会津駒ヶ岳 美しい池塘とハクサンコザクラに癒されるとサプライズ
- GPS
- 07:26
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:24
天候 | 麓は晴れも1900以上はガスガス |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
午前五時で1番上は満車でしたがもう一段下の空き地に止められました |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は全くありません。よく整備されています。 ただ水場の先に一か所倒木あり。でも軽くまたげる程度問題というほどではなし |
その他周辺情報 | 道の駅桧枝岐に併設のアルザの湯、500円。露天風呂は良いがアブ多し。気になる人は内湯のある所へどうぞ |
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
軽アイゼン
ゲイター
|
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備考 | 一応軽アイゼン持っていきましたが、全く必要なかったです |
感想
三択で悩んだ結果、一番天気がよさそうな会津駒が岳へ。結果大正解でした。
実家から車を飛ばして4時間弱、桧枝岐の道の駅へ。12時過ぎに着いた時、電光掲示の温度計はなんと18度。やっぱり尾瀬の手前まで来ると涼しい。エンジンを切った車内でちょうどいいくらい。とりあえずぐっすり休む。
4:30過ぎ日の出とともに起床。山の上にはガスがかかっているのが見えるが、反対の空は晴れている。「朝霧は晴れ」のことわざを信じ、朝ごはん代わりのサンドイッチをかじりつつ身支度を整え滝沢登山口へ移動。幸運にも一番奥ではなかったが至近の空き地に駐車できた。
登山口はいきなり急な階段で始まり、その後の中間地点の水場まではつづら折りの急登が続き、寝起きの体には少ししんどい。何とか登りきると勾配が緩くなり、気持ちの良いブナ林歩きに。やっぱり東北のブナ林は良いね。ただアブ多し。1500超えるとトンボ君が大量発生し少し数が減るが、虫よけは必携。
1900を超えると山頂と駒の小屋を見渡せる展望台のようなところに出る。今日はガスガスで展望は全くないが、おかげで天然のミストシャワー状態で下界とは正反対の涼しい気候。前に広がる美しい池塘とワタスゲを見ていたいが、止まると寒いんじゃあ〜という程で、すぐに行動再開。珍しい緩い登り勾配の湿原を行く。登山道は木道で整備されていて基本歩きやすいのだが、ところどころ傷んでいて削れていたり、留め金が外れていて乗るとシーソー状態になっているところがあったりと気を付けないとちょっと危険。でも基本は気持ちの良い道。さらに木道の端までコバイケイソウやワタスゲ、ミヤマリンドウが咲いていて素晴らしいお花畑。登りの気分を軽くしてくれる。
そんな感じで少し頑張るとあっという間に駒の小屋の前に出てくる。小屋の前には大きめの池塘があり、皆さん脇のベンチで休んでいる。さらに池の脇から山頂方面への道が伸びている。そちらへ歩を進めるとこのあたりがハクサンコザクラの大群落。ただまだ少し時期が早かったのか、量は多いものの少し花は小さめ。ただ圧倒的な量なのでそれでも美しい。左手はハクサンコザクラ、右手はコバイケイソウの大群落を愛でながら進む。山頂へ向けて少し上ると山頂への直登コースと中門岳への巻き道の分岐、山頂はあとにとっておいてひとまず真っすぐ中門岳へ。
中門岳へも緩く木道のアップダウンを繰り返しつつ進む。この3キロの道が本当に天空の楽園。いくつもの池塘とその間のくぼ地に様々な花が咲き乱れている。コバイケイソウ・キンコウカ・ハクサンニガナ・ハクサンコザクラの白・黄・紫のじゅうたんの中に、少しずつチングルマやキンポウゲ・ノアザミ・イワカガミ・タカネナデシコの花が混じっている。写真を撮りながらゆっくり進む、それでも中々花の多さに歩が進まない。写真を撮るのにも少し疲れてきたころにようやく中門岳到着。大きな池塘の脇に山頂の碑が立っている。とても気持ちの良い湖畔で少しオニギリを食べながら休憩する。「お天気よかったら昼寝したいくらいだなぁ」と思うがいかんせん今日は寒い。休憩も途中で切り上げ体が冷えないうちに行動再開する。
帰り道も当然同じ道なのでもう一度至福の時間を堪能する。本当にずっと歩いていたいような素晴らしい道。その時、急にガスが晴れ山頂の展望と周囲の花々に光が当たり絶好の景色に。本当何とも言えない最高の時間でした。さらに、その時同時に急に先日駒の小屋のブログで見たピンクのチングルマ、タテヤマチングルマのことを思い出し、ふと周囲に咲いていたチングルマを探してみると、何と少し先に咲いているではありませんか。いやー偶然にも見たかった希少変異種発見。これにも大興奮でした。写真を乗っけると盗掘されたらいやなので見たい人は自力で探して下さい。でも意外と身近にありましたよ。
その後またガスガスにすぐ戻ってしまったので、本当に天の知らせだったのかなぁと偶然の幸運に感謝しつつ、今度は駒ヶ岳の山頂へ向かう。山頂への登りはこちら側からの方が緩く登りやすかったのでこれもラッキーかなと思いつつ、アッという間に山頂へ。百名山9座目ゲットであります。別に百名山ハンターではないですが、やっぱり数が増えていくと嬉しいものですね。
ただ今日はガスで展望がないので写真だけとると足早に下山開始。すぐに小屋前まで戻ってくる。小屋でバッジを買いドリンクタイムしながら下山路を考える。まだ時間も体力もあるのでキリンテまで回ろうかとも思ったが、池の目の前にキリンテまで8.9キロの看板。うーん、悩んだが、結局無難に来た道を引き返すことに。
下山を開始し下りの湿原を降りているとまた急にガスが晴れる。すると右手に尾瀬の燧ケ岳と至仏山が雄大なシルエットを見せてくれた。最後に湿原越しの二山の写真を収める。本日のベストショット。今日はガスのおかげで展望はなかったが、涼しい天気と絶好の瞬間を二つもプレゼントしてくれた。結果的にお天気に恵まれたのかな。さらにそのまま展望台まで下るとここでもガスが晴れ、山頂と小屋のツーショットを見せてくれた。今日はことごとくツイているなあ、と思いつつ上機嫌で快調に下る。
ただやはり1500を切ると猛暑、熱い。3.5リッター持って行った水分をほぼ全量消費してしまった。そういう意味では早めに降りて正解だったかも。
結局そんなこんなで予定より2時間近く早く下山してしまった。
その後道の駅まで戻り温泉に浸かり汗を流す。出てきて道路の温度計を見ると、ちなみに麓の気温は26度、これでも下界よりは涼しいのね。本当に絶景の中で避暑が出来たそんな山旅でした。また来たい山が出来ましたね。次は尾瀬とセットできましょうかね。そんな奥会津に改めて惚れ込んだ今回の山行でした。
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