●中岳〜大喰岳 あまり下りもせず登りもせずといった感じです。この辺は走って通過することもできるのではないでしょうか。大喰岳山頂の標識は縦走路からは外れたところにあるので注意です。 ●大喰岳〜槍ヶ岳山荘 飛騨乗越まで下ってから登る。ここも走って通過可能なレベルの登山道でした。 ●槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳 登りと下りのルートが違うのできちんと矢印に従って進みましょう。鎖や梯子が多数設置されていて登りやすいとは思うが、大キレットなどとは違ってここにはそうは感じない登山者も多数こられるので、落石には特に注意する必要があります。 ●槍ヶ岳山荘〜槍平小屋 途中まではガレ場、途中からは石屑の道をひたすらジグザクに下っていくと右俣谷の近くまで出る。以後は右俣谷から離れてはいるが、右俣谷沿いの石屑の緩やかな樹林帯の登山道を下っていく。 ●槍平小屋〜滝谷出合 槍平小屋から少しの間は木道の登山道を行く。以降滝谷に近づくにつれ、傾斜がやや急になっていく。 ●滝谷出合〜白出沢出合 滝谷は狭い木の橋を利用して対岸へ渡ります。この橋は登山道から滝谷を少し登ったところにあります。 以降は樹林帯の整備された登山道で、暗くても迷うことはないと思います。18時からヘッドライトを点灯し始めました。白出沢は立派な橋を渡って対岸へ移ります。 ●白出沢出合〜新穂高 右足の踝の痛みは、どうやら平坦な道だと最も強く感じるらしく、この区間は本当に辛かった。どうにか痛みを和らげようと変な歩き方をしていたため、右足の裏が攣りそうになったり、右足の膝を痛めそうになったりして大変だった。どれだけ大変だったかはこの間にかかっている時間が登りよりも長いことを考えれば分かると思います。 しかし、何とか新穂高の無料駐車場まで戻ってくることができてよかった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
撮影機器:
感想
北アルプスには焼岳しか登ったことがなかったので、今年中に北アルプスの何処かに登っておきたかった。それで実行に踏み切った今回の山行。
この山行の前日に蓼科山と霧ヶ峰に登るなどという山行を入れているのはマジキチだと、友人のkamatsukaに言われたりもしたが、この新穂高からの奥穂・槍縦走日帰りを無事やり遂げることができてよかった。
因みに槍ヶ岳で百名山30座目となったが、ガスっていて展望がなかったのは残念だった。しかし、奥穂高岳〜北穂高岳間は展望もよく最高の気分で歩けてよかった。また、涸沢岳〜北穂高岳〜南岳間の岩場は中々に楽しめてよかった。
前日一緒に蓼科山と霧ヶ峰に登ったmajinakaはというと、実はこの日は新穂高からの槍ヶ岳・南岳日帰りを明るいうちにやり遂げた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-137356.html
南岳山頂でmajinakaと同じ新穂高からの槍ヶ岳・南岳日帰りルートを取っているおじさんがいたので少し話をしました。すると、majinakaに会ったとのことで、槍ヶ岳辺りで抜かれたからもう下山を開始しているだろうとのことでした。南岳〜槍ヶ岳間ですれ違うかなと思っていたので少し残念でしたが、ちゃんと槍ヶ岳に登れたのだと分かりほっとしました。しかし、40歳のおじさんが日帰りで槍ヶ岳・南岳に登ってしまうとは・・、いやはや驚きます。
因みにmajinakaに対して、「凄い山慣れしてるなー。」と言っていたので、彼女が今年の7月から登山を始めたことを告げるとやはり驚いていました。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳/白出沢ルート/新穂高温泉起点白出沢穂高岳山荘経由
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
Evergreenさん、ちゃくちゃくといろいろなコースを歩いていますね。おめでとうございます
後半はちょっとガスってきて残念でした。やっぱり山は早立ちですね。このコースなら、0時出発で17時30分着と2時間早めたなら、もうちょっと景色が見られたのに惜しかったです。あの稜線、槍ヶ岳を前方に見ながら歩くのがとっても気持ちが良いので。
ところでこのレコ、例のやつで参照させていただきました これからも宜しくお願いします。
さすが、コースタイムが速いですね!!
そーいえば、私が挑戦した時は
日差しが強烈で途中でバテたんですよ・・・・
頭もガンガン痛くて。
日暮れは早いですが
今の時期はイイかもしれませんね。
Futaroさん。
当初は午前1時には出る予定だったのですが、新穂高に到着したのが予定より遅い21時過ぎで、また前日にも山に登っていたため、それは無理となり、このような時間に出ることとなってしまいました。
そうですね。きっと気持ちいいことと思います。来年も大キレット経由で行くかは分かりませんが、南岳〜槍ヶ岳の稜線は再度展望のいい日に是非歩いておきたいと思います。
お役に立てたかどうかは分かりませんが、ありがとうございます。これからも色々なコースに挑戦していきたいと思います。
raichouさん。
そうですね。速さだけが取り柄ですが、最近もう少し体力もつけなければ・・と感じております。
確かに夏にここを日帰りは時間的には余裕に見えて案外辛いかもしれません。僕が行った日は日差しは強かったですが、涼しかったというより寒かったので稜線歩きは快適でした。北穂高岳以降は寒いだけでしたけどね\(^o^)/
北岳お疲れ様でした。
ガスってて残念でしたね〜
しかし、このルートを日帰りとは凄すぎます。
この先も気を付けて山行して下さい。
gryffonさん。
お疲れ様でした。
間ノ岳に登れなかっただけでなく、展望もあまりなく残念でしたね。
奥穂・槍日帰りはちょっとやりすぎましたね。翌日筋肉痛が残りましたw
それはそれと話していて思ったのですが、やはり山梨の方だったのですね。北杜市には精進ヶ滝などの滝を見に、よく足を運んでいます。
茅ヶ岳の麓の明野村に住んでいます。
鳳凰三山や八ヶ岳が良く観えますよ〜
八ヶ岳ならガイドしますよ
まだ精進ヶ滝見たことないんですよね。
一緒に山行してみたいです
自分は周りに特筆すべきものが何もないところに住んでいるので、山や滝へのアクセスがいいところに住んでいる方が羨ましいです。
八ヶ岳には蓼科山に登ったときに惚れてしまいました。まだ何処も登ったことがないので、機会があれば一緒に登ってみたいです。コースタイムを見たところ、一緒にいて楽しく登れそうですし。
精進ヶ滝でしたらいつでもお供しますよ。滝つぼと秘密の滝上観瀑台まで案内します。あの辺には篠沢大滝、黒戸噴水滝、神蛇滝など素晴らしい滝が多いので、是非足を運んでみて下さい。
縦走するとアルプス並みに楽しめますよ
ぜひ秘密の滝上観瀑台を案内してもらいたいです。
地元だと意外と行かないんですよね〜
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