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Yamareco

記録ID: 165185
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

ラッセル山行 西ギボシで撤退(編笠山〜権現岳)

2012年01月28日(土) ~ 2012年01月29日(日)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:46
距離
11.6km
登り
1,347m
下り
1,319m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:28
休憩
0:44
合計
7:12
距離 6.1km 登り 1,203m 下り 150m
10:03
10:04
10
10:14
10:16
37
10:53
272
15:25
16:06
38
16:44
2日目
山行
6:58
休憩
1:09
合計
8:07
距離 5.5km 登り 152m 下り 1,203m
6:15
72
青年小屋
7:27
7:29
76
ノロシ場
8:45
8:50
100
西ギボシ
10:30
11:19
49
12:08
12:12
65
13:17
20
13:37
13:38
4
13:42
13:43
18
14:22
ゴール地点
1日目:富士見高原〜編笠山〜青年小屋(冬期小屋泊)
2日目:青年小屋〜のろし場〜西ギボシ(敗退)〜青年小屋〜編笠山〜富士見高原
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
※富士見高原登山口は、登山者用駐車場があります。
※観音平登山口は、冬期は観音平入口から先は通行止めです。
コース状況/
危険箇所等
・富士見高原〜編笠山
 山頂直下の岩場以外は樹林帯が続きます。
 前半は緩い登りで、アイゼンは装着せずシャクナゲ公園でアイゼン装着しました。
 山頂直下の岩場は、雪と岩が混じっていて歩きにくい状態です。

・編笠山〜青年小屋
 青年小屋付近に岩場、あとは樹林帯です。
 富士見高原〜網笠ルートに比べるとトレースは期待できないかも。
 今回、ワカンがなければ通れなかったと思います。

・青年小屋〜西ギボシ(撤退)
 トレースなし。ノロシバ迄、西ギボシ直下あたりは雪量が多く
 股下あたりまで浸かります。

※GPSは2日目青年小屋〜西ギボシは記録なしです。
いきなりですが、編笠山到着の図
2012年01月31日 03:27撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1/31 3:27
いきなりですが、編笠山到着の図
編笠山を登る。下界も積雪が多い
2012年01月31日 02:36撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1
1/31 2:36
編笠山を登る。下界も積雪が多い
編笠からの下り開始地点。登山道が雪庇に埋まってます
2012年01月31日 02:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1/31 2:23
編笠からの下り開始地点。登山道が雪庇に埋まってます
編笠の樹林帯を抜けると、青年小屋と権現岳がよく見える
2012年01月31日 02:40撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
3
1/31 2:40
編笠の樹林帯を抜けると、青年小屋と権現岳がよく見える
青年小屋に宿泊。小屋内の容赦ない冷え込み。ほぼマイナス20℃
2012年01月31日 02:08撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1/31 2:08
青年小屋に宿泊。小屋内の容赦ない冷え込み。ほぼマイナス20℃
翌日はトレースない雪面を進みます。
2012年01月31日 02:25撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1/31 2:25
翌日はトレースない雪面を進みます。
朝焼けの編笠山
2012年01月31日 03:25撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
6
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朝焼けの編笠山
ラッセル最後のきついトコ。朝陽をバックに登る
2012年01月31日 02:34撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
4
1/31 2:34
ラッセル最後のきついトコ。朝陽をバックに登る
森林限界を超え、西ギボシに向けて登る。
2012年01月31日 00:02撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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森林限界を超え、西ギボシに向けて登る。
お約束のアングル
2012年01月31日 01:59撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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お約束のアングル
ナイフリッジとギボシ、権現岳
2012年01月30日 23:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
6
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ナイフリッジとギボシ、権現岳
青ナギがキレイに見えた。ここから見ると結構斜度あるように見えるな〜
2012年01月31日 02:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1/31 2:30
青ナギがキレイに見えた。ここから見ると結構斜度あるように見えるな〜
敗退地点付近から。雪崩れた跡もありますね
2012年01月31日 02:08撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
3
1/31 2:08
敗退地点付近から。雪崩れた跡もありますね
敗退。ナイフリッジを戻る
2012年01月30日 23:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
2
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敗退。ナイフリッジを戻る
風をしのげる樹林帯で一休み
2012年01月31日 02:26撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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風をしのげる樹林帯で一休み
何気なく自分のピッケルを撮影。これが役にたったのは、30分間くらい(笑)
2012年01月31日 02:27撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1
1/31 2:27
何気なく自分のピッケルを撮影。これが役にたったのは、30分間くらい(笑)
編笠山を登り返す。
2012年01月31日 02:32撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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編笠山を登り返す。
彩雲がみえました
2012年01月31日 02:07撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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彩雲がみえました
編笠山で記念撮影(t-kinjou)
2012年01月31日 02:15撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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編笠山で記念撮影(t-kinjou)
編笠山で記念撮影(stk)
2012年01月31日 02:14撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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編笠山で記念撮影(stk)
殺人道具のようなつらら
2012年01月31日 02:13撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1
1/31 2:13
殺人道具のようなつらら
撮影機器:

感想

久々の登山(といっても年末以来1ヶ月ぶりだが)。ここんとこ平日の疲れが取れず、中々山に行く気になれなかった。行く気になったときは寝坊するなど、タイミングが合わず。そのまま運動不足になり寒さと血行不良なのか、背中がコリまくってこれはイカン!という事で体にムチ打って行ってきました。
当初予定は、うちの仲間8人で権現岳。ところが仕事の都合がつかないとか、体調イマイチとかで直前キャンセルが相次ぎなんと参加は2人(笑) うちの業界よくある事なのだが、さすがに驚いた。
ま、中途半端な決意できても厳しい冬山ではパーティーの統率にも影響するので、そのへんはハッキリした方がいい。元から最少実施人数を2人で考えてたので装備計画だけ見直し決行。重量分散が出来なくなるのは痛いが、行動はこまわりが効く。
富士見から入山。編笠山を経て青年小屋にテン泊予定。小屋が空いてればそっちでもいいかなというつもりだ。
今回は関東で大雪が降った後なので、かなりの積雪量を見込んだ装備とした。あとは権現の南尾根がどんな感じかあまり情報収集出来なかったので、とりあえず20mロープ含めた最低の登攀用具だけは保険として持参。なんだかんだで19kg近いザック重量となった。

初日
編笠山は初アタックだ。そこそこアプローチが長いルートだ。直下からは隙間の多い岩場となる。風が強い場所なので積雪が少なくて、雪が詰まりきっていない感じで歩きづらい。登っている間、ずっと強風に叩かれる場所だ。とはいえ、日が出ていたのでそれほど寒くはない。編笠の頂上まで行けば逃げ場がありホッと一息付けた。頂上にはなんとテントを張っている人がいた。
我々は青年小屋を目指すべく北の登山道を進もうとするが、、、登山道に、、雪庇が出来ているではないか!これは激しいラッセルになるか!?これがあるから、テントの人はここを幕営地に選んだのかな? 試しに取り付くと、案外堅くてワカンなしでもいけるか?と一瞬期待したが少し進むと全然ダメ。腹くらいまで埋まり、t-kinjouにワカン要請(笑)
今まで何度もワカンを持っていって使わずじまいだったt-kinjouは楽しそうだ。自分は2番手でワカンなしで進んだ。スコップの中央部を持ち、拳を雪に突き立てると浮力が得られる。何も無いよりは沈みが減るのでいいかも。
下りなのでラッセルもそれほど厳しい感じはしない。
最初はどうなる事かと心配したが、大幅なロスはなく青年小屋に到着。観音平からのパーティー2人がいるのみであった。
この日は、避難小屋が一杯だった時に備えてテントも持ってきていたが、使わないですみそうだ。小屋は、2シーズン前にここを訪れたときには無かったような立派な避難小屋が! 中もキレイで気持ちよかった。ただ、、当然暖房は無いので中は寒い。調理のストーブくらいでは温まるはずもなく、夜中には小屋内がマイナス20℃まで下がり、厳しい夜となった。

翌日は4:30起床で6:00出発を目指す。結局は6:20くらいのスタートとなった。天気はメテオテックのヤマテン予報通りよさそうだ。今日はスタートからトレースがない登りのラッセル。自分がワカン担当になった。激しいラッセルは実はというと、初冬山登山の八ヶ岳以来だ。2005年の1月に天狗岳に行ったのだが、、運がいいのか悪いのか、その後の八ヶ岳では中々出会えない雪量で、なんと4時間で1kmしか進めずフォースドビバークとなったのだ。初冬山で(笑)
あれにくらべりゃ、ワカンもあるし楽なもんだ。とはいいつつ年も取ってる(笑)ので、ラッセル中はさすがに息が切れる。最後は雪庇状の急斜面を切り崩してのろし場付近に到着。稜線なので雪が少ないかと思いきや、まだまだ深くて西ギボシ取付きまでは外せなかった。
さて、ここからが楽しい雪稜での行動なのだが、今回は引き返し時間を短めに設定していた。あまり遅くなって体力を使い切っても運転が大変だし、翌日の仕事にも影響するし。という事で、西ギボシには到着するもカッコいいピークであるギボシ、もちろん権現岳にもいかず撤退を決断しました。結果論としては、かなり早い14時に登山口まで戻ったので、権現岳もいけたかな〜。ま、ただそれは結果論でしかないので別に後悔はない。西ギボシ付近では阿弥陀〜中岳、横岳の景色も味わえたし、ナイフリッジもあったからだ。登攀用具を持ってきて使わずじまいだったのはちょい残念だが、それは仕方なし。
帰りは日も高くなりそれほどキツい寒さを味合わず楽しい稜線歩きを楽しみました。
以上、ひさびさの登山レポートです。
そうそう、登山中に年をとってしまいました(笑)



赤岳以南の八ヶ岳は夏冬含めて今回初。
ルート以外にも幾つか初体験してきました。

●ワカン初体験。
編笠山から青年小屋は、ノートレース。
しかも、山頂直下は新雪で胸下までズブズブ。
ここでワカンを使用します。それでも膝から股下あたりまで沈み込みます。
くだりなので、わりと強引に足を持っていく感じで降ります。
スノーシューほど軽快感は無いですが、ザクザクと新雪を歩くのは気持ちが良いもんです。
ラッセル攻略にワカンは心強いと改めて思いました。

●冬期小屋初体験(タイベックも初体験)。
青年小屋は冬期小屋。
畳み敷きの小屋は、新しい感じで広くて快適。と言いたいところですが、
この夜の室内気温はマイナス20度。
ガス缶プロパンミックス(寒冷地仕様)ではトロ火で役に立ちませんでした。。
シュラフの外は、コンタクトを含めて凍り付いてました。。。

また今回は、銀マットの替りにタイベックを持っていったのですが
さすがにこの寒さで、、役に立ったかわかりませんでした。
#背中からの寒さを感じずに寝れたので、良かったのか、鈍感なのか。。。

●化繊インサレーション初体験。
以前、霧雨での行動着でインナーでグースダウンを使ったら(←馬鹿)、雑巾よりも
大量に水が絞り出る悪夢を経験(しかも、エスケープの無いトムラウシのヒサゴ沼で)してから
買い換えたいと思っていました。
今回は、ラブの化繊インサレーションを準備。
さすがに、この時期だと雨の中とは行きませんが、行動中でも安心して着ることが出来ました。

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コメント

お疲れ様でした。
午後から登ってこられたお二人ですよね?多分お会いしてますね。最後に降りてきた二人組みの片割れです。お泊りですか、、、すげー。お疲れ様でした。
2012/2/2 15:03
jimammutoさんはじめまして。
山頂は雪がすごいって、仰有ってた方でしょうか?
編笠山頂から先は、期待通りの新雪ラッセルでした〜。
2012/2/2 22:02
jimammutoさん、はじめまして〜〜
樹林帯上部でお会いしましたよね?
編笠山までラッセル頂きありがとうございました。
この日は頂上のテントの方も合わせて、5パーティーですか。少ないですね^
そちらのレコも公開お待ちしてますよ〜
2012/2/2 22:05
豪雪
八ツで腹までのラッセルですか。
信じられないですね
やっぱり先週末の雪はすごかったというところでしょうか

最近は時間があるのでいろいろ行きたいのですが、この
雪と寒さではなかなか行けません。悔しさいっぱいで天
気予報を眺める日々です
2012/2/2 22:26
ラッセルラッセル〜♪
お二人様、おつかれさまでした〜!

割と近い山域をうろうろしてましたね〜。笑

28日は赤岳でしたが、なんと南沢からノートレース、先頭を行くCLは大変そうでした。笑
29日は天女山付近からまったりと権現山頂を眺め、
うーん、行きたいなぁと思ってました。

それにしてもすごいラッセルですね
びっくり!t-kinjouさんのワカンが大活躍ですね!
お2人の記念撮影、バックの山もかっこよくて素敵ですよ
2012/2/3 2:34
おお!
おはようございます〜

腹までの雪量だったのですね。
霧ヶ峰も場所によっては、それに近いくらいありましたね〜。
とっさにスコップを使用するという、stkさんの経験なんでしょうね。
さすがです。

自分もメテオテックは入っています。
とは言っても、無料なのでメールで天候状態のお知らせは来る程度ですね。

登山中に歳を取るなんて、山好きのstkさんならではのお誕生日ですね〜
おめでとうございまっす
2012/2/3 12:36
yoshi629さん、どうも〜
ずっとではないですが、編笠をおりるところなど胸近いときもありました。ただ、降雪してからずっと寒い日が続いていて完全なパウダースノーだったんで重さがないラッセルでしたよ。雪庇など、いとも簡単に崩せましたからね。文中に書いた過去の天狗ラッセルは湿雪のドカ雪で今回の数倍疲れた記憶があります^
2012/2/4 0:25
tamaoさん、どうもです
ニアミスとまではいいませんが、見える範囲にいたようですね^ 編笠からは赤岳はほとんど雲の中でしたが。
お互い厳しい冬山の醍醐味味わえましたね〜
2012/2/4 0:29
s-onoさん、どうも〜
メテオテックは月315も払ってます(笑)
ま、おかげで詳しい予報が見られるので重宝してますよ
数年前にもバースデー登山やっちゃいました
2012/2/4 0:30
プロフィール画像
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3/5

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