ユズの栃谷からつくづくいい山、陣馬山
- GPS
- 04:40
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 850m
- 下り
- 737m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾09:47(JR中央本線) 藤野10:00 復路: 陣馬高原下15:20(西東京バス)※臨時急行バス 高尾駅北口15:55 |
写真
感想
昨日は足利市にあるワイン農園の収穫祭でたくさんワインを飲んだので、今日Trとは手軽に登れる陣馬山に行く約束していた。
が、起きてみると思った以上に低い雲が垂れ込めていてこれは中止にしようかなと思ったのだが、とりあえず藤野駅で集合してから登るかどうか決めることにした。
陣馬山は21年前に初めて一人で登った山だ。
高校1年生の林間学校で妙高山に登ると聞いて、それまで高尾山にしか登ったことがなかったので練習として一人で登ってみることにしたのだ。
高尾山は親に連れられたり中学校の遠足で登っただけなので、初めて自分から登ってみようと思った陣馬山が自分の登山のスタートとなった山だといえる。
その時は藤野駅から一ノ尾根を経て陣馬山に至り、奈良子峠、明王峠を経て与瀬、相模湖駅へと下ったのだった。
それ以降陣馬山は高尾山からの縦走や和田峠からの往復でしか登っていなかったので、久しぶりに藤野駅から登ってみたいと思い今回のスタートは藤野駅にしたのだ。
こんな天気でも高尾山の人気はものすごく、高尾山口駅に向かう京王線は激混みだったが、中央線は空いていた。
中央線沿線の山々は登山客が多く天気が悪いので延期したのだろうが、高尾山は観光客が多いので天気は関係ないのだろう。
高尾駅でTrと合流し、薄日も射してきたので予定どおり陣馬山に登ることにする。
今回は、陣馬山で歩いたことのない栃谷尾根を登り新ハイキングコースで陣馬高原下バス停に下りるルートにした。
時間が合えば陣馬山登山口までバスに乗って時間短縮をしてもいいかなと思っていたのだが、10時台にはバスは1本もなかったので陣馬山登山口まで歩いて行く。
ここは徒歩でもコースタイム30分ほどだ。
藤野駅から歩くコースは21年ぶりなので懐かしい。
ただ、21年経ってもほとんど何も変わっていないように見える。
ユズが実っていたり、皇帝ダリアが花盛りだったりするのを見ながら楽しい散歩道だ。
曇っているからと今日中止にしなくて良かった。
陣馬山登山口からいよいよ初めて歩く栃谷尾根コースを行く。
このコースの最初は渓谷沿いの谷筋を行く。
ここは姫谷とか陣谷とは呼ばれているのだろうか。
姫谷温泉や陣谷温泉などの旅館が数軒あり、遠くまで旅行に行かなくてもこういう旅館で冬場グダグダしながらゆっくり過ごすのも楽しいなと思う。
ゆずの里として売り出し中の栃谷の集落も南側の展望が開けた気持ちのいい場所だった。
集落の方が気さくに話しかけてくれるのも嬉しい。
気持ちのいい集落を抜けるといよいよ登山道が始まる。
ここが栃谷尾根になるのだろう。
植林地がほとんどなく広葉樹の多い気持ちのいい尾根だ。
ちょうど紅葉が始まったという感じで、緑から黄色、紅色への色の変化が楽しめた。
陣馬山山頂で高尾山からの縦走路に交わると突然人が増える。
高尾山から縦走してくる人が多いということはどれだけ高尾山が混んでいることかと恐ろしくなる。
陣馬山山頂はこの標高でこれだけ気持ちのいい草原になっているところもなかなかないだろう。
「陣馬高原」と名付けた京王帝都電鉄(当時)はなかなかのセンスである。
陣馬山のもともとの表記は「陣場」であり、それは武田と北条の合戦の時の陣場であったという説と「茅場」の音が変化しものとの説があるが、後者だとすると昔から茅を刈るために草原として維持されてきたのだろう。
山頂にある3つの茶屋が全て開店しているのを初めて見た。
いつも来るときはだいたい富士見茶屋のみか加えて清水茶屋だけで、信玄茶屋が開いているのは初めて見た。
たぶん秋のハイシーズンにしか営業しないのだろう。
山頂でゆっくりと高原気分を味わいながら昼食を摂っていると、雲の中から富士山の山頂が現れてきた。
下りは和田峠経由で陣馬高原下へ向かうと長い林道を車を気にしながら歩かなければいけないのだが、この林道歩きを短くするために開通したのが新ハイキングコースだ。
確か開通してから10年程は経つと思うのだが、いつか歩きたいと思いつつなかなか来る機会がなく歩くのは初めてだ。
ここも植林地が続くのかと思っていたのだが、最初は広葉樹林の多い気持ちのいい道だった。
今日は曇天で起床時には登山気分ではなかったのだが、手軽に行ける陣馬山だからこそ行こうと思い直すことができた。
そしてとても気持ちよく清々しい気持ちになることができた。
これだけ手軽に高原気分が味わえる陣馬山、つくづくいい山だなあと思う。
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