残雪と新緑の越後駒ヶ岳
- GPS
- 25:10
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,664m
- 下り
- 1,664m
コースタイム
6/13 5:30駒の小屋-5:50-6:10越後駒ヶ岳山頂-8:00小倉山
-10:40駒の湯登山口 着
天候 | 6/12 晴れ 6/13 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・(この年1999年の)この時期、枝折峠への道は、まだ通行止めで、 登山可能なのはは駒の湯からのみだった。 ・ 積雪は、標高1100m付近よりでてきた。登山道沿いは雪があったりなかったりで、緩い雪なので、アイゼン、ピッケルは必須ではない。 |
写真
感想
【山行No 267】
・梅雨時だけど、天気予報ではこの週末はまずまずのようなので、
東京の単身赴任寮を起点に、1泊2日で越後駒ヶ岳に登ることにした。残雪と新緑が楽しみ。
6月12日(土)
・東京駅を6時台の上越新幹線で出発する。
8:40 浦佐駅
・当初は小出駅までJR在来線で移動しようかと思っていたが、乗り継ぎが悪く、
時間ももったいないので、ここからタクシーで駒の湯まで行くことにした。
タクシー代7000円はちょっと痛いが、時は金なりということで、しかたない。
9:20-30 駒の湯(標高=370m)
・枝折峠への道はまだ通行止めとのことで、ここから登り始める。
小倉尾根はいきなりの急登で、汗をかきながら登る。
陽も高くなってきたので、鳥の声は少なく、
うるさいくらいのエゾハルゼミの声が、なんか秋の夜の虫の声のように聞こえていた。
・標高800m付近より樹相はブナが多くなってきた。新緑の空気が気持ちいい。
ようやく鳥の声がチラホラ聞こえ出してきた。キビタキ、ツツドリ、シジュウカラ、ヤブサメ、ホトトギス..
・標高1100m付近より道に残雪が現れてきた。残雪の傍らにはカタクリの花も咲いている。
残雪から流れ出ている雪解け水を手ですくって飲むと、声がでそうなほど冷たくておいしい水だった。水も500mlほど補給。
13:20-40 小倉山(標高=1380m)
・小倉山山頂部には大きな雪田があり、分岐の標識も雪の中に埋もれていた。
ここで一気に展望が広がった。目指す駒ヶ岳は前方に、まだまだ高い。
後方には、残雪模様の荒沢岳がなかなかかっこいい姿を見せてくれている。
・主稜線の道は、所どころ雪渓、雪田を絡むような感じで伸びている。
展望はまずまずだが、風もなく、日差しが暑い。しかも小虫が多くてうっとおしい。
・雪田の脇には少し花も咲いている。
うす紫のシラネアオイも咲いていたし、ほかにはコイワカガミ、カタクリなど。灌木の白い花はタムシバか?
15:40 駒の小屋 着(標高=約1900m)
・標高差1500mを登り切ったが、最後の小さい岩場で頑張ったせいか、
足がつり気味でようやく到着。
・小屋は小さい割に、割と新しい感じでどっしりして、いい感じの山小屋。
食事は出ないが、小屋番の人はいて、感じのいい若い人だった。
雪渓から引いた水場もある。
今日の泊り客は、約15人。
・今回、シュラフを持ってきておらず、大丈夫か?と思っていたが、
小屋に毛布が結構たくさん常備されていて、ほっとした。
疲れているせいか、あまり食欲もなく、パンと紅茶で簡単に済ませて、早々に寝る。
6月13日(日)
・4時ころから周りがガサゴソと音を立てるので目が覚めた。
昨晩はさほど寒くもなく、毛布だけでぐっすり寝られた。
5:30 駒の小屋 発
・空身で山頂に向かう。今日も上空は、梅雨とは思えないような青空が広がっている。
雪渓にはイワヒバリがたくさん群れていた。
5:50-6:30 越後駒ヶ岳 山頂(標高=2003m)
・水無川方面の展望が一気に開けた。
八海山、中の岳といった越後三山の山々が大きい。
そのほかは、巻機山、燧ケ岳、平が岳、浅草山、守門山などが、
少し霞んだ空気のなかに、浮かんでいた。
梅雨時にしては、これだけ展望があれば上出来だろう。
・昨日までは、中の岳まで往復してみることも考えていたが、ここから見ると
中の岳は相当遠い。
とても簡単に往復できそうにないので、止めにし、かわりに山頂でのんびりした。なかなかの名峰、という感じ。
・駒の小屋までは、雪田を、シリセードで一気に下ってみた。
6:20-40 駒の小屋
・主稜線を下る。早くも日差しで暑くなり、小虫も湧いてきた。
鳥の声は、メボソムシクイ、センダイムシクイ、コルリ、カッコウ、
8:00-10 小倉山
・小倉山山頂部から少し下ったあたりより北東に、浅草山、守門山の残雪の姿が良く見えた。
いつか行ってみたい山である。
・小倉尾根の下りは、ほとんどノンストップで一気に下る。
10:40-12:00 駒の湯
・下りは思いのほか早く下れた。
さっそく待望のビールを飲み、そして風呂に入る。
火照った体に気持ちの良い冷泉だった。
午前中から入る風呂からは、青い空と新緑だけが見え、なんとも解放される気分。
なんか子供のころの夏休みのような気持ちもした。
・ここからの帰りは、静岡から来たという登山者の車に同乗させてもらい、
小出IC付近まで行き、そこからタクシーで浦佐へ。
浦佐から新幹線で、東京に戻る。東京には午後早い時間に着いた。
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