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Yamareco

記録ID: 161946
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

那須岳-厳冬期の茶臼岳と朝日岳-

2012年01月10日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:36
距離
10.7km
登り
991m
下り
977m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:25大丸駐車場7:30ー8:25峠の茶屋8:30ー9:33峰の茶屋跡避難小屋10:10ー11:15朝日岳11:25ー12:25峰の茶屋跡避難小屋12:45ー13:25茶臼岳13:45ー峰の茶屋跡避難小屋14:23ー15:48大丸駐車場
天候 午前中は曇りで風強く、午後は晴れて風弱まる
『気象人』の1月10日の天気図は下記アドレスです。
http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2012-01-10
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大丸無料駐車場、トイレは一番奥にあり。冬季は車はここまで、ここから先は通行止。那須湯元温泉から先は一部凍結路、要タイヤチェーンまたはスタッドレス。積雪は大丸無料駐車場付近でも50センチはあります。
コース状況/
危険箇所等
登山届けは鳥居のある那須岳登山指導所(無人)のポストで出す。日帰り温泉は那須IC2キロ手前の那須山を利用、平日午後4時以降は500円。泊まりは道の駅「友愛の森」利用、駐車場奥の方は全く道路からの車の音が聞こえないので車中泊には良い。翌11日はMtジーンズでスキー。那須高原はレストラン、温泉、コンビニに事欠かない。
大丸駐車場に6時25分に着く。気温マイナス7度、風やや強く時折車が揺れる。車内でを日の出を迎える。6:56
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大丸駐車場に6時25分に着く。気温マイナス7度、風やや強く時折車が揺れる。車内でを日の出を迎える。6:56
茶臼岳、ただし山頂はここからは見えません。風が予想より強く、Mtジーンズからの三本槍に変更するか思案していた。
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茶臼岳、ただし山頂はここからは見えません。風が予想より強く、Mtジーンズからの三本槍に変更するか思案していた。
犬の散歩をしていた地元のおばさんと挨拶する。おばさん曰く、「今日は風が強いので峰の茶屋までいければいいほうだ」と言う。上も強いんですか?と問うと「峰の茶屋方面に雲がある時は強いんだ」と答えた。
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犬の散歩をしていた地元のおばさんと挨拶する。おばさん曰く、「今日は風が強いので峰の茶屋までいければいいほうだ」と言う。上も強いんですか?と問うと「峰の茶屋方面に雲がある時は強いんだ」と答えた。
大丸駐車場で風は5M程度、時折10M位の風が吹くが、弱くなる予想なので、最悪、茶臼岳だけでもいいからと行くことにした。予定では茶臼岳と朝日岳。
大丸駐車場で風は5M程度、時折10M位の風が吹くが、弱くなる予想なので、最悪、茶臼岳だけでもいいからと行くことにした。予定では茶臼岳と朝日岳。
ロープウェイ駅が見えてきた。
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ロープウェイ駅が見えてきた。
ピッケルが埋まるので、この辺で積雪70センチほど。
ピッケルが埋まるので、この辺で積雪70センチほど。
当日と思われる単独のアイゼン跡があったが、このように風で吹きだまるところはトレースが消える。
当日と思われる単独のアイゼン跡があったが、このように風で吹きだまるところはトレースが消える。
自分のトレースを振り返る、夏道から外れなければ20センチ程度の沈み込み。夏道を外すと膝まで沈みます。
自分のトレースを振り返る、夏道から外れなければ20センチ程度の沈み込み。夏道を外すと膝まで沈みます。
ロープウェイ駅からの茶臼岳。
ロープウェイ駅からの茶臼岳。
ロープウェイ駅の標識。
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ロープウェイ駅の標識。
峠の茶屋。
登山指導所の鳥居。
登山指導所の鳥居。
夏道に沿って歩けば、5センチ程度しか沈まない。
夏道に沿って歩けば、5センチ程度しか沈まない。
風が強くなる、時折耐風姿勢を取らないとよろける。
風が強くなる、時折耐風姿勢を取らないとよろける。
砂粒が目に入る、目出帽(バラクラバ)とゴーグルを付ける。
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砂粒が目に入る、目出帽(バラクラバ)とゴーグルを付ける。
剣が峰。
峰の茶屋跡避難小屋に着く。風は15M位。
峰の茶屋跡避難小屋に着く。風は15M位。
小屋の表の寒暖計はマイナス10度を差していた。
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小屋の表の寒暖計はマイナス10度を差していた。
アイゼンを外し、中にはいる。昼食を食べながら風が弱くなるか、強くなるか様子を見る。室内の寒暖計はマイナス7度を差していた。
アイゼンを外し、中にはいる。昼食を食べながら風が弱くなるか、強くなるか様子を見る。室内の寒暖計はマイナス7度を差していた。
冬季出入口は向かって左(南、茶臼岳側)です。正面のドアを無理矢理こじ開けないこと。
冬季出入口は向かって左(南、茶臼岳側)です。正面のドアを無理矢理こじ開けないこと。
風が弱くなってきたように思えたので、山頂部はガスっていたが朝日岳に向かう。
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風が弱くなってきたように思えたので、山頂部はガスっていたが朝日岳に向かう。
剣が峰のトラバースは危険なので、稜線を行くことにした。一応、剣が峰直登ルートが冬季ルートです。
剣が峰のトラバースは危険なので、稜線を行くことにした。一応、剣が峰直登ルートが冬季ルートです。
剣が峰上部。
剣が峰のプレートが半分雪で埋まっていたので雪を除けて写真を撮る。
剣が峰のプレートが半分雪で埋まっていたので雪を除けて写真を撮る。
剣が峰の下り。左の剣のようなピーク基部の東を通る。
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剣が峰の下り。左の剣のようなピーク基部の東を通る。
剣のようなピーク基部。下に夏道が見える。浮石に注意してガラ場を夏道まで降る。
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剣のようなピーク基部。下に夏道が見える。浮石に注意してガラ場を夏道まで降る。
朝日岳の登り。
朝日岳の手すり状クサリ場。風が強いと注意。風は10M位。
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朝日岳の手すり状クサリ場。風が強いと注意。風は10M位。
左のピークは西から巻く。
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左のピークは西から巻く。
このピークを西から巻く。
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このピークを西から巻く。
トラバースのクサリ場。
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トラバースのクサリ場。
このコースの核心部。ルンゼ上部の巻道。
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このコースの核心部。ルンゼ上部の巻道。
クサリが出ているので安全度は高い。
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クサリが出ているので安全度は高い。
クサリ場から下を見る。
クサリ場から下を見る。
クサリ場はけっこう長い。
クサリ場はけっこう長い。
雪が少ないので、見た目ほど難しくない。
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雪が少ないので、見た目ほど難しくない。
振り返る。
クサリ場を抜けると、朝日岳の鞍部が見えてくる。左(西)から砂が飛んでくるのでゴーグル推奨地帯。
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クサリ場を抜けると、朝日岳の鞍部が見えてくる。左(西)から砂が飛んでくるのでゴーグル推奨地帯。
朝日岳の鞍部。
朝日岳の鞍部から朝日岳方面。
朝日岳の鞍部から朝日岳方面。
朝日岳のピーク。
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朝日岳のピーク。
朝日岳。展望が利かなないので10分で退散。
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朝日岳。展望が利かなないので10分で退散。
朝日岳東南稜?
朝日岳の下りからのガス掛かる茶臼岳(左)。正面の三角のピークが剣が峰。ルートは剣状小ピークの基部の東側を直登。
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朝日岳の下りからのガス掛かる茶臼岳(左)。正面の三角のピークが剣が峰。ルートは剣状小ピークの基部の東側を直登。
剣が峰まで戻る。行きで見落としていた標識。
剣が峰まで戻る。行きで見落としていた標識。
茶臼岳、山頂部のガスがとれてきた。
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茶臼岳、山頂部のガスがとれてきた。
剣が峰からの景色も素晴らしい。
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剣が峰からの景色も素晴らしい。
剣が峰から東斜面を見る。夏道は埋まっている。ここは尾根に沿って通過するのが冬季ルート。手袋が写ってしまった。
剣が峰から東斜面を見る。夏道は埋まっている。ここは尾根に沿って通過するのが冬季ルート。手袋が写ってしまった。
剣が峰の下り。これも手袋が写ってしまった。
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剣が峰の下り。これも手袋が写ってしまった。
冬に来たものにしか見れない剣が峰からの展望。
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冬に来たものにしか見れない剣が峰からの展望。
峰の茶屋跡避難小屋と朝日岳。
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峰の茶屋跡避難小屋と朝日岳。
青空も広がり、風も10M程度まで弱まる。
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青空も広がり、風も10M程度まで弱まる。
茶臼岳の登り。
朝日岳に比べて滑落の危険がない。
朝日岳に比べて滑落の危険がない。
ロープウェイ分岐。
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ロープウェイ分岐。
山頂の鳥居。
ここにも寒暖計があった。マイナス7度だった。
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ここにも寒暖計があった。マイナス7度だった。
惹かれる山だ、三倉山?
2012年01月10日 13:31撮影 by  EX-Z3000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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1/10 13:31
惹かれる山だ、三倉山?
三本槍と思われる山も見える。
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三本槍と思われる山も見える。
茶臼岳山頂からのパノラマ。
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茶臼岳山頂からのパノラマ。
山頂火口、意外に凹んでない。
山頂火口、意外に凹んでない。
剣が峰。よく見ると中腹北方面雪面にトレースがあるが引き返しているのがわかる。
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剣が峰。よく見ると中腹北方面雪面にトレースがあるが引き返しているのがわかる。
朝日岳。風が西から東に通り抜けるので、旭岳のこの斜面は雪があまり付かないようだ。
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朝日岳。風が西から東に通り抜けるので、旭岳のこの斜面は雪があまり付かないようだ。
綺麗だ。来てよかった。
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綺麗だ。来てよかった。
峰の茶屋跡避難小屋から那須町方面を見る。
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峰の茶屋跡避難小屋から那須町方面を見る。
噴煙をあげる茶臼岳。
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噴煙をあげる茶臼岳。
朝日岳。
大丸駐車場に着く。風ほとんど無し、気温マイナス3度。
大丸駐車場に着く。風ほとんど無し、気温マイナス3度。
日帰り温泉「那須山」平日16時以降は500円。
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日帰り温泉「那須山」平日16時以降は500円。
翌、1月11日朝の道の駅「友愛の森」。
翌、1月11日朝の道の駅「友愛の森」。
11日はMtジーンズスキー場でゲレンデスキーをする。
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11日はMtジーンズスキー場でゲレンデスキーをする。
14時過ぎにスキーを切り上げ帰宅する。那須町からの那須連山を見る。今日は風が強そうだ。昨日登って正解だった。
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14時過ぎにスキーを切り上げ帰宅する。那須町からの那須連山を見る。今日は風が強そうだ。昨日登って正解だった。

感想

厳冬期の山、特に3000M級の山は風が非常に強いことが多く、そのような時は登山しないのが鉄則。那須岳は2000Mにも満たないが、こと風に関しては3000M級の山と同程度あると思ったほうが良いです。あれだけ冬型が緩んだのに、午前中は稜線で10〜15M吹いてました。また森林限界が低く(1600M位)、森林限界を越しての行動が長いです。気温は、例えは2900Mの八ヶ岳(赤岳)に比べて5度程度は高いです。
茶臼岳なら滑落の危険が少なく、冬山初心者でも当日の天気ならいけるでしょう。ただし朝日岳は中級以上じゃないと危険です。風に煽られてバランスうを崩したら滑落します。岩場だったら雪面と違いピッケルの制動が効きませんので滑落は命取りです。朝日岳は風の弱い日を選んで登ることを推奨します。なお、ゴーグルがないと場所により砂が飛んで来て目に入ります。クサリ場の通過の難易度は風と雪のつき方の状態によって違ってくると思います。

当日の登山者は私を含めて4名、全員単独。私が2番手。1番目の登山者は私が峰の茶屋跡避難小屋に居た時、茶臼から下山してきました。雪面の硬いところのアイゼンあとは彼のでした。那須に詳しそうだったので聞いたら、剣ヶ峰の下りが少し悪いと言ってました。今日は写真がダメだからと言ってヒゲを凍らせて下山していきました。3番目の登山者は峰の茶屋跡避難小屋に居た時登ってきました。昨日、三本槍を目指したが時間切れで朝日岳で引き返し、今日再トライだそうです。スノーシュー持参で私より先に朝日岳に向かいました。確かに朝日岳から先はクラストしてれば良いが、ふきだまっていたらスノーシューがないと無理だ。彼は「朝日岳のクサリ場はそれほど悪くない、ただ風は昨日より今日の方が強い」と言ってました。4番目の登山者は当方の下山時に朝日岳分岐で挨拶をしてすれ違いました。

日本百名山 登頂一覧
http://www5f.biglobe.ne.jp/~teen2/100.html

YouTubeに動画をアップしました。朝日岳の登り、クサリ場、茶臼岳のシーンが入ってます。再生時間は1分16秒です。

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コメント

綺麗な那須の風景
綺麗な那須の山の写真拝見しました。
久しぶりこんな綺麗な那須の風景を見ました。
あと冬の朝日岳登頂ルートは剣ヶ峰の稜線を越して
朝日岳方面に行くんですね−
確かにあの斜面は、5月ごろに結構高度感がある雪渓になって何回か雪崩れるんでしょう…
貴重な情報と綺麗な写真ありがとうございました。
2012/1/12 20:48
RE:綺麗な那須の風景
写真見ていただきありがとうございます。
剣ヶ峰は、一応稜線が冬季ルートになってますが、しっかりしたトレースがあって、崩れる心配がなければトラバースしてもいいと思います。当日は雪がやらかくて崩れる可能性があったので直登しました。

冬期朝日岳のヤマレコってほとんどないんですよ。茶臼は結構あるんですが。それで、冬期朝日岳の計画している登山者のためになればと思って写真多めにアップしたんです。

来月は三本槍を予定しているので、晴れたら写真たくさん撮ってきます。
2012/1/13 2:09
はじめまして
素晴らしい山行記録、参考になります。
2012/1/18 20:04
RE:はじめまして
manabu3さん、初めまして。
山行記録が参考になったとのことで、光栄です。
コメントありがとうございました。
2012/1/21 1:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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