赤岳〜最後に山の主現る
- GPS
- 26:45
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,594m
- 下り
- 1,608m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:41
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南岸低気圧の影響で前日かなり積もりました。 気温も高くて、雪が腐りまくり。登りはかなり体力奪われました。 |
その他周辺情報 | 富士パノラマスキー場の日帰り温泉鹿の湯に入りました。なかなか良い湯です。 |
感想
前日までは鳳凰山にテン泊で準備していたのですが、夜叉神峠までの林道が降雪通行止めにより、行き先変更。
関東からだと冬の南アルプスは鳳凰山以外のアクセスが極端に悪いので、八ヶ岳に行くことにしました。
宿泊は行者小屋にしようと思っていたのですが、せっかくなら稜線で御来光が見たい。
幸いにも赤岳展望荘が2月末まで冬季営業しているとの事で、小屋泊に変更。
バイキングの食事も楽しめるし、たまには贅沢しても良いでしょう。
テント泊は安いし自由が良いけど、自分にとってはある意味過酷な状況を楽しむためであったりするので、他に楽しめる要素があるのならそちらを優先します。
冬季、文三郎〜地蔵は日帰りで何度か歩いているので、小屋泊を利用して横岳〜硫黄岳経由で下山の予定。
小屋泊となればゆっくり出発出来るので、節約も兼ねて東京から下道で八ヶ岳に向かいますが、甲府でバイパスが事故渋滞。
美濃戸口に到着したのが10時になってしまいました。
それでも何度も歩いている道だし、テントの設営等は必要無いので日暮れまでに小屋に到着すればなんとかなると出発。
しかし、想定外の積雪量。
前日までは南岸低気圧の影響で関東では雪が降りましたが、八ヶ岳は太平洋寄りでは無いので影響ないと思ってました。
実際は最大で30cmくらい積もったみたいです。
しかも冬型が緩んだおかげで、締まっていない雪の上を歩くことになり、行者小屋に到着した時にはすでに足が攣り気味。
森林限界越えた辺りからは、10歩進んだら休憩の繰り返しで牛歩状態。
とにかく雪が腐り気味でアイゼンが効かずに、登りかキツイ。
文三郎から展望荘が目線の高さまで登った時には、地蔵から登れば良かったと本気で後悔しました。
このままでは日暮れまでに小屋に到着するのが困難です。
ここで決断。文三郎分岐に15時までに到着出来なかったら引き返すことに決めて登ります。
結果14時59分に分岐着。最後ちょっと急ぎました...(^^;
決めたからには赤岳に登ります。
もう最後は気持ちですよ。ほんと。
心が折れなければ足は動くもんです。
痙攣防止の芍薬甘草湯をドーピングがわりに3本飲んで、なんとか登頂!
時刻は16時!!!
阿弥陀の稜線に日が沈み、夕闇迫る中、タイムリミットギリで小屋に到着。
受付して荷物下ろすとすぐに食事のアナウンス。
実は楽しみにしていたバイキングの為に朝から何も食べていません。
ハンガーノックで足が痙攣したのかもしれませんが、調子が悪かったのは事実です。
疲れすぎて固形物が喉を通らず。
おかわりできたのはデザートのみ...楽しみにしていたバイキングなのに勿体無い。
無駄に担いできたビール(500ml)も半分ほどでギブアップ。
夜中に何度も足が痙攣して、同室の方には迷惑だったかもしれません。
翌朝は横岳〜硫黄岳は早々に諦めて、地蔵から下山を決断。
地蔵からの下山でさえも厳しいほど足のダメージが深刻です。特に階段の下りが辛いです。
ゆっくり出発して、ゆっくり下ります。
行者小屋に到着した時には一安心。
赤岳鉱泉までの間に中山展望台に寄って、改めて八ヶ岳の壮大さを認識します。
まるで、横岳から突き出た御神体の大同心が冬季縦走はお前にはまだ早いと語りかけているように思えました。
鍛えて出直して来ます。
下山はほぼフラットな林道なのですが、とにかく下りの踏ん張りが効かないので足が棒のままでずんずん下ります。
雪がクッションになっているのがせめてもの救いでした。
北沢の堰堤広場の手前ではカモシカに遭遇。
しばらく見つめ合っていると、川を横断してこちらに近づいて来ます。
こちらもラッセルして近づきますが、気が付いた他の登山者が騒いだので逃げてしまいました。
動画→
山の神と山の主に会えた気がしました。
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