【御嶽初登拝】中の湯から剣ヶ峰・飛騨山頂・開田山頂【甲41.9】
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- GPS
- 07:24
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,633m
- 下り
- 1,630m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:23
天候 | 晴れ 木曽側雲増える。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最初からやや急な登り(木段など、一部泥濘) 独立峰のため強風吹きさらしになる箇所あり。 上部は岩の登り。霜などで滑らないように。 |
その他周辺情報 | カーナビで中の湯を設定すると、白崩林道ルートが選択されるが、こちらの道は目的地の7kmほど手前で車両通行止の看板あり。御岳ブルーラインからアプローチすること。 |
写真
感想
御嶽山及び御嶽山に眠る御霊安らかなれ。此の地を鎮まらせ給えと強く祈念する登拝山行を平日に決行する。
【御嶽山を巡る過去の記録】
「信州・木曽から祈りをこめて」
https://www.yamareco.com/modules/diary/7449-detail-82807
【山行前夜】
https://www.yamareco.com/modules/diary/7449-detail-173066
【山行中の思い】
前夜には通行止めに遭ったりして山行の成功以前に山行自体できるかどうか、暗雲が垂れ込めたかのようにも思われたが、翌朝には中の湯に至る道を見出し、無事、山行を開始することができた。ロープウェイ駅前から歩くのを続けていたら、今回の山行は中途半端なものとなっただろう。
中の湯には平日にもかかわらず数十台規模の駐車があったが、登山道は厳にして粛、極めて静かなものだ。台風直後ということもあって道が荒れていることも危惧されたが、所々水溜りや泥濘がある程度だった。反対の岐阜県側はまた状況が異なるのかもしれないが。
そして、八合目・女人堂からは、荒々しい山体が眼前に広がる。古来、山は異世界、即ち死の世界と見なされたというが、この山を眺めていると、そう思われるのも当然のような気がしてくる。草木も生えない無の山への登拝は死と再生を感得するものであったと考えられるが、医療技術や栄養状態の改善により死が生から遠ざかりつつある現代において目の当たりにした死の現実に私は戸惑ってしまう。
荒々しくも美しい山を眺めて歩きつつ、時折フッと「見つからない人はあの急斜面にいるのではないか」、「彼等の見られなかった風景を今私は見ているのだろうか」といった思いが脳裏に挿入される。
慰霊碑を経て山頂に至り、山頂滞在は短くという注意書きはあったが、暫く物思いに耽る。もし今噴火が起きたら私はどう行動するだろうか、どう行動すべきだろうか。
御嶽山では噴火災害の教訓を生かした登山道整備が行われつつある。私もまた教訓にならわねば。過去に学ぶことなく同じように被災したのでは、亡くなられた方々の無念が晴れることは無い。
山頂付近の再整備がなされ、時が経つと、一見して過去にそのような大災害があったとは思えないようになるだろう。しかし、今自分が歩いている山では多くの人が亡くなったのだと、これは御嶽山に限った話ではないが、思いをいたすことが安全山行にもつながると思う。
【今後に向けて】
多くの人が亡くなったことは今だに記憶に新しいところである。しかし、千年以上も親しまれてきたこの山を、「悲しい山」、「恐ろしい山」で終わらせたくない。喜びも悲しみも幾歳月だ。
「親しみ」が早期に回復されることもまた、祈り、願っている。
〜おしまい〜
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