金毘羅山・瓢箪崩山・翠黛山《京都百名山No.63・81・103》
- GPS
- 123042:53
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 972m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 6:02
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口:京都市地下鉄国際会館駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道明瞭 |
その他周辺情報 | 登山口に民宿あり |
写真
感想
国際会館駅から京都バスの始発で大原に入った。バス停の裏側から高野川の人道橋を渡り、ミチバタ谷に沿って長閑な大原の里道を進んだ。寂光院は未だ拝観時間前で、隣の建礼門院陵に立ち寄った。平清盛の娘で高倉天皇の中宮に入内、安徳天皇を生み、源義経に追われ壇ノ浦で入水したが救い上げられこの地に隠棲した。ミチバタ谷を挟んで対岸の登山道を入った処には、一門の阿波内侍、大納言佐局、治部卿局、右京大夫、小侍従局の墓がある。
寂光院の門前を過ぎると左手に登山口があり階段を上ると件の侍女の墓があった。獣除けフェンスの扉を開け登って行くと高さ5mを超える大岩があり登山道は左側を巻いてた。稜線を歩きたく岩の直後を這い登った。かなり上の方で登山道が合流して来たが稜線も結構歩かれているようだった。翠黛山山頂直下で南側を巻く道が分岐したが勿論山頂を目指した。焼杉山からの道が合流した処が翠黛山(577m)山頂で、展望はなく大原の里10名山の標識が掲げられていた。案内板には建礼門院が仏さまに供える花を摘みに来られたとあるが山頂まで来る必要があったかどうか如何なものだろう。
西に進んで巻道と合流し顕著なピークを超えると金毘羅神社からの巻道が合流し少し登ると大原の里越しに比叡三系の横高山、水井山、小野山を望めるポイントがあった。ひと登りすると奥社に到った。三宝大神の石碑と岩があり朱色の柵に囲われているが正面の門は壊れていた。10m程先の大岩の上には天御中主之命、魔王大神、大国主命の神名が刻まれた円形のコンクリートの碑が西の方を向いていた。その先にはハングルで書かれた碑があり此処からの展望は良く金毘羅山や京都市街を望むことができた。地形図を確認しようとすると地図がない!探しに戻るが発見できず諦めて先に進んだ。
金毘羅山(572m)山頂には3等三角点「根王」と壊れた祠があるがこれも金毘羅神社所縁のものだろう。展望もなく4分の滞在で静原方面への続く南西尾根を下った。地形図には静原の東又川に向かって道が2途描かれているが江文峠に近い処に下りてくる尾根には道がない。南東に折れて尾根に入ると踏み跡があり所々テープも巻かれていた。何の問題もなく府道40号線に下り立ち、時折車の通る府道の坂を登り江文峠バス停に到った。嘗ては年に1本しかバスがなく路線維持の為だけに残されたバス停だったが最近毎日3本貴船口と大原を結ぶバスが運行されている。
江文峠南尾根に入りP471に到るとまだ10時なのにお腹が空いて来た。超早めの昼食を取りふと見上げると小さなプレートに「P471」の表示があった。北山でよく見かける標高点の標識だ。ピークの少し西の分岐では箕ノ裏ヶ岳への指導標があった。尾根通しに行けるとは新発見だった。P476には何の表示も無く、鞍部で長谷を下り井手町に達する道が分岐した。寒谷峠(462m’)の手前には一寸したピークがあるが登山道は東側を巻いている。忠実に稜線を辿ると歩いている人はいるようでテープが巻かれていた。峠には長谷経由井手町への道と寒谷経由岩倉長谷町への道が記された岩倉北消防分団名の指導標が設置されていた。
瓢箪崩山へは東に進み少し上がった処にある岩場の上は西方面の展望が得られた。瓢箪崩山(532m)山頂には3等三角点「大谷」が置かれ比叡山方向と蓬莱山方向に展望が得られた。南に進み次のピークで振り返ると瓢箪崩山が望め、石楠花も咲き清々しい。花脊の電波塔が位置を示してくれ天狗杉(837m)のピークが確認できた。少し下ると花園町への下山路が分岐した。此処からは処女ルートに入りP461、P346を越えると「入山禁止10/1〜11/15まで 見つけ次第警察に通報します 山主」との表示があり松茸山であることを示していた。
複雑な稜線だが道がしっかりしていて間違うことはない三宅への道と分かれ宗道神社へ下る。宗道神社は上高野の山懐にある大きな神社で国宝の小野毛人(おののすくね・遣唐使の小野妹子の子で刑部大卿)の銅製の墓誌(奈良時代)が収蔵されている。街中歩きで三宅八幡宮に立ち寄り朝バスに乗った国際会館駅で山行を終えた。
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