記録ID: 1577354
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
三坂峠⇔上ノ倉山【新規開通ルート】
2018年09月06日(木) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その先、200m程度は未舗装ですが非4駆車でも問題なく入れます。 2011年版の山地図には『駐車スペース5台』とありますが、舗装路も未舗装路も路肩が広く、数十台は停められます。ゲートはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三坂峠〜白砂山間は以前は登山道のない山でしたが、8月11日の山の日に合わせて『ぐんま県境稜線トレイル』の一区間として新しく開通した登山道です。 笹原は幅広く刈り払いされていて、展望の良い快適なトレイルです。 やせ尾根や岩場は全くありませんが、1766m峰の南東で地形図の等高線が密になっている所は針葉樹の大きな根が登山道に張り出し、歩きにくいです。 ムジナ平を過ぎると東面の展望が素晴らしく、上ノ倉山までの県境稜線では西側の展望は良くないです。ムジナ平の標識のある平坦地には避難小屋の建造計画があるそうです。 上ノ倉山三角点は2107.9mですが、南西側に2120mの等高線が引かれており、ここが最高点です(現地表示なし)。 標高は三国スキー場跡地が約1140mですので、標高差は980mほどですが、アップダウンがとても多く、累積標高差は1300mを超えるように思います。 山と高原地図にはルートや所要時間が出ていませんので、『ぐんま県境稜線トレイル』のHPで、三国・四万エリアをダウンロードし、印刷して携行しました。 http://www.pref.gunma.jp/03/av01_00010.html 山と高原地図で、ガランノ沢(湯ノ沢)に架かる丸木橋は流失して跡形もありません。スキー場跡地から湯ノ沢渡渉点入口まではひどく廃道化した林道跡で、スキー場跡地近くの水場は藪です。 湯ノ沢を渡渉してから三坂峠までで小さな沢を2回渡りますので、ここで給水すると良いでしょう。 |
写真
往路で水場へ行ってみました。
入口から水場迄の笹は刈り払いされていません。
台風通過から三日後ですが、流れは意外にも細かったです。
渇水期は流れが出る所まで沢筋を下ることになりそうです。
入口から水場迄の笹は刈り払いされていません。
台風通過から三日後ですが、流れは意外にも細かったです。
渇水期は流れが出る所まで沢筋を下ることになりそうです。
(ズーム)
甲武信ヶ岳の彼方に富士山
富士山がどこにあるかを知らないと気付かないほどに霞んでいました。
ちなみに富士山〜甲武信ヶ岳〜上ノ倉山は経度がほとんど同一で、三座は南北一直線で連なります。
甲武信ヶ岳の彼方に富士山
富士山がどこにあるかを知らないと気付かないほどに霞んでいました。
ちなみに富士山〜甲武信ヶ岳〜上ノ倉山は経度がほとんど同一で、三座は南北一直線で連なります。
【参考写真】
2011年GWに1766m峰北峰の1850m付近から写した富士山
左から雁坂嶺〜東西の破風山〜木賊山〜三宝山(甲武信と重なる)〜富士見〜国師ヶ岳
上ノ倉山に近付くにつれ、もっと右方向になります。
2011年GWに1766m峰北峰の1850m付近から写した富士山
左から雁坂嶺〜東西の破風山〜木賊山〜三宝山(甲武信と重なる)〜富士見〜国師ヶ岳
上ノ倉山に近付くにつれ、もっと右方向になります。
感想
ぐんま県境稜線トレイルのHPによる標準コースタイムは上り=6時間30分、下り=4時間50分です。
上りでは標準タイム内でしたが、下りでは1時間ほどオーバーしました。
上ノ倉・最高点まで行ったこともあり、結局往復では13時間も掛かりました。
上りで歩いている時には上ノ倉山を超えて行ける所まで、なるべくなら上ノ間山まで行きたいと思っていましたが、大黒ノ頭直下の急斜面を登り切った頃には疲労感がとても強く、往復2時間ほどの忠次郎山さえ行く気になりませんでした。
下りで速歩きしなければ膝痛はほとんど感じませんが、上りでも下りでも腰痛がひどく、腰が悲鳴を上げているようでした。
危険個所はなく歩き易い部分が多く、累積標高差は大きくなりますが、黒戸尾根や早月尾根を日帰りできる体力がある登山者には、三坂峠⇔白砂山間の往復日帰り(標準タイムは17時間)は可能でしょう。
標高の高い野反湖から三国スキー場跡までは13時間10分、その逆方向は14時間10分です。車の回収を度外視すれば何れの方向からでも日帰り縦走は出来そうです。
上ノ倉山は残雪期の9年前に野反湖から、7年前に三国スキー場跡から行き、今回は3回目でしたが、やはり展望は残雪期の方が断然素晴らしいです。
山へ行きたいと思う意欲は一向に衰えませんが、加齢とともに体力の衰えだけにとどまらず、体調不良を招き易く、標高差の大きい山や時間の架かる山が難しくなりつつあることを痛感する次第です。
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コメント
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大変興味深く拝見しました。
噂には聞いてましたが、トレイルを初めて見ました。
このトレイル知っている方少ないように思いますが、それなりの方には周知の事なのでしょうか。ジリジリと人気が出そうな感じがします。
野反湖から三国スキー場跡まで一度はトライしてみたい気持ちになりました。
見た感じ、日陰が少なく盛夏は暑くて厳しそうですね。秋風が吹く頃、暗いうちに野反湖スタートがよさげに思いました。ネックは車の回収ですね。
あまりムリしないでお体を大切に。
お疲れ様でした。
ぐんま県境稜線トレイルの全長は谷川連峰の土合⇔四阿山の鳥居峠であり、個人的には『上信越国境トレイル』として大々的にPRした方が良かったのではないか…と思っています。
白砂山〜上ノ倉山間は谷川連峰の主脈縦走的な感じでもありますが、主脈の取り付きまで上がるのが難儀です。
今まで残雪期限定だった稜線に登山道が開かれた意義は大変大きいと思います。
車の回収は登山自身で解決しなければならない最大のネックですね。
コメントありがとうございました。
私は学生時代、群馬大学ワンダーフォーゲル部(当時「GWV」と名乗っていました)に所属していた現在還暦過ぎのオヤジです。
上ノ倉山の青い標識は私達のWV部のメンバーが夏合宿で通過した際につけたものだと思います。私はもう少し白砂山方面に歩いた上ノ間山に、1976年夏の標識が残っているのを、2014年に確認してきました。その時は白砂山から往復したのですが、白砂から先の稜線上にはわずかに踏み跡、あるいは笹薮をよけたような跡が残っている程度でした。その稜線に登山道が拓かれたということで、ぜひ行きたいと思っていましたが、道が整備されると古い私製の標識は撤去されてしまう(全く道のなかった近くの佐武流山には、私の先輩達が残した標識があったのですが、深田二百名山として登山道を整備した際に撤去されたとネットで見たことがあります)ことが通例ですので、きっと寂しい気分になるのだろうなと、二の足を踏んでいました。しかし貴殿をはじめとする皆さんの記録から、間違いなく現存しているようですので、今年は行ってみようと思っています。
ヘリコプターの墜落事故や白根山の噴火で、ちょっと躓いた県境トレイルですが、避難小屋も完成したことで、多少なりとも行きやすくなったと思いますので、群馬県の思惑通りに多くの方々が歩いてくれることを期待しています。そうすればもしかすると、谷川連峰より北、かつて私が夏合宿で歩いた巻機山や丹後山を通って平ガ岳方面に、登山道を伸ばそうなんて話も出たりすれば楽しいだろうな、なんて想像しています(「自然環境保護地域」などという問題がありますが・・・)。
上ノ倉山の青い標識は群大ワンゲル部の物でしたか、知りませんでした。
この稜線は歩く人が少ないとササヤブが復活するような気がします。
一人でも多くの登山者に歩いて欲しいと思います。
コメント ありがとうございました。
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