御嶽山 剣ヶ峰(木曽町勇み足?)
- GPS
- 11:41
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,704m
- 下り
- 1,702m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 11:36
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
/径河ルート 整備されていて歩きやすい樹林内の散策路でした。要所要所に指導標が立てられていました。9/42の30m下で従来のコースに合流していました。台風21号による倒木等は綺麗に処理されており問題ありませんでした。 下山は暗くなりかけて雨が本降りの状況でヘッデン下山となりました。まだ踏み跡が浅く、比較的平坦な所が多いので水が溜まりやすく歩きにくかったです。また、踏み跡がわからなくなり数回立ち止まってあたりをキョロキョロすることもありました。ピンクテープは全くありません。ヘッデンがなかったらルートロストしてしまいそうでした。日帰りでも装備は大切ですね。 二の池〜剣ヶ峰 こちらのルートは予想以上に整備されていました。噴火前よりもはるかに歩きやすくなっていました。台風21号による風雨で既に整備し終わったルートがまた荒れてしまったと聞いておりましたが、そんなことは全く感じられない整備状況でした。(今年は女人堂〜三の池トラバース路は未整備、通行止めです。剣ヶ峰へのルート整備に人も金も全てつぎこんだようです。) 7ヶ峰 山頂はほとんど未整備です。山頂を示す看板は見当たりませんでした。百名山なんかで山頂で撮影される方は困ると思います。山頂にあった社務所は建設中。その横の像の首も取れたままで放置。唯一山頂を示す石柱は資材を覆うカバーの支えとしてロープでグルグル巻きになっていて非常に残念な状況でした。一般登山客を迎え入れる状況ではありません。しばらく行くのはやめた方がいいと思いました。 ⓸シェルター 山頂手前の階段に向かって右手に3つ並んでました。コンクリート製でした。 |
その他周辺情報 | ・五の池小屋のパンダテラスの復旧工事が進んでました。まだ完成してませんがとても頑丈なつくりで基礎から工事されてました。完成が楽しみですね。 ・チャオ〜継子岳のルートは五の池小屋スタッフにより再整備され、いっそう歩きやすくなったとの情報です。 |
写真
感想
2014年9月27日にもロープウェイから御嶽山に登っておりました。紅葉が主目的
だったので、女人堂から三の池へのトラバース路を通り、三の池経由で四の池
でランチ中に噴火時刻となりました。幸いにも少し火山灰を被った程度で済み
ましたが、女人堂にて休憩中にお話しした登山者の中にお亡くなりになられた
かたもおられたので黙とうを捧げたく、今回の山行となりました。
また、噴火当日の帰路、ロープウェイ駐車場で木曽町職員により火山灰が積も
った車の窓ガラスを洗浄していただき、非常に感謝しておりました。しかし。。
。結論からいうと、タイトルにもあるように今回の規制解除は時期尚早。木曽町
の勇み足だったと感じました。
今回、不思議だったのは、規制解除並びにご遺族の皆様による慰霊登山の実施
に関する各社の報道でした。各社の報道では、ロープウェイを使った黒沢ルート
により剣ヶ峰へのルート規制解除が行われるとあり、王滝ルート及び下呂市から
のルート(=濁河ルート)では登れないと書いてありました。しかし、規制解除
の地図を見ると、王滝ルートは通行不可でしたが濁河ルートで五の池→摩利支天
→二の池→剣ヶ峰と行けるはずです。つまり下呂市から剣ヶ峰へは行けるのです。
下呂市と木曽町はそれぞれ岐阜県、長野県に所属しますから、岐阜県側ルートは
通れないと報じた各社の報道は腑に落ちませんでした。実際濁河口から登り始め
た時に言葉を交わしたソロのお兄さんは、この報道を真に受けて剣ヶ峰へは行け
ないと言っておられました。私は行けると思ってましたが確認したわけではない
ので反論はしませんでしたが、このように勘違いされてる登山者もおられたこと
を報告します。
まさかロープウェイの乗車券を持ってない人は通行止めなんてことはないと思い
ましたが念のため五の池小屋の小屋番さんに尋ねると、俺も後から行くよ〜って
言われましたのでロープウェイチケット制限はないとわかりました。
ゲスの勘繰りかもしれませんが、今回の慰霊登山と規制解除に関するプレスリリ
ースに意図的に岐阜県側からの登山できない旨の記述があったのではないかと思
います。
二つ目の疑問。二の池から少し登った分岐で12時になったので行こうとすると、
ヘルメットを着用していない者は通行できないとのこと。これは木曽町の職員が
登山道に立って通せんぼをしているんです。報道を思い返しても、ヘルメットの
着用義務について書かれていなかったように思えたので、そんな通告をいつ出し
たのか木曽町職員に尋ねると、無言でした。登りたかったら石室山荘にある木曽
町のヘルメットを貸してやるから取ってこいとのお言葉。しかし、石室山荘まで
は距離は短いけどけっこう急で歩きにくく、黒沢ルートで一番嫌な区間です。借
りたら返さなきゃなりませんから2往復しなきゃならないし。。。下山時刻を考
えると少し悩みましたが結局借りに行きました。
石室山荘のスタッフさんは明るく対応していただきました。(ありがとうござい
ました)
しかしその時に交わした会話の中で「ヘルメットを着用しなきゃならないなんて
僕たちもついさっき知りました」との言葉。おそらく私より前に借りに来た人が
いたからでしょう。おかしいと思ったので五の池小屋にも電話で確認しましたが、
ヘルメット着用義務の連絡は受けていないとのことでした。
ひょっとしたら町の条例で決められていたのでしょうか?でも条例が決まれば報
道されると思うし関係者にも連絡されるはずです。今回のヘルメット規制は誰が
いつ決め、どのように開示したのか知りたいと思います。
三つ目の疑問。報道関係者が剣ヶ峰周辺に多数いましたが、彼らは全員借り物で
はなく白い自社ヘルメットを被ってました。報道関係者に対しては事前にヘルメ
ット着用の指示が出てたのでしょうか?
報道関係者に対する不満。とにかく数が多かったです。私が剣ヶ峰に到着した時
は、ご遺族の皆様は大方下山されており、取材も終わりかけのタイミングでした
が、木曽町、王滝村職員と報道陣だらけでした。大きなカメラ基材を持った人た
ちが登山道にいっぱいで道を塞いでおり、かき分けて進まなければならないほど
でした・これは薮漕ぎならぬ人漕ぎ?って感じでとにかく邪魔でした。というか
ご遺族がおられた時はもっとごったがえしていたと思います。そんな喧騒の中で
ご遺族の皆様は満足されたのでしょうか?マスコミは腐肉に群がるハイエナにた
とえられることがありますが、まさにその通りでした。行政は、ご遺族のかたの
み静かに黙とうを捧げらえれるように報道陣を減らすべきだったと思います。また、空には13時半頃まで
複数(3機はいました)のヘリが飛び、うるさかったです。慰霊登山であるなら
もっと配慮すべきと考えました。
規制解除時期に関する意見。私的にはご遺族ファーストで行うべきだったと思いま
すが、マスコミを使って規制解除を大々的に報じ、登山者の集客を狙わなければな
らい大人の事情もあったのでしょう。地元優先で規制解除を行い、登山客が落とす
金も必要でしょうが、その前にご遺族の皆様にもっと周囲を歩いてもらえるよう八
丁だるみ、王滝ルートの整備が終わるまで規制解除を待つべきだったと思います。
しかし、山頂付近の整備さえ終わっていない状況では時期時期尚早といわれてもし
かたないと思います。そもそも木曽町はあの荒廃した山頂をどのようにするつもり
まのでしょうか?シェルターを3つ設置したのはわかりますが、頂上にあった社務
所はまだ建設中で建設資材が広くはない山頂に置かれてました。首が飛んでしまっ
た像はそのまま。あれは不気味です。山頂の階段下の小屋は荒れ放題で廃墟のよう
でした。廃墟マニアなら喜ぶかもしれませんが。。。戦後最大の犠牲者を出した
ので、傷跡を意図的にあのまま放置して教訓とするのでしょうか?それならば何
らか説明書の看板を設置すべきだと思うし、その前に山頂を示す指導標もありま
せん。あれでは登山客は満足しないと思います。来年でも再来年でもいいからき
ちんと整備してから解除すればよかったと思いました。
一方、ご遺族に対する対応策としての慰霊登山を行ったことは評価できると思い
ます。肉親をなくされた皆様は少しでも早くその地に立ちたいと思うのは当然で
す。登山なんてしたことのないご家族の方でも登りやすいように荒れていた剣ヶ
峰までのルート整備に人と金をつぎこんだのはよかったと思います。
以上、今回の短期間の規制解除に対しての感想を書かせていただきました。
【9/30追記】
9/28に剣ヶ峰に登った山友さんからの情報では、9/28はヘルメット無しで普通に登れたとのことでした。
やはりマスコミを意識しての木曽町のジェスチャーだったようです。
情報として追記いたします。
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