前穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢〜屏風ノ耳
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,098m
- 下り
- 2,076m
コースタイム
上高地(13:45)〜登山口(14:05)〜岳沢小屋(15:50)
10/3
岳沢小屋(6:50)〜岳沢パノラマ(8:03-8:08)〜紀美子平(8:58-9:05)〜前穂高岳(9:35-10:10)〜紀美子平(10:35)
〜奥穂高岳(12:30-13:00)〜穂高岳山荘(13:25-13:30)〜涸沢(15:25)
10/4
涸沢散策(モルゲンロート、パノラマコース、紅葉)
涸沢(8:50)〜屏風ノコル(9:45)〜屏風ノ耳(10:05-10:20)〜屏風ノコル(10:45-10:50)〜中畠新道分岐(12:00)
〜新村橋(12:45)〜徳沢(12:56-13:03)〜上高地(14:30)
天候 | 10/2 曇 10/3 曇のち晴れ (山頂部ガス多し、夕方から晴れ) 10/4 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:上高地→新島々→松本(アルピコ 2400円)、松本→新宿(トラビス 1600円) ※トラビスジャパンのバスはツアーバスで、松本方面と伊那方面が乗り合い、諏訪湖SAで伊那方面の人は別のバスに乗り換え。 上高地へも松本ICで乗換えました。談合坂SA、諏訪湖SA、道の駅風穴の里で休憩をとってくれたので、普通の路線バスよりも よかったです。よくこんな料金でやっていけるなと思うくらい。上高地往復を10000円以下で行けました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜前穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢 クサリ、ハシゴはあるが慎重に行けば特に問題はない。 重太郎新道は急峻な道が続くので、下りに使った場合、スリップ注意。 吊尾根の登りは、ダメ押しのようでつらかった。 ザイテングラートは岩場だが路面は割と平易。 涸沢〜屏風ノコル〜屏風ノ耳〜中畠新道分岐〜新村橋(パノラマコース) 涸沢〜屏風ノコル間はトラバースが続き、注意必要。凍結等があるときは危険。 屏風ノコル〜屏風ノ耳間は高低差はあり、高度感もあるが道自体は平易。 屏風ノコル〜中畠新道分岐は道自体はそう難しくないが、トラバースがあったり、飛び石があったり長く感じる。 涸沢の紅葉状況 涸沢ヒュッテの情報で、10/4現在、6分の紅葉。今週末の連休(10/8-10/10)がちょうど良さそう。 パノラマコース上部はちょうどいい状態で、小屋より下はまだまだ。 当りはずれをいうと、今年ははずれな感じがしました。台風の影響による塩害を言う人もいました。 真っ赤の紅葉というよりは茶褐色だったり、そのまま枯れたりという状況です。 ただ、ダメでも涸沢というか、私には十分楽しめました。 モルゲンロートは、5:30〜5:50くらいがピークで、涸沢のテン場は6:40頃まで日があたりません。 秋の天候 10/2頃から大陸からの空気が入り、一気に冷え込み、初冬のような状態でした。 10/3朝(岳沢)は5度位だと思いますが、10/4朝(涸沢)は氷点下、テントも凍りつきました。 すれ違った登山者に聞いた情報では、10/3朝、穂高岳山荘では-7度。 10/4朝〜昼にかけては、快晴、無風の状態が続き、15度くらい、こんなに違うものかと思いました。 どこの山でもそうですが、この時期は万全な装備で! テン場 岳沢小屋:幕営500円、テン場が沢の向こう側(100m先)にあり遠い、トイレはきれい。 涸沢:幕営500円、石が多いので、クッション性のあるマットがほしい。 |
写真
感想
一度はやってみたかった、涸沢の紅葉とモルゲンロート。
小屋泊したいけど、山小屋は大混雑、テン泊では寒いし、実現にはいろんなハードルがありました。
夏山しか、テン泊経験がないので、今回は装備面に課題がありました。
北アルプスでは食糧の現地調達も可能なので、最低限にして、その分防寒に重きをおきました。
ルートは、5年前に取りこぼした3000m峰21座の前穂高岳登頂と、パノラマコースで上高地・穂高周回。
平日狙いで安価のバスを見つけたので、いざ上高地へ。
<一日目>
行きのバス(新宿8:30→13:10上高地)、帰りのバス(松本18:25→21:55新宿)だけ決めて、あとはフリー。
初日は日曜なので、中央道が渋滞するかもしれないし、徳沢でテン泊のつもりでした。
バスの中で、時間があったので、スケジュールを再考。
当初の予定の場合、3日目は涸沢→奥穂→前穂→上高地はテント持ちではちょっと余裕がないし、
2日目、徳沢→屏風→涸沢では時間がもったいない。
登りにはなるが、岳沢までは2時間程度だし、行けないこともない。2日目は厳しい面もあるけど、3日目もラクになる。
何よりも涸沢での時間がとれるのもいい。14時頃に上高地を出発できるなら、逆回りにしようと思った。
バスは遅れなく上高地に入ったが、日曜のため、観光バスは大渋滞で駐車場の7、8分手前で下ろしてもらう。
バスセンターについたのは13:25。軽く昼食をとり、出発。
岳沢への道は高低差650mくらいだが、ゆるい道が続くので、のんびり歩けばそのうち着く感じ。
16時前、岳沢小屋について、テント受付を済まし、テン場へ向かう。少し風があったので、山側にテントを張る。
前日ほとんど寝ていなかったので、夕食も食べずに寝てしまった。
<ニ日目>
隣のテントが2時台から食事で騒ぎ出し、起こされる。日の出は5時半くらいなのでちょっと早すぎる時間帯。
私は6時半〜7時に出発予定だったので、もう少し配慮をしてほしかったなと思う。
夜は5度くらいで少し寒くて、よく寝れなかったし、ブルーな朝となった。
上下4〜5枚の重ね着で何とかなったけど、足先が冷たかったなぁ。
5時頃シュラフを出て、朝食、トイレ、給水。穂高岳山荘までエイドポイントはないので、水は1.5L。
パッキングに時間をとられ、6:50出発。まわりはガスガスだった。
前穂へは高低差900m、岳沢パノラマへ1時間、そのあと紀美子平へ1時間、前穂へ30分。何となく大雑把な計画。
最近になって、ずるい歩き方になったというか、ぼちぼち歩いていたら着くよ的な歩き方をする。
天気もぼちぼち回復するだろうし。
最初のハシゴで、ガスの中に青い部分を発見。よしよし天気がよくなってきたぞ。
岳沢パノラマでもガスかと思っていたら、ガスが流れ、晴れはじめる。残った湿気がダイヤモンドダストになって
キラキラしている。飛騨側はガスのままだが、ブロッケンが見えたりする。
紀美子平には大体2時間で到着。予定通り。団体さんのデポしたザックでいっぱい。
韓国人のパーティが33人、それ以外が20人弱はいたでしょうか。穂高岳山荘は今朝-7度だったそうで、とても寒い中、
奥穂を越えてきたことが想像できる。ご苦労さまというかあまり無理しないでね、というか。
軽く休んだあと、前穂へ。3000m峰21座ラストなので、男気を見せて、ザックを持ち上げる。
前穂では、東側は快晴で、常念岳などがお出迎え。展望も素晴らしいし、穂高らしい登りごたえのある秀麗な山だ。
山頂から奥穂側に少しいくと、涸沢が眺めれるポイントがあり、素晴らしい。
山頂で休んでいると、同じく岳沢から登ってきたカップルが到着。女性の方は初アルプスだという。
初めてで、岳沢から前穂とはマニアック。今日は北穂まで行くと言っていたけど、無事についたかな。
前穂まで頑張った反動か、眠たくなってしまって、吊尾根は苦戦してしまった。
奥穂はガスってるし、前穂や涸沢を眺めながら、ゆっくり行きましょう。ここでもずるい歩き方。
コースタイム1時間40分だから、ぼちぼち歩けば2時間で。パンをかじったり、水を飲んだり、写真を撮ったり。
吊尾根は稜線の下を少しトラバースしているところが多く、冷たい風をしのいで行け、そう寒くはなかった。
南綾ノ頭に向かって上がっていくところで少しコースアウトをする。踏跡があり、ペンキが見えにくかった。
最後は力を振り絞って、奥穂に到着。これで今日の登り終了。
奥穂では、ジャンダルムや笠ヶ岳や上高地も時折顔を出してくれたが、晴れになるには数時間かかりそうな状況だった。
少し休憩して、下山することにする。穂高岳山荘で暖を取ることも考えたが、稜線上はやはり寒いので涸沢に向かう。
ここまでくると時間には余裕があるので、ゆっくりと。
テントを担ぐようになってから、下りは遅くなったように思う。年のせいか。
でも、久しぶりの穂高、楽しい景色が流れる。前穂っていいなぁ。
涸沢まで下りてくると、紅葉がきれいも日陰になってしまったので、明日に期待することにする。
テントを設営し、着替えや夕食の準備をしたり、やっぱり夕方は忙しい。稜線の雲も取れ、晴れてきた。
昨日とは違い、冷え込みが厳しい感じ。足先には、くつ下3枚重ね、ビニール袋2枚重ね、テントから出れなくなった。
でも、些細なことで、夜が快適になるのは面白い。
<三日目>
4時起き。シュラフから出て、天井に頭があたると、パリパリと薄い氷が落ちてきた。
結露した水滴でテント全体が凍ったようだ。恐るべし冬型の気候。こんなに冷えたのによく寝れたなぁ。
5時すぎに散歩できるように、食事と荷物の整理を済まし、明るくなった時間にあわせて、テントを出る。
モルゲンロートの主役は、北穂〜涸沢岳〜奥穂だと思ったので、涸沢ヒュッテ側の小高いところに陣取る。
ちょうどいい岩があり、腰をかけて、ゆっくり待った。三日目にして、快晴、無風の素晴らしい天気。稜線は最高だろうな。
モルゲンロートは、山頂部からゆっくり下がってくるかと思っていたが、5時40分頃になって、光が強くなってはっきりしてきた。
涸沢はモルゲンロートがなくても素晴らしいロケーションだけど、やっぱり百聞は一見にしかず。
6時をすぎて、朝焼けの色も薄くなってきたし、涸沢小屋からの登山道は日があたりはじめたので、今度は紅葉見物へ。
昨日下りてきたときに、大体の紅葉ポイントを探してきたので、先ずはそれをめざした。
下の方はまだ緑が多いし、今年の紅葉はハズレという話を耳にしたけど、上の方は結構きれいだった。
特に、パノラマコースの見晴台のナナカマドは、いいロケーションで色味もよく素晴らしかった。
8時頃自分のテントに戻ってくると、やっと日があたりはじめたばかりで、まだテントは凍ったまま。
荷物を全て出し、テントを持ち上げて揺らすと、氷がたくさん落ちてくる。初めての経験にびっくり。
9時前に涸沢を出発。パノラマコースを行く。
天気がよく、槍穂やまわりの景色が見たい。4年前凍結で撤退したルートだし、今回楽しみにしていた。
屏風ノコルまでは、岩場をトラバースしながら進む。狭いが足がかりはしっかりしている。やはり凍結時とはわけが違う。
屏風ノコル付近で乗越すと、南東に富士山が見えた。さらにコルからは150m上昇。屏風ノ耳は尖った岩場のピークで360度の眺望。
2つピークがあって、奥のピークの方が眺めがいい。槍〜大キレット〜北穂〜奥穂〜前穂の大パノラマが間近で、大迫力。
あまりに派手すぎて、常念山脈が地味にみえるくらい。帰る時間が決まっているから帰るけど、しばらく眺めていたいと思った。
帰路は、パノラマコースで徳沢へ下りていく。
こちらは高低差こそあるがトラバースも少なく危険度は低いが、登り返しがあったり、飛び石があったり結構気を遣う。
新村橋へはやっぱり2時間位かかったが、橋を渡ると、あとは黙々と林道を歩くだけ。ある意味、これが最大の地獄かも。
徳沢の自販機で、250円のペットボトルを買い、一息を入れる。なかなかいい山旅だったなぁ。
yonoさん、こんばんわです。
かなり紅葉が進んでいますね、この時期の穂高岳や涸沢は素晴らしい風景が見れます。写真がとても綺麗で構図も様になっていますね、とても素晴らしいです。
毎週通っても良い位に感じていますが・・・・。
一応10/22・23を予定しています。
kintakunteさん、こんにちは
穂高、涸沢、素晴らしかったです。
前々からこの時期に歩いてみたかったので、実現できてうれしかったです。
写真、おほめいただいてありがとうございます。被写体が素晴らしいのでそれを損ねないように。
10/22〜23となると雪が心配になりますね。4年前の10/20〜21、槍に行ったのですが、40cmの雪で撤退してきました。
ただ、登頂こそしなかったのですが、三段紅葉が楽しめ、よかったです。
地元ではないので、なかなか遠いエリアですが、穂高は行くたび、また行きたいと思いますね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する