〔撮影山行〕蝶ヶ岳〜憧れの穂高展望地へ!惨敗〜

- GPS
- 12:29
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,597m
- 下り
- 150m
コースタイム
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:10
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:45
| 天候 | (23日)曇り (24日)吹雪〜雪 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特になし。体力勝負。 □ 徳沢〜蝶ヶ岳山頂 赤テープが随所にあるため、赤テープのところまで行けば次の赤テープが見えるか、稜線沿いに歩いていればだいたい間違いない感じ。 しばらく歩いても赤テープが見当たらない場合は、すぐにGPSで確認した方が良い。 □ 武器 それぞれスタイルがあると思いますが、それなりに雪が深く沈むため、個人的にはクライミングサポートを効かしたスノーシューが最も有利のような気がします。 |
| 予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
今回の装備はさらに重量を削って、スノーシュー2kgと水1リットルと機材4kg合わせて、スタート時Max20kg。
武器4種(アイゼン+ピッケル/スノーシュー+ダブルストック)を持っての冬山フルフル装備。
重し!
蝶ヶ岳山頂も強風だが、実は山頂から少し行った所からヒュッテまでの雪がない斜面の区間が、本当に恐ろしい強風ゾーン。
なぜ少し位置が違うだけでこんだけ違うのかが不思議。それにしても凄い所に小屋を建てたものだ。
06:30 氷点下10度/超烈風で一面真っ白。
朝焼けはなく、2日間の重労働が報われない瞬間でした。
粘って天候回復を期待して二度寝。
2時間寝て8時過ぎに起きるとなんと冬の嵐。寝ている間に悪天候に捕まっていた。
さっさと下山しておけばよかった...。
山頂付近で2パーティー5人のアタックの方とすれ違いました。
からがら樹林帯に逃げ込んでスノーシューつけて下ろうか、と思いきやスノーシューがないっ!
もう一度登り返して探すと山頂下に落ちていました。
回収できてよかったよかった。
猛吹雪で写真どころじゃありませんでした。
雪中行軍じゃあるまいし、こんな天気予報でしたっけ?
吹雪で昨日の自分のトレースも今朝登ってきた2パーティー5人のトレースもほぼ消失していました。
相当の急斜面で谷底に落ちる感じです。
スノーシューではとても下りれないので、外してツボ足で下ります。
ここだけはストックでなくピッケルを出しました。なくても何とかなりますが。
長かった〜。次来るときは絶対自転車投入しよう。
ここから30分、坂巻温泉までヘッドライトで点けて、大型車が往来する158号線を歩きます。大型車やバスとのすれ違いはちょっと怖い。
装備
| 個人装備 |
【(1)武器】
ピッケル
アイゼン(未使用)
スノーシュー
ダブルストック
【(2)防寒着】
上下ソフトシェル
ハードシェル上
ダウンジャケット上下
目出し帽
【(3)宿泊用具】
テント
寝袋
シュラフカバー
マット
アルミシート
テントシューズ
調理用具
水筒500ml×2
【(4)機材】
フルサイズ一眼レフ
レンズ×2本
三脚
|
|---|---|
| 備考 | ロングコースで体力勝負になる。そのため、軽量化のために装備をスノーシュー(クライミングサポート付)+ダブルストックに寄せて、アイゼン+ピッケルを持たないという選択肢もあると思う。 アイゼン+ピッケルもあればよいという場面もあるかもしれないが、必須なわけではないと思う。 |
感想
≪計画≫
厳冬期が終わる。
まだまだ厳冬期の厳しさが伝わる綺麗な写真が撮れるはず。
南アルプス深南部もなかなか天気が良くならない。
そのため、体力確認も兼ねてまずは、蝶ヶ岳からの穂高連峰の朝焼けを狙いに行くことにした。
≪感想≫
□ 1日目_アプローチ(坂巻温泉〜徳沢)
昔では考えられなかったが、釜トンネルを歩いて上高地までアプローチ。
つい最近まで、冬にわざわざ釜トンネル歩いて上高地来る人って“別の人種”だと思っていたが、今ここに自分が立っている。
上高地まで来ると、ガスが一瞬はれて雪に覆われた穂高連峰が姿を現す。
何度も登っている穂高連峰。冬のその姿は、ただただ神々しい...。
上高地からの穂高連峰も良いが、今回目指すは、蝶ヶ岳からの穂高連峰の朝焼け、これのみ。
最近雪が降っていないのか、踏み固められた道を徳沢まで歩を進める。
□ 1日目_蝶ヶ岳アタック(徳沢〜蝶ヶ岳ヒュッテ)
2月の蝶ヶ岳。人が入らずフルラッセルを覚悟してきた。
準備を整え登山口に行くと、なんと!トレースがある模様。
ちょっと内心ホッとした。
登り始めからチューダイ広場までがかなりの急坂。
チューダイ広場までで蝶ヶ岳までの標高差の半分弱くらい稼ぐため、辛いですがまずここさえ乗り切れば、という感じでしょうか。
急斜面に全く脚が噛まず、辛い、無理かもしれない、、、とか思っていたら、スノーシューのクライミングサポートを立てるのを忘れていた。
1時間無駄な労力を...。
なんとか日没前に蝶ヶ岳山頂に到着。
蝶ヶ岳山頂も強風だが、実は山頂から少し行った所からヒュッテまでの雪がない斜面の区間が、本当に恐ろしい強風ゾーン。
なぜ少し位置が違うだけでこんだけ違うのか不思議。それにしても凄い所に小屋を建てたものだ。
□ 2日目〜下山(蝶ヶ岳ヒュッテ〜徳沢)
朝起きて明るくなった外に出ると、超烈風の一面真っ白。
期待した朝焼けはなく、2日間の重労働が報われない瞬間でした。
粘って天候回復を期待して二度寝。
2時間寝て8時過ぎに起きるとなんと冬の嵐。寝ている間に悪天候に捕まっていた。
さっさと下山しておけばよかった...。
蝶ヶ岳ヒュッテから山頂までは、5mくらい横に流されたかと思えば反対側に3m流されたり、まともに立っていられないほどの錯乱して発狂しそうなくらいな暴風雪でした。
山頂付近で2パーティー5人のアタックの方とすれ違いました。
からがら樹林帯に逃げ込んでスノーシューつけて下ろうか、と思いきやスノーシューがないっ!
もう一度登り返して探すと山頂下に落ちていました。
回収できてよかったよかった。
□ 2日目_下山(徳沢〜坂巻温泉)
徳沢に着くと一面吹雪でトレース消失。どこ歩いてよいのか、記憶に従い適当に歩いて上高地に向かう。
行きは圧雪されていた区間が、吹雪でなんと徳沢〜上高地間がラッセルになりました。
上高地小梨平キャンプ場には所々テントが張られていた。
年末年始以外、上高地に入る人はほとんどいないと勝手に思い込んでいましたが、天候悪いのにかかわらず人が多いのにびっくり。
平地区間は本当は歩き通して早く帰りたいんですが、さすがに疲れて1時間に1回休まないと、20kg弱の荷物を担ぎきれなくなってきた。
1時間おきに荷物を降ろして、なんとか18:00に坂巻温泉着。
冬の蝶ヶ岳、また来るにしても、ちょーっと大変でした。腰痛めた。
≪人の入り≫
‘疎堯祖灰岳間で2パーティー5名+徳沢〜上高地間で約20名=25名前後。
≪撮影機材≫ 天気悪くて初日の上高地以外使わず。
24~70mmF2.8:× 軽量化のため不所持。
16~35mmF4:△ 天気悪くて未使用。
70〜200mmF4:◎ 上高地や蝶ヶ岳から穂高連峰を狙う場合に必須。
















せめて二日目でも晴れてくれれば、苦労も報われたのに…。
無事に下山され、なによりです。
自分は腰痛のため、家でストレッチ+筋トレしています…
t-morikawaさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
冬の天気は直前までころころ変わりますし、当日になっても悪天も好転もします。
実際に行ってみないと分からない、というのが経験的に思うところですが、
今回はやってしまいました〜、いけると思ったのですが...。
こんな時もあります(笑)。
shibawannko さん。初めまして。
参考になるレコをありがとうございました。
行く前にはしつこくアクセスしてしまいごめんなさい。
一日で長塀尾根を登り切り蝶ヶ岳ヒュッテまで行かれたなんて
ほんとにすごいですね。それもソロで。
翌日は残念な天気でしたが、悪天候の中の下山(雪中行軍並みの)も
違った意味で価値があるものかと思いました。
スノシュー 途中で気が付きみつかってほんとによかったですね。
私も同じのを持ってます。
ありがとうございました。
追伸
プロフィールのピンクのお花の写真 とっても綺麗ですね
pi-tiさん
初めまして、コメントありがとうございます。
自分の記録が少しでも参考になって良かったです。
天気が良く穂高の展望が楽しめて良かったですね!
私は自分でも笑っちゃうくらい、歴代3位に入るくらいの大惨敗でした(笑)。
確かに長くて標高差もそこそこありますよね。
人によっては体力の1/3は上りに、1/3は下りに、残りの1/3はもしものときのために残しておく、と言ったりしますが、上りで87%くらいの体力を使い果たしてしまったような気がします。
ただ、目的は達成できませんでしたが、このくらいは歩けるぞ、というちょっとした自信にはなった気がします。
写真褒めて頂きありがとうございます。
ヤマレコ始めたときに、適当に探して持ってきた河津桜とメジロの、山とは全く関係のない写真です(笑)。
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