焼石岳(中沼から):残雪と花の饗宴それとも競演
- GPS
- 07:42
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 927m
- 下り
- 917m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:40
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中沼登山口駐車場、石灰で車のスペースが分かるように線が引いてある。45台程度あり。5:05で10台目。帰り13:00はほぼ一杯。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はない。今年の残雪は多めである。上沼からつぶ沼分岐までは道が沢の様になっている。沢とスノーブリッジの組み合わせなので、踏み抜き注意。銀明水から姥石平までの前半はほぼ雪の斜面を行く。ピンクテープの付いた鉄索あり。姥石平〜焼石岳〜東焼石岳は夏道。 |
写真
感想
今週末は天気図では間違いなく晴れる予報である。やや時期的に早いとは思ったのだが、花の名山、焼石岳に花の時期に行ったことがないので、中沼登山口から行ってみることにした。先ず、中沼登山口の駐車場が混雑しているかもしれないので、3時半に出て、車での出発時はまだ暗かったが、月が見え、明るくなってくると快晴であった。5時少し過ぎに駐車場に着いたが、もう10台目位だった。尿前林道の状態も心配だったのだが、案外状態が良い。所要15分程度。普通乗用車で十分行ける。仙台周辺だと船形の小荒沢林道より良い状態である。
駐車場には奥にトイレあり。その左から登山道に入る。直ぐに木道となるが、その後、新緑の広葉樹林帯の中を緩く登るようになる。周辺は湿地が多く花の終わった水芭蕉の葉が大きく育っている。急な登りと緩い登りを繰り返し、中沼の標識に出る。ここからは沼が良く見えない。道は沼の東から南岸を行くようになり、途中で沼の対岸に残雪たっぷりの焼石連峰(横岳)方面がきれいに見える。中沼と上沼の間は湿地が多く水芭蕉が最盛期で、リュウキンカも咲いている。上沼から上は雪が出てきてルートが分かりにくい所もある。更に道が雪解けで沢の様になっているが、一部はスノーブリッジになっているので、踏み抜きに注意。つぶ沼分岐には雪壁が立ちはだかっている。この日はステップが切っていなかったので、左に雪壁の低い方向(つぶ沼方面)に向かい、そこをキックステップで登って雪壁の上に出る。その先も雪の上を一部歩いて、最後は夏道となって銀明水に着く。
銀明水の前は雪の斜面となっており、ここから暫くは、ごく一部木道や夏道もあるが、大部分雪の上を行く。焼石岳がこんなに雪が多いとは思わなかった。雪は柔らかく、キックステップで十分ではある。稜線や山上の平が近づくと、急に雪は無くなり水の流れる石のゴロゴロした道を緩い登りが続く。お目当ての花も現れてきた。最初はイワカガミ、徐々にハクサンイチゲとミヤマキンバイが増えてきて、姥石平では一面に広がっている。でも、案外種類が少ないかな。
姥石平から泉水沼の雪の斜面を横切り、焼石岳に向かう。この先頂上まで雪は無い。道の周りにはシラネアオイ、ミネザクラ、ムラサキヤシオ等の花も咲いている。焼石岳の山頂に着くと周辺の眺望が広がる。焼石連峰の南本内岳、西焼石岳、横岳も残雪がきれいである。近くの牛形山や経塚山、さらに栗駒山までは見える。上空は快晴なのであるが、北、西方向は雲海が広がり、遠くの山は見えなかった。山頂から姥石平まで下り、東焼石岳まで行ってみることにした。この方面は雪は全くない。東焼石への道に入ると、ハクサンイチゲも多いのだが、今まで無かった花が見える様になる。ミヤマシオガマ、そして目当てだったユキワリコザクラも出てきた。きれいな紫色なのだが、思っていたより小さいんだな。やっぱり東焼石まで来て良かった。東焼石岳山頂から少し金明水側に進むと経塚山が大きく見えた。
帰りは往路と同じルートを下る。つぶ沼分岐では、雪壁の上を中沼方向に向かい、雪壁が低くなった所で数メートル藪を通って中沼への木道に出た。最初は新緑と水芭蕉、中盤はほぼ雪の山、そして稜線上は花の饗宴と、この時期の焼石岳を全て楽しむことができた。
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