奥秩父飯盛山、横尾山、石ッコツ、松ネッコ、小川山、金峰山、甲武信ヶ岳
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- GPS
- 76:42
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 3,889m
- 下り
- 4,134m
コースタイム
11月5日 5:23信州峠-6:09石ッコツ-8:04萱ダワ-(水汲み)-8:28萱ダワ-11:17松ネッコ-14:04小川山-15:42八丁平-16:48幕営地
11月6日 5:50幕場-8:55金峰山-9:45大弛峠-10:36国師ヶ岳-12:04国師ノタル-15:47甲武信ヶ岳-16:17甲武信小屋
11月7日 6:39甲武信小屋-7:06木賊山-10:12西沢渓谷入口
天候 | 11月4日快晴→晴れ 11月5日晴れ→雨 11月6日曇り→雨 11月7日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
到着 西沢渓谷→山梨市営バスで笛吹の湯経由山梨市駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
○ヤブ情報 飯盛山〜横尾山 思った以上の藪でした。(エアリアでは破線区間) また、三つ沢へ降りる道がしっかりと付いているので間違えて降りないように注意。 信州峠〜萱ダワ ササ藪中心。 萱ダワ〜小川山 萱ダワではこの先も楽勝に見えるが、すぐに灌木ゾーンに入る。 ネットの情報では後半のほうがきついとのことだが、萱ダワから1時間が勝負だった。 ○水場情報(藪区間のみ) 三つ沢(標識のところから降りて行き、青い屋根の東屋前) 信州峠(峠から山梨県側へ2〜3分沢を下りる。但し、周辺には不法投棄のごみ多し) 萱ダワ(長野県側へ林道を辿れば、東電の標識があるところにある。3分くらい。) ○温泉情報 笛吹の湯(山梨市営?) 塩山行きも通ります。火曜定休日。シャワーは男湯6台。露天湯あり(但しメッチャぬるい)。 |
写真
感想
登場人物
リーダーK、サブリーダーB、2年O、2年T、2年H、新人S
11月3日
17:10新宿駅集合のところ、全員が17:00前に集合したため17:00からミーティング開始。体調は全員良好。団配忘れもなし。気象係の2年O君は天気図を描いてこなかった。こういう時に限って雨が降るのだろう。見送りは4年生の大池さん、大門さん、保延さん。時間が悪かったのか、祝日というのが悪かったのか、OB/OGの方があまり来られていない。秋合宿を成功させて、OB/OGの方々の関心を集めようと思う。中央線が5分くらい遅れているらしいので、予定より一本速い列車に乗って出発。電車も次第にすき始め、八王子くらいで座れた。甲府行きは余裕で座れる。甲府からは松本行き。寝過さないように注意。小渕沢で乗り換える。小淵沢駅はすでに標高が高く、吐く息は白かった。そこから、野辺山まではわずか4駅だが、30分ほどかかる。野辺山駅を降りると牧場の素敵な芳しき香りが。そして、駅前には牛の像。後頭部にも顔が付いている。西洋の悪魔か何かか。悪魔に襲われないようにして、そおぅっと眠る。23時就寝。
11月4日
5時起床。まだ暗い。そして、寒い。秋合宿を行うには遅めのこの時期に秋合宿を行うことになってしまったことを後悔。そして、野辺山駅前のイカれた牛の像を見て元気を取り戻す。5時半には全員出発準備完了。2年O君の準備がギリギリだったようだが、これはどうやら起床係の新人S君が起こしてくれなかったかららしい。でも、自分で起きましょう。軽くミーテイングをした後、秋合宿の第一歩を踏み出す。これは、私にとっての63代の始まりの大きな大きな第一歩なのだが、寒かったのでその時はそんなこと考えていなかった。なんせ、ここからしばらくは車道歩きなわけで、しかも辺りは牧場の香り満載なわけで、そんなこと考えていられないのである。車道沿いには国立宇宙電波観測所なるものがあり、スカラー波と間違えられて追撃を受けないように、なるべく無害な顔をして通った。登山道へは、獅子岩のところから入る。その手前、スキー場入り口のあたりから近道のようなものがあったが、よく分からないので入るのをやめた。獅子岩は獅子なのかどうか分からなかった。象岩といわれれば象岩だし、アルダブラゾウガメといわれればアルダブラゾウガメ岩である。登山道に入ると、なだらかな登りが続く。そして、振り返れば朝焼けと紅葉で真っ赤に染まる八ヶ岳最高峰の赤岳が見える。なんとも美しいので惚れ惚れするのである。
赤岳の 名に負う紅は ここにあり
そして、しばらく行くと合宿最初のピーク平沢山である。平沢山はなかなかの展望で、赤岳を眺めるのにはもってこいのところである。その後、きれいな円錐形の飯盛山を横目に見ながら、エアリアで言う破線区間へと進む。確かに、前に比べて道は不明瞭になったが、進むのには困難はない。踏み跡はしっかりしていて、すいすいと進める。すいすいと進んでいると、沢に出た。やった、水場だ。。。ではない。稜線を歩いていたはずが、いつの間にか沢ではないか。急いでGPSで場所をチェックする。どうやら、間違えて三ツ沢方面へ降りてしまったらしい。来た道を15分ほど登り返す。そこにあった看板には衝撃の事実が。看板の裏側だけに、こっそり正しいルートが記載されている。しかも、明らかに踏み跡は三沢方面のほうが濃い。これはやられた。その先、元のルートに戻って進むと、前にあったのは金柵である。目の前に壁が立ちふさがったとしても、それよ越えて行くのが人間である。こんな柵に挫けてはいけないと思いながらも、とりあえず、壁を越えずに壁の右側を進む。
分け入っても 分け入っても 左に柵
そんなこんなで、途中から柵がとんでもない方向に進んでいるようである。どうしようもないので、柵をこじ開けて向こう側へ。もちろん、柵はしっかり元に戻しておきました。ヤマレコを読むと、前日にもここで困っていた人がいた模様。どこかに扉がありはずなのですが、その答えはまさに「藪の中」である。そこから先は、わかりやすいルートでのんびりまったり進む。幕場の信州峠には14時着。なかなかのペースではないだろうか。信州峠では、ちょうど紅葉の盛りでなかなか良い幕場でした。ただ、意外と交通量が多めで、夜中も結構走っていたので気になる人はカヤトの原をお勧めする。また、水場については、信州峠の駐車場からまっすぐ沢に進んでいくと2,3分ほどで見つかる。ただ、沢の道路沿いには不法投棄のごみが多く、積極的に飲む気になれない。謎のゲル状の物質が放置されていた。気にしないのが一番?夜には2年O君の性癖が発覚。小さいは正義!
11月5日
いよいよ、藪のディープな位置にちが始まる。朝食は棒ラーメン。通称ボーラー。ちなみにですが、我が部では「ツーリングマップル」のことは、通称「ツップル」なのでよろしく。まだ、暗いうちの出発。前日少し偵察した感じだと、この先は濃い藪がすぐ出てくる感じではない。踝ほどのササをさくさく進む。
明け方に ササをさくさく パンダ焼
萱ダワまではすぐに終わります。石ッコツからはいったん真南に行ったほうがおりやすいかも。萱ダワで給水。給水は長野県側に林道を下る。5分もかからない左カーブのところで汲む。そこにあった標柱によるとここも東京電力の土地であるらしい。尾瀬が東京電力の管理下にあることは有名だが、ここもそうだとは。尾瀬は保護運動が盛んなので、これからも東電によって保護されるだろうが、ここは知名度も低く、登山道もないので経営悪化で売り払われてしまうかもしれない。あれはあれ、これはこれで頑張ってほしいものだ。萱ダワから先も藪は薄そうなので通常装備で進む。そして、気がつけば藪。低木に虐められる。イジメ、ヨクナイ。適当なところで、藪装備。グラサンが似合う2年H、新人Sを尻目にグラさんと喧嘩をしているようなリーダー。ケンカ、イクナイ。ここからは濃くなったり薄くなったり、ペースは今までよりも落ちるのは確か。小川山に到着するのは、14時。そこからが長く、暗くなるころにテントを張る。長い長い一日だった。
11月6日
この日は登山道だけだったので省略してもよいです?なんて書いたけど、やっぱり書かざるをえないのである。なんか、助長だったと思われるこの一日にもきっとなにか大切なものがあるはずだ。ここまでの道は獅子岩からずっと日本の中央分水嶺を歩んできた。我々の左手に降る雨は信濃川を流れ日本海へ、右手に降る雨は冨士川を経て太平洋へとそれぞれ注ぐ。小雨がちらつく残念な天気だが、我々のたかが4日間の日程よりも、壮大でドラマチックな旅が続くのである。金峰山でも、甲武信ヶ岳でも、天気は悪くてもまあ、山に入ればそれでいいのかなあなんて思えてしまう。酒を飲んで記録を書くと何でも肯定的に書いてしますリーダーなのです。
11月7日
いよいよ最終日。後は下山だけである。きっと、隊員の頭の中は下山後のことでいっぱいなのだろう。起床は5時。朝食はご飯と味噌汁。至極まともな食事が食えるだけでも幸せになる。昨日、一昨日の棒ラーメンは人によって評価の分かれるところ。私はまあまあ好きですが。朝食後、出発は6時40分。撤収は素早く終えてほっとする。出発すると、本日唯一にして、この合宿最後の登りが約30分。昨日の苦難を乗り越えてきた我々にはかわいいものである。そして、その後木賊山へ。本合宿最後のピークであるが、昨日、甲武信ヶ岳で式典を挙げているし、この山頂はスルーされる。そして、後は下るだけ。下っていくと、徐々に紅葉の真っ只中へ。流石、日本有数の紅葉の名所西沢渓谷なだけある。この様子だと、下界に下ると人で溢れかえっているのではないかと少し憂鬱に。臭い男6人が観光地のど真ん中にいるのは大変申し訳ない。そんなこともあり、バス発車時間の10時12分ギリギリに西沢渓谷入り口に辿り着いたときにはほっとする。そしてバスで笛吹の湯へ。笛吹の湯は小さな温泉施設で、登山の疲れを癒すのにちょうど良い大きさである。臭い男共を優しく迎え入れてくれる。ちなみに加温されていないピュアな温泉のためか、露天風呂は温水プールくらいの温度である。1時間ほどの滞在のあと、山梨市駅前のほうとう屋に。私はなんだか面白そうな焼きほうとうを注文する。ここで新人のS君は何を血迷ったのか、うどんの全部乗せを頼んでいた。ここはほうとう屋なのだが。焼きほうとうはほうとうの麺を焼きそば風に調理したものでなかなかいけました。その後、山梨市駅で自由解散。月曜で動物園も定休日のため、全員が即帰京。
2011年11月某日 酒と部員に囲まれながら
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