二軒小屋-笊ヶ岳-青薙山-池ノ平
- GPS
- 22:52
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 3,020m
- 下り
- 3,415m
コースタイム
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 10:50
- 山行
- 11:58
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 12:53
二軒小屋 0438
7/13標識 0540-51
転付峠 0637
転付峠水場 0646-58
転付峠 0715
林道終点 0802-14
天上小屋山 0957
生木割 1116-26
這松尾肩 1137
水場分岐 1207-17
椹島下降点 1306-15
笊ヶ岳 1355
テン場 1416-24
布引山 1529テント泊
10/16
布引山 0550
コル 0630-40?
所ノ沢越 0751-0823(水汲み)
高度計読み2250m0935-46
稲又山 1025
痩尾根 1052-1105
青笹分岐 1200
青薙山 1215-28
肩 1402-10
赤崩ノ頭 1442-43
池ノ平 1519-31
踊場 1625
青薙登山口 1707-14
畑薙大吊橋 1747-53
沼平 1844-1904
天候 | 10/15 曇りのち小雨 一時みぞれ、雪 10/16 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
畑薙ダムから東海フォレストリムジンバスで二軒小屋まで1.5時間ほど。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
二軒小屋-転付峠-笊ヶ岳-布引山:幼木も聞いていたほどうるさくなく、意外に歩きやすい。 布引山-所ノ沢越、稲又山-青薙山:一部注意を要する部分はあるが、まずまず歩きやすい。 所ノ沢越-稲又山:顕著な鹿道と交錯して、分かりにくい。(迷)記号のある稲又山近くのほうが目印が多い。 青薙山-池ノ平:肩までは稜線を、その下は目印を忠実にたどるのが良いみたい。 明瞭すぎる鹿道が四通八達しているので、足元を見ていても間違う。 池ノ平-登山口:急で、石が不安定で下りにくい。特に、小さな踊場直下はやや危険 ルートで以下の時間はGPSログが取れてなくて手入力、 15日:4:38-06:27、08:14-10:00、16日:08:40-10:48 また、以下の時間は正規ルートを外しています。 16日:13:06-13:47、14:48-15:06 後者に関しては、×印のついた線を平行に記しています。 (そのため距離標高のグラフがおかしくなっています) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地形図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
簡易アイゼン(使用せず)
|
---|
感想
昨年も同時期に計画したが、日和って実行できなかった白峰南嶺の南部。
今年最後のチャンスかもしれない。
(2019.4追記:翌2019年は二軒小屋ロッジが営業休止の為、決行して良かった)
ザックを畑薙ダムに下して沼平に駐車。歩いてダムに戻る。
ナンバー2629、笊ヶ岳号という幸先良い名前のリムジンバスに乗る。
椹島への車道がなかなか酷い。
聞けば、台風24号の被害により、畑薙橋のすぐ上手で10日近くも
車が通れなかったとのこと。1983年以来の大被害だったらしい。
また、この日の午前はまた大雨だったとのこと。
1時間半も掛かることを考えると、リムジンバスの代金3000円はさして
高いとも思えない。二軒小屋ロッジの宿泊者は4名。ドミトリィは私一人。
10/15
予定より早く出発し、7/13標識で休憩。丁度ヘッドランプ不要となる。転付峠から
水場に向かってわずかに下ると富士山が綺麗に見える。この日が初雪化粧(だったか?
吉田市発表)だそうだ。
近いと思っていたが、水場往復には休憩時間も含んで40分も掛かっている。
(これを考えると、這松尾南の水場利用のほうが有利だったかも)
稜線を南下。小さなトイレ、右へ二軒小屋への林道をわけ、最初の1ピッチは廃林道だが、
崩れているところも多い。
天気が少し悪くなってきたようだ。井川で昨日昼頃に確認したMSMによれば、この辺りでは
午前中に弱い降水が予想されていた。樹林帯の中だし大したことはないだろうと楽観。
休憩後の歩道は、狭いトラバース道と書いてあったが、それほど歩きにくくはない。
針葉樹主体で、カラマツの黄葉にはまだ早いが、部分的に広葉樹の紅葉が見える。
懐かしい早川町の道標、ついで静岡県の道標を見る。
天上小屋山0957通過、生木割1116到着、ぴったり予定通りだ。ガスっぽくなり、
霧雨模様になってきたが、雨具をつけるほどではない。
這松尾の手前はガレ場の上を歩き見通しが効くが、前方笊はガスに覆われ、
みぞれ混じりの小雨となり雨具上着用。
水場分岐1207も予定通りではある。休憩中に一時期雨が弱まり、鳥も鳴き始めたので、
MSMも頭にあり、止んだか..と一人つぶやいたら、逆に雨が強くなってきた。
それでも、止むかと思って雨具の下を付けるのが遅れたのが災いし、下半身が
いつの間にか、かなり濡れてしまった
笊山頂は写真を撮るためにザックを下したのみ。この時は霙でなく完全に雪だった。
積もるような勢いではなかったが...
テントの張れるコル付近で休憩。丁度、本山行で唯一遭った単独の方とすれ違う。
布引山到着も予定より10分早いだけ。本当に見事に予定通りだった。
それにしても、白峰山脈は本当にアップダウンが少ない。中央アルプスもそういわれるが、
それどころでない。広河内〜笹山間などは大雪山中央部をも凌ぐ平坦さだと思うし、
この日のルートも30分連続して登る所はないくらいだ。
携帯の電波が一番よく入るのは一番北のテン場のようなので、そこに張る。
テントを張るのにちょっと手間取る。今回新調したものは、昔のと形はほぼ同じなのだが、
色の違いとか、ちょっとしたことで勘違いしたり...。
もっと悪いのが、ザックのインナーバッグに使っていた大型スタッフバッグの
ハイパロンがすり切れていて、中身がかなり湿っていたこと。最近テン泊が少なくなり、
悪天候と重なることもさらになかったため、油断していた。
(そう思って新品を買っておいたのだが、それすら忘れていた)
ガスで乾かすにも、230gガスカートリッジしかなかった昔でなく、今は120gだから、
思う存分というわけにもいかない。雨も夜半まで全然やまない。
幸い、明日午前中は静岡山梨共に降水確率0%だ。
(実はこの日の予報も10%だったのだが。後で見ると平地でも降水があったようだ)
シュラフカバーも30年前の2レイヤーのもので、平均して何年かに一回しか
使わなかったが、経年劣化でこれもそろそろ変えどきのようだ
10/16
あまりよく眠れなかったが、3時半に起きて見ると星が出ていた。テントの撤収にも
手間取り、出発は結局6時近くになる。あまりにも濡れが酷いので、少しでも
乾かそうとテントとフライはザックの外に付けた。念を入れて固定したつもりだが、
布引崩れへの急な下りの幼木帯で、ものの20分位でフライを取られた。
戻って探したが、急斜面を転がって行ったのか、見当たらず。
布引崩れは、私の持っている数年前の山高地図では「厳重注意」とあったが、
それほどではない。所ノ沢越北の2150mPでワイヤーロープを横断するところで
目印を見失い、ワイヤーロープ沿いに下ってみたが、西へそれていくようなので左に修正して、
所ノ沢越着。(所ノ沢越から、水の補給に沢に下る途中で、先程のワイヤーロープに出会った)
ここから、今は通れない、中の宿吊橋への巻道が使えれば時間的には随分楽なのだが。
(道ではないが、稲又山北尾根を使えば何とかなるかと思う)
所ノ沢越から稲又山への登りは鹿道と交錯して、とても分かりにくい。
...というか鹿道のほうが顕著なのでどうしても間違える。所ノ沢越では山旅ロガーは
動作していたのたが、肝心なこの辺でGPSごと不調になった。ここは、登りであるし、
さして時間のロスにもならなかったと思うが。
2250mあたりから上は地形がややこしいので目印を忠実に追う。
(この辺りは、苦労せず追える位に目印がきちんとついている)
山頂稜線一段下をしばらくあるいてから、急傾斜を一息で稲又山。展望はない。
その先、ほどなく尾根が痩せて南が開け、富士山や、青笹へ向かう南嶺の稜線が見渡せる。
小笹平は確かに気持ちよさそうだ。青薙崩、山梨側の下から巻けそうじゃないか..
などと考えるが、これは青薙崩の場所を誤認していたため。ここでGPS測位が復活。
青薙山の登りにかかると再び青笹方面が見渡せる。ここで見た青薙崩は、
とても巻けそうになかった。GoogleMAPの航空写真では樹林が結構迫っていたから、
行けるかもしれないと、ちょっと期待していたのだが。
ここで、急下降する踏跡と何かの標識が下に見えたので、高度計の偏差もあって、
青笹分岐かと誤認したが、青笹分岐はなお10分ほどかかり、青薙山頂までは更に15分。
この時点で一時間以上遅れ。この山頂は稜線が三重くらいになっている、複雑な地形だ。
さて、青薙からしばらくは順調に下れたが、2200m付近から2181標高点あたりで、
しくじった(GPSログでも表現されている)。
地形図に誰かのトレースを書き込んでおいたのだが、書くときわずかにずれたか、
尾根の南側を巻く感じになっていて、かつ明瞭な鹿道も通っていたために支尾根に
巻き込まれて、余計な時間を食った。一旦ルートロスすると、紅葉やら、ダケカンバの
樹皮の剥がれやらが目印に見えたりして始末が悪い。
苦労して尾根に復帰したが、その尾根上の踏跡が薄くて途方に暮れた。ここでも
鹿道のほうがよほど踏まれている。「肩」で下向き矢印を確認。その後しばらくは
地形もはっきりしなくなるので、踏跡は信用せずに目印のみを信じることにする。
が、その目印も元々間遠な上に台風などでところどころ落下していて、追うのも
一苦労だ。またこの辺の下生えは、草は概ね食べつくされ、トリカブトとシダ類だけ
が残って異様だ。奥秩父の瑞牆山の中腹などが似ているか。
赤崩ノ頭まではルートロスなしでたどりついた。ここの展望は素晴らしかった。
しかし、次の目印が見当たらず、またルートが判らない。南側の窪地を適当に少し
下ってから、GPSで確認して北へ寄って行くと(一度ルートを横断してから)目印に
行きあたった。
急な下りを頑張って下ると池ノ平。ゆっくりしていきたいところだが、少し回復した
とはいえ、まだ1時間遅れ。それからの下りは転げ落ちんばかりの急坂で、かつ石が
不安定で下りにくい。
特に、踊場直下のザレ場の横断はヘッドランプの光では危険かもで、明るいうちで
良かった(林道に出る直前、薄暗くてわずかにルートロス程)。汗まみれになって、
1707、ほぼ日没と同時刻に林道に下り立った。当然間もなく日は暮れ、真っ暗な
中、沼平の車まではさらに一時間半。時間も体力もぎりぎりの一日だった。
これで山梨県境は、車道歩きの釜無川近辺を除けば、青笹山-青薙山間を残すことに
なったが、年々危険になっている青薙崩をどうするか?。昨年5月に敗退した
東河内林道から青薙の周回も、池ノ平からの夜になる可能性のある下りが厳しい
ことが判った(正直言って再度は通りたくない道だ)し、場合によっては残り部分は
割愛してこれで完了とすることも検討したい。
断念するとなれば、山梨県境の他、白峰山脈、糸魚川静岡構造線の完全踏破、
日本海太平洋横断の稜線通しへの補正(完全にするのはどのみち至難)等、いろんな
ものがすべて途切れてしまうのではあるが。
釜無川近辺は歩きましたが、青薙崩は結局断念して、2019年、北海道に
引越しました。この先、万が一状況が改善することがあれば、はるばる登りに行く
意欲はあります。(’23.5追記)
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