キツキツ、でも爽やか 吾妻連峰縦走//一切経山・家形山・烏帽子山・東大巓〜西吾妻山
- GPS
- 11:41
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 1,783m
- 下り
- 1,773m
コースタイム
→7:59烏帽子山8:07→8:35昭元山8:38→東大巓分岐9:04→東大巓(ひがしだいてん)9:15
→10:20人形石10:26→梵天岩10:56→11:17西吾妻山11:20
→11:44梵天岩11:52→人形石12:22→13:35東大巓13:45→東大巓分岐13:52→15:11谷地平15:19
→谷地平避難小屋15:31→分岐16:31→姥ヶ原16:44→17:13浄土平登山口
【所要時間】 11時間41分(内、山頂休憩3分)
(行き:5時間32分、帰り:5時間53分)
【 歩 数 】 64,293歩
※標準コースタイムは、行き8時間10分+帰り7時間20分=計15時間30分
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
でも、紅葉シーズンの日中は満車? ・吾妻スカイラインは、現在、無料です。 また、路駐しないように、パトカーが暗い早朝からパトロールしていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<道の状況> ○一切経山〜東大巓分岐 ・家形山手前から登山道はぬかるみでドロドロ部が多数箇所、また道の両側 から笹が覆いかぶさり、横から見ただけではどこが道か分からない所もあ ります。こんな藪漕ぎ状態の所が、3、4割位ありますので、足元注意です。 酷いところは、笹をかき分け、頭を下げて道を見つけながら進む所もあり ます。 ・烏帽子から下りは、大石の道で、足の置き場が無いため、滑ると怪我の可 能性が高いですので、慎重に下る必要はあります。 とにかく、この区間は、私にとって今までで最悪の登山道でした。 ○東大巓〜西吾妻山 ・7、8割が木道で、勾配も緩やかで、眺めもよく、気持よく歩けます。 但し、梵天岩への登りが大石の道ですので、特に下りは細心の注意が必要 です。 ○東大巓分岐〜浄土平 ・分岐から1km位は、笹が覆いかぶさり道が見えず藪漕ぎ状態で、道も道 なのか、沢なのか分からない位に酷いです。 それより下は、一部沢を行き来しますが、上部に比べれば、マシです。 ・谷地平は木道です。気持よく歩けます。 ・谷地平〜姥ヶ原手前までは、木の根が張り出た道で、歩きにくく、スリップ にも注意です。 登っても登っても先が見えず、もう嫌になるくらい長く感じます。 ・後は、姥ヶ原周辺は木道で、浄土平までの下りも木の階段で気持ちよく歩け ますが、疲れていたので、道なんかどうでもいい状態でした。 浄土平の駐車場が見えた時には、安心しました。 <水場> ・梵天岩への登り途中に水場がありますが、水量はちょろちょろ状態です。 <紅葉> ・浄土平付近の紅葉は、ちょうど見ごろでした。 ・山の上部は、急に寒くなったことで葉が枯れていたり、針葉樹が多いせい か、紅葉は部分的です。 |
写真
感想
自宅から割と近場のまだ行っていない百名山である西吾妻山へ出かけました。
昨年の同じころ行かれたk_shimagさんのレコを参考にさせていただきました。
3連休でしたが、中日に職場の結婚式があり、スピーチを頼まれていましたので、
絶対に出席しなければいけないと思い、8日は控え、10日の山行になりました。
コースは長いですが、アップダウンが少なく、時間がかかるだけかと思っていたの
ですが、実際に歩いてみて、そんな甘い考えは簡単に吹っ飛んでしまいました。
コースの印象を一言で表現すると、“地獄のち天国、そしてまた地獄”にしたいく
らいです。
登山口から一切経山を経て五色沼までは火山礫の歩きやすい道を進み、五色沼周囲
の紅葉を楽しめます。
しかし、家形山へ向かうと、初めは笹が刈り払われて歩きやすい道ですが、それも
少し行くと、道はドロドロ、ぐちゃぐちゃになり、笹が覆い被さり、それが延々と
続き、最後は烏帽子の大石の道の下り。
こんな道が続くならもう帰ろうと思って、東大巓まで来ると、今度はずっと木道の
歩きやすい道。その木道がずっと、ずっと続いていて、なだらかな稜線歩き、天気
も快晴、心地やすい風が吹き抜けていく。
気分は一気に高まり、休むことも忘れる位で、その木道を突き進んでいく。
人は他に誰もいない・・・
いい気持ち!
さすがに人形石まで来ると、天元台スキー場から登る人もあり、人は多くなってく
るが、ハイペースでそれらの方を全て追い抜いていく。
さすが、百名山となりうるだけの素晴らしい眺めだと、独りでうなづきながら進む。
梵天岩を過ぎ、避難小屋から頂上に向かうと、すぐに西吾妻山の頂上へ到着。
あれっと思うほどの頂上。
樹林内の4畳半程の所に、頂上の道標があるのみで、2名の方がいなかったら、通
り過ぎていたかも知れない。
記念写真を撮り、僅か頂上滞在時間3分にて退却し、帰路に向かう。
谷地平経由の帰りは、コースタイムが7時間余りあり、順調に行っても16時半頃
になってしまうため、帰路を急ぎます。
東大巓までは、行きと同様に、風に吹かれて気持よい道を快調に進みます。
しかし、これからが、第二の地獄の始まりでした。
分岐から谷地平に下る道は笹に隠れ、道だか沢だか分からない道で、ずっと藪漕ぎ。
そして道は少しよくなったものの延々と長く、谷地平の湿地の平原を見たときに
は、ほっと安堵。でもこれでは終わらなかった・・・
姥ヶ原までの登りが、木の根が出て滑りやすく、延々と続く。
歩いて、前を見た瞬間に男の人が前に立っていた幻覚が一瞬見えた時は、背筋に
冷たいものが走りました。
もちろん、本当に見えたわけではなく、気のせいだと思います。
さすがに、以後は幻覚は見えませんでしたが。
気がつけば、東大巓からの下りから全く誰にも会わず、ずっと独り旅。
登れど登れど着かないし、登りが延々と続く・・
とにかく我武者羅に登るが、
ウソー!? これはキツネにでもバカにされているのか、と思った程、着かない。
もう時間も16時を過ぎ、雲も出て薄暗いし、冷たい風が吹き抜けていく。
上の分岐に着いた時には、本当に安堵。
後は、木道歩き、そして、浄土平の駐車場が見えた。
よかった・・・やっと着いた。
本当にそんな感じでした。
きつかったけれども、秋晴れの天気に恵まれ、爽やかな山行となりました。
※駐車場に着いて帰る支度をしていたら、右膝の裏側がやけに痛いのに、初めて
気がつきました。
翌日も痛くて少し足を引きずるので、勤務先の院長(整形外科)に聞いたら、
鵞足炎(がそくえん)とのこと。
聞き慣れない症状名ですが、要するに歩き過ぎで、腱の付け根が炎症を起こし
ており、湿布薬+安静が必要となってしまいました。当分、ロングコースは無理
です。
今回のコースは、距離32.6km、歩数64,000歩余りと何れも自己最高でしたが、
私の限界を超えてしまったようです。やはり年甲斐もなく、ここのところ歩き
すぎたので、暫くおとなしくしていようと思います・・
・・というような状況になり、もし8日の山行でしたら、足を引きずって結婚式
に出席という事態になってしまっていたので、10日に山行したことは、結果と
して正解でした。(;一_一)
ご無沙汰してます。
さすがにすごいですね 33km超ですか
私も東・西吾妻に行ったとき検討したコースですが
とてもムリと思い 軟弱な私は車で移動
またどこかでお会いできればと思っています。
ご無沙汰です。
ただ長いだけのコースと甘く見て、大変な目にあいました。
最後の登りの体力はまだあったのですが、
幻覚らしきものを見たりして、脳に障害が出そうになったり
体の弱いところが遂に発症してしまいました
コースは事前によく確認して、
歳相応のコース設定をしなければいけないと、
再認識いたした次第です。
どこかで、またお会いして、山談議に花を咲かせたいですね
凄すぎですね!
膝が炎症起こすほどの山歩き
前回の槍からまだそうたっていないのに日帰り32.6km
ですもんね〜
読んでいるだけでこの登山道がいかに難所かが良く
分かりました!
良い子の私はマネしないようにします
おばけのおまけまでついてるなんて・・・
でも五色沼と紅葉は素敵ですね〜!
見てみたい!
膝〜お大事に!! fall
こんにちは
このコースは本当に、良い子の皆さんは
真似をしないようにした方がよいと思います。
東大巓から西吾妻の間だったら、木道歩きのなだらかな
展望のよいコースで、最高です。
お勧めです!!
膝が遂に悲鳴を上げて、発症してしまいました。
暫くおとなしくしています。
でも、おとなしくしていると太ってしまうので、
太らないように、飲食注意です
URU-12さん、こんにちは。
一年前、苦労して歩いたのを思い出しました。
特に、帰り道、東大巓から谷地平への下りの藪漕ぎは、こんなところ下って行って本当に大丈夫か? と思わせるほどですし、
谷地平まで着いてやれやれ一安心。と思っていると、そこから姥ヶ原への登りがやたらと長いんですよね。
でも、いい天気で良かったですね。ロングコース、お疲れ様でした。
レコを山行にさせていただき、ありがとうございました。
あれだけ藪をかき分け、ドロドロの道を家形山から烏帽子を進んだのに、
コースタイムが1時間も短い帰りの方が、20分も余計にかかってしまったことが
このコースによく現われていると、終わってから改めて実感しました。
これが、このロングコースを物語っています
明るいうちに、無事に帰れて良かったです。
長いだけのコースなんて思っては、絶対にいけないですね
でも、東大巓から西吾妻の間は最高でした
URU-12さん、こんばんは!
相変わらずのロングですね
完走するまで故障に気づかずとは アッパレです
アルプスを離れ、静かな山歩きが出来たのではないでしょうか?
早く怪我が完治すると良いですね
おっしゃる通りに、膝裏の痛みは、到着まで、全く気がつきませんでした。
いつもと同じように、少し足が疲れた位の感じでした。
歳で、感覚もかなり麻痺してきたのでしょうか!?
西吾妻山手前で、30〜40人に会った以外は、偶にすれ違う程度。
最もこの前の槍も、山荘辺りで会った以外は、往復ともかなりの少人数でした。
人混みは大嫌いなので、本能的に避ける術を身につけているのかと思うほどです
膝の具合は2日間で随分よくなりましたので、週末には復活?
と行きたいのですが、無理は禁物ですネ。
ご心配、ありがとうございます
URU-12さん、はじめまして。
このコース、夏の初めにトライをして、東大巓であえなく挫折しました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-119593.html
私もこのコース無茶苦茶なめていましたが、ぬかるみの道にやられました。
それと、谷地平からの戻りは、私も同じ印象です。登れども登れどもたどり着かず、なんだか地図と違うんじゃないかと騙されている気分になりました。
ちょうど10/10の日に、今回は少し荷物を軽くして再チャレンジしようと考えていたのですが、いざ出発前になって曇り空に気持ちが萎えてしまい、一切経山までの往復+東吾妻往復に切り替えてしまいました。
(ヤマレコ作成中です。)
URU-12さんの記録をみて、とてもうらやましいような悔しいような・・・
お体大事にしてくださいね。
コメント、ありがとうございます。
7/2のレコ、拝見させていただきました。
緑がいっぱいの時期で、いい時ですネ。
浄土平は星空の撮影にいいんですネ。
このコースはとにかく距離が長いので、
泥濘、ササ藪がありましたが、前夜の雨で濡れているのを、
強行突破して、ずぶぬれになりながら進みました。
とにかく、先へ進まないと西吾妻山の帰りが夜になってしまいますので。
谷地平への下りと姥ヶ原への登りには、閉口しました。
こんなのは予想外で、ここがコースタイム通りにしか行けなかったので、
駐車場到着が遅くなってしまいました。
でも、無事(少し、無事ではありませんでしたが・・)に帰れてよかったです
もう、足の方はほぼ痛みがとれ普通に歩けます。
ご心配ありがとうございます。
URU-12さん、こんにちは。。
今回は特に手強かった様ですね
膝の方は順調に回復してますか?
実は、私も前回の登山で膝を痛めました
初夏の雌阿寒岳で強打した古傷と同じ場所を・・また強打してしまい、サラが割れたかと思う程の激痛でした
痛み止めを飲んで下山しました
ロングにはあらゆるリスクが付き物ですから、お互い十二分に気をつけながら、楽しめる登山に励みましょう
膝はほぼ痛みがなくなり、順調に回復しており、まもなく復活見込みです。
でも、今週末は天気が悪そうですので、温泉にでも入って、
久しぶりにのんびりしようと思います
歳もとり、無理ができない体になってしまい、確かに独りで登るリスクも高いですので、
ザックの中には、一応、一通りのものは入れていますので、日帰りでもベースの重量が結構あります。
私も、sanpo69さんと同様に、膝をぶつけることが多く、うずくまることも多々。
膝、脛は傷ばかりです。
あと、捻挫する癖もあり、山行でこれが一番怖いと思っております。
とにかく、単独山行がほとんどですので、安全第一で末永く楽しみたいですネ
久しぶりにコメントします。
吾妻連峰懐かしい響きです。
高校の山岳部で夏、冬の合宿をしたのもこの山ですし、
高校総体では選手ではありませんでしたがプロパンガスボンベなど荷揚げで汗を流した山です。
懐が深くたおやかな山ですね。
そういえば、この山は山形県出身のhikobeさんの地元でしたね。
なだらかな山容で、奥深く、日帰りの山ではないのですが・・
30年以上前の学生時代に、サークルで2泊でここに出かけたのですが、
初日に大雨となり、あえなく姥湯温泉に下山したのを思い出しました。
乳白色の露天風呂に皆んなで入り、お湯をかけあった楽しい記憶がよみがえりました。
そんな懐かしいことも思いだしながら、歩きました
楽しい思い出はいつまでも忘れませんね
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