燕岳〜大天井岳〜常念岳(テント泊)
- GPS
- 21:44
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,753m
- 下り
- 2,879m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 7:04
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:07
天候 | 8/5(日)晴れ 8/6(月)晴れ時々曇り 8/7(火)曇り時々晴れ後一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
・中房温泉行き定期バス:片道¥1,700 ・一ノ沢〜穂高駐車場タクシー利用:\4800(常念小屋で予約) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・概ね整備されていますが、一ノ沢への降りでは沢を横切るときに不明瞭な箇所があり。(テープありますが視界が悪いと見つけにくいです) |
写真
感想
8/5(日)晴れ
当初は白馬三山縦走の予定でしたが、北アルプス北部の天候が芳しくないことから少しでも安定傾向にある南部へ変更。燕から常念までの縦走に切り替えました。同行のTさんは燕からの縦走路は初めてで、そもそも北アルプスの縦走初挑戦です。
午前1時に自宅を出て、4時40分過ぎに穂高駐車場に到着。すでにバス停には列が出来ています。それでも始発のバスに乗ることができて中房温泉まで最短で入れました。当然ながら大混雑の中房温泉登山口で、せかされるように荷物を最終チェックして出発です!合戦尾根が3度目のTさんは「先がわかるから逆に恐い」と言っていますが、天気も良いし登れば大展望が待っているので足取りは軽いようです。
昨年は自分のペース配分が間違って非常に疲れましたが、今回は序盤の人ごみの混乱をうまく切り抜けてペース作りに成功!順調に合戦小屋に到着し、Tさんはスイカを食べていました。そして、ここから天日干しの登山道です…標高を上げて槍が穂先を見せる頃には汗だくです。燕山荘は近そうで遠いし…晴れていることを励みに頑張って稜線に到着です!もちろん槍や裏銀座の大展望です!疲れが吹き飛ぶ瞬間ですね〜少し休憩してテントを設営しましたが暑くて中には入れず、日陰でコーラを飲みながら一休み。その後、燕岳に登頂してコマクサも咲いているので写真を撮ったり景色をぼんやり眺めて夕方に…夕飯を食べて、夕焼けを見つつ明日の縦走に向けて就寝です。
8/6(月)晴れ時々曇り
本日は5時に出発予定でしたが、夜中に星や稲光、夜景を見たりして、二度寝をした結果…寝坊してしまい撤収を猛ダッシュで行い約20分遅れで出発!この日も朝から快晴で槍や穂高を眺めることができます。
歩き出して飛騨側からの風が強いですが、ウィンドシェルでしのげる程度の寒さです。ただし、信州側は無風で日射しカンカン、飛騨側は風がありやや肌寒いという服装に困る天気です。そして比較的なだらかな稜線歩きはTさんも楽しいらしくニコニコですが、目の前に聳える大天井岳をみて顔が引きつってきました。「あれかい?」との問いに「その通り!」と答えると無言です。しかし歩いてきた稜線を見ながらの登りは気持ち良いようでわりとあっさり大天荘に到着!すると目の前に槍穂のパノラマが広がりテンション急上昇です。大天荘に荷物を置いて空身で山頂へ向かいました。10分程度で到着し、あらためて景色を楽しみました。
大天荘でコーラを飲んで、水を補給して常念小屋へ向けて出発です。ここから厳しい登りは無いと伝えておいたのですが、地味な登り降りがTさんにはボディーブローのように効いてきた様子で表情曇り気味です。そして、信州側からガスが上がってきて日射しをさえぎってくれました。おかげで槍穂を眺めながらもまずまず涼しい状況になり、加えてガスのおかげで雷鳥にも遭遇!曇っていたTさんの表情が喜々としていました。
ガスと晴れ間を繰り返しながら長い道のりを歩き、目の前に常念岳が現れると迫力がありますね。眼下には常念小屋が見えてゴール近しなので一気に降り常念小屋に到着です。体力よりも精神力が疲れたとTさんはグッタリですが、テントの手続きをしてマイホーム建設に取り掛かりました。常念小屋は乗越にあるので風が強めでガスも通りやすいようで晴れたりガスったりでしたが日射しがあると暑くて困りますね…
昼食を食べて、周囲をウロウロしたりして過ごしました。テント場からは槍が見えて気分が良いです。その後、夕飯を食べて就寝ですが、だいぶ雲が増えてきたので明日は大丈夫かな?と少々不安…
8/7(火)曇り時々晴れ後一時雨
3時に起きましたがガスの流れが激しく月が出たり隠れたりです。部分的に星も見えていましたが、微妙な感じです。そもそも風が強いのが気になります。
当初は4時半出発でしたが、天候待ちで30分使い5時に出発です。テント場付近は日が差してきているのですが見上げる常念岳への道は途中からガスの中です…それでも雨じゃないし、この2日間恵まれた天気だったので「まあいいよね」と二人で納得してテクテク登りました。そして、前常念との分岐付近でまたまた雷鳥に遭遇!見事にガスると出てくれますね〜
すると山頂直下から頭上に青空が広がり始めて、「おぉ!」と言っているうちにガスが切れて周囲が見えはじめました。急いで山頂に到着して「今のうち!」と写真をガシガシ撮って過ごしました。パノラマとはいきませんでしたが「いや〜うちらは持ってるね!」と自画自賛して下山開始。一気にテント場に戻ると陽がサンサンと照っていて暑いですが、下山する信州側は見事な雲海です。「下は曇りだね、でも涼しいならいいか」と話しながらテントを撤収。その後、常念小屋で一ノ沢から乗るタクシーを予約して下山開始。
降り始めてすぐにガスの中に入りました。ミストサウナ的な感じで気持ちよいですが、傾斜が急で降りにくいです。この区間は小屋の人に言われた胸突き八丁のようです。そして降りるにつれてガスが濃くなり小雨も混じってきました。
最後の水場位から傾斜が緩みましたが、ここから恐ろしく長い長い道のりでした。GPSで現在位置を見ても一ノ沢は遥か彼方です。Tさんと「槍沢の降りみたい」と話しながら進みますが雨も強くなるし、でも雨具は着たくないしと自分自身と戦いながらの下山でした。タクシーは12時に予約したのですが、11時30分過ぎても着かない…けっこうなペースで降りているはずなのに?と疑問と不安と絶望感に襲われた頃に一ノ沢のトイレ棟が見えて「着いた〜!」と二人で安堵です。
一ノ沢は雨が降っていなくて、靴紐をほどいたりしているとタクシーがやってきました。すぐに乗ることができて穂高駐車場に戻れました。そしてお昼は気になっていた「小木曽製粉所」で信州そば大盛りと山賊焼きやらてんぷらをたっぷり食べて打ち上げ完了!
Tさんも元気を取り戻し「次は唐松岳〜五竜岳縦走してみたい」と次なる野望を口にしていました。
さて、8月下旬まではおとなしくしていましょう!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する