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Yamareco

記録ID: 148652
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

暑さでへばった大朝日岳

2000年07月20日(木) ~ 2000年07月22日(土)
 - 拍手
GPS
44:00
距離
20.1km
登り
1,732m
下り
1,594m

コースタイム

7/21 5:30朝日鉱泉発-9:40鳥原小屋-10:20鳥原山-12:30-50小朝日岳
   -13:10熊越コル-14:20銀玉水-15:20大朝日小屋着
   (小屋よりピストン、大朝日岳まで往復30分)
7/22 5:20大朝日小屋発-5:50銀玉水-6:30熊越コル-7:30古寺山
   -8:30ハナヌキ峰分岐-10:00古寺鉱泉着
天候 7/21 晴れ
7/22 曇りときどき晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
行き;東京から山形新幹線を使い、山形から左沢(あてらざわ)駅までJR
   左沢から朝日鉱泉まではタクシー使用。約9000円
帰り;人の車に同乗させてもらい、古寺鉱泉から、鶴岡に出た。
   鶴岡より新潟経由、上越新幹線で東京に帰着。
コース状況/
危険箇所等
コースは明瞭、特に問題なし。
残雪も少なかった。
銀玉水は、冷たい水が出ていた。
早朝、朝日鉱泉より、はるかに大朝日岳を望む
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
早朝、朝日鉱泉より、はるかに大朝日岳を望む
朝日鉱泉
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
朝日鉱泉
Tシャツで登る
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
Tシャツで登る
壊れかけた吊り橋。「通行禁止」とも書いてあるが、「迂回路もない」とも書いてあるので、ここを進む。
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
壊れかけた吊り橋。「通行禁止」とも書いてあるが、「迂回路もない」とも書いてあるので、ここを進む。
大朝日岳の姿が少しずつ大きくなってきた。Y字雪渓も見える
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
大朝日岳の姿が少しずつ大きくなってきた。Y字雪渓も見える
ぶなの巨木を見上げる
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
ぶなの巨木を見上げる
ブナの木
2011年11月06日 12:29撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:29
ブナの木
木々の合間から、大朝日岳、小朝日岳がちらちらとみえる
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
木々の合間から、大朝日岳、小朝日岳がちらちらとみえる
アオノツガザクラ
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
アオノツガザクラ
マイズルソウ(左)と、キヌガサソウ(右)
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
マイズルソウ(左)と、キヌガサソウ(右)
鳥原山付近にて、赤とんぼがたくさん飛んでいた
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
鳥原山付近にて、赤とんぼがたくさん飛んでいた
赤とんぼと夏空
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
赤とんぼと夏空
シラネアオイ
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
シラネアオイ
熊越のコルから、雪渓を見下ろす
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
熊越のコルから、雪渓を見下ろす
大朝日岳の小屋までまじか、雪渓からの風が涼しい
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
大朝日岳の小屋までまじか、雪渓からの風が涼しい
ヒナウスユキソウ
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
ヒナウスユキソウ
オドリコソウ?
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
オドリコソウ?
7/22 下山途中より、主稜線を望む。上空は青空だが、西から雲がやってきて稜線は雲に包まれている
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
7/22 下山途中より、主稜線を望む。上空は青空だが、西から雲がやってきて稜線は雲に包まれている
ヒメサユリ、登山道の脇にパラパラと咲いていた
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
ヒメサユリ、登山道の脇にパラパラと咲いていた
ヒメサユリと、後景は小旭岳、古寺山手前より
2011年11月06日 12:30撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/6 12:30
ヒメサユリと、後景は小旭岳、古寺山手前より

感想

【山行No278】

※海の日の連休を利用して、朝日連峰を目指すこととした。
 当初は、3泊4日の山小屋泊まりで、主稜線を縦走する予定とした。

7月20日(木)
 ・今日は移動日。
  東京の単身赴任寮を朝出発し、初めての山形新幹線に乗り山形まで、
  そこから在来線にのりかえ、左沢(あてらざわ)駅についたのは、14時前だった。
 ・左沢からは、バスがないかと思っていたが、バスの運行開始は7月末からのよう。
  結局、タクシーに乗って、朝日鉱泉まで行くことにした。
  どんどんと山奥に入っていくとともに、タクシーのメーターもどんどん上がってゆき、覚悟はしていたがいい感じはしない。
 ・林道は朝日鉱泉の手前約2kmのところでがけ崩れしており、そこでタクシーを降りる。結局8900円かかった。
  がけ崩れの箇所を通り過ぎると、ちょうど朝日鉱泉からの迎えの車が来てくれていて、助かった。

15:10 朝日鉱泉 着
 ・宿屋というか、山小屋というべきか、まあそういう感じの建物。
  今日の宿泊客は約25名で、自分は4畳の部屋に、他の2人と相部屋になった。
 ・着いてからしばらくして夕立がきたが、夕食後は晴れてきて、山の奥のほうに、
  明日登る大朝日岳が、やけに遠く、高く光っていた。
 ・「鉱泉」ということで大きな風呂を想像していたが、あまり広い風呂ではなかった。
  ちょっと濁った感じのお湯。

7月21日(金)
 ・今日は、良く晴れている。
  4時半には起きたが、同宿の人たちは早くも4時には起きて、5時には出発して行ったようだった。

5:30 朝日鉱泉 発(標高=550m、気温=22℃)
 ・久々に、シュラフなど小屋泊まりの道具を持ってきているので、結構重いザックを背負って出発。
 ・少し行くと、沢を渡る吊り橋がでてきたが、壊れかけで、結構ヒヤヒヤもの。
 ・そこから鳥原山への道に入るが、つづら折りの急登が続く。
  風もない朝で、早朝というのに汗が噴き出てくる。
  周辺は深いブナの森で、やはり東北は山が深いな、と感じながら登る。
  鳥影は少ないが、カラ類、ウグイス、コルリ、オオルリ、センダイムシクイなどの声が聞こえた。
8:00-10 金山沢(標高=880m)
 ・沢の冷たい水で顔を洗って、少し生き返った気分。
  もう、相当汗をかいてバテつつあるが、まだ登りは始まったばかりだ。ヤレヤレ。
  先行する登山者のグループに追いつくどころか、予想タイムよりだいぶ遅れている。
 ・ここからも、相変わらず急登が続き、気温も上がって暑くなり、汗だくで登る。
9:40-50 鳥原小屋(標高=1300m、気温=27℃)
 ・ここから先はやや傾斜も緩やかとなり、まわりは湿原状になっている。
  キンコウカ、ヒメサユリ、ハクサンシャクナゲなど、花がパラパラ咲いていて、慰められる。
 ・上空は早くも夏雲が湧いてきたが、かえって日差しがさえぎられるので少し助かる。
  ただし相変わらず風はない。
 ・湿原状のところを抜けると、再び樹林帯のなかにはいるが、林床に花がパラパラある。
  マイズルソウ、ツマトリソウ、コイワカガミが多い。
  ほかにクロマメノキ、サラシナドウダン(?スズラン状のピンク色の花)など、灌木の花もある。
10:10-20 鳥原山
 ・ここで急に展望が広がって、大朝日岳が大きく見えてきた。
  しかし、まだだいぶ遠いなあ...今日中に着けるのか? と思うくらい。
 ・ここから小朝日岳への本格的な登りが始まり、いよいよ体調はバテバテとなってきた。
  20分歩くのが精いっぱいで、休みを多くとる。
  ザックを背負った背中は、火のように熱く、熱中症になりかけか?と思いながら、ゆっくりと進む。
  ところどころに残雪のかけらがあり、それをすくって、首筋に当てると、少しだけ生き返る感じがする。

12:30-50 小朝日岳(標高=1650m、気温=25℃)
 ・なんとかここまでこれたが、相当バテバテで、まるで浜に打ち上げられた鯨のように、山頂に倒れこむ。
  疲れすぎて気分も悪く、せっかく担ぎ上げてきた水も、生ぬるいせいもあって
  飲む気がしない。
 ・時間は予定よりだいぶ遅くなっているが、ともかくここで体力を回復すべく、
  山頂部にごろりと横になって、しっかり休んだ。
 ・それにしてもこの山頂には、赤とんぼが多い。多すぎて気味が悪いくらいにぶんぶんと飛び回っている。

 ・ここからは一転して、熊越のコルまで下りの道となる。
  まだ疲れは取れておらず、足元がふらつき、尻もちをつきつつ下る。
13:10 熊越のコル(標高=1490m)
 ・コル付近は、ニッコウキスゲ、ヨツバシオガマなどが出てきて、ようやく花の山らしくなってきた。
 ・コルから先はゆっくりと再び登りとなる。が、雪渓からの風が少し出てきて涼しく、
  少し元気と体力が回復してきた感じ。
14:20-30 銀玉水
 ・最後の急登の手前に、水場がある。
  ゴクゴクと飲む。冷たい水で美味しい。本当に生き返る気分。
  ここで山小屋での食事用などとして、水を2L補給。
 ・ここから先は、思ったほど厳しい道ではなく、ようやく表れてきた花を眺めながら登る。
  コイワカガミ、ショウジョウバカマ、ニッコウキスゲ、イワツメクサ、コバイケイソウ、
  ホソバヤマハハコ、ヒメウスユキソウ、イワギキョウなどがあった。

15:20 大朝日小屋 着
 ・アー... やっと着いたゾ。
  今日は本当に、これまでにないほど暑さでバテバテの一日だった。
  軽い熱中症になっていたのだろう。
 ・小屋は、4階建となっており、すでに20人ほどの登山者がいる。
  2Fは満員なので、自分は3Fのカイコ棚状のところに入った。

16:00 大朝日小屋発
 ・ちょっと小屋で休んだのち、とりあえず山頂を目指すことにし、空身で登る。
16:10-20 大朝日岳 山頂(標高=1870m)
 ・89個目の百名山になるが、あいにくと山頂部は霧がかかっていて、視界はなかった。
  今日が疲れすぎたせいもあり、感動もあまりない。

16:30 大朝日小屋着
 ・2Fでコンロを使って夕食をとる。あまり食欲なし。
  その後、だんだんと登山者が増え、特に18時ころに9人パーティが入ってきて、
  すでにいっぱいのところに、横柄な態度で割り込んできて、ちょっとムッとした。
 ・19時には全員就寝。しかし小屋の中は人いきれで結構暑く、かつ、今日の運動の熱が体にたまっている感じで、
  まるで、風邪でも引いたかのように頭がずきずきと熱くなって、寝ぐるしい夜だった。


7月23日(土)
 ・今日は稜線を縦走する予定がったが、朝起きると、外は深い霧になっており、しかも西風が結構強い。
  この天気でも縦走路に道をとる人が多いが、自分は、昨日の疲れも残っており、
  この状態でコースタイム10時間の縦走をする気も起きず、残念だが下山することにした。

5:20 大朝日小屋 発
 ・行きの道を淡々と下る。少し下ると稜線の東側は風下のせいか、風は弱くなり、霧も切れだしてきた。
6:30-40 熊越のコル
 ・ここで、昨日、小屋で隣に寝ていた夫婦二人組に追いついたので、少し話をした。
 「古寺鉱泉のほうに下るが、よかったら車に乗っていかないか?」とお誘いを受け、ラッキー!。喜んでお誘いに乗る。
 ・熊越コルからは、二人組といっしょに行く。
  ここからは、小朝日岳に登りかえすのではなく、ピークを巻く道を行く。
  この付近まで来ると、上空は青空もでてきて、
  東側の展望もあり、山形盆地の向こうの蔵王連山、北側には月山も見えた。
  しかしあいかわらず、主稜線だけは雲をかぶっている。
7:30 古寺山(標高=1500m)
 ・この付近は、ヒメサユリが多い。ほかにシラネアオイもあった。
8:00-10 水場
 ・今日は下りの道だし、風も少しはあるので、昨日のような疲労は感じず、
  いつものペースで下れる。
 ・今日は土曜日のせいだろうが、軽装の日帰りと見える登山者が、このコースを
  大勢登ってくる。
  朝日岳が日帰りコースとはちょっと贅沢にも思われるが、見ているとやはり結構きつそうだ。合計100名程度の登りの人がいた。
8:30-40 ハナヌキ峰分岐
 ・このあたりから、上空が少し曇ってきたな、と思っていたら、雨がパラパラ。
  今日は天気が目まぐるしく変わる。やはり縦走を断念して正解だったな、と思う。
 ・分岐から先は、割と急な道をぐいぐいと下る。

10:00-20 古寺鉱泉 着
 ・下りは昨日とは大違いで、割と楽に下れた。

 ・ここより、途中から同行の2人組みの車に同乗させてもらう。
  車中、話をすると、秋田市からの人たちで、山の話をして盛り上がり、
  楽しかった。
 ・途中、二人組おすすめの、民家風のソバ屋に寄り、ソバで昼食。
  このあたりでは、板ソバというのが一般的らしく、それを食べてみた。
  そばの地元らしく、いかにも本格的なソバをいただいた。
 ・時間が割と早いので、二人組が「月山に車で寄っていきましょう」というので、同意する。
  しかし、月山ドライブウエーの7合目付近まで行ったが、車は渋滞しているし、
  周辺は濃霧でパッとしないし、ということで山頂にはいかず引き返すことにした。
 ・秋田までの道の途中にあたる、鶴岡駅前で下してもらう。
  ありがたいことだった。多謝! 
 
 14:40-15:26 鶴岡
 ・特急イナホ号で新潟まで行き、そこから上越新幹線で東京に帰る。
  東京には20時前に到着。

 ・今回の山行は、暑さで軽い熱中症にもなり、予定していた縦走も断念して、ちょっと充実感はなかったが、
  帰りに、秋田の人に車で送ってもらったのだけは、なかなか好印象の山行だった。

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