滝ノ上温泉より三ツ石山〜小畚山〜八瀬森〜大白森〜乳頭山
- GPS
- 19:00
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 2,468m
- 下り
- 2,485m
コースタイム
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 10:49
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場内に水洗トイレとレストハウス有 飲料水はありませんが靴などを洗う雑用水の洗い場が用意されていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ポストは登山口に設置(用紙は無し) ・駐車場〜三ツ石山荘 刈払い済み。問題なく歩けます。三ツ石山荘の水場は豊富に出ていました。 ・三ツ石山荘〜小畚山〜八瀬森分岐 裏岩手のの主稜線。刈払い済み。道に問題はありませんが、日差しを遮る木陰などが全くありません。 ・八瀬森分岐〜関東森〜八瀬森山荘 刈払いが暫く為されていないため、コース上に藪がかぶっています。藪は膝から腰程度で濃くはないのでそれほどひどくありませんが、道が隠れてよく見えないので足を置く場所に苦労します。コースは湿地帯を通りますが、木道はありません。 八瀬森山荘の水場は小屋の前を流れる小さい沢と思われますが水量自体は豊富。湧き水なのかは未確認。 ・八瀬森山荘〜曲崎山〜大沢森〜大白森山荘 藪の丈が伸びて胸程度。視界は得られます。藪は薄く漕ぐほどはありません。倒木多数。道を完全にふさいでいるので越えるのに少し苦労します。ところどころに水たまり。大白森山荘の水場は湧き水で水量豊富。 ・大白森山荘〜鶴の湯温泉分岐 藪は頭を越えます。藪は濃いめ。コース上は道幅いっぱいに泥だまりで足を置く場所がありません。ダブルパンチ。大白森の山頂近辺はしっかりした木道が設置されていますが登りと下りは滑りやすい大きな石交じりの泥道。 ・鶴の湯分岐〜蟹場温泉分岐〜田代平山荘 道は徐々に良くなっていきます。泥沼の道は変わりませんが藪は無くなります。山荘周辺は木道。 ・田代平山荘〜乳頭山 完全に整備されています。 ・乳頭山〜白沼〜滝ノ上温泉 乳頭山から白沼に行くまでに一か所残雪で結構大きな範囲でコースが隠れています。コースのつながりが分かりづらいです。また雪は気温によっては固く締まって歩きづらいことも予想されます。この直下のコースが濡れた石で滑りやすくなっています。ここを過ぎると滝ノ上温泉まで大きな障害はありません。 |
その他周辺情報 | 滝ノ上温泉竜観荘 日帰り温泉¥500 カランとシャワーは使えません。石鹸あり。水は山から引いてきたものが出ます。 |
写真
装備
個人装備 |
小屋泊まり装備
|
---|---|
備考 | 長靴のほうが歩きやすいかもしれません。 |
感想
去年、岩手山に登ったときに気になっていたルート。ほかの人が通った記録だと道の悪さを挙げているのがほとんどです。果たしてどんな道なのか。予想ができないので一応二泊分の食料をもって出発です。
連休初日、車を停めた滝ノ上温泉にはほかの車は一台もいません。岩手山の人気と比べてその違いが気になります。駐車場は舗装された大きなスペースで白線などが引いてあるわけでないので、どこに停めたらいいのか迷います。トイレは駐車場の一角にレストハウスがあってその中に入っています。きれいな水洗で24時間使えるようです。さらにこのレストハウスには外流しがあってここで泥で汚れた靴などを洗えるようになっていました。おそらく沢の水を引いて使っているのでしょう。飲用には向かないと書いてあります。
三ツ石山へは車道を100mほど先に進んだところにあります。大きな看板で登山口と書いてあるので見落とすことはありません。コースは整備が行き届いており三ツ石山まで苦労することなく上がっていけます。樹林帯の中を行くので見晴はききませんが、ブナなどの林の中をゆったりと進んでいくといつの間にか小屋につく感じでした。
小屋のそばの水場は豊富に出ており冷たい水がとてもおいしく感じました。小屋の前の湿原にはニッコウキスゲが今を盛りと一面咲き乱れていました。
裏岩手の主稜線に上がってからは、太陽の下で気持ちよく歩くことが出来ました。ここまでで出会ったのは三ツ石の登りで一人とすれ違ったのみ、あとは足元から飛び出したウサギだけ。人気の裏岩手とは思えない静けさです。
八瀬森分岐からは荒れたという噂のコース。身構えて進みます。歩き始めこそ多少藪がかぶっていますが、基本的には八瀬森山荘までは膝から腰の下までの草がかぶる程度で藪を漕ぐというほどのところはそれほどありません。ただしコースは湿地帯進むのでを基本的には泥道か水たまりになります。その上に草がかぶって道を隠しているので足を置く場所に苦労します。湿原にありがちな木道も一切ないので必然的に草の上を歩くことになる場面も多数。
途中の湿原はニッコウキスゲの大群生。どこを向いても咲いていました。特に素晴らしかったのは八瀬森山荘隣の大場谷地。あまりの迫力に思わず声が漏れてしまいました。
八瀬森山荘は古びてはいましたがきれいに管理されています。時間はまだまだ早いのでここはパスして次の大白森山荘を目指します。ここから先は樹林帯になります。藪も多少大きくなり胸程度。藪は薄く道は見えているので大きな苦労はありません。ただしこちらも泥道水たまりが多数あって足を置く場所に苦労します。またこのあたりからは倒木が多くなり枝ぶりの大きい木が道を完全にふさいで、乗り越えるのが疲れてきた足に堪えます。
曲崎山の急登をこなすあたりから徐々に道はよくなり(今までと比べるとといった程度に)若干ペースが上がります。大沢森を過ぎて大白森山荘手前の急登は鬱蒼とした林で直前に来るまで小屋の姿は見えません。
大白森山荘はとてもきれいなこじんまりとした小屋で一階が土間で二階に寝るようになっていますが、あまり大きくないので二階には五名程度寝るといっぱいになります。あとは一階のコンクリートの上に寝るようになります。トイレは一階に、水場は目の前に湧き水。飲み物を冷やすのにも丁度いいところです。
大白森山荘から鶴の湯分岐までは頭を越える根曲がりと道いっぱいに広がる泥の沼。今回の核心部分は此処でした。
大白森山荘を出てすぐの枯れ沢がコースに見えて一瞬迷いましたが、何処を行っても行き止まりでした。鶴の湯方面からくる場合は迷いませんが乳頭方面へ向かう場合は注意したほうが良いでしょう。
大白森はぬるぬると滑る石のゴロゴロとした上り下り。山上の景色の素晴らしさはこの難コースを越えていかないと見えません。
鶴の湯分岐を過ぎると定期的に刈払いされているようで藪は気にならなくなります。しかし泥沼コースは相変わらず、田代平まで泥とのお付き合いでした。
田代平は木道、ここから先は木道が切れても道もしっかり固くとても歩きやすくほっとします。
乳頭山は残念ながらガスで視界なし。滝ノ上方面へは崩壊箇所などもありました。つながりが見えづらいので気を付けましょう。また1,350mのあたりに残雪があってコースが分断されています。晴れていると見通せますが、視界の悪いときは注意が必要です。
その後は危険個所など特になく滝ノ上温泉まで降ることが出来ました。滝ノ上温泉園地は。自販機など含めて飲み水が見当たりません。竜観荘のフロントではペットボトルの扱いがあるようですが未確認です。
藪自体は思っていたよりひどくはありませんでした。しかし泥沼のような道が想定外。このコースは晴天が続かない限り長靴でチャレンジしたほうがよさそうです。革靴が乾くまでしばらくかかりそうです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ごっついルート楽しんだのぉ〜
流石ですわ。
おいらも頑張らねば(笑)
水は問題なさそうな状況ですが、秋には厳しいんでしょうか・
噂通りに楽しいコースでした(笑
二泊覚悟して行ったんですが思ったよりスムーズに歩けました。
今回の水場はどこも問題なく使えましたが、秋は枯れてるところもありそうですね
去年の紅葉時期の三ツ石は枯れていた模様
秋に縦走は何か工夫がいるのかもしれませんな
それよりクマさんのほうかも
足跡たくさんありました
裏岩手縦走ではなくこんな周回コースが使えたとは・・・
この周回は考えたことがなかった!
小もっこから先は藪がひどいとは聞いていましたが
”頭を越える根曲がりと道いっぱいに広がる泥の沼”
ですか、根曲がりでも苦労しそうですが泥の沼は大変でしたね
お疲れさまでした!
根曲がりと泥沼は主に大白森山荘周辺で他は水たまりと泥メインなので、足元を長靴にするともっと楽に周回できる気がします。
なんといっても藪が道を隠すほどに成長してないから、覚悟したほどには時間がかからなかったようです。
それでも降雨直後は近づかないほうがよさそうではありますが。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する