天狗杉〜魚谷山〜貴船山
- GPS
- 07:46
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 847m
- 下り
- 1,449m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れ/曇り/雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜花背峠 640円 叡山電鉄 - 二ノ瀬〜出町柳 380円 京阪電鉄 - 出町柳〜祇園四条 210円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■花背峠バス停〜天狗杉〜旧花背峠 天狗杉の登り口は花背峠バス停の目の前にあり、ここから登り始めます。 ロープの設置された斜面はぬかるみやすく、下りだと少し気を使いそう。 尾根に乗ると、少し先のネット沿いの区間を経て、程なくして天狗杉山頂に至ります。 下山方向に注意して下ると、旧花背峠に到着です。 ■旧花背峠〜芹生谷〜シンジョウボウ谷〜芹生峠 ここからは林道歩きで、地図に掲載されていない林道が新たにいくつも造成されていますが、普通の感覚で判断すれば問題ないでしょう。 そのまま林道を進むのも可能ですが、今回は途中から芹生谷の沢沿いを進んでいます。 特に危険な箇所はないはずだけど、倒木や繁茂した下草などの対処が所々であり、進みやすそうな辺りを選びながら歩いています。 シンジョウボウ谷には地形図に載っていない林道が通っており、まずはそちらへ。 林道終点ぐらいからは沢の中の方が進みやすそう。 少し先は湿地帯となっており、今回は沢の本流に近い辺りを歩いており、湿地帯の中心の状態は不明。 植林帯の谷を歩き、谷の中心を離れて行く踏み跡を敢えて見送って細い沢を登ると水の湧き出し口があり、源頭部付近は下草が繁茂しているけど、薄い踏み跡はあります。 区境の尾根の鞍部に着き、尾根を辿って西寄りへ向かいます。 支尾根に注意して進むと舗装路へ下り着き、少し南へ歩くと、芹生峠に到着します。 ■芹生峠〜柳谷峠〜魚谷山〜柳谷峠〜滝谷峠 芹生峠の少し先で右に入り、ネット沿いの斜面を登って行きます。 尾根に乗っても少しネット沿いを進み、少し先で樹林帯へ。 目印は所々にある程度で、踏み跡は程々ぐらいで尾根が広がると視認できない感じ。 尾根を外れて歩いている区間もあります。 支尾根は多く、進行方向への注意が必要。 柳谷峠から魚谷山への道も踏み跡はやや薄めなので、進路が分かりにくく感じるかも。 柳谷峠に戻り、細ヶ谷を下ります。 土砂の流失や倒木などにより、以前よりも荒れているとの印象で、部分的に難易度が少し上がっているかも。 何度か渡渉をして進みますが、普通の水量だと問題はなし。 斜面崩落の事も考えると、大雨後に歩くのは避けるのが無難でしょうか。 細ヶ谷を下り終えると林道に出合い、近くの登り口から細い沢を登って行きます。 倒木などが堆積していて進みにくくなっており、足下などに注意して登ります。 その先で前方が開け、やや急な斜面を登ります。 ここは最も目立つ踏み跡を辿るのが無難なのかも知れないけど、いくつかのアプローチが可能で、どれも一長一短がありそうな。 さらに登ると、滝谷峠へ至ります。 ■滝谷峠〜貴船山〜夜泣峠〜二ノ瀬駅 滝谷峠から貴船山山頂までは明瞭な道。 その少し先で一般の登山道から逸れて、植林帯の中へ進みます。 踏み跡は薄めでもあり、目印を辿ると分かりやすそう。 植林帯を抜けると疎林となっている辺りがあり、踏み跡を辿って右の斜面へ。 少し登ると、貴船山三角点のあるピークに到着です。 このピークを貴船山と呼ぶ事が多いのかもだけど、地形図に従い、P716を貴船山山頂としています。 樋ノ水峠を経て南下し、その先で方向転換を経て、再び南下。 分岐にて尾根道を選択し、大岩分岐に到着。 今回は夜泣峠を経て、そこから京都一周トレイルのルートを通って二ノ瀬駅に向かっていますが、斜面崩落により通行止めとなっており、通常のルートは通行不可となっています。 迂回ルートがあり、そこを通ると、京都一周トレイルのルートに乗るのは可能です。 ただし、崩落箇所からあまり離れておらず、今後の事も考えると、こちらを通るのは推奨できず、大岩分岐から二ノ瀬駅に向かう場合、二ノ瀬ユリを通るのが良さそう。 ■その他 本文でも書いていますが、何箇所かで斜面崩落があり、今後も同様の発生傾向は続くと思われ、地盤が緩んでいそうな時には、付近一帯には近付かないようにしたいですね。 ヤマビルの生息区域でもあり、出現時期に歩く際にはきっちりと対策をしましょう。 |
写真
感想
結局、今年の夏は青春18きっぷを使っての山行はできなかったのだけど、普段の行動範囲外の山域を歩く事はそれなりにできたのかなと。
初めて歩く山のドキドキ感は何とも形容しがたく、その時限りのものだけに、とても貴重な時間を過ごしているのだと思うのです。
そんな感じで歩いた後、どこを歩きたいのかとなると、やはり京都北山でしょうか。
あれやこれやと考えるも、この週末は天候に左右されて日曜日の山行となり、早めに帰宅可能となるように、叡山電鉄の駅をゴールとすべく予定を組みました。
穴が開くぐらいに地形図を見ていると、特徴的な地形が形成されているのに嫌でも気付き、この辺りを歩く機会を窺っていました。
前日は雨天だったし、時期的にも相応しくなさそうだけど、それでも何とかなるだろうと思い、ゆるゆると歩いて来ました。
いつもよりも遅めに出町柳駅に到着し、結構な人数の広河原行きのバス便の列に並び、何とか着席。
でも、幼い兄弟かなという子供を含めて、立ち客が多く、複雑な心境。
定刻よりも少し遅れて花背峠バス停に到着、気温は平均値だと22℃。
天狗杉への登り口にて、団体さんへ一言だけ発し、登り始めます。
天狗杉は今回が3度目のはずで、この時期に登る必要性はないのだけど、ここを通って旧花背峠へ向かう方が良いだろうとの判断です。
前回は今年の1月7日で、まずまずの積雪だったのだけど、今回は何も積もっておらず、特別感は皆無かなと思われ、準備運動的に歩いて、天狗杉山頂に到着です。
その前回時には真新しかった山名板は色あせていて、時の経過を感じさせます。
その点、ピークハンターさんのプレートは耐用年数が長そうで、安定感のある姿を見て、まずは京都の山に戻って来たのを実感させてもらいました。
進行方向をきっちりと把握して、下山開始。
チマキザサの保護区は金属製の柵まで設置されていて、厳重な装いに。
最後は何となくで進み、旧花背峠に到着です。
ここからは林道歩きが続きます。
以前にも歩いた区間を過ぎ、さらに歩いて行くと、芹生谷の沢にも水流が見られるようになります。
歩く候補としても考えていた支谷の辺りで様子を窺うと、沢の近くを歩いても問題なさそうなので、支谷はそのまま見送り、芹生谷の沢沿いを進んで行きます。
踏み跡は特にないけど、ほぼ平坦なので歩きやすそうな辺りを進めば問題はなし。
倒木や繁茂した下草などを適当に回避しつつ進みますが、それも容易な感じ。
何とも緩い沢歩きだけど、この程度でもそれなりに楽しいのです。
基本的に植林帯なので、風景が単調になりがちなのは残念だけど、雰囲気は悪くない。
釜ヶ谷出合を過ぎ、次第に沢の水量が増して来ると、沢の成長を見守って来たような気分になり、ちょっと嬉しい。
シンジョウボウ谷出合に着くと、地形図にも載っている建物があり、林道へ復帰します。
ここで芹生谷を離れ、シンジョウボウ谷へ。
谷には地形図には載っていない林道が通っており、まずはそちらへ。
しばらく歩くと林道終点となり、細い沢の中を進んで行きます。
ゆったりと登って行くと、前方は湿地帯になっているよう。
この日は素通りになってしまったので、また時機を見て再訪してみよう。
沢に水流がなくなり、谷分岐で緩やかな方向へ進んで行きます。
再び小さな流れが現れ、沢の中を進んで行き、水の湧き出し口を確認。
源頭部へは草が繁茂しているけど、薄めの踏み跡があり、あまり苦労せずに通過。
区境の尾根の鞍部に到着です。
ここからは昨年の7月にも歩いている尾根道で、支尾根に注意して進みます。
舗装路に出合って少し歩くと、芹生峠に到着です。
ネット沿いの道を登り、尾根に乗って歩いていると、ウリ坊が登場。
昼寝でもしていたのか、寝ぼけ眼でこちらを見た後、ふらふらと斜面を下り去りました。
獣の気配を感じて緊張したり、キジかなと思われる大型の鳥の飛び立つ音に何度も驚かされたりで、いつもの京都北山とは違う雰囲気。
アップダウンのあるルートで、進行方向に注意しつつ歩き、柳谷峠に到着。
ここで昼食にします。
ここまで来たならばという感じで、魚谷山へピストンし、柳谷峠に戻って来ます。
ここから細ヶ谷を下るのだけど、昨年の7月の山行で初めてヤマビルに取り付かれた場所でもあり、注意を怠らないようにします。
斜面崩落などがあり、以前よりも荒れていて、所々で難易度が少し上がっているような。
北山荘の近くを過ぎた辺りで靴をチェックすると、ヤマビルを発見。
しかし、ジョニーさんの効果なのか、丸まったまま身動きをしていません。
とは言え、取り付いたヤマビルには相応の処置が待っています。
レリーフを素通りしてしまった以外は順調に進み、細ヶ谷を下り終え、林道に到着。
少し歩くと滝谷峠への登り口があり、荒れ具合が増している谷を登って行きます。
まだ対処できる範囲だけど、このままだと進むのが困難になって来るかも。
どこを進むか迷うゾーンを迷いつつも通過し、滝谷峠に到着です。
滝谷を下って、貴船口駅へ向かうというプランも頭にあったけど、無難に二ノ瀬駅に向かうプランを採用。
少し歩いて行くと、外国の方とすれ違い、ご挨拶。
その先でタブレット画面でこの後のルートを再確認していると、さっきの人が引き返して来て、そのまま先へ進んで行かれます。
滝谷峠の先、どちらへ向かうにしても、それなりに注意しておくべきルートなので、少し心配だったのだけど、こちらのルートは問題ないはずなので、ちょっと安心。
で、すぐ先で止まっておられたので、一声かけてみます。
しかし、日本語は通じず、英語でのやりとりに。
貴船口駅か二ノ瀬駅に向かいたいようで、同行する事になり、貴船山三角点の手前の雰囲気が良いので、そちら経由でという流れに。
山歩きの装備だし、歩き慣れているとの印象で、結果的に交替で先頭を歩く形に。
所々で話をしつつなので、徐々に分かって来るのだけど、まとめてしまうと、以下の通り。
彼はスウェーデン人で、日本在住ではなく、観光で来日中。
4週間の滞在予定で、京都には5日間の滞在で、この日は3日目。
滝谷を通って、滝谷峠まで登って来た。
本国でも山歩きをしているよう。
貴船山山頂を経て、メインの道を外れ、貴船山三角点方面へ。
同行者さんは目印や踏み跡をきっちりと捉えており、僕よりも頼りになります。
貴船山三角点の手前の雰囲気が良い箇所で、「Beautiful.」との言葉をいただきますが、すぐに先へと歩いて行ってしまい、撮影もそこそこにして追いかけます。
その後も慌しく進む感じで、いつものようにお約束の写真撮影はできず。
とは言え、いつもとは違う雰囲気を楽しみつつ歩き、大岩分岐に到着です。
片方しか歩いた事はないのだけど、それぞれのルートがどんな感じかを説明し、どちらに進むかの判断は同行者さんに委ねます。
二ノ瀬ユリではなく、夜泣峠経由のルートを選択となり、P477よりも先は初めて歩く事になります。
雨が降り始め、早めの下山が望ましいなと思いつつ歩き、夜泣峠に到着。
ここからは京都一周トレイルを下るのだけど、何とした事か、そちらは通行止め。
同行者さんは「Give it a try!」との意向なので、想像以上に危険なら引き返すとの条件で進んでみます。
少し下って行くと、前方は大きく斜面が崩落しており、道は完全に寸断しており、通行不可以外の何物でもない。
しかし、引き返すとなると、結構な距離を歩かねばならず、同行者さんは近くの斜面から迂回できるのではと未練を感じているよう。
しかし、複合的に判断して、リスクが高いので、引き返すしかないと納得してもらいます。
夜泣峠へ戻る途中、同行者さんが目印を発見、下って行く踏み跡もあります。
迂回路と思われ、再び「Give it a try!」となり、そちらへ。
意外としっかりしたルートで、程なくして京都一周トレイルのルートに合流したよう。
崩落地が近そうなので確認してみると、こちらから見ても大きな崩落なのが分かります。
雨は本降りとなっており、雨装備にしたいぐらいだけど、通り雨っぽいし、ゴールももうすぐなので、そのままで。
ふと足下を見ると、2匹のヤマビルがダンス中。
慌てて同行者さんに注意喚起を試みますが、うまく説明できず。
程なくして何とか伝わり、足をチェックしてみると、すでに取り付かれています。
少し血を吸われているようで、慌てて払いのけます。
立ち止まっているのは良くないので、すぐに歩き始めます。
何とか下り終え、通行止めを示す地点に到着。
その後もヤマビルのチェックをしつつ進むと、靴下の中に隠れているのを発見したりで、本当に厄介な存在だと改めて思い知らされます。
僕の靴にも取り付いているヤマビルが1匹おり、弾き飛ばします。
最後は思わぬ展開となったけど、何とか無事に二ノ瀬駅に到着し、ゴールです。
駅に着いてからも取り付いているヤマビルを発見するなど、もういい加減にして状態。
電車の中でも少し話をして、出町柳駅に到着。
名前を把握していないままだったので、お互いの名前を確認して、最後に握手をして、お別れです。
しかし、その後に祇園四条駅から地上に向かう辺りで前方を歩いているのが見えたので、声をかけてみました。
この時の会話で分かったのだけど、単身での来日ではなく、お嫁さんと小さな子供と来日しているとの事。
なるほど、それで早く下山したかったのか。
でも、早く辿り着くよりも、無事に辿り着くのを第一に考えておかないと。
まあ、無事に下界へ戻って来たので、良しとしておきましょうか。
という訳で、今回は地形図で目を付けていた谷を歩いて来ました。
安全に通行可能という点では予想通りで、自分を少し褒めたい気分。
湿地帯があるとは思っておらず、道中でたくさんのクリンソウを見かけたりしたので、できれば花が咲く頃に再訪してみたいですね。
そして、今回は外国の方と同行する機会を得て、貴重な体験をさせてもらいました。
英検は準1級で、旧TOEICは900点越えなので、日本人としては英語が得意な部類に入るはずなんだけど、普段から話していないと大して役に立たないと実感。
京都を歩いていると、外国人と会話する機会が時としてあるので、それに備えてもう少し準備しておきたいかなと思わされました。
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