甲武信ケ岳 栃本〜白泰山〜十文字峠〜三宝山〜木賊山
- GPS
- 30:30
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,608m
- 下り
- 2,403m
コースタイム
2日目;05:53十文字小屋→06:44大山07:00→07:40武信白岩山→08:16尻岩08:25→09:25三宝山09:45→10:20甲武信ケ岳山頂10:40→10:54甲武信小屋→11:14木賊山11:25→11:30戸渡尾根分岐→12:55徳ちゃん新道分岐→14:35甲武信ケ岳登山道入り口→15:00道の駅みとみ
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り;15:11山梨市営バス道の駅みとみ16:11山梨市駅 16:20特急かいじ新宿行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
・三里観音の手前、地図には記載されていない「鍾乳洞」分岐道標がありますが、その先道が一部不明瞭です。左方向へ進むと踏み跡になります。 ・戸渡尾根、徳ちゃん新道はゴロ石が多く雨水エグれ道もあり、歩き辛い箇所あります。 ・徳ちゃん新道、滑りやすい部分あります。 ・十文字小屋内温度5℃、たいへん寒かったです。 ・十文字小屋、携帯電話はNTT-Docomoのみ可能。 充電は出来ません。 ・西沢渓谷近丸新道は本日は通行禁止だそうです。 ・十文字小屋、甲武信小屋水場あります。 ・トイレは駅、四里観音避難小屋、十文字小屋、甲武信小屋、道の駅みとみ。 ・三峰口駅〜両面神社タクシー6020円。(丸通タクシー;前日に予約) ・山梨市営バス;道の駅みとみ〜JR山梨市駅800円。 |
写真
感想
大島亮吉の著書『山-随想』を同行者が古本屋で見つけてきて、その中の「十文字峠」に、熱病にかかった子供を背負って遠く川端下という土地から秩父の医者に診せに行く途中の男に会った、という件を読み、大正時代にはこの峠は人々に使われていた往還道であり、甲武信ケ岳へも続く道であることに思い当たり、行って来ました。
長かった、です。
一里観音までは、少し急坂はあってもきついほどではありませんでした。
まだ出だしですし、体力もありますし。
二里観音までは原生林の中、ひたすら上りが続きます。
岩肌や倒木に様ざまな種類の苔がみっしり敷き詰められています。
なん十年倒れたままの木でしょうか?
苔の厚さに、道をふさぐ倒木にも年代モノがあることを思い知らされます。
途中、白泰山山頂へ行く分岐もあり、往復20分、とありましたが尚いっそう深い森の中へ上るような道でしたのでパスします。
二里観音の横に窓のない白泰山避難小屋があり、その正面がのぞき岩、好展望です。
本日快晴につき休憩にはおあつらえむきです。
のぞき岩。
同行者は穴から覗いて見るのかと思った、と指でOKマークを出しますが、わたしは岩に大きな穴みたいのがあってくぐって覗くのかと思いました。
ここから三里観音、四里観音まで、上ったり下りたり巻いたり、途中何回も水分補給と言っては足を止め、面白い木を見つけて写真撮影と称しては立ち止まり。
こんなペースじゃ明るいうちに十文字小屋に辿りつかない、四里観音避難小屋泊になると同行者に脅されても、きつい登りの連続にペースは一定、いえいえ落ちる一方。
だけれども、手つかずの森の中、息を吸って吐いてをずっと繰り返して歩いているのを楽しんでいる自分がいる。
透明な空気の中にいると、からだの中も透明になっていくものなのかな。
四里観音避難小屋に着きメドも立ち、この時間に腹ごしらえして本日最後の上りにかかります。
四里観音を過ぎ、分岐を過ぎ、あとちょっと、あとちょっと。
上の方で折れた木が何本かあったのを見たとき、それが十文字小屋かと錯覚した程へとへとになった頃に屋根が。
十文字小屋には先に、毛木平からみえたという男性お二人が先にいらしていました。
栃本からはわたし達だけで、本日は二組のみ。
小屋の女性管理人さんが仰られることには、栃本から来るのはひと月に一人くらい、とのことでした。
お夕飯は松茸ご飯(天然モノ。見つけたとのこと)、きのこ汁(美味しかった!)、エンドウの和え物、キノコのホイル焼き、ポトフ、漬物。完食。
食後に外に出たら、星が、もう、すごい!!!
夜空にいっぱい!
生まれて初めて、こんなに星見たのは。
近いし、大きい。
とにかくたくさん!!
北斗七星! ポラリス!!
寝転がってずっと見ていたい、けれど寒い!!
ランプの宿は消灯8時30分なのですが、女性管理人さんとわたしである話題でヒートアップしてしまい…、男性お二人にも同行者にも大変失礼しました、明日早いのにちょっと就寝が遅くなってしまいました。
…というわけでやはり寝坊してしまい、予定より30分遅れての出発です。
本日快晴、サクサク進みます。
林を抜け、クサリ場を上がると大山、気持ちのいい朝一番のお山です。
朝ごはんです。
小屋で作ってもらったおにぎりを食べていると、ご一緒だった男性お二人が上がってこられました。
甲武信ケ岳まで行き、水源へ行く、とのことでした。
甲武信ケ岳は40年振りだそうで。
ガツンと下ると森の中に入り、岩峰が屹立、これが武信白岩岳。
登山禁止とありますが、離れたところから山頂に三角点らしきものを同行者が発見する。
以前は登れたのでしょうか。
次の目標は尻岩。
何個か巨岩を過ぎますが、どうもお尻の形には見えない。
何個目かの岩で同行者が表示板を見ずに「これだ」と見つける。
なるほど、尻岩。
…と笑っていられたのはここまでで、それから三宝山までの長〜い登りが始まりました。
えんえん樹林帯の中を登りに次ぐ登りで出たところはポカッとひらけた三宝山の山頂でした。
明るく、静かで10時のおやつにはちょっと早い時間でしたが、伊予甘とサンドイッチを。
山頂から少し下ると、見えました、甲武信ケ岳。
本当に40分で着くのかしら。
たいへんな思いで上るのもこれがラス前かと思うと淋しいねぇ〜、などと強がって登る、登る。
着いた。
男性お二人もいらした。
わたし達が着くと、甲武信小屋側から男性一名、また一名、と上がって来られる。
「みんな同じように集まってくるんだねえ」
と男性が言ってる。
金峰山、八ヶ岳、北アルプス、どれも全部見える。
おおお両神山。
日本一の富士山。
雲ひとつない青空。
暑くも寒くもなく、空気は冴え渡っている。
最高。
下って登って木賊山で休憩、残りのおにぎりを食べる。なんだかしょっちゅう休んでは補給しているような気がする。
男性が一名上って来られて
「ゼーゼー、ここ(甲武信の)、山頂、ハーハー、ですか?」
と同行者に聞いてきました。
「いえ、まだあと30分くらいですよ」
と教えてる。
「木賊山って書いてあるのにねー」
「もしかしたら、ものすごい上りだったのかもしれない」
ものすごい上りということは、ものすごい下り、ということで。
シャクナゲの季節だったらどんな道なのだろうかと思わせるようなシャクナゲの葉だけの道が連続し、今度はただただ急な下りで
膝に、
キターッ!!
同行者は頭の中で道の駅で蕎麦にきのこ汁にラーメンもいいな、かき氷に甲州ワインに…と描いていたそうだが、いつしか
バスに間に合うか
にチェンジしてしまった。
でももう、膝が足が限界。
そうだ、足で歩くのではなく腰で歩けばいいんだ、と足を忘れて腰で進んでみたり、横向きで進んでみたりして、ぐぎっと痛い思いをしないですむようにして平坦な道は小走りにしてもうダメかと思いながらなんとか電柱が見えるところ、登山口入り口まで出ました。
西沢渓谷入り口のバス停を見落としたらしく、道の駅みとみまで行き、バス発車時刻10分前に到着。
「どうしてこう、いつもいつもギリギリなんだろーねー、余裕をもって着く、ってことが出来ないかなあ?」
「バスに間に合わなかったら、じゃあ1時間待っている間にお蕎麦でもかき氷でも
食べて待ってればいいじゃん、白ワインも頼んじゃったりして」
と言い返したら睨まれました。
1日目は30506歩。
2日目は携帯電話を切っていたため計測出来ず。
お天気に恵まれた長い行程の楽しいあっという間の2日間でした。
あんなに足が痛くなったくせに、次はどこ行こうかなと思案中デス。
コメント
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はじめまして。
9月25〜26日に十文字小屋に泊まった者です。
小屋で食べられた松茸ご飯の松茸は
私の友人が26日朝にカモシカ展望台で見つけた
大きなきのこだと思うんです
見つけた時は松茸かどうか自信がなかったので
(でも松茸の香りがしてました!)
小屋の管理人さんに確認してもらい
そのまま管理人さんに渡して、下山しました
美味しく食べていただいたようで
とても嬉しかったので思わず書き込みをさせていただきました
はじめまして、mikrtamaです。
十文字小屋、ニアミスしましたね!!
ハイ、松茸ご飯、いただきました!^▽^
書きませんでしたが、実は、おかわりしました。^^;
男性客のお二人もモリモリ召し上がっていましたよ。
popieさん達は日本酒頂いたのですか?
わたしたち勝手にクロキリをぐびぐびしていたせいでしょうか、頂いてないですよ!
…なーんて、もし日本酒まで飲んでしまったら次の日さらに起きられなかったでしょうね…
星の美しい、お料理の美味しいランプのお宿でしたね。
懐中電灯お忘れなく、とレポに書くのを忘れましたが…皆さん持参しますよね。
けれどもキノコはどれが食べられるのか歩いていて見分けつかなかったですね。
なんでもいいからとりあえず持ってきてみて、と管理人さんが仰られていました。
寒かったけれど、また行きたいですね。
ごちそうさま!!でした
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