万太郎山 念願の上越国境越え

2018年03月03日(土) [日帰り]

• GPS: 12:17
• 距離: 21.2km
• 登り: 1,907m
• 下り: 2,052m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:16
• 休憩: 0:58
• 合計: 12:14

距離 21.2km 登り 1,907m 下り 2,071m

4:23 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
4:55 田尻尾根登山口
5:57 5:58 天神平
6:39 天神平・天神峠分岐点
7:07 7:16 熊穴沢避難小屋
7:53 7:54 天狗の留まり場
8:21 8:22 天神ザンゲ岩
9:06 9:07 谷川岳・肩の小屋
10:29 10:37 オジカ沢ノ頭
13:45 14:22 万太郎山
16:37 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

自家用車

土合ベースプラザに駐車
帰路は土樽〜土合へJRで

コース状況／危険箇所等

オジカ沢の頭への稜線が核心。雪の状態によっては危険かと思います。

写真

3/3 4:27

月が煌々と照らす中、気合十分でスタートです。

3/3 5:28

先行する坪足のトレース。吹き溜まってるところはそこそこ深い。

3/3 5:50

朝が来た

3/3 6:01

まずは天神平着。今日は大会があるようで、早朝から準備始めてました。

3/3 6:05

天神平の登山口。先行トレースなし。

3/3 6:32

ご来光。雲ひとつ無い最高の朝です。今日はロングルートということで今一度モチベーションを高めます。

3/3 6:34

ゲレンデ脇の急登区間。地味にきついです。でも朝陽を浴びてオレンジ色に染まった雪面が綺麗。

3/3 6:40

谷川岳がほんのり黄金色になります。

3/3 6:40

早起きは三文の得

3/3 7:01

避難小屋手前の下り箇所。新雪が乗っており、板のままでも安全通過。

3/3 8:02

後続ソロボーダーさんに追いつかれます。四ノ沢orザンゲ沢狙いとのこと。ご安全に！

3/3 8:06

本日のルート、オジカ沢の頭への真っ白い稜線。ワクワクです。

3/3 8:20

大斜面脇を登行中、ものすごいスピードの3人パーティーが追い越していきます。エクストリームな滑走記録でおなじみのTomahawkさんパーティーでした。ハイク中にお声がけして足止めさせてしまいお邪魔しました。

3/3 8:48

何とか乗り上げて肩の小屋へ。今回は谷川山頂はパスします。

3/3 8:51

先ほどの先行パーティーの皆さん。聞くと自分と同じ万太郎山狙いとのこと。こちらのパーティーが先行して頂けるとは頼もしい限りです。稜線の鞍部目指して颯爽と滑っていかれました。

3/3 9:11

トレースを追ってまずは自分もスキーで！

3/3 9:27

3/3 9:31

ガリガリなので横滑り多用しつつ、トレースを追わせて頂きました。

3/3 9:50

一ノ倉岳〜茂倉岳。

3/3 9:53

ここらでアイゼンに換装。あの稜線の向こうに目指す赤谷川源頭。

3/3 10:16

アイゼンを効かせながら、一歩一歩慎重に。左右ともかなりの急斜面。焦らずゆっくり行きましょう。

3/3 10:19

小さなポコをいくつか超えます。ウィペットorピッケルは必須ですね。

3/3 10:28

見えた！オジカ沢の頭。

3/3 10:28

振り返って谷川岳。なかなか険しいリッジでした。先行パーティーのトレースに感謝。無かったら敗退してたかも。。

3/3 10:35

本日最初のピーク。オジカ沢の頭。

3/3 10:35

そして稜線の先には万太郎山。終日晴れ予報で風も無し。この条件なら行ける！

3/3 10:52

避難小屋で滑走モードに換装。

3/3 10:52

赤谷川へドロップします。地形がやや複雑。どの沢筋からドロップすべきか迷います。

3/3 10:57

少し下って観察。先行トレースが見えたので、そちらに従いました。

3/3 10:59

雪質はガリの上に薄パウダー。

3/3 11:00

谷川連峰の奥地に隠された秘境。この景色が見たかった！

3/3 11:06

雪の砂漠

3/3 11:11

3/3 11:11

完全に山に囲まれた地形のため、無風で暑いです！

3/3 11:11

沢のボトムは所々で落ち込みになってるので要注意。先行トレースに従いトラバース気味に進みます。

3/3 11:12

3/3 11:42

斜度はほとんど無く、手漕ぎや登り調子のトラバースが増えてきたのでシールに換装。でもこれは失敗でした。万太郎山への尾根取り付き直前まで手漕ぎ滑走がベストでした。

3/3 12:35

万太郎山への登り返し直前。『よぉ、久しぶり！』といきなり後から声をかけられ、びっくり。なんと昨シーズン、平標山でお会いしたgankoyaさんのご友人のKさんでした。登りルートのアドバイスを頂き、ハイクスタート！

3/3 12:51

稜線が近づくとササ＆シュカブラ帯。

3/3 13:24

カリカリ斜面に手こずっていたら、Kさんが追い抜かずに後ろで様子見ててくれました。お気遣い頂きありがとうございました。その後お二人は私を追い越して山頂へ。

3/3 13:49

自分が稜線へ乗り上げるタイミングでKさんパーティーが出発されました。ヘロヘロの自分を最後まで気にかけて頂きありがとうございました。

3/3 13:52

万太郎山、登頂！やりました。

3/3 13:59

茂倉〜一の倉〜谷川〜オジカ沢の頭

3/3 13:59

さっき滑った赤谷川源流部、俎�瑤�ら続く稜線

3/3 14:15

エビス大黒の頭〜仙ノ倉山〜平標山。さすが谷川連峰のド真ん中。絶景でした。共に頑張ったギア達で記念撮影。

3/3 14:18

巻機山方面。奥に顔を出しているのは越後三山でしょうか？

3/3 14:34

さて、時刻は14時半。既に15時代の電車は諦めたので、安全第一で土樽まで下りましょう！仙ノ倉山を目の前に、まずは毛渡沢へ、go！

3/3 14:36

雪は硬め。ゆっくり慎重なターンで下ります。

3/3 14:36

正面の台地へ！

3/12 11:35

●参考　仙ノ倉山シッケイ沢から見た万太郎山。正面の無木立バーンを滑りました。2017/3撮影

3/3 14:44

滑ってきた斜面を振り返る。

3/3 14:45

ココからは毛渡沢の枝沢をまったりツリーラン。先行するKさんトレースを追いかけます。

3/3 14:48

日陰部分はパウダー残ってますが、その下はカリカリ。疲労も溜まっているため、とにかく安全第一で。

3/3 14:52

日当たりの良いところはベタ重雪。春ですね。

3/3 15:05

無事に毛渡沢へ合流し、ほっとしたところでトラブル発生。右手に持ってたウィペットの先っぽがない！！この先の長い林道スケーティングで先っぽなしはかなりの痛手。

3/3 15:15

1〜2分前には手漕ぎをしており、そんなに遠くには無いはず。時刻も遅いため、最後に急ターンしたところまでと決めて探しに戻ります。

3/3 15:19

15分後、発見！50mくらい戻ったところにありました。いつの間にかロックが半開きになり、重雪に取られてすっぽ抜けたようです。自分ではまったく気づきませんでした。

3/3 15:19

こうして無事に元サヤに戻りました（笑）伸縮ポールをお持ちの皆様、お気をつけください。

3/3 15:33

気を取り直して行きましょう。先行トレースのおかげで自動運転。

3/3 15:35

きわどいトラバースも。昨年の3月に比べて、沢割れが多い印象でした。

3/3 15:51

渡渉一箇所

3/3 16:03

群大ヒュッテ前の橋を渡って

3/3 16:33

JRをくぐって

3/3 16:39

無事下山。

3/3 16:46

しかしまだゴールではないです。土樽駅17:09発を逃すとマズイことになるので、疲れたカラダに鞭打って舗装道を歩き

3/3 17:09

ギリギリ間に合った！

3/3 17:15

JRで帰還

3/3 17:13

帰りの電車はKさんチームと一緒になりました！Kさん、gankoyaさん、写真ありがとうござました。（3/5追加）

3/3 17:29

土合まで戻ってきました。

3/3 17:43

最後の試練。土合ベースプラザまで歩く。

3/3 17:56

ゴール！！やりました。憧れのロングルート。最高の達成感と疲労感。

3/4 11:43

翌日、嫁さんと沼田市内散策。城址公園から見える谷川連峰が綺麗でした。

撮影機器：

Canon PowerShot S110 Canon

TG-5 OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ネックウォーマー ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガムテープ 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール

感想

naosuke55

↑3/5　赤谷川源流の滑走動画できました。

上州から越後へ、谷川連峰の魅力を凝縮したような素晴らしいルートでした。高気圧の真下で天気予報は快晴間違いなし。先日雨が降っていたようなので雪質は難しい部分もありましたが、何よりも無事に達成できたことに大満足です。
先行して頂いたTomahawkさんパーティー、そしてKさんパーティーのトレースに大きく助けられました。改めて感謝です。当日このルートを滑ったのは私以外に上記2パーティーだけでした。そしてお二方とも過去に山でお会いしているという偶然、山スキーの世界は思ったより狭いですね。

コメント

がんこ屋☺️

なぁんだ
翌日は沼田でしたか。
一報もらえれば、おいしいお蕎麦をご馳走したんですが。。

12時間越えは立派ですね。
Ｋちゃんからも連絡ありました。
この日、このルートは知り人ばっかりだったとの事でした。

naosuke55

Re: なぁんだ
おはようございます。コメントありがとうございます。そして誕生日おめでとうございます！ひな祭り生まれなんですね。gankoyaさんというユーザー名とのギャップが何とも言えず面白いです…。ちなみに自分はこどもの日生まれだったりします。

おかげさまでかねてから目標としていたルート達成できました。Kさんパーティーには本当に感謝です。もしお会いすることがあれば、よろしくお伝えください。
gankoyaさんの乙妻山も最高のお天気の下、楽しまれたようで何よりです。自分も行ってみたくなりました。その際はレコを参考にさせていただきますね。

沼田の街から眺める谷川連峰は素晴らしいですね。駅の歩道橋や公園からしばし見入って感慨にふけってました。普段から山が見える環境で生活できるのは羨ましい限りです。

murphy

すごい。お見事！
これはすごい。始めたばかりの私には垂涎の的です。これをやりとげればその達成感はたしかに半端じゃないでしょうね。羨ましい。自分のはやくこういうところ行けるようになりたいです。

naosuke55

Re: すごい。お見事！
おはようございます。コメントありがとうございます。天候と先行パーティーの皆様のおかげで無事に達成できました。3年前くらいから温めていた計画なので感慨もひとしおです。今回は自分も未知のルートだったので遠慮しましたが、次回どこか行く際はお声がけさせていただきますね！

Tomahawk

お疲れ様でした！
お声がけ頂きありがとうございました！お名前を聞きそびれましたが、ここで見つけましたw
足周りが二倍は重そうでしたので、我々の万太郎越えよりだいぶ価値ありですね！素晴らしく天気の良い一日でした。またどこかで！

naosuke55

Re: お疲れ様でした！
トマホークさんこんにちは。コメントありがとうございます。当日は頼もしくかつ的確なトレース、大変助かりました。皆さんのお陰で私も後を追うことができました。改めてお礼いたします。
以前からユーモア溢れるブログやスリリングな動画も楽しませてもらってます！また見かけたらお声掛けさせて頂きますね。ありがとうございました☆

hareharawai

上越国境越え達成おめでとうございます！
naosuke55さん、おはようございます。
谷川でお会いしたhareharawaiです。
naosuke55さんのレコを見て、2シーズン振りに万太郎山BCをやってみたくなりました。ちょうどDenaliにATK Lightweight ATを取り付けたのでテストも兼ねて週末にサクッと行ってきたいと思います。貴重な情報有り難うございました。
ところで、毛渡沢の渡渉は1回だけですみましたか？
hareharawaiより

naosuke55

Re: 上越国境越え達成おめでとうございます！
hareharawaiさんこんばんわ。コメントありがとうございます。おかげさまで最高の青空のもと念願のルートを完走できました！途渉箇所は、毛渡沢後半、杉林が出てくる少し手前で、沢の川幅が広くなりはじめたところでした。標高だと830m付近、私のGPSのログを拡大していただけると、若干停滞している場所あるのですが、そこが途渉点になるはずです。3/3の時点では、もう少し上流側にはブリッジ残ってましたので、回避は可能かと思います。ただ、今日明日の雨次第ではかなり状況変わりそうですね。
お気をつけて楽しんできてください。当方もhareharawaiさんの豊富な記録を参考にさせて頂いて、色々なルートへチャレンジしていきたいと思ってます。ありがとうございました！

yoshio--saito

万太郎クリアおめでとう
ONさん
西ゼンご一緒した斉藤です。
3月はじめに早々と万太郎クリアおめでとう。
既に渡渉が必要というのは驚きです。
それにしても暗いうちからスタートしてギリギリ電車に間に合うのは
スリルがあったようですね。根性を感じます。
ウィッペットの先っぽ脱落について私も3/7守門でに経験しました。
ロック下ねじで締め付け強度を調整できるようです。
それではまたいつか。

naosuke55

Re: 万太郎クリアおめでとう
saitoさんこんにちは。コメントありがとうございます。時間はたっぷり12時間かかりましたが、無事に万太郎越え達成できました。越後湯沢でsaitoさんの色々なアドバイス聞けたお陰です。改めてありがとうございました。
ウィペット購入されたんですね。saitoさんのHP拝見しました。ガリガリ斜面では安心感が違いますので、是非ともどこかで見つけてもう一本購入できると良いですね。

当方は残る宿題の茂倉谷を攻略すべく、天気と仕事と相談しながら計画練ってます。今期は既に全層のデブリが出てしまってそうですが、頑張ってみたいと思います。