バリエーションで登る兎岳、中盛丸山、大沢岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 3,078m
- 下り
- 3,064m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:20
天候 | 両日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
釜沢-小渋温泉の橋まで:林道歩き(ところどころに崩壊箇所あり) 小渋温泉-広河原小屋:河床歩き、渡渉10数回 広河原小屋-福川二俣:本格的沢登り。 福川二俣-百間洞森の家:急斜面のザレ場+藪漕ぎで登りづらい。廃道跡やマークは全く見つからず。最低鞍部にたどり着くまで頻繁にGPSで位置確認。 百瞭郷垢硫-兎岳:メイン縦走路につき道明瞭。ただし大沢岳-百間洞森の家のダイレクトルートは一部崖に面した個所があり積雪期は危険。 |
写真
感想
大沢岳、中盛丸山、兎岳・・この赤石岳と聖岳という南アルプス南部の2つの高峰にはさまれた大変不便なエリアに未踏の100高山の3座が残っていた。
ここへ行くさまざまな方法を検討した結果、導き出したのが渋川を一気に百間洞山の家まで沢沿いに上ってしまうというプランだった。
メリット:‖沿いなので、給水の心配がない。ザックを軽くできる。
△海離魁璽垢賄肋弔多いが今の季節は一番の渇水期で渡渉上の問題が少ない。
縦走だとどうしても赤石か聖という3000m級を通過しなければならないが、沢沿いに山の家まで来てしまえば、あとは空身で3座に上って戻るだけだ。
づ豎ぅ侫レストのバスにお世話になる必要がない。
デメリット:‖沿いコースは道らしいところがほとんどなく、人も通らないところなので単独行は危険。⊇衢兒間がよくわからない。ひとつ間違えば日が暮れてからの渡渉も覚悟しなければならない。
ということで、人に勧めることはできないが、一応沢登りの心得のある私にはとてもチャレンジしがいのある1泊2日プランができあがった。
月曜に休みが得られたので、土曜の夕方に出発し、早めに現地に到着しようとした。
湯折まで入れると思いきや、先日の台風のせいか、林道が被害を受けていて釜沢どまりで、湯折までの片道3キロが追加になった。地図には小渋温泉の表記があるが現在は全くその存在は無くなってしまっている。ただ林道の終点には立派な橋がかかっていて、この橋を渡るとそこが河床歩きの始まりだった。延々と河床歩き2時間の末、広河原小屋に着いた。ここら辺から傾斜が出てきてバリエーションとしての沢登りのテクが必要になってくるが、滝と呼べるような箇所は二俣に1箇所あるだけだった。二俣の滝は高巻いて越すが、その次のチョックストンを越えるのにてこずった。このあたりが沢登りのハイライトで、その後は水のないざれた急斜面を峠まで登りつめる。日の当たらない北斜面なので、今朝?降った雪が残っていて冬山の様相であった。
山の家には15時過ぎに到着した。山の家の営業は9月末で終わっていて2Fの冬季開放部屋を使わせてもらった。雨戸が締まっていて中は真っ暗闇で、電気もマットも暖房もないが、大変清潔でありがたい存在である。こんな時期の利用者は自分だけだろうと思って寝ていたら、夕方縦走者の方がやってきたのには驚いた。聴くと彼は今日は赤石を越えてきて、明日は聖を越えてテカリ小屋を目指すとのこと。
2日め4時起床4時半出発、昨日の小屋までの登りが10時間かかったわけで、帰りを8時間、19時着とすると11時には帰路につかなくてはならない。6.5Hで大沢-兎間を走破しなければならない。まさに時間との勝負だ。北斜面に新雪が積もっているところもあるが、天気も良く、(南アルプスでこんなに晴れるのも珍しい)ほぼ予定時刻とおりの行程をこなした。
今回の旅のしんどさは北海道のカムエクの1.5倍程度だろうか。それでも翌日にはちゃんと出勤している私はサラリーマンの鑑といえよう。
これで残る100高山は16座となった。
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