風も無い 水も無い 暑さに耐えられず途中撤退 妙義山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,046m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレは県営駐車場奥と中ノ嶽神社社務所横 登山届のポストは中ノ嶽神社から右に登る階段手前にあり。 また、中ノ嶽神社から400mほど妙義神社方面へ向かった左側の石門群登山道入口にもあります。 とにかく虫がまとわりつきます。虫除け(汗が出るのですぐ効かなくなるけれど)や防虫ネットなどの対策を。 中之嶽神社〜タルワキ沢出合: 社殿前を右に折れて、長い階段を上ります。樹林帯や岩の下を歩きます。見晴台 や大砲岩などへも分岐があります。それほど急な道ではありませんがアップダ ウンが多く、長い階段などもありタルワキ沢出合まで歩くと地味に疲れます。 タルワキ沢出合〜タルワキ沢: 一般登山道ではありません。大石を手と足を使って登ります。鎖も2〜3カ所ほど あります。(難易度は高くありません) タルワキ沢〜相馬岳: それほど難しい道ではありません。タルワキ沢出合〜相馬岳往復なら中級者でも 可能かと思います。 相馬岳〜ホッキリ(堀切): 相馬岳からは急な下りです。バラ尾根のピークへの登りは鎖の無い垂直に近い岩 場登り。岩の凹凸やしっかりと張った木の根を頼りに三点支持で登ります。割と 長い下りの鎖場もあります。 ホッキリ〜ホッキリ入口: ここも急な下りです。数カ所岩場下りがあります。鎖場もあります。 |
その他周辺情報 | 妙義ふれあいプラザ「もみじの湯」 510円 昨年4月にオープンしたばかりなのできれいです。食事も19:00までできます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
保険証
携帯
タオル
ストック
ヘルメット
時計
防虫ネット
虫除けスプレー
ハーネス
スリング
カラピナ
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共同装備 |
ライター
笛
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
ツェルト
ナイフ
カメラ
補助ロープ8mm径20m
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感想
分かっているつもりだったのに、「何とかなる」と今、考えると無謀だったかなと反省です。
連日の猛暑。殺人的な暑さだとか・・・
そんな中、妙義山へ岩登りや鎖場の練習をしようと妻と二人で出かけてしまいました。それは8月に剱岳へ挑戦するための練習でもあったのですが。
朝5時前に中ノ嶽神社前に到着。県営駐車場はチェーンが掛かっていて入れないのですぐ下の工事車両が入っている空地(もしかすると第2駐車場なのか?)に車を停めました。
しばらくは一般道を歩くものの、最初から岩登りのつもりなので、ハーネスを付けてスリングとカラピナをぶら下げて出発。
神社の鳥居をくぐり境内へ入って社殿に向かいます。社殿右側に更に奥(というか上というか)の社殿への長い階段を登ります。そこの裏側から登山道が始まります。お参りをして、山道に入ります。見晴らし台によって険しい山容をを眺めて再び元の登山道を進みます。やがて、東屋が眼下に見えてくると石門広場。第四石門をくぐって更に進みます。
この道(中間道)は一般登山道ですが、地味にアップダウンを繰り返します。オーバーハングした岩壁の下をくぐったり、長い階段を下りたり・・・こんな暑い時期、登山者はアルプスあたりの標高の高い山に出かけているのでしょうか、出会う人はいません。大砲岩分岐から少し大砲岩方面へ入ってみましたが、先は鎖場になっていました。これから先、鎖場はいやというほど待っているので時間を惜しんで進みました。
樹林帯の中で直接陽が当たらないとはいえ、次第に気温が上がってきました。風も無く汗がかなり出てきます。堀切(ホッキリ)への分岐まで来て「ここから一般登山道とはお別れだよね」と少し登り始めます。看板には上級者コースで、クライミングの用意がないと進まないように書いてありました。「ちょっとまてよ」と僕は地図を取り出して確認すると、勘違い。このコースは岩場からのエスケープルートとして計画していたもので、計画にそって進むと更に中間道を通ってタルワキ沢出会から登るはずでした。すぐに勘違いに気づいたので中間道にもどって先を急ぎます。
タルワキ沢出会からは破線ルートです。ここにも、滑落死亡事故が多発しているので上級者でもザイルなどを持たない者は立ち入らないようにという看板がありました。妻は「上級者って誰が決めるんだろうね?」などといっています。僕は「まあ、自分が技量を見極めるしか無いのかな」と答えます。僕たちは上級者?いえいえ、とってもそんなことはいえません。よくても中級者でしょう。もっといえば初級者に毛が生えた程度の・・・といつも思っています。こうやって書くと身の程知らずと叱られそうですが、でも、岩登りはいくらか経験も積み、それなりにと思っています。ということで破線ルートに突入!
ここから先は大きな岩がゴロゴロした急登です。両手両足、体全体を使って登ります。鎖場もありますが、まあ、これまで登ってきたところと比べるとそれなりかなという感じです。それにしても暑い・・・尾根に上がれば風が吹き抜けていることを期待してひたすら登ります。途中で、上からご夫婦でしょうか、登山者が降りてきました。今日初めて出会う登山者です。あいさつを交わしてすれ違います。装備を見て「相馬岳へ行って折り返してきたのかな?」と思いました。
さて、タルワキ沢のコルに到着。風は・・・ありません。なんということでしょう。汗が半端でなく出ます。速乾性(のはず)のシャツも、ズボンもびっしょりです。妻曰く「お漏らししたみたい」おまけに、ハーネスもザックも汗でぐっしょり。速乾性とはいえ乾く量よりも汗の量がはるかに多いのです。腰にぶら下げたタオルも水の中につけ込んだみたいにぐっしょりです。何度絞っても吸った汗がしたたり落ちます。
このあたりから、「これは失敗した」と思い始めました。こんな暑い時期に、わずか1000m程の山に登ろうというのがそもそもの間違いだと。そういえば1500mほどの丹沢山系でも夏はあまり人が登らない、みんな3000m級の涼しい山に行ってしまうから空いていると蛭ケ岳山荘の方が言っていたのを今更ながら思い出しました。
とはいってもまだまだ登る気力も体力もあります。まずは、最高峰の相馬岳を目指します。相馬岳山頂まではさほど厳しい登りではありません。
山頂に到着して休憩後、ホッキリ方面へ下ります。途中、国民宿舎跡への分岐を過ぎてさらに下ります。下りは結構な急勾配です。長い鎖場もあります。慎重に慎重に下ります。
バラ尾根のピークへの登りは鎖がない垂直に近い岩登りです。岩の凹凸や木の根を支えにして一歩ずつ足を運びます。バラ尾根のピークを過ぎると、3ℓ担いできた水が底をつき始めました。暑くてヘロヘロになっている上に、水が無いとなると、核心部の鷹戻しから先へは進めそうもありません。妻と相談をしてホッキリから中間道へエスケープして撤退することにしました。風はないし、水も無い、とにかく暑くて着ているものがまるで水に跳び込んだように汗でぐっしょりです。撤退もやむなしです。ホッキリからのエスケープルートもボルダリングのような岩下りを強いられました。僕が先に降りて、妻に手足の置き場を指示して誘導します。そうやって、中間道へ戻り、石門広場を経て石門群登山道入口へ降りてきました。
とにかく、こんなに暑い季節に1000mぐらいの山登り、しかも体力を使うような山登りは控えなければならないと痛切に感じました。
どうやら2000m近い谷川岳でもこの連休に4件の熱中症による救急要請があったということです。
やはり夏は標高を考えて山旅をしなければなりません。
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