野塚岳(西峰アタック)
- GPS
- 64:00
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,263m
- 下り
- 2,286m
コースタイム
29日:C1-[1+]-野塚西峰-[1]-野塚東峰-[1+]-主稜-[1.5]-野塚トンネル
天候 | 28日:冬型 晴れ 29日:気圧の谷 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
足元はスノーシュー 雪は全体的に少なめ。雪質が悪くラッセルが大変だった。 沢の渡渉はほとんど飛び石。1つだけスノーブリッジがつかえた。 野塚東峰途中の岩はどうとでも巻ける。 野塚の東峰と西峰の間のコルに雪庇が出ていた。 またそれを避けるために入った斜面がブッシュがなく雪崩の危険性があった。 |
写真
感想
28日
いろいろあって2012年初登山。
今回は野塚から十勝に抜ける予定でしたが、取り付きのラッセルにおおやられ。
野塚アタックのみになってしまいました。
野塚トンネルに車をデポ。
最初は用水路手前の壁から降りて、用水路を飛び石で渡る。
その先からすぐに対岸に渡る。ここも飛び石。
尾根の取り付きまで3回ほど渡渉したが、スノーブリッジをつかえたのは1つのみだった。
尾根は雪が少なく笹が出ている。
足元はスノーシューだが、尾根上は結構うまる。
また下の層の雪が最近の低温のためかサラサラでずるずる滑って登りにくいことこの上ない。
尾根上避けて斜面をあるいたりしながらヒイコラ尾根を登る。
今日の天気は快晴。さすが太平洋側だ。
ひたすら登って、7時間ほどかけてようやく日高主稜へ。
ちなみに樹林限界は稜線直下。
ここで心身ともに疲弊してしまった我々は、十勝方面はあきらめ野塚アタックのみにすることに。
天気を調べてみると今夜はあれなさそうなので野塚E峰(東峰)のピークにテントを張ることにする。
主稜線上はさらに雪が少なく、枯草なども露出している。
しかし、野塚南面は白くなかなか美しい。
振り返るとオムシャ(双子山)が見えているが、こちらは黒々していていまいち。
野塚E峰までの尾根上にはいくつか大きな岩があるが、なんとでも巻ける。
雪が多かろうと基本的に西から巻けば問題ない。
ピークに近づくにつれ、周りの景色はどんどん夕暮れに近づいていく。
南日高の稜線が薄紫色に染まっていって美しい。
野塚E峰にたどりついてようやく、その先にあるトヨニも見えた。
ここでちょうど日没。
振り返れば、オムシャに隠れていた十勝やその先の楽古も見える。
日が沈むと急速に温度が下がってくる。
とっととテントを張る。
晩御飯は中華風鍋。酢を使ったが、疲労回復には効果があっただろうか。
29日
モルゲンローテンを期待したが、あいにくの曇り。
せっかくのピークテンバなのに残念だ。
朝ご飯は昨日の鍋の汁を使った雑炊。なかなか食べやすかった。
今日はW峰(西峰)を目指す。
W峰手前のコルは、左側に沢が突き上げていてスパッと落ちている。
そこに雪庇が出てるのでかわしていくのだが、右手のいわゆるペンギンカールの沢型が白いので1人ずつ通過・。
その先は、歩きづらい雪質の右斜面を少しトラバッて尾根上に復帰。
尾根上は小さい吹き溜まりが不規則に出ているが、問題にはならない。
このあたりから少しずつ天気は回復し、青空が見えてくる。
そんなこんなでピーク。
ちなみに私はずっとスノーシュー、tentyouは最後ちょこっとアイゼン。
W峰からは両翼を広げたトヨニが近く見える。
トヨニの左にはそのさきのピリカやおそらくペテガリであろう白い山が見える。
右手に見える白いのはポンヤオロマップなのだろうか。
日高の山をちゃんと山座同定できるようになりたい。
南方面のピークもよく見え、アポイなども望むことができる。
南日高の展望台といったところだ。
ピークでトロピカルフルーツの缶詰を食べて、写真とってピークを後にする。
こっちからほうがE峰はかっこいい。
去年の6月にいった南面直登沢もよく見える。
コルは行きと同様に対処し、E峰でデポ品を回収して下山を目指す。
稜線は少し雪が降ったようで、すこしトレースが埋まっている。
主稜を離れてからは、下る速度は大幅アップ。
グリセードやシリセードを交えつつ、昨日の登りでかかった時間が嘘のような速さで下る。
途中、スノーシューがすっぽ抜けて、斜面で吹っ飛んだりしながら、沢の渡渉をこなす。
最初のコンクリートの壁はブッシュつかんで無理やり登る。
そして車デポ地へ。
なんか最近ラッセルに悩まされることが多い気がするが、そこそこ満足のいく、新年初山行は幕を閉じた。
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