南アルプス縦走&百名山達成～95聖岳96赤石岳97悪沢岳98塩見岳99間ノ岳100北岳

2024年09月16日(月) ~ 2024年09月20日(金)

• GPS: 42:24
• 距離: 68.1km
• 登り: 7,549m
• 下り: 6,729m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:27
• 休憩: 0:53
• 合計: 7:20

5:39 芝沢ゲート
6:52 6:53 易老渡
7:23 7:23 便ヶ島
7:31 7:52 聖光小屋
8:40 8:57 西沢渡
10:48 10:59 大木の広場
11:25 11:27 苔平
12:37 12:40 薊畑分岐
12:53 聖平小屋分岐
13:04 聖平小屋

2日目

• 山行: 6:36
• 休憩: 0:40
• 合計: 7:16

13:04 聖平小屋
7:03 7:03 聖平小屋分岐
7:20 7:21 薊畑分岐
8:12 8:15 小聖岳
9:10 聖岳
10:02 10:25 聖岳
11:08 11:09 聖兎のコル
11:48 11:49 兎岳避難小屋
11:59 12:02 兎岳
12:38 12:42 小兎岳
13:28 13:35 中盛丸山
13:46 13:47 中盛丸山・大沢岳間分岐
14:18 百間洞山の家

3日目

• 山行: 8:47
• 休憩: 0:46
• 合計: 9:33

5:47 宿泊地
6:29 6:29 百間平
7:54 赤石岳避難小屋
8:29 8:30 赤石岳
8:40 8:41 赤石岳・小赤石岳間分岐
8:57 小赤石岳
9:05 9:06 小赤石岳の肩
9:31 9:31 大聖寺平
9:53 10:12 荒川小屋
11:03 11:06 お花畑（荒川前岳南東斜面）
11:34 11:35 中岳
11:47 11:48 荒川中岳避難小屋
12:34 12:40 悪沢岳
13:16 13:31 荒川中岳避難小屋
13:33 13:34 中岳
13:47 前岳
15:08 15:08 高山裏縦走路水場
15:23 高山裏避難小屋

4日目

• 山行: 11:00
• 休憩: 0:44
• 合計: 11:44

15:23 高山裏避難小屋
6:04 6:04 板屋岳
6:09 6:11 板屋岳の肩
6:27 6:28 瀬戸沢の頭
6:33 大日影山
7:47 7:53 小河内岳
8:26 8:29 前小河内岳
8:58 9:02 烏帽子岳
10:42 10:45 塩見・烏帽子分岐
11:33 11:34 本谷山
12:46 12:59 塩見小屋
13:51 13:51 塩見岳西峰
13:56 塩見岳
14:15 14:17 北俣岳分岐
14:37 14:38 雪投沢源頭水場下降点
14:47 14:48 2719ケルン
15:04 15:07 北荒川岳キャンプ場跡地
15:14 15:21 北荒川岳
16:04 16:05 新蛇抜山
16:17 16:18 竜尾見晴
16:50 16:50 安倍荒倉岳
17:15 熊の平小屋

5日目

• 山行: 6:30
• 休憩: 0:40
• 合計: 7:10

17:15 熊の平小屋
6:16 6:18 三国平
7:10 7:11 三峰岳
7:46 7:46 間ノ岳
8:20 8:21 中白根山
8:50 9:04 北岳山荘
9:23 9:24 トラバースルート分岐
9:45 9:48 吊尾根分岐
10:17 10:20 北岳
10:31 10:31 両俣分岐
10:39 10:48 北岳肩ノ小屋
11:00 11:02 小太郎尾根分岐
11:08 11:08 草すべり分岐
11:48 11:49 白根御池小屋
12:17 12:18 第二ベンチ(2059ｍ)
12:29 12:30 第一ベンチ(1880ｍ)
12:43 12:44 白根御池分岐
12:54 12:55 旧広河原山荘
12:58 広河原インフォメーションセンター
12:58 ゴール地点

天候

9/15夜から大雨
9/16朝まで大雨
9/17曇り
9/18 14時～17時頃　暴風雷雨
9/19 曇り強風

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

行きは甲府駅にマイカーデポ
17:26 甲府駅～23:00 平岡駅
4:00 予約制タクシーで芝沢ゲート　18000円
帰りは南アバスで広河原～甲府駅　2700円

コース状況／危険箇所等

荒川三山の前岳は崩落しており登頂不可

写真

9/16 5:40

9/16 5:41

9/16 6:52

9/16 6:59

9/16 7:51

9/16 7:51

聖光小屋は営業中

9/16 7:59

修復用のトロッコ架線か

9/16 8:15

仮設

9/16 8:32

とても大変

9/16 8:33

9/16 8:45

この水量なら渡渉のほうがよっぽど楽だったなあ

9/16 9:01

小屋跡

9/16 10:05

ヒル？

9/16 11:32

9/16 12:37

尾根ながかった

9/16 12:37

9/16 12:53

9/17 8:12

その姿圧倒的

9/17 8:12

9/17 8:23

9/17 9:02

9/17 9:07

9/17 9:13

濡れたものを干す

9/17 9:19

9/17 9:26

9/17 9:35

9/17 9:35

9/17 9:41

9/17 11:44

9/17 11:55

聖〜百間洞の3連山がキツい

9/17 12:39

9/17 13:06

中盛丸山

9/17 13:26

9/17 13:27

9/17 14:18

9/17 14:18

9/17 15:09

テント乾くまで外飯

9/17 15:09

9/18 5:44

9/18 6:31

9/18 6:40

最高の稜線漫歩

9/18 6:40

9/18 6:48

9/18 6:49

9/18 7:04

赤石岳への登り

9/18 7:04

パノラマ写真
左奥から悪沢岳〜赤石岳〜聖岳

9/18 7:41

9/18 7:41

9/18 8:25

雷で標識割れたらしい

9/18 8:29

9/18 8:30

赤石岳〜悪沢岳稜線

9/18 8:30

富士山きれい

9/18 8:48

9/18 8:59

9/18 9:08

9/18 10:11

荒川小屋

9/18 10:49

悪沢岳登りから振り返り

9/18 10:58

保護柵？

9/18 11:11

9/18 11:26

9/18 11:34

9/18 11:34

9/18 12:17

レリーフ

9/18 12:18

悪沢岳→中岳

9/18 12:32

9/18 13:30

9/18 13:49

前岳

9/18 13:49

足元が脆い

9/18 13:55

断念

9/18 13:55

9/19 4:20

2回は汲みにいきたくない

9/19 5:25

小屋はきれいだった

9/19 7:29

雷鳥

9/19 7:29

3羽発見

9/19 7:44

9/19 8:04

小河内岳の稜線

9/19 8:13

9/19 8:57

9/19 9:29

ここも水場遠い

9/19 10:01

9/19 10:01

9/19 12:59

塩見小屋→西峰

9/19 13:31

9/19 13:50

9/19 13:53

このあと雷雨

9/19 16:59

9/19 17:03

9/19 17:14

仏のような小屋

9/19 17:40

蘇生

9/19 17:47

お米は炊き立て、おひつからお代わり自由！！

9/20 5:30

9/20 5:47

本当にありがとうございました

9/20 6:13

農鳥岳

9/20 6:29

富士山！

9/20 6:33

三峰岳

9/20 7:06

9/20 7:06

富士山の山小屋バイトしたあと南ア縦走してた方。25kg以上

9/20 7:09

9/20 7:13

中央アルプス

9/20 7:44

立てないほどの風

9/20 8:33

9/20 9:03

9/20 9:04

9/20 9:04

9/20 9:13

9/20 10:02

9/20 10:03

百名山達成！！ブーツは水没

9/20 10:15

9/20 10:37

下界は晴れてそう

9/20 10:38

1週間前の鳳凰が見える

9/20 10:38

広河原ロータリー

9/20 10:39

オベリスクはっきり

9/20 10:39

さらば

9/20 10:40

吹き飛ばされそうな立地

9/20 10:49

9/20 10:49

5日間ありがとう

9/20 10:55

9/20 11:33

白根御池

9/20 11:33

9/20 11:47

9/20 11:47

9/20 12:54

ただいま

9/20 13:35

バス1時間前に到着できたので北岳カレー

9/20 16:57

駐車場料金は700円×6日間

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

maxalliance

80を越えたあたりから百名山に憑かれるようになってしまい山の選定に苦労した。純粋に登りたい山に登っていた原初の動機を取り戻すためにも終わらせなくてはならない

・アクセス
南ア縦走の難易度は、累計標高だけでなくアクセスもハード
静岡側沼平ゲートから茶臼小屋→一昨年光岳ピストンで一度登っているので、せっかくなら別ルートを使いたい。というか静鉄ジャストラインが8月で終わっていた
東海フォレストバスで椹島下車、そこから聖平小屋→この民間会社が曲者。バス乗車出来るのは、椹島ロッジか稜線上の管轄小屋の宿泊者のみ。最低素泊まり9000円～。テント泊不可。椹島まで歩く人もいるが20km7時間と、丸一日かかる
長野側芝沢ゲートから聖平小屋→新宿からまいにちアルペン号が出ており、バスで飯田までいき、シェアタクシーに乗り換えて芝沢へ輸送してくれる。消去法的にこれかな。ネット予約して後半のタクシーだけ利用することにした

・山行日程
9/14
100座目は北岳と決めていたので、縦走前に鳳凰を日帰り。ところが、まいにちアルペン号より「乗客がお客様一人の為催行キャンセルとなりました。タクシー会社とは個人で交渉して下さい」とのメールが…失意のままに道の駅白根で車中泊

9/15
車を甲府にデポし、電車で天竜峡を南下、静岡県境付近の平岡駅へ半日かけて飯田線50駅以上乗り続ける。鬼。後半は自分と車掌だけで2時間ほど過ごした、何も起きないハズはなく…無人の平岡駅ホームで野宿

9/16 芝沢ゲート～聖平小屋ツェルト泊
タクシーで下栗の里を経由し芝沢ゲートに到着。そこから林道4時間ほど歩いて登山口。聖光小屋より先の道は補修中の為通行不可とあったが、自己責任で通行してるレコが多数あり、自分もそれに則った。崩壊箇所には仮設橋ができていた。それよりも、尾根取付きの西沢渡に掛けられた人力ゴンドラがよほど苦労した。たまたま居合わせた男性2人組と協力して対岸へ渡った。手袋なくてマメや出血できた。水量次第で渡渉した方が良さそう。そこから標高差1200mを登り、聖平小屋でツェルト泊。夜、予報にない土砂降りの雨が降り注ぎ、体とダウンジャケットがずぶ濡れになり殆ど寝れなかった

9/17 聖平～百間洞小屋ツェルト泊
濡れ道具の片付けに難渋して7時出発。聖岳山頂で道具干してる間に奥聖岳をピストン。荒川小屋泊予定が百間洞に変更。幕営地が少し離れてはいたが快適なテン場だった

9/18 百間洞～高山裏避難小屋泊
唯一の好天日。赤石岳への登りはなだらかで気持ちの良いトレイルだった。荒川三山(悪沢岳、中岳、前岳)への登りは、保護柵？内を通過した。中岳避難小屋に荷物を置いて悪沢岳ピストン、直下がガレていた。前岳は、崩壊が進んでおり登頂不可。少し覗きに行ったら、土がサラサラ崖下へ落下しており、山頂が倒壊するのも時間の問題な気がした。高山裏は、管理人不在で料金箱も設置されてない。雨降ってきたので、同じくテント予定だったご夫婦と3人で小屋泊した。水場が遠く、往復30分ほど。ヤマレコにメモされていた小屋手前の水場で確保しておくべきだった。

9/19 高山裏～熊ノ平小屋泊
小河内岳で一瞬晴れたものの、三伏峠まで濃霧が続いた。峠の水場は高山裏よりは近く、往復20分ほど。峠から熊ノ平まで7時間と長距離のため、どうするか思案。たまたま電波が繋がり、雨予報が17時すぎだったのでカプラ2個啜って塩見を超えることにした。14時山頂越えたころ、ポツポツきたと思った数分後に、雷鳴轟く暴風雨に急変。熊ノ平までほぼ森林限界上のため逃げ場無し。金属類のカラビナを破棄し、ハイマツに合わせて屈みながら歩くこと3時間、死ぬ思いで小屋に逃げ込んだ。テント予定者も全員小屋泊に切り替えていた。ここまで98座、日帰りorテントor避難小屋利用を貫いてきたが、12000円で命を買った。Wi-Fiあり、ストーブあり、とても暖かかった。カレー、焼きそば、ビールを流し込みベホマを唱えた。低体温症でストック持つこともままならなかったが、指先がみるみるうちに血色良くなるのがわかった。女性のご主人もとても温かい方で、小屋ってこんなに居心地の良いものなんだと思った。

9/20 熊ノ平～広河原
雨は止んだが風は相変わらず。稜線はまともに歩けず、同泊した20代男性と壁役を交代しながら三峰岳登頂。彼は仙塩尾根より北沢峠へ下山するため、同行時間は短かったがとても面白い話を聞けた。間ノ岳山頂では、風速20mを超える突風にあおられた。北岳山荘から北岳の稜線は岩場とガレが多く、岩陰で何度も風をやり過ごしながら進んだ。夏山としては今までで最も過酷な日に100座目北岳へ登頂。晴れていれば、日本2位北岳から1位富士山と3位間ノ岳を撮れるベストショットが期待できたのだが。白峰三山はきっとまた来ると誓い、いよいよ下山開始。肩の小屋あたりでは大分風がマシになり、小太郎分岐以降は樹林帯に入り、いつもの蒸し暑い夏山に戻っていた。この日登っていく人達は無事に登頂できたのだろうか

・ギア
テント→MSRハバハバ1800gからファイントラックのツェルト2ロング300gへ切り替え。練習しておいたが、ストック併用、ペグダウン10ヶ所必須でありやはり設営時間は多少かかる。底があいてるから、グランドシートを敷いても虫も雨も侵入する。ツェルトで冬山やる人もいるので、工夫の余地はあるのだろう。ただ、今回のような大雨ではなす術なく、シーム処理しても室内は水浸しになった
寝袋→モンベル#3からseatosummitシュラフカバーへ切り替え。厳冬期用メリノウールのベースレイヤーを着ればなんとか寝れるレベル。寒さ耐性弱い人はやはり寝袋が無難
バッテリー→5日間電波入らなさすぎてほばフライトモードにしておいたおかげで、10000mAで4日間もち、20000mAはほぼ使わずに済んだ。

・総評
聖平側から見る聖岳は圧倒的山容だった。トッタベツ岳から見る幌尻岳を彷彿とさせた。赤石岳は百間洞側からは素晴らしい稜線歩きを楽しめた。満を持して夏休みを取得したが、台風直撃でもないのにこれほど悪天に見舞われるとは思わなかった。けどたくさんの人と話したし、みんな玄人だから面白い話も沢山聞けた。南アルプスに来る人は変わった人が多かった笑
とにかく百名山達成できて一安心、これからは高峰に限らず里山や沢登りなども楽しんでいきたい