東尾根〜皆子山〜皆子谷源頭部〜上流部〜西尾根〜尾越湿原〜大見湿原〜大見尾根
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- GPS
- 08:36
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,141m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:36
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 800円 京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜東尾根〜皆子山山頂 バス停から平の集落内へ入り、正教院の墓地の手前から山道になります。 最初は植林帯でやや急な斜面となっている所もあります。 林道作業用の道もあるようだけど、基本的に尾根を辿れば問題はなく、道間違いの心配は少ないでしょう。 明瞭な道を歩いて行き、展望のある小ピークを経て、他のルートからの道と合流すると、すぐに山頂です。 ■皆子山山頂〜皆子谷源頭部〜上流部〜西尾根〜前坂峠 山頂から西に延びる尾根を進んで行きますが、地形図を見て分かるように支尾根が多いので、進行方向に注意が必要。 踏み跡は薄めだけど、目印はあるので、基本的には道迷いの心配は少ないはず。 今回の山行では、皆子谷の源頭部から小滝のある所まで下っています。 滝を巻く辺りが急斜面で少し注意が必要でしょうか。 皆子谷の左俣についても、源頭部から大きな岩の直下の滝の落ち口の地点まで下っています。 ここまでは特に危険な箇所はないように思いますが、歩く人は少なそうなので、その辺りを認識した上で判断を。 この先は危険そうだと判断し、引き返しています。 尾根の分岐地点から尾越方面へ。 この尾根も進行方向に注意が必要ですが、目印が豊富なので、あまり問題はなさそう。 方向転換地点を見落とさないように。 下り切ると舗装路に出合い、そのまま少し登ると、前坂峠に到着です。 ■尾越湿原〜小野谷峠 前坂峠から舗装路をそのまま進んで行くと、尾越湿原が見えて来ます。 湿原内には部分的にかつての道があり、これを辿っており、湿原への進入は最低限に抑えるようにしています。 細かい進路については省略します。 支尾根に乗り、アップダウンのある主尾根では進行方向に注意して進みます。 P690で方向転換し、小野谷峠に下ります。 ■小野谷峠〜大見湿原〜大見尾根〜花背峠バス停 南東方向に進むと、大見湿原が見えて来ます。 沢沿いの道を進み、観察のための湿原への立ち入りはできるだけ抑えるようにします。 湿原を抜けると林道があり、P699の南の分岐から支尾根に乗っています。 小ピークから先は大見尾根を南下するルートとなり、アップダウンのある尾根道を進行方向に注意して進みます。 P845を過ぎるとすぐに林道に合流し、後は道なりに進み、ラインOLコースへ向かっています。 最後は林道歩きとなり、花背峠バス停へ至ります。 以上、過去のレコの記述を部分的に改変した上で掲載しています。 |
写真
感想
京都府最高峰の皆子山、昨年の6月に初めて登って以来、今回が4度目。
これまではいくつかの尾根ルートを歩いており、そろそろ谷ルートに挑戦してみたいのだけど、今回は後半に時間を確保しておきたいので、すんなりと登頂できる東尾根から山頂へ。
下山後に昨年の6月と同様に尾越湿原や大見湿原を巡る予定。
尾越湿原で見たクリンソウの群生をまた見ておきたく、これが今回の目的でもあります。
朽木方面行きのバスは臨時便が出たけれど、それでも立ち客が多く、すし詰めに近い状況。
何とか通常便の座席に着いたものの、落ち着かないままに平バス停に到着。
ここからスタートして少し先の登山口から登り始めますが、ログ取りを忘れてバス停に戻るというミスを2度も繰り返してしまい、36分のロス。
3度目は確実にログ取りを開始し、再々スタート。
すでに心身共に疲労感があるけれど、ややペースを上げて登って行きます。
植林帯の傾斜が増した辺りで、引き返す際にすれ違った男女ペアに追い付き、先へ。
傾斜が緩むと雑木と植林帯の境界を歩くようになります。
再び植林帯の道となり、P837を通過、この前後ぐらいから暑さは控えめになったのかな。
P941を経て、展望所に到着するも、霞んでいて展望は良くない。
スズメバチに警戒行動を取られて肝を冷やしたりしつつ歩き、皆子山山頂に到着です。
先着者は2名で、皆子谷を登って来られた方と少し話をさせてもらい、情報交換などを。
いつものように西尾根を進み、皆子谷の源頭部へ。
期待していたような青空ではないけど、生え揃いつつあるシダで谷は緑に彩られています。
前回と同じく小滝まで下りますが、相変わらず滝の左右の斜面は嫌な感じ。
大した高度差ではないので、大けがに繋がりそうではないけど、慎重に下ります。
水量が少なく特に見所もないので、早々に引き返すべく滑らないように左岸を登ります。
源頭部に戻り、引き続き西尾根を進みます。
辺りは緑が色濃くなって来ており、初夏の入口はすぐそこという感じ。
支尾根に注意しつつ歩いていると、ベニドウダンを発見。
皆子山で見るのは初めてで、見頃を迎えた花は理想的な丸みを帯びていて、とても良い感じ。
P926を経て、尾根分岐に到着。
尾根には進まず、いつものように皆子谷の左俣へ向かいます。
こちらの源頭部はさらに広々としているとの印象で、雰囲気を堪能しつつゆっくりと下って行きます。
やがて雰囲気は変わり、岩っぽい涸れ沢となり、支谷からの水流が流れ込むものの、すぐに伏流になります。
水の湧き出し口がいくつかあり、そこからは急速に水量が増して来ます。
木々が葉を茂らせているせいか、3月に歩いた際とは雰囲気が違い、期待していたほどには楽しさを感じられず、あれれという感じ。
こちらも前回と同じ地点まで下り、引き返します。
源頭部の辺りまで戻り、日射しが強くなって来ているので、木陰にて昼食です。
カップ麺のスープをそこかしこにこぼしてしまい、この日はテンションの下がる出来事に事欠かないのです。
まあ、でも、広がる風景は素晴らしいのだけど。
尾根分岐に戻り、尾越方面へ向かいます。
踏み跡は薄めで支尾根にも注意が必要なはずなんだけど、目印が豊富なので、それに頼るのも可能。
予定よりも遅れているはずなので、目印はありがたいけど、これに導かれているだけだと登山技術があまり向上しないので、ありがたくないとも言って良いでしょう。
P897付近からイワウチワの葉を所々で見かけるようになります。
方向転換する地点で正しい方向へ進み、舗装路に下り立ち、すぐに前坂峠に到着。
さらに舗装路を歩いて、尾越方面へ。
尾越湿原に出合うと、昨年と同様にクリンソウの群生が広がっており、結構な密度で花を咲かせています。
見頃を過ぎているのではと気を揉んでいたけど、まだ十分に美しい状態です。
クリンソウを堪能後、湿原の内部へ向かいます。
足下に配慮しつつ進んで行くと、かつての道が残っており、それなりに踏み跡もあるので、これを辿って行きます。
右側には湿原らしさを感じさせる風景が広がっており、フェンスなどで人を遠ざけている八丁平と違い、貴重な自然を身近に感じ取る事ができます。
そのまま進んで行くと、淡く想定していた辺りに辿り着いたので、名残惜しくはあるけど、湿原の更なる探索はまたの機会として、そこから斜面に取り付きます。
支尾根はアセビの幼木があるものの、大して進みにくくはなく、程なくしてチセロ山にも通じている尾根に合流です。
進行方向に注意しつつ進むも、少し迷走気味の箇所もあり、猿橋峠を経て、P690に到着。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず、ここのもなくなってしまったのかな?
今年初のギンリョウソウを見つけ、頑張って撮影。
そのまま下って行き、小野谷峠に到着です。
峠の北西側を見ると倒木が連なっており、見なかった事にしようという感じで、反対の南東側へ下って行きます。
植林帯を抜けると、そこは大見湿原。
『尾越湿原』も『大見湿原』も一般的な名称ではないはずだけど、みんなで呼称しているうちに定着すれば良いかな。
こちらははっきりとした道を辿るのですが、個人的には西寄りの一帯の雰囲気が好き。
左側に現れる谷も魅力的なので、いつかは時間をじっくりと取って歩いてみたい。
沢沿いを進み、右岸に移ると程なくしてススキの原っぱとなり、すぐに林道に合流です。
どこで大見尾根に乗るかは未定だったのだけど、結局は昨年の6月と同じ支尾根に乗ります。
尾根芯のアセビはまだ程々で、途中の一帯はイワウチワが健闘中でなかなかの規模の群生が広がっていて、これは花期に来なくてはと心に刻んでおきます。
大見尾根の主尾根に近付いて来ると、イワウチワは姿を消してしまい、目に見えない環境の違いがあるんだろうなと想像します。
大見尾根は記憶よりも踏み跡が薄く、微妙に進行方向に迷いつつの道中となります。
P877やP845にはピークハンターさんのプレートはなく、疲労は溜まる一方です。
林道に合流し、黙々と歩き続け、今回もラインOLコースへ。
足元の疲労は顕著だけど、やはり退屈な林道よりは山道の方が良い。
ゆっくりと歩き、花背峠バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
バスの到着まで20分以上あるけど、昼食の残りを食べながら待つ事にします。
伊豆への旅行で前の週末は久しぶりに山行をお休み。
そのブランクのせいでもないのだろうけど、情けないミスを繰り返してのスタートとなり、最後は歩いた距離以上に疲れてのゴールとなりました。
反省点をきちんと踏まえた上で、改めて安全な山行を意識して歩きたいですね。
そんな中、目的だったクリンソウの群生をきっちりと見られたし、期待していなかった花にも出合い、この時期ならではの光景を楽しむ事ができたかな。
暑さが増す中、それに伴う様々な対策も本格的に必要になって来そうですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今回もロングですね。
尾越湿原は踏んでいないので参考になりました。クリンソウの群生は見事かと。愛宕みたいにならない様に願っていますが…
小野谷峠へ出られるんですね。早速ルートをカシミール3Dに追記です。
P897から府道の電柱オゴシ102へ降りるルートは、ややこしいでしょうね。上りにしか使ったことが無いですが小ピークを経由する辺りがポイントかと。
花背峠からの最終便だったら登山客も少ないのでしょうか。18:10でも私の足だったら、たぶん間に合わないでしょう。小野谷口BSへ下れば大丈夫かな?
今回はスタート時にミスを繰り返したせいで、余分な疲れを背負い込む形になり、心身共にしんどい山行になりました。
尾越湿原はあまり存在を知られていなさそうだけど、京都北山らしさを感じさせてくれる空間だと思います。
クリンソウは去年と同じぐらい咲いていたと思われ、いつまでも残って欲しいですね。
今回、初めて湿原の端を歩いてみたけど、全体がどうなっているかも気になります。
積雪期なら湿原内を歩くのもあまり問題はなさそうだし、その頃に訪れてみたいですね。
地形図を見ていると、皆子山の西側は色々と探ってみたくなるような尾根が方々に延びていますよね。
いつかは地図とコンパスで読図をしながらじっくりと歩いてみたいです。
現時点では、時間を節約すべく、タブレットに頼ってしまっていますが。
広河原からの最終便のバスの乗客は少ないので、座席の心配はしなくて良いはず。
スキー場帰りの団体さんらしき人達で溢れていた時も補助椅子に座りましたし。
平バス停を8時40分発として、9時間半で花背峠バス停まで。
僕は30分以上を無駄にしてしまっているし、寄り道もしているんで、無理な数字ではなさそう?
no2さんなら、すでに歩かれている区間も長そうだし、問題ないでしょう。
4月にバスで通った時には、小野谷口の林道の入口にはまだ『立入禁止』の看板があったはず。
去年の11月には工事中ながらも通行できたので、問題はないはずだけど、念のため。
no2さんが連休中に皆子山に登られた際は、下山後のバスが大変だったようですね。
電車なら遅れている場合には駅で色々とアナウンスがあるけど、バスだと何もないだろうし、いつ到着するか分からないですもんね。
こんばんは、初めて(おそるおそる)コメントさせていただいています。皆子山西域〜尾越近辺にとても関心を持っています。尾越湿原、なんともいえずいいところですね。6月など、モリアオガエルの声に誘われて、何度か歩きました。水たまりの多い一帯は、まさにイモリとカエルの天国だと思います。段差のある感じから、一部はもともと耕作地であったのかなと思います。湿原から、尾根の方へ登ったことはないので、歩かれたルートがとても参考になります。ぜひ歩いてみたいです。
コメント、ありがとうございます。
初めてコメントする時って、ドキドキしますよね。
僕も何度か経験していますが、どなたも丁寧に返答して下さるので、コメントをしようと思った時にするのが良さそうです。
その後も継続的にやり取りをしている場合が多いし、知らなかった事を知る機会も増え、世界が広がるように感じています。
僕は京都北山を歩き始めてからの日数がまだ浅く、他のユーザーさんのレコを参考にしたり、地図検索で地形図を見たりしながら、あれこれとルートを練っています。
皆子山の西側の一帯は色々と想像を掻き立てる要素があり、実際に歩いてみても楽しいと感じますね。
初めて尾越湿原内へ入ってみましたが、うまく道が見つかり、足下を気にせずに歩く事ができました。
端っこなので、何とかなると期待はしていましたが。
まだごく一部を見ただけだと思うけど、こんな場所が京都にあるのが嬉しくなります。
michikusa78さんはよく歩かれているようですね。
確かにあの道は耕作のために整備された跡かなという印象を受けました。
僕も機会を見て、また探りに行ってみたいけど、レコに載せるとなると、ある程度の配慮が必要かと思われ、まずは積雪期に歩くのが良さそうかなと考えています。
写真64を見ると、湿原と斜面の境界を進む事ができそうなので、あの辺りの様子をまた見に行くかもです。
ここ最近、時間の余裕がなく、お世話になっている方のレコを優先的に見ていたのでチェックできていませんでしたが、michikusa78さんはこの辺りのレコをいくつか残されているんですね。
また参考にさせてもらいます。
では、今後もよろしくお願いします。
丁寧なご返信ありがとうございました。village-green さんの北山レコをまた楽しみにしております。
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