遥かなり 月山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,307m
- 下り
- 1,207m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
写真
感想
8月6日(土)
肘折温泉(6:00)〜小岳〜念仏ヶ原避難小屋〜清川渡渉点(13:00)
三平隊長と私は5日の夜、上野発の「あけぼの」号にて東京を発った。上段の自転車旅行とおぼしき男に大宮の時点で「話すならデッキへ行け」と注意され、憤慨しつつ就寝。4時50分に余目に到着。余目駅で新潟の自宅から車で駆けつけたI隊員と合流し、6時には肘折温泉の登山口に到着し、出発である。
出発後、大森山の小ピーク、赤沢川の渡渉と、蒸し暑い道のアップダウンが続く。途中、マイペースで登るI隊員と別れ、三平隊長と二人で進む。登山口から小岳頂上まで合計700mくらい登る計算である。風が通らないため、3年分くらいの汗をかいてしまった。
小岳のあたりまでくると、遥かかなたに月山が見える。雄大な山容は魅力的だが、恐ろしく遠く見える。本当に一泊で行けるのか?
小岳を過ぎると、念仏ヶ原避難小屋につく。避難小屋は非常に清潔であり、利用者のマナーの良さは感動的である。避難小屋を過ぎると、しばらくは念仏ヶ原の湿原である。これまでの蒸し暑い道とは一転して、木道が敷かれた気持ちのよい草原を行く。
念仏ヶ原の先の整備状況の悪い急坂を降りると、清川(立谷沢川本沢)渡渉点である。このように立派な橋がかかっており、端の脇にはちょうど良いビバークサイトがある。I隊員を待つ間、早速釣り始める。あっという間に魚が釣れ、少し拍子抜けするが、魚の出は予想より渋目である。まぁ、常に予想より渋目であるが・・・。
I隊員の到着は15時頃であった。時間的にこれ以上の行動は難しそうであり、ビバークサイトにテントを張る。
夕方まで釣り、それなりに釣果を得た。I隊員は疲労が激しく、到着後テントで寝ていたそうである。晩御飯はいつもどおり、パスタと食べる分だけキープしたイワナの塩焼き・刺身及び骨を再利用した骨酒であった。I隊員のまな板を持ち込む情熱には頭が下がる。腹いっぱいになり、20時頃に寝る。
8月7日(日)
清川渡渉点(6:50)〜稜線(11:20)〜山頂小屋〜月山8合目(15:40)
今日はI隊員は肘折へ、残りの隊員は山頂を越えて月山8合目のバス停を目指す。ビバークサイトから登山道を利用しても良かったが、源流のイワナ生息調査のため、沢を遡行して稜線に出ることにした。遡行行程の最初の1/2は水量も多く、高低差もそれなりにある。しかし、蒸し暑い登山道を思えば、水中をバシャバシャと進む沢登りは疲れを覚えない。
標高1150m点を超えると、森林が終わり、開けた草原の中を川が流れる。ポイントでは魚がしょっちゅう走るが、あまり長く釣っている時間が無いのが残念である。稜線直下の雪渓が清川の源流であるが、このような場所にもイワナは生息していた。
稜線に出ると、またまた一転してひどい藪の中の道を進む。左右には笹の壁、天井には木の枝が張り出しており、身を屈めないと進めない。当然風通しも悪く、最悪の急登である。これをやり過ごすと今度は雪渓上を進む。雪は固く締まっていたが、やや歩き難い。
その上はようやく森林限界を超え、高原状の登山道となる。お花畑は美しく、吹き抜ける風が心地よい。ところどころの湿原ではニッコウキスゲが咲き誇っている。
月山山頂小屋には14:00ころに到着。コーラを買ってがぶ飲みする。三角点は神社の中にあり、今回は時間も無いので参拝はやめておいた。
ここからの下りはバスに間に合わせるために超特急状態で歩く。周りを見渡す余裕も無く、他のパーティをガンガン抜きつつ、仏性池小屋を経由し、弥陀ヶ原を過ぎる。一般的な登山ルートだけあって、道の整備状況もよく、風通しも良い。こちらから登れば山の印象がかなり違うかもしれない。
8合目バス停にたどり着いたのは15:40頃であった。ここから、空いているバスに乗り、探検隊は月山を後にしたのであった。
【総括】
ジャングルから森林限界を超えて雪渓を行き、沢登りに木道歩き、神社までルート上にある山はそうあるものではない。月山はやはり出羽の名山であった。
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