「天の邪鬼」でメリットいっぱい! 虹色の川苔山(川乗山)
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- GPS
- 09:05
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,263m
- 下り
- 1,162m
コースタイム
天候 | 抜けるような青空! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西東京バス http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/lib/objects/20110901%20hikihng%20okutama.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 古里駅入り口にあり <道の状況> 古里〜ズマド山(川井駅への)分岐 最初の尾根を乗っ越して北側の尾根に取り付くところで、地図では尾根上に道がついていますが、南東側にトラバース気味に新しいルートがつけられているようです。尾根上ルートは踏み跡はあるものの、植生保護のためか植樹もされ新芽も生えており、歩かない方がよさそうです。 その尾根を北側に乗っ越してからはそのまま北側をトラバースしますが、崩落箇所が3ヶ所あります。うち2ヶ所は踏み固められていてほぼ問題なしですが、真ん中の1ヶ所はまだ踏み跡が定まっていないのか崩れやすく、落ち葉のせいもあって要注意でした。 ズマド山(川井駅への)分岐〜林道出合 問題なし、緩やかで気持ちのいい道です。 林道出合〜エビ小屋山のコル 林道出合のところにあった標識がわかりづらく、林道を進むべきか、尾根上にあるように見える道が登山道なのかちょっと迷い、地図通りのルートである林道を進みましたが、すぐに合流します。 砂利道の林道はまだ新しく、合流後の左側斜面は落石も結構ありました。 その後林道からエビ小屋山のコルへと登山道に入りますが、最初の急登後、西に向かって斜面が緩やかになるところで、落ち葉のせいかやや道が不明瞭になっていました。 エビ小屋山のコル〜川苔山山頂 急登や急斜面のトラバースなどがありますが、特に危険箇所はありません。 下山方向へは真名井北稜方面と思われる踏み跡が目立ちますが、標識通り進めば迷い込むことはないと思います。 川苔山山頂〜足毛岩ノ肩 結構な急斜面が3ヶ所ほどあり、岩場がちで落ち葉も積もっていたせいで滑りやすかったです。ストック大活躍。落ち葉は足首くらいまで深く積もっているところも。 足毛岩ノ肩〜百尋ノ滝 ほとんどはトラバースで歩きやすいですが、百尋ノ滝に近づくにつれ急斜面や岩場が出てきます。 滝の上部に出るのか、ルート外への踏み跡が数ヶ所ありましたが、迷い込まないよう標識がしっかり立っています。 百尋ノ滝〜細倉橋 渓流沿いの歩きやすい道です。ちょっと高所恐怖症の人には厳しそうな橋もありましたが・・・。 細倉橋〜川乗橋バス停 舗装された林道ですが、斜度はほとんどないので、足への負担はあまりなさそう。 <温泉> 奥多摩温泉 もえぎの湯 営業時間/9:30〜19:00(18:00受付終了) 月曜日定休 2時間750円 http://www.okutamas.co.jp/moegi/ ※上記公式サイトにも100円引クーポンがありますが、2名以上でのみ利用可なので、1人の場合は下記サイトのクーポンが便利です。 ぽかなび.jp http://kanto.pokanavi.jp/content.php?eid=00009&facilities-coupon=2&site-open=1 |
写真
右が新しく付けられた(と思われる)巻き道。
結局は合流します。
まだ踏み跡が固まっていない上に落ち葉で足場が見え辛く、時々ずっ、と土ごと滑ったりして少し怖かったです。
崩れやすいので、これ以上崩壊させないためにはストックも使えませんしね。
1番目ほど踏み固められてはいませんが、まあ大丈夫でしょうか。
踏み跡の一番カーブのきついところの下に木が生えているのがちょっと安心。
万一ずり落ちても、引っかかって止まるでしょう。
奥多摩はほぼ初めてだし、この時は広域地図を持っていなかったので、どれがどの山かさっぱり(汗)。
結局この写真正面がルートでした。再び斜度が出てきたところで明瞭な道になります。
真名井北稜はバリエーションだからか、標示はありませんでした。
が、踏み跡は明瞭にあるので、この標識がないとうっかり直進して迷い込んじゃう人も多そうですね。
と思ったら茂みに隠れていました。
実はここあたりから富士山が見えるということを後で知りました。気付かなかった・・・残念。(でも舟井戸にじゃまされないのかな?)
ということは百尋ノ滝から北周りルートで登る場合、横ヶ谷には下りない、ということですね。
感想
何年も前から、「奥多摩で行ってみたい山No.1」だった川苔山。
ついに行ってきました。
百尋ノ滝は絶対行きたいけど、下山ルートはどうしよう?
山ノ神ルートはずっと植林地らしいから、出来れば避けたい。
赤杭尾根の方が良さそう・・・ゴンザス尾根も気になる。
でも我が家からだと、奥多摩駅から川乗橋への07:02のバスには間に合わず、次の便は08:10なので、どちらもコースタイムが結構日没ぎりぎりになっちゃいます。
折角の紅葉登山、あまり急ぐのもいやだしなあ。
そう思いながらいろいろ調べたり計算していると、逆周りにコースを取った人の記録を発見。
目からウロコ!!
そうか。逆周りなら、バスに合わせなくていいからもう少し早い時間に登山開始できるし、万一日没になっても最後は林道歩きだから何とかなるだろうし。
第一、百尋ノ滝の向きからすると午後の方が陽が当たるはず。
あまりにも川乗橋起点で行く人が多くて盲点でした。
というわけで、最寄駅から始発に乗って、07:19に古里駅到着、そこから赤杭尾根を登るコースに決定。
古里の集落から登山道に入ると、ズマド山分岐までほぼずっと植林地です。
途中まではかなりの急登なので、その斜度を利用してアキレス腱をストレッチしながら登りました。結構気持ちいいんですよ、これが。
北西斜面のトラバースの崩落地点も無事通過し、赤杭尾根へ。
そこは思わず顔がにやけるほど光いっぱいの広葉樹林の尾根でした。
もちろん?この後も植林地はたびたび通過しますが、多すぎてうんざりすることもなく、むしろいいアクセント。
途中、伐採跡らしく開けている斜面からは、山頂では見られない南方面の展望もばっちりでした。
ちょっと足を止めて考えてしまったのは2箇所。
1.地図にない林道に出たとき。道が分かれて案内板もどっちつかずで少し動揺したものの、地形図を見るといずれにしても鞍部で合流しそうだったので、センブリが見られるかも、と思って林道を選択しました。予想通り、すぐに合流。
2.林道からエビ小屋山の尾根への取り付きに入り、少し急登した後の緩斜面。
道が落ち葉で不明瞭になっていました。
まあ、最終的には尾根道に出ればいいので、どこを歩いても行けるのですが、出来れば登山道を行きたい。
落ち葉の上をじっと見ていると、そのうち下草の芽の少ない部分があることに気付きました。そのラインを目で追っていくと・・・道が見えてきました!
ちょっと感動。
ささやかながらルートファインディングのスキルが上がったような感じがして、ちょっとうれしくなりました。
やれば出来るじゃん、自分! みたいな。えへ、自己満足ですみません^▽^;
下山はメジャールートの北周りか、足毛岩ノ肩周りかでちょっと迷いましたが、今日は「天の邪鬼」がテーマなのだと、足毛岩ノ肩周りルートへ。
・・・下り始めて2分でちょっぴり後悔したりして。
いきなりすごい急斜面で、岩がち。しかも落ち葉ふかふか、足首まで埋まります。
半ば滑るようにして下るような、そんな斜面が足毛岩ノ肩までに急・緩・急・緩・急と、3箇所ありました。
その分、後半はずっとトラバース。そりゃそうです、標高差は同じなんだもの。
北周りとコースタイムがどのくらい違うのかわかりませんが、おそらく多くかかったと思います。
北周りルートと合流してからは、紅葉にうっとりしたり、熊のフンにびびったりしながら、百尋ノ滝へ。この道もメジャーなハイキングルートとしては意外と急斜面が多かった印象です。
百尋ノ滝に着くと、何と虹がかかっています!
午後に陽が当たるのでは、という予測はドンピシャ、しかもジャストタイム。見ている間にもどんどん陽が全面に当たっていきます。
そんな滝を30分間近く独り占め。でもやはり滝の近くは冷たい風が吹いて寒い〜。
お湯を沸かし、暖かいココアを飲みながらまったりしました。
もう充分16時36分のバスには間に合うということで、午後の光に輝く森を楽しみながらゆっくり下山。
ただ、この時間だとさすがに渓谷には光が届かず、それが残念でした。
逆ルートで朝歩いたとしてもやっぱり日陰になっちゃうと思うのですが、何時ごろだったら陽がさすのかな。私の感覚だともうあと1時間くらい早ければ、という感じなのですが。
川乗橋バス停に着いたのはバス20分前。
しばらくは待っていたのですが、さすがにじっとしていると寒いので、バスが追いつくまで歩くことにしました。
幸い日原川も結構な渓谷美で楽しめました。
大沢の集落に出たところで、ちょうどバスの時間になったので少し待って乗車。
奥多摩駅に着くと観光案内所がまだ開いていたので、一応熊糞目撃の報告をしておきました。
登山の管轄?はビジターセンターの方だそうですが、既に閉館時間を過ぎていたため、観光案内所の方から連絡してくれるとのことで写真データを渡してきました。
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それにしても、逆周りコースはホント、メリットだらけでした。
1.バス利用より早く出発できる
意外とコースタイムの長い川苔山、1時間の差は大きいです。
バスには間に合わなくても、電車はもう少し本数があります。
しかもバスに乗っている時間も節約できて、一石二鳥。
2.長い林道歩きが最後になる
日の短い時期は太陽との戦い(笑)ですよね。
万一遅くなっても、最後が林道ならヘッドランプさえあれば安心です。
しかも早く高度を稼ぎたい行きに舗装道をだらだら登るより、帰りにぼーっとしながら歩くほうが私は好きです。斜度はあまりないので舗装道の下りでも膝への負担はあまり感じませんでした。
3.激混みバスに乗らずにすむ
朝の東日原行きバスは激混みと聞きます。
この日も平日にもかかわらず、満席だったそう。
逆周りで帰りはゆったり乗車できました。
4.百尋ノ滝に陽が当たるのが見られる
滝は南西に向いているので、午前中は日陰です。
5.静かな山歩きが楽しめる
この日初めて人に会ったのは、曲ヶ谷北峰でした。
山頂では反対側から登ってきた大勢の方に会いましたが、下山中は3組のみ。その内1組は山頂直下、もう1人は林道に出てからなので、登山道ではご夫婦1組だけ。
百尋ノ滝も30分間貸切でした。
満席のバスで同時スタートでないだけでも、メリット大!
デメリットといえば、帰りのバスの本数が少ないということですが、川乗橋から奥多摩までは歩ける距離なので、何とかなります。
山中ゆっくり歩いて時間調整してもいいわけですしね!
というわけで、逆ルートの天の邪鬼作戦、大成功でした!!
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