ミツバ岳・(世附)権現山・屏風岩山
- GPS
- 05:15
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
滝壺橋 09:40
ミツバ岳 10:30-10:40
権現山 11:15-11:25
二本杉峠 11:55
屏風岩山 12:45-12:55
大滝峠上 13:20-13:25
一軒家避難小屋 13:45-13:50
大滝橋バス停 14:30
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新松田駅 08:25-(富士急バス)-09:15 浅瀬入口バス停 (帰り) 大滝橋バス停 14:50-(富士急バス)-15:49 新松田駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「山と高原地図」ではミツバ岳への登山道は記入されていません。 また今回のルート中、権現山〜二本杉峠、大滝峠上〜大滝橋バス停 の2区間に限っては、同地図が赤実線で描いている一般登山道ですが、それ以外の区間はすべて赤破線ルートです(同地図の2005年版での状況です)。 ただし今回歩いた全ての区間について、道は明瞭で、危険個所や難所もありません。道標等による案内が少ないので、進路は自力で見極める必要がありますが、それができれば、割と普通に歩けると思います。 注意が必要だった箇所は、急な下りとなった権現山と二本杉峠の間くらいでしょうか。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
今がちょうど見頃のミツマタを楽しみに、ミツバ岳へ向かいます。
「山と高原地図」では登山道の記入がありませんが、ミツバ岳のミツマタはかなり知られてきていますし、「新ハイキング」誌や「誰も知らない丹沢」などで紹介されて歩く人が増え、道も明瞭になってきているようなので、人が多そうなミツマタの花期に合わせて行ってきました。
新松田駅から乗ったバスを丹沢湖畔の浅瀬入口で降りて、まずは湖岸の舗装道路を滝壺橋まで歩きます。
滝壺橋を渡り切ると、右手の斜面に階段が現れて、「ミツバ岳→」という手作りの標識も架かっていました。
その階段を登っていくと、その先では急斜面に細い道が続いていきます。マイナールートらしく、あまり踏み固められていない道は、一応ジグザグを刻んではいるものの、それでも結構急な登りです。
すぐに右手から上がってくる別の道を1度合わせる以外は、分岐らしい分岐もなく、途中からは道がしっかりしている上に赤テープも頻繁に出てきて、ルートの不安は全くありませんでした。
頂上近くまで来てようやく傾斜が緩んでくると、それと同時に満開のミツマタの黄色が目に飛び込んできました。
ミツマタは、頂上手前から頂上部までの範囲で群生していて、最後のひと登りはミツマタの間を縫って進む道。たくさんの花が一斉に咲き揃っている様子は壮観でした。
頂上には特にベンチが有るわけでもなく、展望もパッとしませんが、ミツマタの甘い香りの中で倒木に腰掛けていると、気分が和らぎました。
ミツバ岳と権現山の間は、テープの数が控えめになりますが、歩く人の多い時期ということもあってか、踏み跡は明瞭でした。
基本的に尾根上を進み、少々尾根が広がる箇所はあるものの、尾根を外さなければ問題ないようです。
一旦見なくなったミツマタは、中間点付近から再び群落が現れるようになりますが、ずっと木立の中の道なので、ミツマタ以外にはさほど見るものはありません。
しばらく平坦だった道が登りに変わると、部分的に急な箇所もある崩れやすい斜面に取り付いていき、歩きにくい箇所も出てきました。
ベンチが見えてくると権現山で、こちらの頂上も展望はほとんどありません。三角点は、ベンチを通り過ぎた先を一段上がった所で見つかりました。
権現山から二本杉峠への下りは、「山と高原地図」で「急坂、足元注意」と注記されている区間です。下り始めは極端な急坂ではないのですが、やがてどんどん傾斜が増していきます。
木の根が階段代わりになっていたり、木の幹に掴まりながら下りられるのでさほど危険はありませんが、この日は降雪の名残があって湿った地面が滑りやすく、少々気を遣う区間でした。
一度鞍部を通過すると849mピークへの登り返しがあり、そこから再度下ったところがベンチのある二本杉峠です。
二本杉峠から、目の前の斜面を左に巻く道に入っていくと、ほぼ水平なトラバースが崩壊しかけており、やや危なっかしい道になっていました。
先行する2人組が目の前の小ピークを越えていくのが見えていたので、そのほうが安全だったのかもしれない。
小ピークを越えてきた踏み跡が合わさると、その先は急な斜面に取り付いて、時々手も使っての登りとなります。
途中にはロープも下がっていましたが、登りでは木の根などを足掛かりにしていればそれで十分でした。
急登が終わって傾斜が緩むと、ミツマタの群落に再会して、こちらもちょうど見頃になっていました。
ミツマタを楽しみながら、しばらく小さなアップダウンを繰り返して、登る一方に変わるとその先が屏風岩山です。
倒木がベンチ代わりに置かれていた頂上からは、開けていた西側の展望が印象的でしたが、東側もそこそこ見られたと思います(少し記憶が曖昧)。
屏風岩山からは90度左に折れるようして、大滝峠方向へと下ります。
「山と高原地図」には「急坂」「ヤブ」と注記がありますが、意識するほどの急坂には感じず、また笹ヤブもこの時期なのでさほど濃いものではありません。
むしろ注意すべきは道迷いではなかったかと思います。赤破線ルートらしく踏み跡の薄い箇所があり、標識も少ない状況で、所々に間違いやすそうな尾根の分岐があったりしました。
しばらくすると、朽ちかけた東海自然歩道のルート図や崩れ落ちたベンチのある地点に出ます。左右には峠越えの道の痕跡のようなものも見られたので、そこが旧大滝峠なのでしょう。
その後は道が登りに変わり、かなりの急坂で息が上がった頃に、ベンチのある「大滝峠上」に到着して、ここで少し息を整えていきます。
大滝峠上から大滝橋バス停へ下る道は、東海自然歩道として良く整備されていました。
少し下ると沢の源頭部に出て、最初は枯れていた沢にやがて水が流れるようになると、何度となく対岸に渡ることを繰り返します。
渡渉点は一部に分かりにくい所もありましたが、頻繁に標識が設置されているので、前方の標識を良く探して進んでいれば、道を外すこともありませんでした。
一軒家避難小屋を過ぎると沢を高巻くようになって、沢側が大きく切れ落ちた道を進みます。木造の桟橋は、この日は問題なかったのですが濡れていると滑りやすそうでした。
さらに下ると林道に出て、その林道が中川川沿いの道路にぶつかれば、大滝橋バス停はもうすぐ先でした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_01_03/mt2007_01_03.html#20070321
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