鬼軍曹スパルタ行! 西穂高独標の直前にて却下。。。
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 635m
- 下り
- 627m
コースタイム
14:18 西穂高口駅を出発
16:15 西穂山荘
[2日目]
07:08 西穂山荘を出発
07:31 丸山
08:37 独標手前地点(ここで約10分待機)
09:30 西穂山荘(到着後に滑落停止練習などする)
10:45 下山開始
11:57 西穂高口駅
天候 | 1日目:吹雪 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
●松本バスターミナルよりアルピコバス→平湯温泉(片道\2300 約1時間25分) ●平湯温泉より濃飛バス→新穂高ロープウェイ(2日間有効往復割引券\1500 約40分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西穂山荘について】 ●洗面所はあるがこの時期は水が出ないため 歯磨きは自分のポットの残り湯でやり 化粧落としはペーパー式の‘ビオレ化粧落とし拭くだけコットン’等がオススメ ●食事時間以外はお茶はもらえない(冷たい飲み物の自販機のみ) ●500mlポット補充用お湯 \300 【下山後の飲食店】 「福福屋」松本駅前交差点そばにある半個室居酒屋 サーモン棒寿司、川海老唐揚げ、若鶏のザンギ…etc 電車の待ち時間にサクっと食べられ、しかも安いのに美味だった |
写真
感想
「○○○ーー!!ここから戻るぞーー!!」
轟々と空が鳴り響き雪が舞い散る中、いきなりの怒鳴り声。
一瞬、何が何だかわからない。
え。。。どうして戻るの?
サングラスが曇り、前が見えないので早い段階で外してしまった。
鼻水が凍っている気がする。
マスクの中の自分の息が苦しくて堪らない。
夢中で後をつけているつもりなのに足が上がらず
ふらつきから足を踏み外し、トレースの外に出てしまう。
すると片足1本が根元まで雪に埋まりなかなか取れない。
それを見た師匠がまた怒鳴る。
「何やってんの!? そっちじゃないよ!! こっちから回って!!」
こんな状態が長く続いたら、低体温症とかで動けなくなるんだろうな。
頭の片隅に‘雪山で遭難’の文字が浮かぶ。
いつもなら、師匠のiPhone で現在位置を確認して進むが
この吹雪の中ではそれさえも不可能。
たぶん、もう少しで西穂山荘に着くはずなんだけど。
それともまだまだ遠いのだろうか。。。
今思えば、スノーシュー体験は赤子の遊び。これが本当の雪山なんだ。
バースディ登山。
いま一番何をしたいかって、山だよね? と言われて。
でも装備がないと行けないからカニを食べに行くとか?
そういえば‘モノよりも思い出’ってCMが昔あったなぁ。
カニもいいけど、やっぱり雪山!
まさか私が即決で装備を揃えるとは思っていなかった師匠が
初心者のためにチョイスした行き先は、西穂高。
この厳冬期に唯一営業している西穂山荘が近いためだろう。
憧れの穂高岳! 嬉しくてしかたなかった。
それなのに、山荘までの道は思ったより遠い。
物理的には近いけれども、かなりの積雪と吹雪のため
予想外に時間がかかってしまった。
西穂山荘の屋根が見えた時は正直ホッとした。
汗と雪で、濡れ鼠みたいな状態で扉を開けると
既に到着した登山者たちの会話が聞こえてきた。
談話室のストーブで服を乾かし、濡れた小物も乾燥室に置き
食事時間まで読書をしたりとのんびり過ごした。
翌日は晴れ。
まるで何事もなかったかのようだ。
昨日のあれは一体何だったのだろう。
それでも稜線に出るとすごい風。
また足がふらつき、師匠に怒られる。
「雪山やるなら、もっとしっかり歩かないと」
「どこ行くの?トレースちゃんと見て、頭使って歩いて!」
やはりサングラスが曇ってしまい、トレースが見えない。
でも、師匠が怖くて言い出せなかった。
高所は怖いと感じない、師匠のほうがよっぽど怖いよ(笑)
丸山を越え、独標が目の前に迫ってくる。
黄色いアウターを着た人がハッキリ見える。
もう少しだ!
ところが、師匠が私の状態を見て登頂を却下。
登ることはできても降りるのが難しいだろうと言われる。
今日はロープを持って来なかったから…と。
くやしいけれど、今回は我慢しよう。
手前の岩陰にて待つ間に見た周りの景色は
雪山ならではの素晴らしいものだった。
あんなバテバテのヘロヘロ登山だったのに
またまた捻挫や怪我ひとつなく無事に
西穂高口駅〜西穂山荘〜独標手前まで行き下山できたこと。
本当の雪山デビューを果たせたこと。
「亀の歩みよりノロイ」などと言われてしまったが…。
鬼軍曹、いや、西穂高を案内してくれた心優しい師匠に感謝感謝!!
【今回の反省点】
私自身が雪山に慣れていないせいもあるが
何しろ、体力のなさ持久力のなさを痛感。
夏と同様に汗をビッショリかき、ラッセルも続かずバテバテ。
(師匠は同じ行程なのにガシガシ登って行き
汗も全然かかず足腰は全く痛くないと言っていた)
山についてはブランクがあるとはいえ、過去にワンダーフォーゲル部
現在ロッククライミングで鍛えている人とは、体の造りが違うのだろう。
自分の基礎体力を上げるにはどうしたらいいか?
通勤時を含め普段から、駅の階段を駆け上がったりしているが
それだけでは全然ダメみたい。
○ジョギング(大の苦手…)
○毎日のストレッチ
○間食を減らし体重を落とす
○アイゼン使用のツアー参加で雪山に慣れる
現在実行している方、いいアイディアがあったら
ぜひ教えてください。
晴天の西穂素晴らしい出すね。写真見せて頂きました。
この時期の記録が少ないため大変参考になりました。ありがとうございました。
来週家族で独標までは行きたいと思っていましたが、難しいのかな?
以前も子供と手前での敗退でした。
最後ガリガリで下山の事を考えると怖いと思われての敗退だったのですか?
スノーシューはいらなかったですか?
ippeijun さん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
私はもちろん、独標まで登るつもりでいました。
高いところも怖くはありません。
…が、登れたとしても降りるのが厳しいという
経験者である師匠の判断です。
理由\兩穃未中途半端。浮石踏み抜きそう。
理由∩按泙紡僚鼎けて立てる人はOKだけど、
私がまだマスターしていなかった。
師匠が今回はロープ無しだったので
もしロープがあれば、降ろしてあげられたのに
ごめんとも言われました。
どちらにしても、私の体力の無さが原因。
実は、アイゼンも初体験でした。
そんな初心者である私があそこまで行けて
素晴らしい景色を堪能できただけでも
ありがたいことだと思いました。
スノーシューはお子さんのかな?
山荘周辺なら使えると思います。
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