オッ越 木曽駒ケ岳 うどんや峠

2018年08月17日(金) ~ 2018年08月18日(土)

• GPS: 32:00
• 距離: 24.7km
• 登り: 2,449m
• 下り: 1,753m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:00
• 休憩: 1:40
• 合計: 9:40

6:00 スタート地点
9:10 9:20 オッ越
10:50 五合目 伊勢滝
11:00 11:50 伊勢滝避難小屋
12:20 12:30 黒沢渡渉点
12:40 12:50 六合目
13:30 七合目
13:50 14:00 分岐点
14:20 14:30 夫婦滝
15:40 野営地

2日目

• 山行: 6:00
• 休憩: 1:40
• 合計: 7:40

5:40 野営地
6:40 6:50 馬ノ背分岐
8:00 8:10 木曽駒ヶ岳
8:40 乗越浄土
8:50 八合目
9:40 9:50 七合目
10:10 小屋場
11:00 12:00 うどんや峠
12:10 12:20 清水平
12:40 蛇腹沢登山口
13:20 北御所登山道入り口バス停
13:20 ゴール地点

天候

晴ればれ

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー 自家用車

コース状況／危険箇所等

オッ越は廃道です。黒川谷のルートは七合目までは問題無し。馬の背に上がるルートは廃道化が進み、ひどいものです。お勧めできません。

写真

8/16 15:47

16日に伊那地方へ前入り、いろいろ登山口を下見。

8/16 15:50

突っ込んだり、

8/16 15:54

行き詰まったりしていました。

8/16 16:05

大雨のため退散。土砂災害を侮ってはいけません。

8/17 5:25

明けて17日、オッ越目指して藤沢川。

8/17 5:29

案の定、土砂が押し出していました。

8/17 5:57

麓まで降りて、記念碑の広場に駐車。おとなしく林道を歩きます。

8/17 6:26

これまたひどい押し出し。

8/17 6:26

こんな小さな斜面から出ている。侮れません。

8/17 6:41

道もこんなです。きのう通ったんですが、、

8/17 7:17

このポイントから谷に下りてみました。

8/17 7:29

薄い踏み跡もすぐに消えます。ピンクテープが頼り。

8/17 7:42

ここで右に入っていきます。8rukiさんも、yama-takeさんも来たのかなと思いつつ歩く。

8/17 8:03

どん詰まりに境界杭

8/17 8:03

斜面の境界線をたどることにしました。仕事で来てるみたい。

8/17 8:19

斜面を上がったところに道形。

8/17 8:19

境界杭

8/17 8:20

なんと、境目の石がありました。古いなこれ、西春近村と宮田村境と彫ってあります。

8/17 8:50

境界沿いに斜面を登って林道末端に到着。地形図の表記と現場が異なっています。

8/17 9:08

さらに登って尾根の上。ここから南下していくと、、

8/17 9:09

林道発見。動物の生態調査用のカメラがありました。

8/17 9:09

黒川方面も道がよさそうですが、、

8/17 9:33

すぐにこんな、

8/17 9:33

廃道感たっぷりになります。

8/17 9:39

黒川林道との合流点。左下に電力施設らしきものがありました。

8/17 9:48

合流点より先は道が立派になります。一部だけ完全舗装。治山工事の現場がいくつかあります。

8/17 10:52

伊勢滝

8/17 10:53

伊勢滝付近は五合目だそうです。

8/17 10:54

なんと立派な小屋がありました。伊勢滝避難小屋。ごっつぁんです。

8/17 10:55

内部、りっぱです。

8/17 11:16

お邪魔して棒ラーメンと作戦会議。

8/17 12:14

またカメラ。

8/17 12:20

うどんや峠との分岐。

8/17 12:20

イケナイ感じをかもし出しています。木の間に見える谷筋が荒廃した気配でした。予定変更、うどんやは行かないで、黒川谷の奥を目指します。

8/17 12:33

落し物

8/17 12:41

六合目

8/17 12:46

谷沿いは森が深くて

8/17 12:46

静かでした。

8/17 13:01

良い雰囲気

8/17 13:27

七合目

8/17 13:27

少し荒れ地

8/17 13:46

沢沿いは険しそうに見えます。落石がこわいので、沢ルートは却下。

8/17 13:52

分岐点。増水も落石もこわいので、上に上がろう。

8/17 13:52

右上に馬の背ルートに入りましたがこの後がもう大変。

8/17 14:03

枝にザックを引っ掛けられ、草をかき分けて、倒木をまたいで、てんやわんや。

8/17 14:21

夫婦の滝らしきものに突き当たる。

8/17 14:22

どこを行くねん。なぜか関西弁になってしまう。

8/17 14:22

滝の根元を巻いて行くと道形がありました。過去の遺留品の古い地図やら空き缶やらが落ちていたので、いちおう道でした。

8/17 14:29

夫婦ですのでもう一つ滝がありました。

8/17 14:36

ヤブの切れ間から、天狗荘だか宝剣山荘らしきものが見えました。

8/17 15:45

道探しに疲れ果てて、小平地に野宿の準備。たれたれの張り方は、やる気が無いのではなくて、ピーンと張るより暖かいと聞いたのでお試し。

8/17 17:40

このツェルトは高校生の頃から使っています。荻窪の登山用品店、マウントフレンドのオリジナル品。

屋根の向こうで日が暮れていきます。

8/18 4:52

夜半は寒くてろくに眠れませんでした。日暮れを告げたのも、朝を告げるのも、ホシガラスの声でした。

8/18 5:11

山が燃える〜

8/18 5:42

さて出発。沢みたいですが、道らしい。(森本レオのナレーションでお読みください)　石に古いペンキの跡が付いていました。

8/18 5:45

小さな庭

8/18 6:07

ルリ虫みたいな甲虫が知らぬ間にくっついてました。

8/18 6:07

まー、とにかく解りにくい。

8/18 6:07

藪をかきわけて、石の間を攀じって行くと、道跡が見つかっては消えてを繰り返します。精神衛生上良くない。

8/18 6:38

それでも踏み跡を見つけて、ドンピシャで稜線の登山道に出ました。指導標がありますが、外しておいた方が良いのではないですか？

8/18 7:27

道に霜柱が立っていた。道理で昨夜は寒かったわけだ。

8/18 7:37

久しぶりの高山。

8/18 7:37

空が青いです。

8/18 7:37

眺め良いです。

8/18 7:39

おや、誰か居ます。

8/18 7:39

なんとサルの群れ！そういえばニホンザルの高山帯への進出で、ライチョウの生息域が危ぶまれているそうです。

8/18 7:40

サルの目当てはハイマツの実。すると、ホシガラスとごはんの奪い合いになります。でもサルは生きようとしているだけ。環境の変化が原因なのでしょうから、動物に善悪は問えないと思います。

8/18 7:57

木曽駒ケ岳山頂。

8/18 8:03

頂上の神社にお参りを済ませてから、展望を楽しむ。

8/18 8:03

南アルプスの高山が屏風の様でした。

8/18 8:34

浄土乗越から千畳敷の眺め。千畳敷といえばあの曲、「たんたんタヌキの」と口ずさみたくても慎みます。

8/18 8:37

馬の背の遠望。野宿してたのはあの辺りかと、山肌を見るのが楽しい。

8/18 8:49

伊那前岳からの眺め

8/18 9:41

石の観察

8/18 9:41

あちらは檜尾岳か　そういえば帰りのバス車内で、「檜尾橋」を「ピノキオ橋」と聞き違えている方がいました。

8/18 10:02

大正時代の記念碑？七合目と、舟窪より下のあたり。

8/18 10:06

花を撮影する余裕も出てきました。

8/18 10:10

ナナカマド？

8/18 10:17

小屋平。本当はここで寝たかった。

8/18 10:26

細長い一丁ヶ池

8/18 10:27

一丁ヶ池

8/18 11:04

うどんや峠に到着。黒川谷に下りるルート「うどん坂」が有るはず、、、

8/18 11:05

ああ、男坂。黒川谷方面は通行止めでした。うどん坂とは聞くだけでロマンチックで、通ってみたいですが我慢します。

8/18 11:38

仕方なく早い昼食と昼寝。寝不足を解消しなきゃ。

8/18 11:55

名残り惜しんで、返り見のうどんや峠。

8/18 12:11

清水平

8/18 12:10

清水。枯れない水は見ていてなごみます。

8/18 12:37

林道に出たところ。林道は一般車両は通行どめ

8/18 13:20

北御所登山口バス停。シーズン中は臨時バスも良く通ります。

8/18 14:43

ただいまー

駐車場所に戻るのに手間取りました。

撮影機器：

SHV41 SHARP

装備

個人装備

地下足袋 ツェルト

共同装備

エンジン

備考

保温力に余裕のある寝袋

感想

jimzaemon

オッ越を地図で見つけて、オッ越したくなったのは20代のころ。あれからウン十年、四十路の坂も下りかけて、念願のオッ越しでした。心の中には吉幾三の歌声で「オッ越してぇ〜　雪国〜」　うどんや峠、うどん坂など地名に惹かれての、すこし演歌チックな今回の山行でした。ほぼ目的を達せられました。

他にも権現つるねなど、興味の湧くルートがあります。クラシックなルートをたどると、昔の旅程が地形をどのように克服していったのかが感じられて、山への親しみが増してきます。


苦労をいとわずに登ってみると、山頂は高く、空は青く、風は透き通って、まばゆい光を感じました。尽きない山へのあこがれ、まだ忘れられそうにありません。

コメント

hachi

荻窪の・・・
昔荻窪に住んでいたのでフレンドは知っていますよ。でもマウントフレンドではなく「フレンド」だったと思います
40 年前初めてオーバズボンとか買ったのを覚えています。その他登山靴のビブラム張替など何回も依頼しました

jimzaemon

Re: 荻窪の・・・
こんばんは
40年前からあったんですか、驚きです。山に興味が出てきた中坊のころ、友達と発見した店でした。
「山とスキーの店　フレンド」だったと思います。
いつからマウントフレンドになったかは、聞いてみないとわかりません。

それよりも、hachiさんが荻窪にいらしたことがびっくりです
塩見小屋のご主人、ガイドブックの横山厚夫さん、共産党の不破哲三さん、もよく来店する店でした。

Shindai1987

狙ってます。
夏山シーズンに宮田高原に停め、滝ルートUp〜沢ルートDown(日帰り)を以前から研究してますが、最近のレコがほぼなく、黒川(林道)の荒れ具合とか夫婦滝のブッシュに不安があったのでとても参考になりました。今夏トライかもです。
中アの国定公園化の計画はまあ歓迎ですが、輸送力ないRWより、オッ越〜うどん坂含め、この辺の再整備を望むところです。(伊勢滝避難小屋の再築目的もちょい謎ですが)

jimzaemon

Re: 狙ってます。
こんばんは

宮田村のホームページを見ますと、地元の衆にも再整備の必要が膾炙されています。商業的に採算が望めるのはロープウェイの方であることは素人目にも解るところで、難しい問題かもしれません。七久保からの越百山ルートも似た事情でしょうか。国立公園の名目の基の行政に、文化としての登山ルート維持を期待してしまうのは登山者のわがままかなー 　ただ昔のルートって楽しいです。山が一層高く、魅力を増す気がいたします。

宮田高原から黒川林道までの傷み具合は歩行する分には問題無しで、伊勢滝までの車道も快適です。
夫婦滝までヤブがひどいですが、道形は解りやすく、滝より上はヤブは薄い代わりに道も薄い。そんな状況です。途中まで真新しいピンクテープが見られます。目的不明ですが、人が来ている形跡です。宮田村の古い金属看板の痛み具合が寂寞とした印象でした。

どうぞご無事の山行を願っております。

Shindai1987

詳細ありがとうございます。 Re[2]: 狙ってます。
オッ越、林道、夫婦滝の詳細までありがとうございます。数年前の他レコを探ると駒飼ノ池〜七合目の下りは踏跡しっかりのようなので、GPS片手に周回できそうです。
それにしてもjimzaemonさんは、宮田高原からでなく藤沢川下流AL730m辺りから3時間余も上ってきたのですね。脱帽です。

jimzaemon

おはずかしい
藤沢川までジムニーで横付けです。前日はどこまで車で上がれるか下見してまして、大雨がなかったら違うコース取りになっていたかと思います