檜洞丸【北尾根〜矢駄尾根へ+事故報告】
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,177m
- 下り
- 1,188m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:40
■神ノ林道ゲート付近の駐車スペースには既に4台ほどの車が停車していた。7時35分(気温マイナス5℃)、車止めゲートの脇から神ノ川林道へ入る。林道は大半が雪に覆われ凍結箇所も多くピッチは上がらない。途中トンネルを2ヶ所通過し、ヒワタ橋を渡り、林道が大きく右カーブする地点から彦右ェ門谷左岸の細々とした藪道に入った。この頼りない踏み跡を辿ると沢から離れるように西側の山腹に上がっていく。所々にある赤テープを確認しながら登ると、わずかに残る雪面には踏み跡もあって迷うことなく高度を上げていくことが出来た。ドラム缶広場手前の斜面から雪も増え始めアイゼンを装着。さらに登ると鬱蒼とした杉林から抜け出して、明るいブナ林の雪原となってテンションも上がっていく。1400mを超えるとさらに積雪も増えて30〜50cmとなり、踏み跡を外すと膝下あたりまで潜ってしまう。やがて熊笹ノ峰へ続く北西尾根の彼方に白根三山が見えてくればゴールはすぐそこ。晴天に恵まれ、日曜日ということもあって檜洞丸山頂は多くの登山者で賑わっていた。樹間に富士山を望むテーブルでランチタイム。風もなく穏やかな休憩となった。下山はヤタ尾根分岐をめざして北西尾根へ。尾根をわずかに下ると最高のビューポイントが待っていた。眼前の富士山はもちろんのこと、甲斐駒ケ岳から白根三山、塩見、悪沢、赤石、聖岳へと続く南アルプスの白銀の長大な稜線に、しばし見入ってしまう。しばらく好展望の稜線漫歩を楽しみ、熊笹の峰を越えたコルから矢駄(ヤタ)尾根を下る。その後、神ノ川林道に降りる直前に、同行の気気鵑、登山道で足を滑らせ林道に転落する事故が起きてしまったが、幸い大事には至らなかった。
※事故概要等は[感想/記録]に記載した。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■トイレは使用できない(冬期間) ■神ノ川林道は数ヵ所に積雪・凍結あり⇒冬タイヤ必需 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■北尾根(北東尾根)は、地図にも掲載がなく経験者向き ■北尾根、ヤタ尾根ともに凍結ヵ所の滑落に注意 |
写真
感想
■事故の概要
神ノ川林道に降りる直前の登山道には殆ど雪は見当たらなかったが、凍結箇所が斑にあった。気気鵑蓮△海療犒詆分に足を滑らせバランスを崩して転倒し、斜面を(約3〜4m)転がるようにして、そのまま林道へ転落(ほぼ垂直4m弱)した。幸い、林道の路面は残雪で覆われていたこと、ザックを背にして落下した(現認)ことで、外傷は軽い打撲や擦り傷程度で済んだが、転落直後の記憶がないことや、ふらつく症状があったため、現場で30分ほど様子を診てから、駐車スペースまで徒歩で移動した。その後、休日であったため相模原救急医療情報センターの紹介で「晃友脳神経外科眼科病院」へと移動してCTスキャンおよび診察を受ける事が出来た。幸いに脳震盪以外に大きな外傷や内臓等へのダメージはないとの診断結果に安堵して帰路に着くことが出来た。
■反省点
矢駄(ヤタ)尾根を下山途中、約1000m付近で雪も少なくなり、事故当時は二人ともアイゼン(気気12本爪、私6本爪)を外した状態で歩いていた。事故が起きる30分程前には、青ヶ岳山荘のボッカ(女性)の方に追い抜かれ、その際にボッカの方がチェーンアイゼンを装着していたこともあって、ノーアイゼンでの歩行について不安もよぎったが、12本爪や6本爪アイゼンは雪が少ない条件では、逆に岩や木の根に引っかけて転倒する危険性があるため、再装着することは考えなかった。今後は丹沢等の冬期の低山では、大雪直後でなければ、汎用性の高いチェーンアイゼン等の併用も含めて装備に加え、細心の注意を図っていくことが必要と思われる。
■相模原救急医療情報センター (042-756-9000)
コメント
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peak315さん、こんばんは。
1月に山頂でお会いした時には色々な話が出来てとても楽しかったです。
北尾根には興味があるようでしたのでレコが上がるのを楽しみにしていました。
雪の檜洞丸北尾根綺麗ですね!
山頂で富士山をバックにしたお二人の写真もとても素敵です。
それにしても、お友達Iさんの滑落には驚かれたことと思います。矢駄尾根の終点まで数メートル、車まで500m位でしょうか?
大事に至らずに済んで本当に良かったですね。
また何処かで会える日を楽しみにしています。
私にとっては神ノ川林道周辺が初めてだったこともあり、(事故の件も含めて)思い出深い山行になりました。北尾根は山頂の賑わいがウソのような静かな登路で、久しぶりのルートファインディングも新鮮で丹沢の魅力を再認識出来ました。Iさんの滑落・転落は、ザック内の折りたたんだ銀マットや雪面がクッションになったと思われ、大事に至らずにすみました。場所は、おっしゃる通り「矢駄尾根の終点まで数メートル、車まで500m位」の地点でした。
今後とも宜しくお願いします。
※転落した場所の写真もアップしました。
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