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Yamareco

記録ID: 1456562
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

《南安曇山地》金松寺山、天狗岩、黒沢山、鍋冠山

2018年05月05日(土) ~ 2018年05月06日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
18:27
距離
37.7km
登り
2,390m
下り
2,458m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:04
休憩
0:23
合計
8:27
距離 14.6km 登り 1,646m 下り 405m
6:59
223
10:42
10:53
64
11:57
12:09
150
14:39
47
15:26
宿泊地
2日目
山行
9:53
休憩
0:07
合計
10:00
距離 23.0km 登り 744m 下り 2,074m
6:50
120
宿泊地黒沢山北コル
8:50
94
10:24
10:25
92
11:57
12:01
107
14:00
60
1332の尾根下降点
15:00
110
標高760m直登ルート口
16:50
一日市場駅
GPSログは二日目の午後2時、1332の廃道入り口で電池切れ。その後は手入力。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
波田駅踏切から金松寺山
2018年05月05日 06:58撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 6:58
波田駅踏切から金松寺山
梓橋近くの堰から金松寺山
2018年05月05日 07:09撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 7:09
梓橋近くの堰から金松寺山
梓川より金松寺山
2018年05月05日 07:14撮影 by  iPhone 6, Apple
1
5/5 7:14
梓川より金松寺山
林檎畑
2018年05月05日 07:46撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 7:46
林檎畑
林檎畑
2018年05月05日 07:48撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 7:48
林檎畑
金松寺山門
2018年05月05日 07:53撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 7:53
金松寺山門
山吹の花
2018年05月05日 08:55撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 8:55
山吹の花
金松寺山 山頂
2018年05月05日 10:38撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 10:38
金松寺山 山頂
樹間の大滝山、黒沢山、鍋冠山
2018年05月05日 11:41撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 11:41
樹間の大滝山、黒沢山、鍋冠山
天狗岩からの眺め。塩尻方面。
2018年05月05日 11:58撮影 by  iPhone 6, Apple
1
5/5 11:58
天狗岩からの眺め。塩尻方面。
天狗岩からの眺め。鉢盛山。
2018年05月05日 11:59撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 11:59
天狗岩からの眺め。鉢盛山。
天狗岩山頂板
2018年05月05日 12:09撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 12:09
天狗岩山頂板
藪の中、ようやく残雪発見
2018年05月05日 13:19撮影 by  iPhone 6, Apple
1
5/5 13:19
藪の中、ようやく残雪発見
藪の中、ようやく残雪発見。あってよかった。
2018年05月05日 13:24撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 13:24
藪の中、ようやく残雪発見。あってよかった。
気持ちのよいところ
2018年05月05日 13:58撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 13:58
気持ちのよいところ
藪の薄いところ
2018年05月05日 14:03撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 14:03
藪の薄いところ
黒沢山山頂
2018年05月05日 14:40撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 14:40
黒沢山山頂
2018年05月05日 17:02撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 17:02
雪渓から水を作る。
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雪渓から水を作る。
マルタイ
2018年05月05日 17:22撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 17:22
マルタイ
松本夜景
2018年05月05日 19:07撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 19:07
松本夜景
しじまのとばり
2018年05月05日 19:08撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/5 19:08
しじまのとばり
1956周辺
2018年05月06日 07:49撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 7:49
1956周辺
樹間の大滝山
2018年05月06日 08:22撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 8:22
樹間の大滝山
樹間の鍋冠山
2018年05月06日 08:24撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 8:24
樹間の鍋冠山
峠に降り立つ。
2018年05月06日 09:35撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 9:35
峠に降り立つ。
鍋冠山入り口
2018年05月06日 09:44撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 9:44
鍋冠山入り口
冷沢用水覚書
2018年05月06日 09:45撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 9:45
冷沢用水覚書
石灰岩とイワカガミ
2018年05月06日 10:11撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 10:11
石灰岩とイワカガミ
気持ちのよいシラビソの森
2018年05月06日 10:35撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 10:35
気持ちのよいシラビソの森
気持ちのよいシラビソの森
2018年05月06日 10:37撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 10:37
気持ちのよいシラビソの森
鍋冠山山頂
2018年05月06日 11:32撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 11:32
鍋冠山山頂
峠に戻って鍋冠山を見る。
2018年05月06日 12:44撮影 by  iPhone 6, Apple
1
5/6 12:44
峠に戻って鍋冠山を見る。
展望台から小倉を見下ろす。右になぞのジャンプ台。グライダー用?
2018年05月06日 13:40撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 13:40
展望台から小倉を見下ろす。右になぞのジャンプ台。グライダー用?
集落手前の杉林
2018年05月06日 14:50撮影 by  iPhone 6, Apple
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5/6 14:50
集落手前の杉林
2018年07月14日 08:01撮影 by  iPhone 6, Apple
7/14 8:01
撮影機器:

装備

個人装備
スパイク地下足袋+脚絆 焚き火セット ノコギリ 弁当 水筒 軍手 ラテルネ 地図磁石 防寒具 雨具 寝袋+カバー マット 軽登山靴とアイゼン(不使用)
共同装備
ツエルト 6mm×10m

感想

松本から見る北アルプス南安曇山地の一番前列は2000m以下なので針葉樹林に覆われ半分道もない。ここを全部歩いてみたいと35年前から思っていた。金松寺山から鍋冠まで。雪を使って藪漕ぎをパスしたかったが少々遅すぎて雪は全くなし。それでも人に会わない二日間、自分だけの山で自由気ままに過ごした。
山に関係ない人ならともかく、「北アルプス」では大雑把すぎる。梓川と高瀬川に囲まれたこの山域を南安曇山地と密かに呼ぶ。
上高地線に乗って波田駅へ。梓川の河岸段丘を下り、渡河して大久保の集落を直進し、金松寺にお参り。車の来ない林道を登り蕨をとってジグザグ道を登る。金松寺山は下から見ると立派だが、天狗岩への通過点のよう。
高校の時、梓川村倭のみえこさんが、「よねやまクン山登るんなら、金松寺山登りなよ」と勧めてくれた。オートバイで麓まで行ってどこをどう登ったか憶えがないが送電線の補修ルートを雨の中登り、送電塔の下にずぶ濡れでテントを張ったが、翌朝やる気なくして下山したことを思い出した。あれはどこの道を登ったのだろう。
天狗岩は絶壁に足をぶら下げて安曇野を見渡す展望台だ。鉢盛山、御嶽山、乗鞍から南アルプス、中央アルプス、筑摩山地まで見える。ハーケンが一本刺さっている。
ここから先は道がない。結構濃い笹薮をこいで黒沢山を目指す。笹には密度のムラがあり、タイヘンだけど中級くらいか。黒沢山は森の中、唐突に着く。ザックを下ろす雰囲気でもない。残雪を当てにしてきたが殆ど無かった。一畳か二畳分が東側吹き溜まりに時々あるくらい。これだけでもあると助かる。なければ水が飲めない。
黒沢山北のコルで、一人分平らで3畳ほどの雪渓がある脇で泊まる。笹の葉を敷き詰め寝床とし、タープを張り、枯れ枝を集め火を焚く。水を作って飲酒。展望は無いが樹間に松本平の夜景が美しい。ごろ寝したがたいして寒くなかった。良い季節になった。
翌朝、朝日を浴びて麺を茹で出発。1956m峰はハンガリー動乱、1968mはプラハの春。この稜線は反ソ蜂起の年号が並ぶ。次の1887は・・・、明治中期?笹藪はシラビソ林では薄く、カラマツやダケカンバでは濃い。常緑樹の下は雪が積もらないため地面が寒く、南方性の笹が育たないのだ。
冷沢峠への下降部の笹が一番濃かった。峠では、冷沢用水の説明書きを読んで感激。なんと1817年、ウイーン会議の直後の開通らしい。そんな時代に20年以上かけ分水嶺を越える地形的弱点を利用して水を引くなんて。現場に歴史を書いておいてくれる説明は本当にありがたい。雪を溶かして焚き火で作った木くずだらけの水を捨て、価値ある冷沢の水を汲む。
峠に宿泊道具と雪のために用意した軽登山靴やアイゼンをデポして鍋冠山往復。
松本から見る鍋冠は甲府から見る櫛形山にどこか似ている。どちらも国境稜線の前列にあって黒くて丸い。山頂での展望がなく、また森の美しさも似ている。シラビソやコメツガの大木が聳える良い山だ。ただ、峠で靴をデポしたが、標高1970m以上では雪ベッタリになり、地下足袋では冷たくて苦労した。
冷沢峠からの下り、展望台までは歩きやすい通行止め林道。展望台からは安曇野と小倉の山麓集落が展望できた。ここから標高差1000m、直滑降の夏道を下る。地形図には道が記してあるが、ほぼ全て廃道になっている。地形図の道にちかいところを地図を読みながら正確に辿る。踏み跡があるところもある。1100mから下は道というより急なルンゼのようだ。廃林道を三回横切り、北小倉の集落へ。最奥はお宮と鎮守の森のある情緒あるところ。扇状地を延々下る。田に水が張られ、農家の庭先の石楠花や躑躅の花を眺め、遠くの松本の町、向かいの筑摩山地の峰々を愛でながら。山麓下山至福の時だ。一日市場の駅前で電車待ちの間足のストレッチ。一日市場の駅は初めてだ。三郷村のあの娘のことなんか思い出す。プラットフォームの腰掛けで常念から金松寺山までの山嶺を眺める。歩いてみてはじめて、尾根と谷が立体的に理解できた。誰も行かない山だけど、僕にとっては意味のある山嶺を全部歩いて満足だ。
帰宅すると、女二人がケーキを買って出迎えてくれた。ゆうべは誕生日だったので。

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コメント

ナメトコ沢
遂に行きましたね。ヤブコギは思いの外酷い有様ではなかったようで何よりでした。
冷沢用水部分の地形は面白い。水引くかよぉ、素晴らしい。
2018/5/9 14:58
Re: ナメトコ沢
もっと炙り食をもっていてけばよかったなァ・・・。
2018/5/10 17:41
はじめまして
ここの尾根歩けそうだなと思って検索していたらこの記事が出てきたので拝見しました。黒沢山から先が藪漕ぎなのですね。初日に大滝山北峰までいけたら2日目に徳本峠から新島々まで歩けるかなと思ったのですが、うーん前半がスルスルいかないと厳しそうな。。。
他にも興味深いルートいくつか歩かれているようなので、また覗きにきます!
2018/11/1 2:23
やすよさんRe: はじめまして
感想ありがとうございます。松本から真正面の山なのに道がないんですよね。展望も無いですが。
天狗岩付近から先全部藪こぎです。しかしずっと猛烈ではないので地図磁石で行ける人ならという感じです。
こういうルートなので一日でごっそり行く見込みは見込みとして、余裕ある日数があったほうが、気が楽ですね。
また覗いてください。
2018/11/1 22:40
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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