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記録ID: 1572127
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ハイキング
東北

秋田県大館市:中野太平山 、五日市太平山、 岩山

2018年07月25日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
24:00
距離
10.0km
登り
680m
下り
638m

コースタイム

(中野太平山)
06:10大館市街地出発
07:06中野神社鳥居
07:13登山開始〜急登
07:13尾根に出る
07:43山頂
07:53下山開始
08:13尾根を外れる
08:17下山終了
08:24出発〜犀川を見物

(中野太平山〜五日市太平山〜八面沢ダム)
08:48五日市神社鳥居
08:52登山開始
08:59小ピーク
09:09尾根へで有る
09:22倒木を迂回
09:26山頂
09:44下山開始
09:47倒木を迂回
09:54急な下りに入る
10:00小ピーク
10:08下山終了
10:16堤防を登って八面沢ダム

(八面沢ダム〜岩山)
10:20八面沢ダム出発
10:55達子森公園で水補給
11:02同出発
11:06とっと工房の無人販売所で買い物〜誤ったルートへ
11:35板戸越トンネル手前
11:40同出発
12:13市民の森休憩所で水補給
12:23登山開始
12:30シカ園通過
12:42荒廃した東屋脇に駐輪
12:47再出発
 以降のピークの連続は判り難いので省略。
12:59展望台
13:08誤った奥の右の道へ出発〜迷走
13:49展望台へ戻り登山道を発見
 以降のピークの連続は判り難いので省略。
14:26小休止
14:36再出発
14:54山頂(正確には250mピーク)
15:14下山開始
15:36完全に迷う
16:01沢発見
16:13沢下りに移行〜青い小屋と未舗装車道発見
16:21未舗装車道から隣の山の未舗装車道に移る
16:34逃げる熊を目撃
16:42人里へ出る
16:52市民の森〜再登山
16:58シカ園通過
17:14荒廃した東屋で自転車回収

(岩山〜「ひない温泉 比内のゆ」)
17:24岩山の東屋出発
17:52「ハチ公荘」(定休日)
17:59「ひない温泉 比内のゆ」
天候 概ね晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
(中野太平山)
 大館市街地から大町の通りを南下してその儘扇田の街に入り、ガソリンスタンドの有る信号交差点で左折、いとくの駐車場手前の路地に右折し、その儘直進して県道22号線を南下。比内町独鈷まで来たら、駐在所の有る角で右折。犀川を渡り住宅街を抜けると広々とした一面の畠に出るので、十字路で左折(道は舗装車道の儘)。そこから先は面白い位真っ直ぐで平坦な道を南東へ3kmばかり進む。右手の山並みを探し乍ら走って行くと、山が道の直ぐ傍にまで寄る所に「中野太平山登山口」の看板がちょこんと立っている未舗装車道が見える。そこへ入って林の中を進むと鳥居が見える。

(中野太平山〜五日市太平山)
 中野太平山下山後、少し近くの犀川をうろうろして路上に蛇の死骸を見付けて引っ繰り返すと蝮だったのでギョッとしたりしたが、程々にして今来た道を引き返す。「中野温泉」(これは一見温泉には見えない。味気無い集会場か何かの公共施設に見える)の看板が立っている分岐で左折。中野の住宅地の中を進んで行くと左手に「全應寺/三岳神社」の看板が見えるのでそこで左折。細い分岐路は無視して森の中に入って次の分岐は左折し、道なりに行くと前方に八面沢ダムの堤防が見えて来る。舗装車道終点の少し手前から右手の杉林に入って行くと、伐採地の中に鳥居が立っている。 

(五日市太平山〜岩山)
 まだ時間的余裕が有るのでもう1座。八面沢ダムを少し見た後、今来た道をその儘戻らずに、直ぐ出て来るY字路を右ではなく左に進む。左手にもうとつの小さな溜め池を見乍ら五日市を過ぎ、田んぼに出たら達子森を目印に適当に北上し、一旦達子森公園へ。そこの水場で足りなくなりそうな水を補給し、比内支援学校付属の「とっと工房」の無人販売店で100円のプチトマトを購入した後、適当に南下して国道285号線へ入る。
 そこからは西進だが4kmばかり行き過ぎてしまい、板戸越トンネル前のきつい上り坂で一旦地図を見乍ら小休止。今来た坂を一気に下ってガソリンスタンドの近くの交差点で左折して広域農道(舗装車道)を北上。550m先のY字分岐は左折して森と畠の中の広域農道を更に3kmばかり進むと、「市民の森」が見えて来る。入口に向かって左側に休憩所が有るが、そこでまた水を補給した後、休憩所右手の盛り上がった部分に延びている未舗装車道を上って行く。
コース状況/
危険箇所等
(中野太平山)
 いきなりこれでもかと云う位の急登。最初は伐採用の作業道が混じっているらしく注意が必要だが、5分もすると尾根に出るので、後はその儘尾根歩き。ルートはこの後は略直進。尾根道は人一人が歩くのに丁度良い程度の狭さで、刈り払いも行き届いており、地形もはっきりしているので迷う心配が無く、道の両側にそれぞれの麓を見下ろし乍ら進むので、大変気持ちが良い。途中から犀川のせせらぎを耳にし乍ら進む。雑木林は秋になれば色付くのだろうか。途中熊の糞を見付けたが時間が経っているものの様だ。『大館トレイルガイド』ではコースタイムは50分と記載されているが、30分で山頂の社に着けた。眺望は無い。三角点は山頂直下の急登を登り切って直ぐの茂みの下。

(五日市太平山)
 こちらもいきなり急登。虻だか蜂だかがうるさいので早々に登山開始。小ピークを過ぎて急登の後尾根に出得る。また熊の糞を発見。刈り払いは行き届いており、一カ所倒木が狭い尾根道を塞いでいる所が有るが、注意すれば巻くことは難しくない。『ガイド』では40分のところを34分で社の建つ山頂へ。こちらも木々に遮られて眺望は殆ど無い。

(岩山)
 最初は自転車に乗った儘未舗装車道を行く。蜻蛉の飼育場が有る所為か、他では見たことの無い真っ青な真っ青な蜻蛉が飛んでいたりする。シカ園(鹿が一番い檻の中で飼育されていて、こちらが通り過ぎるまで凝っとこちらを見ていた)を横目に見つつ進むと、道が細くなるに従って次第に路面の状態も悪くなり、倒木等が多くなるので、適宜自転車を降りて押して進む。2つ目の荒廃して使われなくなった東屋の先は本格的に道が悪くなり、傾斜もきつくなるので、ここに駐輪し、その先は徒歩。小さな登り下りを繰り返すと、荒れ果てて使用禁止になった展望台に着く。前回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1540878.html )来た時には展望台に群れていて相当うるさかった虫達は、この時は居なかった。

 さてそこからが問題。『ガイド』には「展望台手前から左に下る道が岩山への登山口です」とあっさり書かれているが、この登山口が見付からない。展望台の向こう側へ踏み跡が延びているのでそちらの間違いかな?と思って前回と同じ道を辿り、分岐点から前回とは違う左の道を試してみるが、どうも違う様だ。コンパスと地図を何度も取り出して確認するが、この辺りは尾根が集中している上に、木々や低木の薮に遮られて見通しも良くない。頭の上に「?」マークを浮かべた儘迷走を繰り返した挙げ句、やはりどうしてもこちらの道ではないと思い、展望台まで引き返す。
 展望台手前を再度よぉぉっく確認すると、左手の尾根に見える様な地形に生い茂る笹薮は、踏み跡の様に見えなくもない。そして更に見ると、その左手の木の枝にピンクのテープが巻かれているではないか! もうここでなければ登山道は見付からなかったことにしようと思い、半信半疑でそこから進んでみたのだが、どうやらこれで正解だった様だ。
 踏み跡が有るんだか何だか判然としない道を辿っていると、途中からこれでもかと云う位、先人が残して行ったものであろうと思われるピンクのテープが頻出する。何もここまで沢山巻かなくともと思わなくもないが、気持ちは判る。薮は濃いし何度もピークの上り下りをしなければならないしその上時々クライミングをしなければならないし、うっかりすると直ぐ来た道を見失いそうになる。地図を見ても眺望が殆ど無いので地形なんか碌に判りゃしない。登山者の中に道迷いの不安を感じる者がそれだけ居ると云うことなのだろう。私もマーキングテープを多用しつつ進むことにしたが、猛暑の中、いちいち道を確認しつつの山行は必然的にペースが落ちた。
 山頂(正確には250mピーク)の岩場には誰かがロープを垂らしてくれていたが、長さは30cm程度なので申し訳程度にしか役に立たない。落ちないよう必至で岩にしがみつき、ようやく山頂(繰り返すが正確にはピークのひとつ)。『ガイド』では90分と書かれているコースを151分で登ったことになる。展望台までの道には「60分」も不要だが、迷走した分を差し引いても、展望台から先はどう考えても「30分」で踏破出来る訳がない。
 茂みの上から眺望が得られた筈だがどうでもいい、殆ど記憶に残っていない。ゆっくり腰を下ろすことも儘ならない狭い山頂には殺人的な日光が降り注いでいるので、泣きそうになりながら近くの木陰を探し、小休止を取った後さっさと下山することにする。

 さてここで次のトラブル。どうも岩場を過ぎた辺りで道を間違えてしまったらしく、テープを見失ってしまったのだ。思い返せば山頂付近はとにかく落ちないようにするので必死で、テープを巻いている余裕など無かったし、先人達もその点では同様だった様だ。一度山頂まで登り返してもう一度下れば恐らく道は見付かるだろうが、あのきつい薮漕ぎと岩登りを繰り返すだけの気力がどうしても湧いて来ない。登山は体力勝負の面も有るが、或る場面では決定的に精神力の勝負なのだと思い知る。横方向に進んでいれば何時かはテープを巻いている箇所に行き当たるだろうと甘っちょろいことを考えてとぼとぼと山頂付近を回ってみたが、20分程徒労を重ねた挙げ句、完全に道を見失ったことを知った。「迷った時は取り敢えず尾根下りだ」と思って一番手近の尾根筋を辿って下ってみるが、地図を見ても、似た様な地形が密集していて、自分の現在位置が一向に掴めない。GPSナビを使用している人ならこう云う時に迷わないのだろうか。
 その内地図に記載の無い不明の沢を見付け、やがて完全に沢下りモードに移行。そもそも標高はそう高くない筈だし、地図に無いと云うことは砂防ダムの類いも無い筈だ、との希望的観測に基付いての行動だ。
 幸いなことに、沢を下る内に、いきなり青い小屋が目に入って来た。帰宅してから確認したところ、等高図でもGoogleの航空写真でもこの小屋は確認出来たが、何の為のものなのかは不明。とにかくそちらへ近寄ってみるとその先に未舗装車道が続いている様なのでそこを進む。前回辿った蜻蛉の飼育場への道に似ているが、田んぼに挟まれて延々と未舗装車道が続いているので、取り敢えず照りつける夕日から逃げる様に北上。200m以上離れた所に人が居て何か農作業の類いをしていたが、道を尋ねるには些か遠い。それよりも左手に延びている山に歩き易そうな未舗装車道が通っている様なので、田んぼの畦道を伝ってそちらに移動し、北上を続ける。
 ふと、右手の薮がいきなりガサガサと揺れたかと思うと、7〜8m程離れた所に、慌ててこちらから逃げて行こうとする黒い毛の塊が。この時は湿度は90%を超えていて音が通り難かった上に蝉の声がやかましく、私の歩き方も大分トボトボしていて熊鈴もそんなに派手には鳴っていなかったので、熊鈴の音が殆ど聞こえなかったのだろう。
 未舗装車道を結局1km半程歩いた所でようやっと人里に出る。比内前田の下横道だ。そこから農免農道に出て右折し、庭に出ていた方に尋ねて道を確認してから先へ進み、市民の森へ戻る。結局山頂から延びる幾つもの尾根の中の内、北東ではなく北西の方角へ進んでしまったらしい。
(作成したルートは誤っている可能性が高いので注意。)
 そこから最初のルートを、今度は自転車ではなく徒歩で再度登り、東屋傍で自転車を回収。ここまで下山にはきっかり2時間を要した。逃げる様に市民の森を離れ、農免農道を東進して2つ目の交差点で左折して扇田の街へ。この後「ハチ公荘」に行ってみたかったのだが運の悪いこと定休日。仕方無いので先日( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1571374.html )行ったばかりの「ひない温泉 比内のゆ」で体を解す。
その他周辺情報  中野温泉はこの日は寄らなかったが、機会が有れば入ってみたい。

 五日市太平山下山後、隣の八面沢ダムに行ってみる。最初は堤防の斜面を雑草を掻き分けて登って行ったのだが、鳥居の左手から上に延びている未舗装車道を上ればその儘堤防の右手に出られることには後から気が付いた。こぢんまりしたダムで、蝉の声以外は静か。特筆すべきことも無いが、周囲の森は秋になれば色付くのだろうか。
 この近くにももうひとつ貯水池が有るが、こちらはもっと小さな「溜め池」と言った方がピッタリ来る所で、「田んぼに水を張っているだけ」と言われたら信じてしまいそう。

感想

(中野太平山)
 眺望は無いが程良く整備されており、何より人の背丈に合った尾根歩きが心地良い。夏山も気持ち良かったが、紅葉の時期に来ればまた別の魅力が見えるのかも知れない。

(五日市太平山)
 中野太平山と雰囲気は似ている。程々に整備された、尾根歩きの気持ち良い里山。眺望は無いが、こちらも秋にはどうなるか。

(岩山)
 とにかく散々だった。市が管理している割には整備状態が劣悪。マーキングテープを多用したくなる気持ちは十分解る(いやそれでも結局迷ってしまった間抜けな私は一体何なのか)。眺望は或る程度得られた筈だが殆ど記憶に無い。少なくとも今回辿ったルートに関しては、また行きたくなるかは疑問。
 どうも『ガイド』に記載されている地図の展望台の位置が間違っている様な気がしてならない。あれは展望台ではなく荒廃した東屋の建っている場所ではないだろうか。
 地理院地図には北西の方角から169mの小ピークに延びる徒歩道が記載されているが、これは実際に有るのかどうかは不明。田んぼの中を通る未舗装車道から回り込んで登ることが可能であれば、大分ショートカットが出来ると思うのだが。
 地図に記載の無い沢は気になる。最終的に米代川に注ぐ川に続いているのだろうが、地図よりももっと上流の箇所から沢は始まっている。そこそこに大きな沢なので、増水時のみに姿を現す沢ではないだろうと思う。近くに小屋が建っていたし、周囲には田んぼが広がっているし、何れ何等かの形で人が利用しているのではないだろうか。今回見た限りでは危険箇所は見当たらないし、きちんと準備をして改めて登れる所まで沢登りをしてみるのも面白いかも知れない。これ程までに人里に近い箇所なのに、「地図に無い沢へ登る」とは、何とも愉快ではないか。

(長靴について)
 尚、この時は長靴登山に切り替える積もりで、ネットで購入したEVA製の軽い長靴を履いて行った。足首が細くなっているので履く時に多少面倒なことを除けば、堤防登りで雑草を掻き分けて行った時にも重宝したし、全く問題無く快適に歩ける………と最初は思ったのだが、下山時になると爪先がゴツゴツ靴にぶつかってしまう。帰宅時には片方の親指の爪が黒くなってしまっていた。
 これ以降、市内のホームセンターや靴屋を幾つも当たっては、実際に長靴を履いてみて爪先に目一杯体重を乗せて履き心地を試すことを繰り返したのだが、下山時に爪先がぶつかりそうかどうかは、その長靴のメーカーや値段には殆ど関係無いことが判明した。同じメーカーでもロングとミドルでは違っていたりするし、値段が高くて足を入れた瞬間には心地良くても、体重を前に乗せると窮屈だったりするものが有る一方、二千円もしない様な安物であっても、しっかり足の甲の部分で体重を受け止めてくれて爪先には負担が掛からないものが有ったりする。サイズも、何時も履いている靴と同じサイズで良いのか、インソールや靴下等のことも考慮に入れて一回り大きめのものにしておいた方が良いのか、一概には判断出来ない。平地での使用はどうだか判らないが、「長時間歩いて上り下りを繰り返す」と云う使用状況に於ては、実際にひとつひとつ履いて試してみるまでは、その商品の良し悪しは判断出来ないのだ。
 何れにしろ最終的には沢下りもすることになったので、とにもかくにも長靴を履いて行って正解だったが、岩場も有ったのでスパイク長靴にしなかった点も正解だろう。スパイク長靴には惹かれない訳ではないが、使用する場を十分選んでおく必要が有るだろう。

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