ひょうたん池&長七ノ頭
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 834m
- 下り
- 821m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 10:55
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
行きは第三駐車場から4時50分頃発、乗合タクシー4人で各自1050円。 9月28日に第二駐車場から乗車した時は4人で各自1000円でした。 帰りは乗車手続き中のバスに乗れ、待ち時間はありませんでした。 運行時刻、料金ともに必ずしも画一的ではなさそうです。 ※ 今、バスもタクシーもドライバーが大変不足しているそうです。 他社から雇っており、沢渡〜上高地間に不慣れなバスドライバーもいるそうです。今度の週末から三連休、好天なら相当の混雑は予想されますが、ドライバーの話では「大変なことになる」とおっしゃっていました。 前回のドライバーも今、運転手が少ないことは言われていました。 今日現在7〜8日は晴れ予報です。『大変なことになる』・・・・・意味深な言葉ですが、一度上高地へ行ったことのある人には想像しやすいでしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯以下=明瞭な谷筋。踏み跡明瞭で、ペンキマーク多いです。 下部で二ヶ所コメツガの巨木が倒れ、登山道を遮っています。 樹林帯以上=宮川のコル手前までは沢地形のガレ(コルの場所は広くて特定しにくい)。上宮川谷源頭は広大なゴーロ帯。ガスが濃いと見通しが利かず、薄い踏み跡とペンキマークを追うこととなります。 山地図(昭文社)の破線ルートは、1944m地点の北から三枚のレリーフからかなり離れたルートを辿っていますが、現状とは相違しています。 危険個所は全くない、中畠新道とは対照的なルートです。 下記サイトのルート図を印刷して携行し、大変役に立ちました。 管理者さま(=ヤマレコユーザー)、ありがとうございました。 http://www.gekiyabu.sakura.ne.jp/public/2008/081018chousitinokasira/chousitinokasira.html 10年前の記録であり、変わっている所もあります。 長七ノ頭は四方から太いハイマツが生い茂り、苔に覆われ、岩肌は見えませんでした。テープ類は劣化して強風に飛ばされたのか、見当たりませんでした。 |
写真
感想
5日前、腰の激痛に喘ぎながら奥又白池と茶臼ノ頭へ行った下山中、今度の山はひょうたん池と長七ノ頭と決めていました。
どんなに辛く苦しい思いをしている最中でも、山は簡単には諦められるものではなく、”山登り依存症”と言っても過言ではないでしょう。
10月から天気の良い日を選んで山へ行けるようになりましたが、諸般の事情で二日以上は家を空けにくく、3日のみの日帰りとなりました。
10月2日〜3日と台風一過の好天でしたが、2日は信用性の高いヤマテンではまだ中部山岳の高峰では大荒れの予報でした。
3日は風も弱まり、空気の乾燥した秋晴れの一日でした。
ひょうたん池へ行く人の多くは明神岳東稜方面に足を延ばすクライマーだろうと思います。
奥又白池と違ってひょうたん池そのものは池が目的で登るほどの所ではないというのが、行った後の印象でした。
私は奥又白池で茶臼ノ頭を目的にしていたのと同様、ひょうたん池でも長七ノ頭登頂が目的でした。
ひょうたん池より一段高いテン場は展望がいいですが、南方向は長七ノ頭に隠されて展望がありません。
長七ノ頭についての記録はとても少なく、実情はどうなのか、行ってみなければ分からない状況でした。
地形図を見る限り、テン場からの距離は200m程度で、高低差も20m未満と思われました。やせ尾根という感じでもありませんでした。
実際に行ってみた印象でも踏み跡や目印は皆無でしたが、尾根沿いの藪は灌木とササとハイマツの混生で、激やぶではありませんでした。
頂上は北西〜南東方向に少しだけ長い岩場で、腕の太さほどのハイマツが縦横に茂り、とても歩きにくい状況でした。
地形図では2310mの等高線が引かれていますが、標高点は2320mであり、このことからも周辺より一段高い地点であることが分かります。
大きなハイマツですが頂上では腰程度の高さでした。足元が不安定でしたのでハイマツに寄り掛かったまま南方向180度を撮り、一旦カメラを仕舞って両手でハイマツに捕まりながら身体の向きを変え、今度は北側の明神岳方向を撮る感じで、360度の素晴らしい眺望でした。
登山道は山地図には赤破線で表示されていますが、かなり違います。
下部の樹林帯は水流のない谷筋で、樹林帯を抜けると凹地状のゴーロ帯となり、歩きにくいです。ゴーロ帯の上部は凹地状ではなく凸地状で、なんでこんな地形になるのだろう?という感じです。
宮川のコル(宮川尾根1944m地点の北西で、地形図にガレ記号のある所)で下宮川谷から上宮川谷に斜上移動ですが、この付近は踏み跡が少なく、ペンキマークはなく、尾根幅が広くてルートが分かりにくいです。
1944m北西のガレ場は可成り下からでもよく見えます。この上端と同じ程度まで上がったら右へ右へと斜上していると人の背丈ほどの太い枯木が見えてきます。枯木から先は再び踏み跡、ペンキマークが多くなり、岩壁直下にある三つの遭難レリーフの所を通ってひょうたん池へ至ります。
私は今 特に下りでは標準タイムで歩くのが難しく、標準の1.5倍ほど掛かっています。
明神橋⇔ひょうたん池間は特に健脚者でなくても上り=3時間〜3時間半、下り=2時間半〜3時間あればピストン可能でしょう。
薮漕ぎとなる長七ノ頭でなくても、テン場から明神岳方向の斜面からは展望が良さそうです。地形図の等高線の混み具合から2450m付近までは難しくはなさそうです。
槍・穂高という超メジャーな山域にあって、長七ノ頭は誰からも見向きもされない秘境のピークという印象でした。
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