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Yamareco

記録ID: 137551
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無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

初冠雪の鳥海山(矢島口から日帰り) 

2011年09月25日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 秋田県 山形県
 - 拍手
GPS
09:20
距離
8.7km
登り
1,051m
下り
1,028m

コースタイム

 07:38        祓川ヒュッテ
 08:14        賽の河原(六合目)
 08:33〜08:46   御田(七合目)
 09:05        康ケルン
 09:12        七ツ釜(八合目)
 09:22        康新道分岐
 10:03〜10:13   標高1770m地点(ケルン有)
 11:06〜11:11   標高1960m地点(ケルン有)  
 12:04        「七高山」立て札
 12:15        舎利坂合流点
 12:21〜13:30   七高山山頂
 13:51〜13:56   「舎利坂入口」標柱
 14:26        氷の薬師(九合目)
 15:08        「大雪路中間」標識
 15:24        康新道分岐
 15:50        康ケルン
 16:22        賽の河原
 16:58        祓川ヒュッテ
天候 晴れ 視程(朝120km、その後80km程度)
 朝は駐車場から岩手山、和賀山塊、森吉山などがみえました。昼過ぎの山頂からは東、南方向(栗駒、蔵王、月山、朝日)は雲のため見えませんでした。
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
秋田市→(日沿道)→由利本荘市→(R108)→〔矢島〕→(県道32号、同70号)→フォレスタ鳥海→祓川駐車場  
祓川駐車場:50〜60台、トイレ有。祓川駐車場の下にキャンプ場の駐車場もあります。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは祓川ヒュッテ内にあります。
全体的に、登山道は必要十分に手入れされていると思います。

【祓川(メイン)コース】
 いにしえの修験の道を彷彿とさせる不規則な石段の急登が断続的に続きます。
 登りでは、氷の薬師付近、下山時は、氷の薬師のほか八合目より下の急傾斜の不規則な石段が要注意です。
 コースの半分くらいが日陰か木陰で比較的涼しいです。反面、康新道に比べたら展望は劣りますが、一般的には良好の部類かもしれません。 

【康新道】
 八合目から少し先の分岐から10分程度で展望が良くなり、山頂までの2時間あまり好展望が続きます。視程が良い時は、岩木山が見えることがあります。
 直射日光に晒されますが、風が適度にあれば快適です。
 道標などの共通の目印となるものはありません。そのためコースタイムを計測しにくいということになります。
 標高1750m付近からは、ごく短いながらも崖っぷちギリギリを歩く部分があります。こうした危険箇所や裸地化している箇所は昨年までよりも増えたような気がします。
 標高2110m付近に大きな岩があります。下りのときは、その岩の下を右に回りこみますが、すれ違いは殆どできず、短いながらも悪場の部類に入ります。登りのときは、岩の下を通らずに大きな岩を越えるように誘導(リボンがある。)しています。この大岩を越えるのは最後の部分ですが、高度感のある岩の上での方向転換(後向きに降りる)が必要で、瞬間ではあるものの、このコース一番の危険箇所といえます。 コースタイムは祓川コースよりも20〜30分長いと思います。
 
 より良い展望を期待する方には、康新道を登ることをおすすめします。(午後になると雲がかかることが多いため。) 
広い駐車場。奥、やや右はトイレ。普通車で50台程度は大丈夫だと思います。ほかに大型バスのスペースも5台分あります。さらに、手前400mにも広い駐車場があります。
2011年09月27日 21:18撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:18
広い駐車場。奥、やや右はトイレ。普通車で50台程度は大丈夫だと思います。ほかに大型バスのスペースも5台分あります。さらに、手前400mにも広い駐車場があります。
駐車場からの秋田駒、岩手山、和賀山塊(左から)。
2011年09月27日 21:34撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/27 21:34
駐車場からの秋田駒、岩手山、和賀山塊(左から)。
2011年09月27日 21:38撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:38
逆さ鳥海。
2011年09月26日 21:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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9/26 21:06
逆さ鳥海。
七合目”御田”近くにオヤマリンドウがたくさん咲いていました。
2011年09月27日 21:40撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:40
七合目”御田”近くにオヤマリンドウがたくさん咲いていました。
七合目"御田"。
2011年09月27日 21:42撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:42
七合目"御田"。
木道が終わると康ケルン手前まで急登になります。
2011年09月29日 23:05撮影 by  E7600, NIKON
9/29 23:05
木道が終わると康ケルン手前まで急登になります。
2011年09月29日 22:17撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:17
日本海の向こうには男鹿半島。
2011年09月29日 22:21撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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9/29 22:21
日本海の向こうには男鹿半島。
康ケルン。佐藤康さんは、矢島口からの鳥海山登山に多大な貢献があった方です。
康さんに感謝!!!
2011年09月27日 21:48撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:48
康ケルン。佐藤康さんは、矢島口からの鳥海山登山に多大な貢献があった方です。
康さんに感謝!!!
2011年09月29日 22:56撮影 by  E7600, NIKON
9/29 22:56
康ケルンから七ツ釜の標柱を過ぎて10分程度で康新道への分岐につきます。ここから康新道に入りました。
2011年09月27日 21:55撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:55
康ケルンから七ツ釜の標柱を過ぎて10分程度で康新道への分岐につきます。ここから康新道に入りました。
分岐から潅木帯の急坂を10分程度登ると、見晴らしのいいところに出ます。写真は北西(日本海)方向。
2011年09月27日 21:56撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:56
分岐から潅木帯の急坂を10分程度登ると、見晴らしのいいところに出ます。写真は北西(日本海)方向。
南西側には、悠然たる鳥海山。
2011年09月27日 21:58撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:58
南西側には、悠然たる鳥海山。
その後、こんな沢らしきところも通ります。
2011年09月27日 21:59撮影 by  E7600, NIKON
9/27 21:59
その後、こんな沢らしきところも通ります。
短い沢ですが、やや滑りやすいです。
2011年09月27日 22:01撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:01
短い沢ですが、やや滑りやすいです。
康新道からの扇子森(左)と稲倉岳(右端)。
2011年09月27日 21:13撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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9/27 21:13
康新道からの扇子森(左)と稲倉岳(右端)。
2011年09月27日 22:03撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:03
外輪壁ぎりぎりを通る部分もあります。
2011年09月27日 22:05撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:05
外輪壁ぎりぎりを通る部分もあります。
この景色は午後は完全な逆光になってしまいます。
2011年09月26日 22:26撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/26 22:26
この景色は午後は完全な逆光になってしまいます。
康新道中最大の悪場。
下山の場合はこの岩の右を巻きますが、登りの場合は左の凹部を乗り越えるように誘導されていますが、少し疑問…
2011年09月27日 22:06撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:06
康新道中最大の悪場。
下山の場合はこの岩の右を巻きますが、登りの場合は左の凹部を乗り越えるように誘導されていますが、少し疑問…
ここも崖っぷちぎりぎり。
2011年09月27日 22:07撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:07
ここも崖っぷちぎりぎり。
かつては、舎利坂に出ないでここを直進して七高山に登ったようです。
2011年09月27日 22:09撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:09
かつては、舎利坂に出ないでここを直進して七高山に登ったようです。
ようやく七高山に到着。鳥海山の三角点は最高峰の新山ではなく、ここにあります。
2011年09月27日 22:11撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:11
ようやく七高山に到着。鳥海山の三角点は最高峰の新山ではなく、ここにあります。
本日のLUNCH。ほんの少しリッチにフカヒレ入りの中華スープ。
2011年09月27日 22:11撮影 by  E7600, NIKON
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9/27 22:11
本日のLUNCH。ほんの少しリッチにフカヒレ入りの中華スープ。
と、アールグレイ。しるこサンドも捨てがたい。
2011年09月27日 22:12撮影 by  E7600, NIKON
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9/27 22:12
と、アールグレイ。しるこサンドも捨てがたい。
象潟の町(右奥)と稲倉岳。稲倉岳の左、平らな部分が鉾立。
2011年09月27日 22:17撮影 by  E7600, NIKON
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9/27 22:17
象潟の町(右奥)と稲倉岳。稲倉岳の左、平らな部分が鉾立。
外輪壁の雪(今年の雪)。右下は昨冬の雪、通称"万年雪"。
2011年09月29日 22:58撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:58
外輪壁の雪(今年の雪)。右下は昨冬の雪、通称"万年雪"。
新山山頂に3人。と思ったら4人。 崩れた積み木のように見えますが、一つひとつの岩(石)は結構大きいです。
2011年09月29日 22:24撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:24
新山山頂に3人。と思ったら4人。 崩れた積み木のように見えますが、一つひとつの岩(石)は結構大きいです。
新山山頂と鉾立。
2011年09月29日 22:28撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:28
新山山頂と鉾立。
2011年09月27日 20:56撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/27 20:56
康新道への分岐点は下山開始後すぐ。
2011年09月27日 22:19撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:19
康新道への分岐点は下山開始後すぐ。
「舎利坂中間」の標識よりも下は、鎖のあるところを降りないと所々下りにくいところがあります。
2011年09月27日 22:21撮影 by  E7600, NIKON
9/27 22:21
「舎利坂中間」の標識よりも下は、鎖のあるところを降りないと所々下りにくいところがあります。
いよいよ岩場、"氷の薬師"に入ります。
2011年09月27日 22:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/27 22:29
いよいよ岩場、"氷の薬師"に入ります。
氷の薬師 その1 
右上の部分が、前の写真の左下のあたりになります。
2011年09月29日 22:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:30
氷の薬師 その1 
右上の部分が、前の写真の左下のあたりになります。
氷の薬師 その2
氷の薬師は右岸を降ります。
2011年09月27日 22:43撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/27 22:43
氷の薬師 その2
氷の薬師は右岸を降ります。
氷の薬師 その3
左側が登山路。右は沢。
2011年09月29日 22:34撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:34
氷の薬師 その3
左側が登山路。右は沢。
氷の薬師 その4
その1〜4で25分位かな? なかなか厳しいものがあります。
2011年09月29日 22:36撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:36
氷の薬師 その4
その1〜4で25分位かな? なかなか厳しいものがあります。
大雪路に入ると一安心。7月は雪原となっています。
2011年09月29日 22:38撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:38
大雪路に入ると一安心。7月は雪原となっています。
大雪路、その2。
2011年09月29日 22:40撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:40
大雪路、その2。
ウゴアザミ。この色は素敵だと思います。
2011年09月27日 22:23撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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9/27 22:23
ウゴアザミ。この色は素敵だと思います。
七ツ釜。左下が滝になっています。
2011年09月29日 22:42撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:42
七ツ釜。左下が滝になっています。
左は七ツ釜避難小屋。中央奥に祓川ヒュッテ。
2011年09月29日 22:46撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:46
左は七ツ釜避難小屋。中央奥に祓川ヒュッテ。
モミジカラマツ
2011年09月29日 22:59撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:59
モミジカラマツ
2011年09月29日 23:00撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 23:00
2011年09月29日 23:01撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 23:01
だいぶ暗くなってしまいましたがまだまだ急下降は続きます。
2011年09月29日 22:49撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:49
だいぶ暗くなってしまいましたがまだまだ急下降は続きます。
ミヤマダイモンジソウ
2011年09月29日 23:02撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 23:02
ミヤマダイモンジソウ
2011年09月29日 23:03撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 23:03
2011年09月29日 23:04撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 23:04
鳥海山に、今日もまた、一日ゆっくり遊んでもらいました。
2011年09月29日 22:52撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
9/29 22:52
鳥海山に、今日もまた、一日ゆっくり遊んでもらいました。
【参 考】
今年7月の3連休、ニッコウキスゲ満開の鳥海山。
2011年09月30日 22:32撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
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9/30 22:32
【参 考】
今年7月の3連休、ニッコウキスゲ満開の鳥海山。

感想

7月にニッコウキスゲの撮影目的で御浜までは2度行きましたが、それ以外はスケジュールと天候に恵まれず、ようやく今年初の登頂となりました。
前の週の小朝日とは打って変わって、涼しく爽やかな鳥海山行となりました。
天候にも恵まれ、写真山行になりました。(写真が目的であればもっと早く上り始めなければなりませんが)
時間を気にせず、鳥海山を楽しむことができました。そのため、いつもよりも、登り下りともに1時間以上時間がかかってしまい、祓川ヒュッテへの到着が5時になってしまったのは、大いなる反省点です。
山頂が初冠雪したこの時期でも、リンドウやアザミが綺麗に咲いていたのが印象的でした。
来月、天候とスケジュールがあえば、鉾立から新山・外輪を楽しみたいと思います。鳥海山は、2日連続で、鉾立(象潟口)と祓川(矢島口)からそれぞれ登下山すれば、そして、できれば、山小屋に宿泊すれば、この山の魅力を満喫できると思いました。
来年は、2日連続の鳥海山を目指します。

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