檜洞丸・蛭ヶ岳(西丹沢ビジターセンターBS〜平丸BS)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,933m
- 下り
- 2,073m
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
通算4度目の訪問となった丹沢。初めて訪れる西丹沢へは、新松田駅からバスに揺られて1時間余り。バスは途中、玄倉に立ち寄る。その辺りの車窓から見えたのが、今日最後の富士の姿だった。
ビジターセンターからしばらく車道を歩き、沢沿いに檜洞丸への登山道に入る。ゴーラ沢から、いよいよ本格的な登り。クサリやハシゴなど、両手も使いながら登る必要があるので、今日はポールは蛭ヶ岳まではザックに控えたまま。石棚山稜の道を合わせて、なだらかな木道を登り切れば檜洞丸。晴れていれば展望が開けるはずの山頂だが、晴れ一色だった天気予報の割に雲が厚く、雲しか見ることができなかった。
檜洞丸からの下りは、これまでとは変わって、木段ではなく、えぐれがちな細く滑りやすい下り坂。一気に高度を下げて、沢を乗り越えながら、今度は一転、臼ヶ岳へ登り返す。なだらかな尾根筋が見えてからも、なかなか山頂が近づかない。何とか登り切れば、正面に蛭ヶ岳が美しい山稜を露わにしてくれる。蛭ヶ岳の山頂は青空の中で、眺望にも望みを持つ。
ミカゲ沢の頭を越えて、最後の登りはクサリが連続。蛭ヶ岳名物の野茨のトゲも容赦なく待ち構える。しかし、山頂が近づくにつれ、ガスが谷筋を駆け上がり、たどり着いた山頂からは、一面の白しか望めなかった。蛭ヶ岳は、2回目となるこの日も微笑んではくれなかった。
蛭ヶ岳から平丸のバス停までは、標準タイムは3時間50分だが、午後ただ1便のバスに間に合うには、3時間で歩く必要がある。計画段階でコースタイムを1時間短く見積もってしまっていたツケが出てしまったが、ポールの力も借りて、先を急ぐ。
原小屋平から姫次の間は、登山道上に倒木が多く、何度も迂回を余儀なくされる。姫次でも、富士山の姿は雲に隠されてしまっていた。黍殻山の長大な尾根を巻きながら早足で歩き、平丸分岐で、何とか標準コースタイムに追い付いて一安心。
しかし、平丸への下山路は、倒木のオンパレード。幾重にも倒木が道を塞ぐように倒れている箇所もあって、ヤブを迂回していると心が折れそうになる。
道志みちは、台風による大規模な土砂崩落の影響で、平丸から先は全面通行止めが続いている。バス便も平丸で折り返し。年内の復旧は難しいようだ。平丸バス停は何もない寂しいところだが、200mほど荒井バス停まで下れば、自販機にはありつける。
今回は、計画段階から標準コースタイムの計算を誤り、体力的に厳しく、眺望も満足には得られず、反省点が多い山行となってしまったが、蛭ヶ岳には、いずれ3度目の正直で晴れやかな眺めを提供してほしいものだ。
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