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Yamareco

記録ID: 1515465
全員に公開
沢登り
丹沢

勘七ノ沢遡行・小草平ノ沢下降

2018年07月01日(日) [日帰り]
 - 拍手
tamoshima その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:59
距離
7.5km
登り
939m
下り
927m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:10
休憩
0:40
合計
8:50
8:04
8:05
147
10:32
10:38
126
12:44
12:50
13
13:03
13:03
116
14:59
15:02
36
15:38
16:01
7
16:08
16:09
21
16:32
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
表丹沢県民の森駐車場。午後7時過ぎでほぼ満、周辺路肩はまだ多数駐車可能。
コース状況/
危険箇所等
・林道をショートカットする踏跡には、ヤマビルが多いので要注意。
・勘七ノ沢の滝に関しては、情報が溢れているのでここには書かない。
・710m附近から740m付近にかけて、堰堤が5基連続する。1つ目は3m程度、2つ目は4m程度、3つ目は6m程度で、いずれも水流左を直登可能だが、2つ目はやや難。4つ目も直登できそうだが、ノーロープでは怖い。この4つは石積堰堤だが、5つ目はコンクリ堰堤なので、直登不能。
・950m附近で右から入る枝沢は、1050m附近まで水があるので、比較的楽しく詰められる。
・小草平ノ沢にはクライムダウンの厳しい滝が多いが、いずれも30mロープで懸垂下降可能。
大滝登攀
2018年07月01日 11:11撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/1 11:11
大滝登攀

感想

コンパクトにまとまった沢で、初心者の初沢や、初級者のCL訓練に適した沢だと感じた。
-----
勘七ノ沢遡行・小草平ノ沢下降記録
作成者:木口
■日程 2018/7/1(日)
■山域 丹沢
■天候 晴れ
■メンバー・オーダー(計3人、敬称略)
CL木口、加藤、SL丸山

■総評
勘七ノ沢はさすが人気の沢で、看板や残置などかなり整備されているため高めの滝も安心して登れた。小草平ノ沢も連続する小滝に立派な終了点があり、どんどん懸垂下降できて気持ち良い。アプローチや詰めも苦しくなく、初心者向けの沢としてはかなり楽しかったと思う。

■時間
07:55 駐車場発
08:04 二俣
08:17 小草平ノ沢出合
12:13 940m付近の枝沢出合
12:49 大倉尾根に出る
13:05-15 堀山の家
16:08 二俣
16:32 駐車場

■行動記録
・駐車場まで
始発集合に成功し、7時10分頃に表丹沢県民の森駐車場に到着。すでに満車で、林道を少し下った路肩に駐車して入渓準備。昨日の山行から引き継ぐはずだった共装の救急箱、ツェルトがないことが発覚し、あえて絆創膏など荷物から外してきたことを後悔する。
・二俣まで
舗装された林道を雑談しながら歩いていくと、ショートカットできる踏み跡を見落としかける。丸山さんに指摘され、踏み跡というには立派すぎる道を進んでショートカットに成功。早くもヒルに出会う。入渓。
・小草平ノ沢出合まで
特に何もない沢歩き。堰堤を右岸から超える。出合で地図とコンパスの使い方を軽く説明した。
・940m付近の枝沢まで
[F1]スタンス、ホールドとも豊富だが下部はスタンスが外傾、ホールドが横向きでわりと怖い()。残置スリングにカラビナで支点をとった。階段状の上部を容易に登る(+)と、外岩かと思うほどしっかりした終了点が残置されている。加藤さんにはやはり難しいようでテンションがかかった。残置スリングにA0で突破。
[F2]看板右上のハーケンに支点をとって左に抜ける()。他2人も問題なく登って、そのまま斜面の踏み跡を辿って堰堤を巻く。
[F3]釜をへつって()左岸を登る()。へつりはスタンス、ホールドとも豊富でロープまで張ってある。
[F4]下段をフリーで登り(-)上段はロープを出して右のチムニー状を上がる()。チムニー状は下からは見えないものの登ってみればなんて事ない。残置ロープ、終了点あり。ここで他パーティーに追いつかれ、彼らは全員フリーで登っていた。
[堰堤帯]堰堤が5つ連続する。どれも左右の端を簡単に登れるが、直登もできる。1基目を丸山さんと木口がフリーで、2基目を丸山さんはフリーで、木口はお助けをもらうも落下しつつ(荻窪B-pumpの簡単め5級くらい)、3基目を丸山さんがお助けで直登した。ただ、3基目の上にはセルフビレイを取れる都合のいい支点がなく、お助け紐を出した点からは丸山さんの様子が全く見えなかった。さらに丸山さんがトラバース気味に上がってきたためお助けの意味がなかった。
[F5]まっすぐに落ちる均整のとれた滝。右岸を登る()。看板の先が少し立っているがガバが多く見た目より容易。残置ハーケンも豊富。豊富すぎるので至近距離で取った2つの支点のうち下の支点を外して登ったが、どの支点が壊れるかもわからないので外さない方がいいと丸山さんから注意を受けた。また、頑丈そうなリングボルト1つでロープを固定し丸山さんに登ってもらったところ、支点は1つではなくバックアップをとるよう注意を受けた。そこで加藤さんを上げるために少し離れたところにあるハーケンからも支点をとったが、120mと60cmのスリングではスリング間が90度近く開いてしまった。
[ミニゴルジュ]小滝が連続し、いずれも高々卦蘢度で好きなルートを登れる。
・大倉尾根まで
940m付近の支流は特に何もないが、水が流れていて涼しい。とはいえガレた急斜面で、ロープウェイが欲しいなどと嘆いていたら丸山さんがどんどん先に、加藤さんもそれについて行ってしまう。2人とも元気すぎです。水枯れのあとトラバース気味に右の尾根に出て、その尾根を上がって予定の1128m地点よりやや上の植生保護策あたりの登山道に出る。
・堀山の家まで
木道をどんどん降りていく。暑くもなく人混みでもなく快適。加藤さんに沢下降したいか聞いたところ、丸山さんに「木口の体力の方が心配」と言われた。急ぐ時間でもなかったため沢下降することにして、堀山の家で10分休憩をとる。
・二俣まで
遡行図にある踏み跡を辿ろうと小草尾根に入るもののよくわからない(本当は降りるところにトラロープがあったらしい)。丸山さんから、遡行図を頼るよりも地形図的に簡単そうな大倉尾根から入った方が良かったとアドバイスをいただく。結局適当な斜面を下って沢筋に降りると水が流れていた。嬉しい。小草平ノ沢は約700mと短い沢だが小滝が連続していて、クライムダウンと懸垂下降を繰り返す。調子よく下っていたら、途中の滝で木口が懸垂下降の準備中に滝上からロープを落として遭難一歩手前に。ロープは岩に引っかかって止まってくれたので、立木にかけたお助け紐を片手に取りに行った。その後はロープを落とすことなく順調に下降し、小草平ノ沢出合から二俣は登山道を進んで時短。渡渉点はあるものの、エアリアの破線ルートとは思えないちゃんとした道でありがたい。
・駐車場まで
またもやショートカット路を見落としそうになり、丸山さんに指摘される。また、男の子を探している人たちにお会いして心配になりました。見つかっていたら良いのですが…。

■反省
・共装の受け渡しに失敗した。沢山行で共装を前の山行から引き継ぐことはよくあるので当たり前のように計画書に書くだけにしてしまったが、関係者に声をかけておくべきだった。
・ツェルト、救急箱がないまま山に入った。ツェルトはレスキューシートを持っていたのでなくても良いと判断したが、救急箱がないのは危ないと思いつつも沢が目前だったのでついそのまま行ってしまった。CLを含め誰も絆創膏すら持っていなかったことも問題で、前日の夜などもっと早い時間に装備が揃っているか確認していれば買いに行くこともでた。
・写真を見返していて、良くない終了点構築(アメリカンデストライアングル)をしていたことに気付いた。
・セルフビレイが取れなければお助け紐の意味がない。
・沢に降りるルートの共通認識がなかった。出発前にルートの確認をして共有した気でいたが、道でも沢筋でも尾根でもないところなのでもっと注意が必要だった。
・滝上からロープを落とした。救いようがないです。
・コースタイムと実際の時間に大幅な差(+3時間17分)があった。他の記録をよく見て妥当なものにするべきだった。

■感想
・加藤さんが元気で頼もしい。
・勘七ノ沢でロープを出した滝は全てCLがリードしたが、特別難しくもなく残置が豊富でリードの練習に向いていると感じた。
・小草平ノ沢は終了点が整備されていてどんどん懸垂下降できて爽快。沢下降としてはかなり楽しめる沢だと思う。
・前に知り合いの沢屋さん(雷鳥外)が「簡単な滝に残置ハーケンが大量にあるとむかつくので抜いていく」と言っていて意味不明だと思ったが、簡単な釜にあるロープは景観を著しく損ねるしむかつくので引きちぎりたくなる。
・ヤマビルが予想より少なく丸山さんが少し噛まれただけだった。

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