初冬の尾瀬縦走〜凍りついた尾瀬ヶ原を抜けて燧ケ岳から至仏山へ
- GPS
- 48:26
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 1,699m
- 下り
- 1,806m
コースタイム
- 山行
- 0:56
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:57
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:30
天候 | 雨→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
北千住6:42−9:22会津高原尾瀬口(リバティ会津101号, 2430円) 会津高原尾瀬口駅前9:50−11:50尾瀬沼山峠(会津高原バス) ※バスは尾瀬横断バス乗車券を利用しました。帰りのバスを含めて4940円。 【帰路】10/22 (MON) 鳩待峠13:40−14:15 戸倉BT(鳩待峠シャトルバス) →(尾瀬ぷらり館立ち寄り湯)→ 戸倉BT15:12−16:29沼田駅(路線バス) 沼田17:04−17:50高崎(上越線, 760円) 高崎18:00−18:26大宮(あさま628号, チケットばら売り2550円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【沼山峠バス停−尾瀬沼キャンプ場】最初から最後まで木道が整備されています。雨だったのでツルツル。体幹が鍛えられました。 【尾瀬沼キャンプ場】完全予約制だけにテントサイトは広い一区画を独占できるので、予約さえ取れれば混雑とは無縁の静かな夜が保証されます。今期は10/20泊で営業終了とのこと。 【尾瀬沼キャンプ場−長英新道−燧ヶ岳】マナイタグラ(燧ヶ岳手前のピーク)の前後は岩稜帯です。前日、山頂付近が雪だったため積雪しており、特にマナイタグラから燧ヶ岳へ側の下りは凍結路でした。 【燧ヶ岳−見晴キャンプ場】こちらは標高が高い所は問題ないのですが、中盤以降がコースタイム一時間半程に渡ってひたすらドロドロ地帯です。 【見晴キャンプ場】ペグもよく刺さり、平坦な土及び芝のキャンプ場。800円。水洗トイレも水道も目の前で快適。近くの水道は要煮沸ですが、燧小屋の消毒済み水道を使わせてもらえました。営業は10/27泊まで。 【見晴キャンプ場−山ノ鼻】尾瀬ヶ原を横断する有名なあの木道です。早朝は凍結していて滑りやすかったです。山ノ鼻の小屋は今期の営業を終了していますが、トイレは使えました。 【山ノ鼻−至仏山】このルートは登り専用で下山には使えません。前半の滑りやすい木道、中盤のゴーロ帯は要注意です。至仏山一帯の岩は黒光りしていてツルツル。乾いても滑るので、濡れていると極悪です。一方、山頂付近は植生保護の為に階段が整備されていて楽々。 【至仏山−鳩待峠】小至仏山まではガレ場、そこから先は鳩待峠まではフル整備と言っても良いくらい殆どの区間が階段か木道です。傾斜の付いた木道が多く、乾いていない時は難儀しそう。 |
その他周辺情報 | 鳩待峠連絡所(戸倉BT)から見える尾瀬ぷらり館で立ち寄り湯を戴きました。500円。こぢんまりとした内湯と露天風呂があります。ドライヤーもありました。ベンチはありますが,休憩コーナーやレストランはありません。泉質は薄い硫黄泉というところで可も無く不可も無しと言った所でしょうか。 |
ファイル |
【後日の参考用】10/20(SAT)燧ヶ岳の天気と気温
(更新時刻:2018/11/10 07:45)
【後日の参考用】10/21-22燧ヶ岳の天気と気温
(更新時刻:2018/11/10 07:46) |
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
アームカバー
長袖インナー
厚いフリース
レインウェア上下
タイツ
夏ズボン
靴下
グローブ
替え手袋
アウター手袋
防寒着(ダウン上)
ゲイター
簡易滑り止め
帽子
靴
ザック
朝昼夜ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
テント
マット
シュラフ
ハクキンカイロ
身体ふき
燃料
バーナー
ストック
カメラ
スマホ
ラジオ
着替え(下着)
|
---|---|
備考 | 木道が滑りそうだったので、mont-bellのリバーシブルグリッパーを購入し、使ってみました。表側が木道用の滑り止め、裏側は凍結路用のスパイクが付いていて、その名の通り両面で使い分けが出来るというのが触れ込み。しかしながら、木道用の滑り止めの効果は微妙。安心感はまるで無かったです。しかも、木道でない所を少し歩いたらもう磨り減って使えなくなってました。一方、凍結路用のスパイクは今回の凍結路で効果抜群でした。とは言え、木道に使わないなら安定のチェーンスパイクをオススメ致しますけど。 |
感想
今シーズンはお盆までは酷暑に苦しめられ、お盆以降は長雨にと、なかなか天気に恵まれませんでしたが、今期締めのテント泊縦走として、もう冬を感じさせる尾瀬を歩いて参りました。
初日の土曜日は午後から雨の予報に、テントを張るまではどうにか持ってくれないかな、という淡い期待も到着時には既に雨。電光石火のごとくテントを設営し潜り込んだものの、ネットはなんと圏外。やることもなく、雨の中周辺を散歩して、学生時代に良く聴いていたラジオ番組がまだやっていた事に感動しつつ、7時には寝てしまいました。
翌朝は3時半に目を覚まし、期待をこめて外を覗けば満点の星空がきらめくお天気に。誰もいない真っ暗な大江湿原まで行って、大好きな星空観察を楽しめました。ただ、テントに戻ってからが大変で、昨晩の雨がすっかり凍りついてカッチカチ。フライと本体を繋ぐバックルが凍結して外れない事件が発生したりで撤収に手間取りました。冬はテントの状態をまず確認してから、活動した方が良いなと、これは今後に生かせる貴重な体験かも。
で、待ちに待った青空の下の大江湿原や燧ヶ岳からの360度ビューは紅葉最盛期を過ぎた中でも十分見応えがあるものでした。見晴への下山ルートは噂通りのドロドロ地帯でしたが、先人のレコ情報のお陰もありスパッツを着けて挑んだお陰で大きな被害を被る事なく無事通過。やはり事前情報は重要ですね。
二日目の朝も氷点下で、夜明けと共に出発すれば、朝靄が漂い凍てつく尾瀬ヶ原の風景はまさに無二の世界。素晴らしい風景は早朝にあり、という最近の経験を改めて感じました。至仏山へのコースは単調でキツかったですが、ブロッケンを初めて観ることが出来て良かったです。
オフシーズンとなった人の少ない静かな尾瀬を堪能し、気持ちよくこのシーズンを終える事が出来ました。来シーズンは良い天気に恵まれますように。
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