初めての尾瀬沼、燧ヶ岳、尾瀬湿原
- GPS
- 18:10
- 距離
- 36.5km
- 登り
- 1,580m
- 下り
- 1,179m
コースタイム
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:51
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:29
天候 | 前2日が晴、3日目が曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■大清水・尾瀬沼間 危険ではないが、残雪在り。 ■鳩待峠・山ノ鼻間 危険ではないが、残雪在り。 ■尾瀬沼・美晴間 危険ではないが、残雪在り。 ■長英新道 残雪あり、危険ではないが、印をよく見つけながらミスコースを防ぐ。GPSで事前にコースを入れておくと目安になります。 柴安グラ東斜面は雪がある傾斜が急なのでピッケルと前歯付アイゼンがあると安心。 |
その他周辺情報 | 登山ポストは大清水入口、鳩待峠登山口横にあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
初めての尾瀬湿原、尾瀬沼はやはり有名どころの理由がよくわかりました。
尾瀬湿原・尾瀬沼間は倒木があったり、残雪が道をふさいでいたり、他の方々もおっしゃってましたが思ったよりタフなコースでした。
大清水からのバスは乗客は私一人。いつもこんな感じだとか。いつ廃線になるんだろう。週末もめったに満席にならず最大でも立ち乗り客が2,3人位ないので、増便もないとか。
直射日光が当たる道中、気温25度位なので暑くて。途中のせせらぎでタオルを濡らし道中汗を拭きまくりました。釣人でしょうか、道中自転車が道路脇においてありました。
道中嫌いな木製階段と木道多数出現。三平峠付近になると雪が残ってます。そのまま尾瀬沼畔まで残雪在り。湖畔の山小屋は宿泊準備に大忙し。湖畔を歩き始め300m位進むと燧岳がみえる素晴らしい展望所があります。翌日、朝6時頃ここを通過した登山者からの情報で逆さ燧ヶ岳が見ることができたというので、朝夕なぎ時間帯を狙うと「逆さ燧ヶ岳」を見ることができるかも。
沼畔に沿い咲いているミズバショウを見ながら進み長衛小屋到着。なかなか趣のある小屋なのだが、人影がない。裏に回ると湖、燧ヶ岳、沼畔湿原が一望できる展望台があり、そこもまた良し。
長衛小屋に環境省事務所と共同トイレがあり、長沼ヒュッテがつづく。環境省事務所とトイレのあいだでは重機がはいり新環境省事務所建物を作ってました。作業員は麓の村から歩いて出勤し、朝9時頃現場作業を始め、午後3時頃作業場から歩いて村に戻るので、建設作業は何年かかるのだろうか。
長沼ヒュッテの受付は電話で受けた対応そのものの無愛想なもの。建物宿泊者がいないので夕食、風呂は使えない。翌日、1時にはテント場はあける、荷物は事務所で預からない、勝手に玄関前横に置くのはかまわない、2時までに美晴キャンプ場出発でなければ出発させないなど、キャンプ場利用者はお客様ではないので宿泊者がいなければ食事はできず、風呂も入れずと言葉短く決まり事を伝えます。言葉が短い分、きつく響きますが、当たり前のことなんでしょうね。キャンプ場利用者はお客様でないとの言葉がチョットですが。
テント場は木製デッキでした。テントデッキが28カ所なのに、水蛇口が一つ、男子トイレの大便器は2つとチョット少なすぎではないでしょうか。デッキのためペグが刺さらず、他のテントデッキに残る石を使いテントを固定。木製テントデッキならば、フックを付けておいて良いではないだろうかと疑問。テントデッキだと、設営も撤収も非常に楽。翌朝朝に撤収が必要でも、テント底面に土が付いてるわけではないので、たたむのが楽。
夜は寒く星空がきれいに見えました。翌朝なんと3時半ころ目覚めたので、アルファ米とインスタント味噌汁、ソーセージ2本の朝食を食べ、テント撤収。テント寝袋など登山に不要なものは入口横に置き、入念に足のストレッチ後、午前5時頃出発。
ペースが上がらないよう注意し、歩く。長英分岐から300m行かないところで、雪が道をふさぎはじめたのでチェーンアイゼンに変更。尾根に出るまでは立木に赤いペンキがあり、枝にピンクテープがついて水が流れる登山道を進む。ところどころ水が流れ歩きにくいので、場に応じて歩きやすい雪の上を歩く必要がある。尾根に出ると夏道のピンクテープと、雪道のオレンジテープが混在する。テープを付けた枝が雪で折れているので、ところどころテープ印を見失うのでGPSルートを確認するとか、地形を見てのルートファインディング技術が必要か。途中でチェーンアイゼンが滑るので前刃付10本アイゼンに交換。結構柔らかい雪でもすべらず快調。
目印の四合目看板は雪の下らしく見つけることができないうちに五合目の標識を見つける。尾根道で少しは視界が開けるので、早く全景が見たくなる。ミノブチ岳した付近から印がなくなりところどころ夏美血が出てくる。行く先に雪道が見えるのでアイゼンを外さず、ガチャガチャ言わせながら石の上を歩く。最後の木製階段の下まで雪で階段は木むき出し。おもっいっきり雪斜面から足を伸ばさないと階段に足が届かないので、申し訳ないがアイゼンで階段を上る。ミノブチ岳から見晴らしは良いが、春霞がこいので遠景がスッキリ見えず。泊っている尾瀬ヒュッテを確認。まだ、尾瀬湿原方面は見えず。
雪がない尾根を爼クラ方面に移動し、俎グラ直下の岩場からアイゼンを外して登山靴で大岩の間をよじ登る。ここで後続の登山者が追いついてくる。トレースのお礼をいわれた。なんでも朝4時に大清水を出発してこの時間にここまで登ったという。すごい健脚。昨日、登頂したおじさんに最高峰柴安グラ直下の雪斜面の警告を聞いていたので覚悟してみると、傾斜がきついのは最後の20m位でしたはハイマツが茂っているので遙かしたまで落ちることはなさそう。簡単に山頂到着。山頂には祠だけで山頂表示板の文字も消え迫力なし。
記念写真を撮ったら先行者につづき柴安グラに移動。鞍部でアイゼン、ピッケルに装備交換。雪面が柔らかいですが、ピッケルと前歯が結構食い込み安心感を与えてくれます。通常登山靴で上り下りしている方もいらっしゃいました。すごい。キックステップとしっかり両手で雪面確保しながらの上り下りしたのでしょう。もちろん、滑落された人の話を聞きました。美晴キャンプ場で再会した方からの話で、10m位の滑落で止まったようです。山頂で美晴キャンプ場から見晴新道を朝5時から登ってきたそうです。後から聞いた話では、見晴新道は長英新道と比べ、雪でクマザサが道を多い歩きにくく、印も見つけにくいので残雪期の今なら断然長英新道の方が歩きやすかったとか。
下りは、アイゼンを外し、多少滑りながら尾瀬沼ヒュッテまで行きました。上りで残した自分のトレースを確認しながら降りるつもりでしたが、思っていたより自分のトレースがわかりにくくなっていたので下りやすいところを下りてしまいました。これがトレースがあちらこちらに分散していた理由なんですね。雪に覆われてますが、夏道は雪解け水がコロコロ音を立てながら流れているので、音を聞きながら夏道の位置を確認できるのは良かった。
小屋に戻り昼食。見晴らしに移動開始。尾瀬沼畔を回る道は木道が続き歩きやすい。沼南岸の道は雪でまったくわからず、来なければ良かったと思いながら通過したと美晴キャンプ場にいた方からうかがいました。30年以上も山登りをしていたようなベテランの話なので、まだ私がチャレンジするような道ではないと思います。
有名どころの尾瀬沼、尾瀬湿原を移動する道なので、木道を楽に歩けると予想していました。大変だと思っていれば良いところ、楽だと勝手に信じ切っていたので、雪に道を阻まれたり、倒木が道をふさいでいたり、沢のように水が流れる登山道をあるかなければならないなど、1時間以上つらい山歩きとなりました。
やっと美晴キャンプ場に到着。キャンプ受付の優しい印象は、尾瀬沼ヒュッテとちがいがすごい。広いキャンプグランドは私を入れて4つしかテントがありませんでした。そのうち一つは、今日柴安クラでお会いした登山者。こちらはテント場使用者も夕食、風呂が使えるとのこと。
美晴から山ノ鼻小屋までは失言の中をほとんどまっすぐ1時間30分くらいで行けそう。翌日の天気が悪そうなので、ここまで今日来れたのは良かった。午後5時30分にゆっくり燧小屋で夕食をとり、待った那夕焼けを待つがそのまま暗くなってしまう。
午前0時頃、テントをたたく雨音が。予定より9時間以上早く雨が降り始めたと思い、鳩待峠までの移動作戦を立てる。木道が濡れて滑りやすくなるので、最悪の場合チェーンアイゼン装着を考える。また、雨中移動のため、ゴアテックスのハードシェル、オーバーズボンを予定。用意しようとヘッドランプを探し点灯すると、2灯あるヘッドランプのうち一つは電池切れ。予備を持ってきて良かったというか、予備が電池切れとは、とほほ。
その後、4時まで熟睡。起きると昨夜の雨が嘘のよう。少し青空も。ただし、基本的に天気は下り坂なので、このチャンスに一気に鳩待峠に行くため、すぐに朝食をすませ乾き気味のテント場でテント撤収。撤収したテントを広い場所でゆっくりたたむことができたので助かる。
せっかくの雨間なので、余計なことはせずまっすぐ帰ることにする。昨夜の雨で木道はやや湿っていたので、滑るのが怖いのでゆっくり進む。歩いている間に、徐々に木道が乾いてくるのがうれしい。竜宮付近まで来るとパラパラと大粒の雨が降り始めあせるが、すぐに止まる。まっすぐ木道を移動してもそれなりに名所があるのがうれしい。ミズバショウも生えているところも生えてないところも。平らだと信じていたが、高低差があり、こちらの池とあちらの池隣同士でも高さが違いところがあるのに気づく。
カエルの鳴き声はたくさん聞こえるのは、雨が近いのか。カエルが多いはずなのに卵が見えないのはなぜ。イノシシや鹿の足跡がたくさん。木道など気にせず移動しているため、湿原に残されている凸凹は足跡やイノシシが鼻で掘り返した跡か。道を歩く説明員の話では、これから2週間がミズバショウのピークだという。茶色くなっているミズバショウは、11日の霜での被害だという。また、水中にある水芭蕉の花は、花が咲いた後、水位上昇のため水中に潜ったとか。ミズバショウは尾瀬沼でもみられたが、リュウキンカは尾瀬湿原だけでしか見つけられなかった。
山ノ鼻小屋では今回初のたくさんの人々が。環境省のつくるトイレって何でこんなに寒々しているのだろう。個室の空間も広すぎて、多人数が利用する施設ならばもっと個室の数を増やしたり、水口を充実した方がキャンプ利用者は助かるだろうに。少し休憩してから、鳩待峠に出発。出発して30分くらいで雨が降り始める。急ぎたいが雨で焦って歩きすぎたためか、筋肉痛が始まりはじめたのでスピードを上げられず。
石止めの木と石で出来た階段を上ると鳩待峠茶屋とバスの切符売り場に到着。なぜか、バスは切符売り場から200m位下ったところにある駐車場入口から今度は少し上の段にある。尾瀬林業からの指示だとか。バス、タクシー利用は地元産業育成の良い手段なのになぜ駐車場横にあるのだろう。バス、タクシーは鳩待峠茶屋まで行ければ良いのに謎。
一部山小屋周辺(非常にせまい範囲。小屋周囲20m位)でau携帯電話整備、wifi整備が進んでいます。wifiは非常に遅いです。1990年代インターネット初期を思い出しました。回線が非常に狭いそうです。私一人が使っても遅いので、みんなが使いはじめると不満がたまりそう。
国の機関がしばらくこの状態の電波利用状況を見て、今後出力を増強するか決めるそうです。回線工事の方から教えていただいたので、それほど違いがないと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する