聖岳周回♪
- GPS
- --:--
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 3,392m
- 下り
- 3,392m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
易老渡まで自転車。易老渡に仮設トイレあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西沢渡から便ヶ島まで土砂崩れで数か所、道が遮られてますので注意が必要です。 |
写真
感想
<モモ夫>
(DAY_1)
2か月前のGWに光岳とセットで行くつもりだったが、残雪によるルート不明瞭のため光岳のみで撤退し、今回再び聖岳に1泊2日の行程で易老渡から登り、便ガ島に降りるルートでチャレンジした。
今回も前回同様、芝沢ゲートに駐車、としたいところだったが、3連休の初日のせいか満車で、手前の道路脇のスペースに停めるしかなかった。もっとも、到着したのが8時頃なので、通常登り始める時間にしては遅いため、スペースがないのも当然だったかもしれない。
易老渡登山口までは自転車で行くので時間短縮にはなるはずが、ここでトラブル発生!サドルのねじが緩んでいて前後に動き、すわりが悪い。ザックが重いので後ろにサドルが下がり漕ぎにくい。それでも何とか登山口まで漕いでいったが、サドルは外れる始末で帰りに不安を残したまま登山を開始した。
天気は全国的に晴れ、とのことで晴天を期待していたが、この辺りは晴れてはいるもののガスが厚めに空を覆っていた。易老岳までは樹林帯の中なので晴れていても関係はないが、かなり蒸し暑かった。登山口から標高差約1470mをひたすら登るのはさすがにこたえる。
4時間かかってまずは易老岳に登頂。樹林帯の中なので眺望なし。休息して宿泊地の茶臼小屋を目指す。
易老岳から茶臼岳へのルートは踏み跡がそのまま道になっているので困ることはないが、ピンクテープはあまり見当たらなかった。光岳に行った時も残雪で道が埋まり、テープがほとんど見当たらないためルーファイが大変だったが、茶臼岳へのルートも残雪期でも道が雪で埋まっているだろうからルーファイに苦労しそうだと感じた。
途中、希望峰や茶臼岳を経由したが、相変わらずガスなのか曇天で視界不良のため何も眺望は望めなかった。
16時頃に茶臼小屋に到着したが、テント場はほぼ一杯で設営スペースもない状態だった。小屋の人ができそうな場所を示してくれたが、周りに水が流れているため土の状態がやや緩い。雨が降ると厳しそうな感じだったが、他に場所がないので選択の余地はなかった。しかもテントのサイズよりもスペースが狭いためペグダウンができず、雨が降らないならフライシートなしでやり過ごそうかと思ったが、にわか雨が降り出し、結局フライシートも出入り口の雨よけ程度で本体にかけるしかなかった。
雨脚が強くなってくると自炊の場所に困るが、幸い小屋脇に屋根付きのスペースがあったのでそこを利用した。その雨も短時間で止んでくれたが、明日は晴れるのかどうかという不安の中眠りに就いた。
(DAY_2)
夜中に雨は降ることはなかったが、朝は湿度が高くモヤっていた。今日も天気は良くないかなと思っていた矢先、日の出の時間になると太陽が辺りを照らし始めた。テントの外に出るとドーンと富士山が雲海の上にその姿を見せていた。圧倒的な存在感は見ていても飽きは来ないが、しばらくするとガスに隠れて行った。
しかし、この日はガスは出ても、ガスの動きが速いせいかしばらくすると晴れ渡るなど、この日は眺望に期待が持てそうだった。
上河内岳に近づくにつれ、ガスもなくなり、振り返れば茶臼岳、易老岳、その奥には光岳も見通せた。上河内岳の頂上からは360度視界が開け、富士山はもちろん、眼前には目指す聖岳、その横には赤石岳、荒川岳もしっかりとその姿を見せていた。
上河内岳から聖平小屋が見えていたので程なく到着できると思っていたが、下りだけとはいえ結構時間がかかった。休憩をかねて小屋に行くと「ウェルカムポンチ」ということで、なんと無料でフルーツポンチが振舞われていた。しかもセルフサービス!なのでカップには入れ放題だった。疲れた体にフルーツポンチの甘さは格別で、本当にありがたかった。
聖平小屋を後に薊畑分岐で重いザックをデポして聖岳を目指す。しかしこの頃になると疲労感が出てきて登りがきつかった。しかも最後の登りは砂礫でザレていて、しかもガスが出てくるなど先が見えないため、どこまで登るんだとうんざりするほどの距離だった。
しかし頂上に近づくにつれ、ガスも次第に晴れて行き、登頂時にはそこそこ視界もクリアになっていた。奥聖岳は見えていたが、赤石岳方面はガスが残ってその全貌が見えなかった。それでも十分に眺望を満喫し、往復40分程度の奥聖岳に向かった。途中チングルマの群落が広がっていて、行かないと見られない風景がそこにあった。奥聖岳からの眺望も聖岳からのそれと特に変わらず、早々に引き上げた。
上りで1時間かかったザレ場も下りは20分程度と速やかに移動できた。ただ、足元を取られやすいので慎重さは要求される。
薊畑分岐に戻り、デポしたザックを担ぐとその重さが体にのしかかってきた。しかも足の親指や小指に痛みがやってきて、あとは西沢渡を目指して下りるだけだったが疲労感も押し寄せ、コースタイム2時間のところ、3時間もかかってしまった。ようやく西沢渡に到着したが、今度はその沢を渡るのに木橋は水勢で崩壊していたため、手動のロープウェイというかゴンドラで渡るしかなかった。必死に対岸にあるゴンドラを手繰り寄せている時に後続の登山者が加勢してくれたので助かったが、対岸に渡る際もロープを引き寄せないといけないため、腕への負担がきつく、疲れを助長していった。
西沢渡から便ガ島までは途中崩落個所があるもののほぼ平坦だったため、痛みのある足への負担は多少和らいだが、下りのタイムロスが響いて、便ガ島に到着するころには日没が迫っていた。しかもここから易老渡まではさらに30分歩かなければならず、結局日没の中自転車を回収し、グラグラのサドルにまたがって芝沢ゲートへ戻った。
ゲートへ戻った時には辺りは真っ暗で、出発から13時間もかかってしまった。正直、このコースはきつかった。聖平でもう1泊しても良かったが、計算上日没までには車に戻れると踏んでいたので降りて行ったのだが、想定外の疲労が時間を狂わせ暗闇の中戻らないといけない羽目になった。この点は反省材料となった。
くり返しになるが、このコースは余裕をもっていかないと厳しい。稜線や頂上からの景色は素晴らしいが、移動時間が長いため時間上の計算だけでは体に響く。
いい経験になった。
念願の聖岳、しかも奥聖にまで行かれたのですね。
私たちもカップに入れ放題のウェルカムポンチ早く食べに行きたくなりました!
フルーツポンチ、ほんと生きかえります♪
おかわりしたいぐらいでした!
今回は欲張りすぎました…
もう1泊したらよかったです。(^^;)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する